医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

知っ得

2011-07-31 00:40:00 | 薬局
意外に知られていない。

ファクシミリで処方せんを受けている薬局はかなりあると思う。
官公立病院などに薬剤師会がファックスコーナーを設けて最寄の薬局に送信するサービスだ。
処方せんをファックスしてもらうのはいいが、これの負担額が意外に高かったりする。
1枚に付き10円ならまだしも、100円や300円も取ると言った話も聞いた気がする。
私としてははっきり言って要らない気もする。
それはさて置き、この対応について「保険薬局業務指針」に、こんな記載があることを知っているだろうか。
「患者が寝たきり又は歩行困難である場合、患者が老人で一人暮らし又は看護者が開局時間内中に来訪できない場合…」とある。
上記の場合は、ファクシミリの処方内容で調剤を行ない、薬剤師が患家にお届けして本物の処方せんと同じであることを確認した段階で調剤完了とみなすことになっている。
実は、これは異例なのだ。
本来調剤業務は薬局内で行なわれることとされている。
それを本物ではないファクシミリの処方せんで調剤を行ない、尚且つ薬局内ではない患家で処方せんを確認した場合、遡って薬局で行なわれたこととみなしている。

薬をお届けする時は、この要件を良く確認して欲しい。
先ず、「寝たきり」である。
次に「歩行困難」、「患者が老人で一人暮らし」「看護者が開局時間中に来訪できない」がポイントである。
これ以外はファクシミリで受けて患家に持って行ってはダメとなる。
では「歩行困難」の定義は何だろう。
ここで支払基金に聞くなんて野暮なことをしてはいけない。
薬剤師が判断すればいい。
私なら介護認定を受けている方なら全てOKでいいと思う。
基本的に介護認定を受けている老人は虚弱と認められたから認定されている。
風が吹けば倒れる可能性がある。

さて、もう一つ大切なことがある。
薬のお届けであるが薬局の従業員でも構わないと記されている。
この場合は、「調剤される薬剤が前回と同一であるため薬剤師が対面により情報提供の必要がないと判断し…」とある。
ただし、お届けは薬局の従業員となっているので、宅配では困るが、そこは考えて欲しい。
この場合は、配達した従業員が回収してきた処方せんを担当薬剤師が確認したことにより、遡って薬局での調剤となる。

皆さん知っていましたか。


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二段構え

2011-07-30 09:38:14 | 薬局
記載するのは勝手だが・・・

アクトスであるが、膀胱がんのリスクが高いとフランスやドイツで処方制限などが出ていたが、慎重投与に変わったようだ。
何でもリスク・ベネフィットからリスク以上に有益性があると判断された。
他の副作用と異なりがんになったらかなり厳しいような気がする。
因みに、国内では添付文書の改定が行われている。
ちょっと覗いてみると「膀胱癌治療中の患者さんには…」とあるが、これはなかなか確認しづらい。
服薬指導時に「膀胱癌じゃないですよね」とは言えない。
さらに「本剤を投与する患者さんには、膀胱癌発症のリスクについて十分に説明して下さい」ともある。
こんな説明を十分にしたら、たいていの患者は不安になる。
その結果、処方元の医師から「どんな説明をした」と怒鳴られる。
添付文書に書くのはいいけど…。
こちらの身にもなって欲しい。
これだけ医薬品があるのに2型糖尿病治療に有効な薬はないものか。

やるなら継続して欲しいものだ。
ある製薬会社が5周年を記念して、社会貢献活動の一環で本社周辺の清掃活動などを期間限定度行っている。
この企業は世界的に販路があるのでアメリカでは小学校などの清掃や壁の塗装、この他にも公園の花壇の花の植え替えなども実施しているらしい。
日本での期間は6月1日から8月31日までだそうだ。
素晴らしいことだが、実施機関が終わったらどうなるのか。
やるなら継続して行って欲しいものだ。
中途半端な社会貢献は迷惑になることもある。
と思っていたら、上記の期間で継続ではなく、スポット的に何かをやるってことらしい。
それで7月22日に本社周辺の清掃を、社長を始めとした幹部も参加して、業務終了の16時以降に実施したとの事。
16時だと街はまだ活気付いている頃に、清掃とはちょっと目立つ。
暑い中、お疲れ様です。

かつてこんな歌があった。
「中途半端はやめて」
何だか体がむずむずする。


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乞うご期待!

2011-07-29 07:07:50 | 薬局
首都圏に緊急注意報発令!

やっぱり「調剤が好調で」の決算報告が効いている様だ。
ドラッグストアや調剤薬局各社がここ2年間で大量の出店計画を考えている。
その数、ドラッグストアで10年度末の2割(約900店舗)、調剤薬局においては4割(約700店舗)とあるから驚く。
この背景には都市部における急速な高齢化を見込んでいるようだ。
因みに、最も高齢者が増える地域は埼玉県で、2005年度116万人の高齢者が2015年度には179万人と増加率55%アップが見込まれている。
これ続くのが千葉県(50%)、神奈川県(47%)など東京周辺は、かつての集団就職組がこぞって高齢者になっていく。
もちろん東京も例外ではない。
増加率としては7位であるが数が異なる。
2005年度の高齢者数が233万人、2015年度の予測が316万人となり、なんと83万人と最も多い数字となっている。
ここに目を付けたのがドラッグストアであり大手調剤薬局となる。
実際の出店計画数を見るとマツキヨ(220)、サンドラッグ(172)、スギ(150)、ツルハ(185)、ココカラファイン(156)とかなりなものだ。
大手調剤薬局も負けてはいない。
アインファーマシー(100)、日本調剤(250)、クラフト(80)、総合メディカル(115)、クオール(149)とこちらも凄まじい。

ここで注目したいのは主力が調剤である点である。
ドラッグストアの決算報告は何処も「調剤が好調で」となっている。
特に「調剤ポイント」の利用により着実に応需枚数を増やしている。
クオールもコンビニやビッグカメラとのコラボにより「調剤ポイント」を全面に打ち出している。

さて、この影響は計り知れないものがある。
処方せんの流れが変わりつつある。
これに「リフィル処方せん」が導入になると、さらに大きな変化が生じる可能性が高い。
また、こうした首都圏の高齢化は在宅への訪問薬剤指導のニーズを高める。
さらに、ドラッグストアが調剤を積極展開することにより、薬剤師の募集も強化される。

首都圏の薬局さん!
少し周りに目を配って下さい。
大きな変化が目の前まで迫っています。

さてここで、そんな悩みを少しでも解決できるように10月から若手経営者および後継者向けの「ネクスト経営塾」を東京で開催することにした。
基礎コースとして毎月の6回シリーズです。
既に、西日本では展開しており、なかなかの大好評(手前味噌)だから嬉しい。
近々中にご案内できると思う。

期待して下さい。



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納涼

2011-07-28 06:34:55 | 薬局
まだ暑い方に。

昨日に続き、もう少し涼んでいただこう。
それは、日刊薬業に掲載されていた「調剤ポイント」に関する記事である。
同じ様な内容は、今年の1月にも「調剤ポイント」によって処方せんの応需枚数が3割も増えたとあった。
さすがに、これには驚いた。
それが今度は平均処方せん単価が上昇していると掲載されている。
確かに「調剤ポイント」は負担額が大きければ大きいほど付与される。
その記事によると2010年8月の平均処方せん単価が8,390円だったのが、今期の第1四半期(10.9~11)が8,446円、第2四半期(10.9~11.2)が8,545円さらに第3四半期(10.9~11.5)8,677円となっている。
この数字は期初からの累計での平均となっているのでかなりものだ。
処方せん単価の上昇は白血病治療薬や抗がん剤などの処方せんが持ち込まれるらしい。
さすがに上記の処方せんが来ると患者負担も10万円~20万円になることもしばし。
そうなるとやっぱりポイントは嬉しい。
さらに高額処方せんを発行する医療機関は、ある程度限定される。
同じ様な疾患で悩む方が多く集まっている。
患者を支える会などもある。
ここでも患者同士の会話から口コミも出始めている。
今まで来ていた患者が急に来なくなったって事はないだろうか。
「調剤ポイント」の影響は患者が来なくなっただけじゃなく、その薬の在庫が不動になるリスクも抱えている。

さらに記事は続く。
前回と同じ様に応需枚数が伸びていると報告されている。
4月は前年の23.9%、5月は22.1%となっており、売上は第3四半期で31.6%もアップとある。

この記事を見て「調剤ポイント」は反対などと言っていられない。
反対も何も「規制する規定はない」と言うのが厚労省の見解である。
では、いいのかと言うといいとは言えない。
ダメなのかと問うとダメとは言えない。

何となく話題の熱が醒めた感があるが、粛々と影響は出ている。



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涼しくなったかな

2011-07-27 06:22:34 | 薬局
何となくが怖い

調剤のビジネスモデルが変わりつつある。
今までの門前やマンツーマンのビジネスモデルが少しずつ変化している。
それは面での対応である。
ドラッグストアは押し寄せるGMS(大型スーパー)やヤマダ電機などの異業種参入により、従来のドラッグ部門の売上が厳しくなっている。
そこで新たな部門として処方せんの獲得を積極的に進めている。
何と言ってもドラッグストアの決算報告で目に付くのが「調剤が好調で」である。
この影響を受けて浸食される側の調剤を主体とする薬局も黙ってはいられない。
日本調剤は今年度中に面で対応する薬局を70店舗、来年度には100店舗と豪語する。
ここでの差別化は何と言っても「安い」である。
お得意のジェネリックへの積極的な切り替えが患者ニーズをくすぐる。
世の中は超高齢社会である。
限られた年金の使途については節約が基本だ。
少しでも安く済ませたいのは当然の心理である。

がしかし、これだけではドラッグストアや異業種には勝てない。
彼らには「調剤ポイント」という切り札がある。
ドラッグストアの方に聞くと「調剤ポイント」を導入して処方せん枚数が10%以上増えているという。
実は10%ではない。
もっと増えているのだ。

薬剤師会が反対しているので日薬会員は指をくわえている。
保険薬協会も反対の立場を取っているので、ここも導入できずにいる。
にもかかわらず、調剤薬局でいち早く「調剤ポイント」の導入を検討したのがクオールである。
ここにはポイントを交換できる今後の展開がある。
それはコンビニとのコラボである。
これを全国に広めるらしい。
さらに、今回はビックカメラとも手を組ことが新聞に報じられた。
いよいよ点から面への動きが活発化する。

何となく処方枚数が減ってるなんて呑気なことを言っている場合じゃない。
利益は損益分岐点(利益がゼロになる、経費と利益が同じになる売上)を下回ると恐ろしいほどに赤字が増える。
こうなるとあり地獄だ。

知らない内に浸透しつつある「調剤ポイント」はかなりの曲者である。
何となく処方せんが、何となく売上が、何となく利益がなどと言っていられない。
自社の決算書を年度別に並べてみよう。
下降線を辿っていいのは経費だけだ。

暑い夏にはちょうどいい“お寒い話“である。;


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地に落ちると落ち着く

2011-07-26 06:40:57 | 薬局
とんでもないことだ!

レセプトデータが製薬企業に流れているらしい。
レセプトは支払い基金に持ち込まれるが、ここでレセプト上の記載ミスや保険番号の間違いなどが審査される。
その後、審査済みレセプトは保険者に回されて、さらに医療費の適正化が点検される。
微妙に審査と点検では内容が異なる。
例えば、医科・歯科のレセプトと調剤レセプトの食い違いなどの「突合点検」や、複数月に渡る連続使用ができない薬などの「縦覧点検」などが行われている。
これはかなりの手間ひまがかかる。
従って、保険者からの返戻は半年、1年の経過後になることもしばしばである。

実は、この保険者による点検作業を外部に委託しているケースが多い。
自分たちの財布を確り管理する立場なのに人様に任せること自体が怠慢だ。
にもかかわらず、現実はほとんどが業者任せになっている。
この業者も競争である。
いくらでやるかが勝負となる。
保険者としては1円でも安けりゃ良い訳だ。
安く受託するところも出てくる。
受託したのはいいが利益が出ないと、このレセプトデータはお金にならないのかと考え出す。
そんなデータが欲しいのは製薬メーカーだ。
どこの、どの医療機関で、どの先生がなどの自社品の情報はマーケティング上必要である。
何となくダメとは知りつつも需要と供給のバランスに委ねることになる。

とりあえず個人名は分からないようにマスキングされているらしいが、医療機関コードはそのままらしい。
それを辿ると患者名まで分かってしまう可能性は高い。
これは究極の市場調査であり、市場把握である。
例えば、がんの患者さんが特定できると、効くか効かないか微妙な健康食品が売れる。
売り方は簡単だ。
直接ダイレクトメールが最も効率的だ。
さらに生活習慣病なども顧客を落とし易い。
その他にも考えるといくらでも悪用が可能だ。
悪用といえるかどうか微妙であるが、かなりターゲットを絞り込める。
何と言っても命は一つ、かけがえのないものである。
日ごろの健康への不安が解消されるとなると手を伸ばしたくなる。
それもターゲットはピンポイントだ。

こんなことがまかり通っていること自体がおかしな話だ。
そう言えば、ある薬局グループでは処方せんデータを売っているって話も聞いたことがある。
もし本当なら薬局も地に落ちたものだ。

皆さん、そんな薬局知っていますか。
ただのうわさだけならいいのですが…。


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熱いと思ったら熱湯だった

2011-07-25 07:30:37 | 薬局
本当に見えなくなった。

アナログ放送が昨日で終了した。
かなり前から地デジ対応についてはアナウンスしていたが、その内、その内とぎりぎりになった方も多いと思う。
お金がかからなければ直ぐにでも対応してもらうのだが、まだ使えるテレビを捨てて新しくするのには、ちょっとした決断が必要となる。
我が家も昨年の年末まで引き延ばしていた。
ただし、小さなテレビが2台ほどテレビから不要な箱になった元テレビもある。
その内、その内に捨てなきゃと思いながら処分に困ってしまう。
こんな事がささやかの油断という奴だろうか。

さて、来年に控えた調剤報酬であるが、実施はもちろん4月1日からである。
これから改定の姿が見え隠れしだすが、確り算定できるように準備するには意外に時間を要する。
何を算定するにも実績期間が必要だ。
3月の中頃には届出するか、おまけで4月中までに届けて遡及してくれるのか。
どちらにしても今からの心構えは必要となる。
こんなささやかな油断は4月からの対応に出遅れ、途中からの加算になると患者からの不信感を招く。

社長の仕事は対極的に物事を見て考えることである。
もちろん考えるだけではダメで、会社運営として動かす事につなげなければならない。
動かす時に「笛吹けど動かず」では困る。
会社全体が問題を共有してベクトルをあわせる必要がある。

土曜日の夜(19時)から熊本の薬局で研修を行なってきた。
内容は「これからの薬局経営のあり方」で、薬剤師による参画経営のポイントについてだ。
そろそろ薬剤師も自分の薬局の経営に目を向ける時期に入ってきた。
勤務していると給料が出て当たり前、給料は毎年上がって当たり前と言った神話は崩れかけている。
全社一丸となって(ちょっと大げさかも)取り組まないと、かなり厳しい現実が待ち構えている。
もちろん「いい湯だな!」などと言っている“茹でカエル”社長には、たっぷりと茹で上がってもらうとして。
今はささやかな油断が命取りになることを頭の隅において欲しい。

見えないところで大手は着々と準備を進めている。
何をしていいのか分からない方は大手のマネから始めよう。
そう言えば学生実習を受け入れたら収入になると喜んでいる社長がいるそうだ。
大手は学生実習について無料で受け入れているらしい。
それも確りとしたカリキュラムを作成して対応する。

お湯の温度はかなり上がっていますよ。


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ラップの免許

2011-07-24 08:20:30 | 薬局
不祥事が続く。

大阪の薬局が無資格で調剤を行い24日間の業務停止処分を受けた。
実際の内容の詳細は分からないが、ご主人が薬剤師であったが03年7月に亡くなっている。
その後を継いで無資格の奥さんがなんと11年4月までの7年9ヶ月も、無資格調剤を行なっていたと言った内容らしい。
ちょっと解せないのは息子の嫁が管理薬剤師になり、自分の娘も薬剤師として働いていたとなっている。
にもかかわらず、なぜこんな事態になってしまったのか。

他にも秋田では薬剤師資格を持たない社長が、薬剤師不在時に医薬品調剤をしていたらしい。
こちらは08年12月から09年3月に161名の患者に調剤を行なっていた。
こちらにも常勤1名と非常勤1名の薬剤師はいることになっている。
たまたま薬剤師が不在時に自ら調剤をしてしまったらしいが、たまたまはかなり怪しい。
この薬局では薬剤管理指導などの調査も入り不正請求も発覚している。
そして、この不正請求はかなり増えそうだとのことだ。
こちらの処分は保険薬局の指定を5年間認めないとかなり厳しい。

どうしてこんな事が発覚するのか。
それぞれの薬局にはとりあえず薬剤師はいたことになっている。
名義貸しだったのであろうか。
そして、この事がどの様にして厚生局が知ることが出来たのか。
この場合の管理薬剤師の責任はいかなるものか。

24日間の業務停止処分も5年間の指定取り消しも薬局経営者に対する処置である。
この様な不正の一番の責任者は本来なら管理薬剤師のはず。
管理薬剤師にはどの様なペナルティーが課せられたのか気になる。
そして、ここをアピールしてくれないと、同じ様なことはまた起きる。

あえて、この様な自体が生じないために管理薬剤師に対する厳しい処分の必要性を言いたい。
薬局の運営には管理薬剤師に一番責任がある。
社長ではない。
ここを厳しくしないとまた不正な運営が行われる可能性がある。
薬剤師は誰でも自分の免許は大事だ。
普段使っていない私でも大事にサランラップの筒に仕舞ってある。
この免許に掛けた責任を果たすためにも、管理薬剤師への責を問うべきではないのか。

安易に管理薬剤師は受けられない。


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朝から過激!

2011-07-23 04:30:17 | 薬局
またもや加算を考える。

昨日も記載したが、加算の中にはやって当たり前がいくつか含まれている。
話題性のある「調剤基本料」であるが、この加算として「基準調剤加算」の10点と30点がある。
特に「基準調剤加算1」(10点)はやって当たり前とならないのか。
この存在の是非も議論に上がっているらしい。
施設基準をみると500品目以上の備蓄、保険調剤以外の医薬品情報の提供、時間外・緊急時等の対応、在宅への訪問指導、資質向上の研修の実施などである。
問題があるとすると500品目の備蓄くらいだろうか。
後は医療提供施設として当然なことばかりだ。
さすがに「基準調剤加算2」となると、ある程度の規模が必要かもしれない。
となると「調剤基本料」の算定要件に包括される可能性は高い。
因みに、もつ一つの加算である「後発医薬品調剤体制加算」は、30%が目標なのになぜ20%、25%でも点数化されているかが議論されているらしい。
これも当たり前と言えば当たり前だ。
例えば35%、40%以上か評価され、それに体制加算が本来の姿かもしれない。
となると急いで30%以上に持っていく工夫が必要となる。
なぜなら20%、25%がなくなる可能性があるからだ。
処方元の医師が、医療機関がなどと他人事ではない。
「問題は頭で作られ、行動が解決に導く」
先ずは、再度挑戦!
これは経営者マターである。

もう一つ追加で検討が必要なのは実績期間であろう。
「調剤基本料」に「基準調剤加算1」が追加になった場合、4月から算定するには実績期間が必要となる。
同じく「後発医薬品調剤体制加算」も実績期間が必要となる。
あまり先読みも良くないが、当たり前と思われることは今から準備が必要だ。

当たり前のついでに「薬剤服用歴管理指導」の加算も考えてみよう。
この加算には「麻薬管理指導加算」「重複投薬・相互作用防止加算」「特定薬剤管理指導加算」がある。
これも麻薬が処方されたら厳重注意の元で指導するのは当たり前だ。
重複・相互作用が疑われる薬剤の処方も当然といえば当然。
ハイリスク薬も、となると加算3兄弟は「薬剤服用暦管理指導」に包括されてもおかしくない。
そこで、思い出して欲しいのは「薬を取りそろえる前に」であり「処方せんの受付の際に」である。

なにやら水面下で恐ろしいことが始まろうとしている。

昨日から当社のHSEセミナーが始まっている。
今は、そのまとめを9時から話す準備に追われている。
昨日の講師からは社会保障費の財源不足や、保険調剤だけでは難しいなど厳しい指摘があった。
当然、私のまとめも「狼がやってくる」話になる。
来年の準備は今から始めて欲しい。
夜が明けた!
朝の来ない夜はないと実感する。


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私にお金をかさん

2011-07-22 07:26:08 | 薬局
補足が加算。

意外に知られていないが、調剤報酬にはいろいろな加算がある。
この加算自体単独では点数にならない。
当たり前だ!
何か元にある報酬があってそこに加算が生じる。
例えば、「調剤基本料」には「基準調剤加算」があり、さらに「後発医薬品調剤体制加算」もある。
「調剤基本料」の算定要件は、患者が提出する処方せんの枚数に関係なく受付1回につき算定可能となっている。
要は受け付ければ算定できるとしかなっていない。
ここで問題は「調剤基本料」とは何かが問われる。
もっと言うと受付は誰がやってもいいのかとなる。
嫌な言い方をするが、保険調剤は受付から患者への薬剤の交付までが含まれている。
では受付とは何をするのかと言うと以下の様になっている。
・処方せん受付・確認
・薬剤服用歴の確認
・後発医薬品への変更希望の確認
これらは保険薬剤師の行う業務となっているから注意が必要だ。
ただし、レセプト作成業務は薬剤師に限らないので安心して任せられる。

こんなのもある。
「薬剤服用歴管理指導料」にも加算がある「麻薬管理指導加算」や「重複投薬・相互作用防止加算」、「特定薬剤管理指導加算」である。
ここも同じ様に「薬剤服用歴管理指導料」が基本になっている。
前回の改定時にちょっとした算定要件の変更があった。
それは「処方せんの受付後、薬を取りそろえる前に、患者等に確認するよう務めること」の追加である。
基本的には後発医薬品の希望の有無が対象になっているが、見落としたくないポイントである。
また、加算である「特定薬剤管理指導加算」には、もっと明確に算定要件として「処方せんの受付の際に」とある。
こうなると薬剤師が受け付けなければ算定が難しいことになる。

既に医療の診療報酬の入院部分には医師や看護師の基準員数が大幅に不足している医療機関を「標欠」と称し入院基本料や看護料など減額対象になっている。
こうなると当然のこととして加算も取れない。

意外に知られていない加算の怖さ。


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