医療・介護を支える継続企業の知恵袋          ㈱Kaeマネジメント 代表取締役 駒形和哉

毎日ブログを書き続けもうすぐ10年になります。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あぶり出し

2016-10-31 04:42:45 | 薬局
財務省案が気になる。

もう忘れられているようだが、昨年の10月30日に財政制度等審議会から突如出された調剤報酬改定案がある。
その時は誰もが衝撃を覚えて動揺したものだ。
しかし、今年の報酬改定には、その痕跡すら姿を現すことなく通り過ぎた。
これで終わったかに見えるが、審議されたことは事実であり、偉い人たちが話し合った内容が何もなかったで済む訳もない。
貴重な時間を費やしているのだから。
必ず来年の今頃には蒸し返されている。
なぜなら財務省から出された調剤報酬改定案は2014年、2015年の「骨太の方針」を反映しているからだ。
「骨太の方針」は閣議決定である。
安部政権が続く限り生きている。

中でも注目したいのは4つある。
1つは何と言っても「調剤基本料」そのものである。
今回の改定では実質3つの区分に分かれた。
「調剤基本料1・2・3」で、それぞれ41点、25点、20点である。
今さら要件を書く必要もないと思うが、財務省案では受付回数が1,200回以上かつ集中率が70%及び2,500回以上かつ50%以上が18点となっている。
ここまでやるかと思われるが、来年の調剤医療費の中でどの報酬が伸びたかで大幅な引き下げは十分考えられる。

その懸念材料が大手調剤チェーンによる”繰上げ当選”である。
”繰上げ当選”とは、私が勝手に思っていることであるが、要は薬剤師1人につき「かかりつけ薬剤師指導料」の算定回数が100回を超えると「調剤基本料1」への繰り上がる仕組みである。
今まで25点、20点だった「調剤基本料」が、一気に41点の16点または21点アップとプラス「基準調剤加算」の32点が追加になる。
併せると48点または53点も増えてしまう。
しかも応需枚数が多いので調剤医療費への影響は大きい。
これは着実に進んでいる。
もちろん大手調剤チェーンの約6割の店舗が「調剤基本料1」で残っていたので、ここの薬剤師の体制を組み直すと「基準調剤加算」の算定はすぐ手が届く。

2015年度の概算医療費が既に発表になっている。
調剤報酬では技術料の中で「調剤基本料」の伸びが5%もあった。
その為に2016年度の調剤報酬改定では大幅に「調剤基本料」の見直しが入った。
来年に向けた大手調剤チェーンの活躍は2018年度改定に大きく貢献する。
貢献は調剤報酬引き下げとして国にである。

次に、「後発医薬品調剤体制加算」もかなり厳しいハードルが待っている。
2015年度の「骨太の方針」では、後発医薬品の使用割合を2017年央(6月)までには70%、2018年から2020年までのなるべく早い時期に80%を目標にしている。
こうなると「後発医薬品調剤体制加算」と言う“にんじん”をぶら下げても誰も飛びつかない。
飛びつかないなら飛びつかそうとなる。
それが下からあぶり出すことになる。
財務省案では後発医薬品の使用割合が60%未満の場合、「調剤基本料」を10点減点と言う新たしい発想が出てきた。
そのペナルティー的報酬の手段はどうなるのか分からないが、かなり60%は真剣に受け止めたい。
出来ないとあきらめるのではなく。
どうしたら切り替えられるのかが大事になる。

申し訳ないが後発医薬品への切り替えが難しい整形外科、眼科、皮膚科の運命は茨になる。
因みに、これもセミナーでは伝えているが「かかりつけ薬剤師指導料」及び「基準調剤加算」が算定できない薬局は2025年までの生き残りは難しい。

どうしたらいいのかはセミナーで伝えているが、伝えても本気度が伝わってこないことがさびしい限りだ。

残りの2つはまたにしたい。





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ロボタン錠

2016-10-30 06:26:11 | 薬局
何でもロボットの時代が来るのか。

服薬ロボットなるものを見てきた。
時間をセットするとアラームが鳴って、ボタンを押すと1回分の薬がケースに入って出て来る。
定価は12万円ほどするそうだが、調剤薬局からのオーダーがあるそうだ。
薬局では患者にレンタルで貸し出している。
確かに、便利そうだが…どんな時に使い勝手がいいのか。

先ず、個人宅ではどうだろうか。
時間が来たらアラームが鳴り、薬が出て来る。
例えば、食前の薬はどうなるのか。
食後でも食事時間が不規則だと面倒な事になる。
血圧の薬であれば多少の時間差は構わないのかもしれないが、糖尿病の薬だと問題が生じないだろうか。
食事をしなくてもアラームは鳴り薬が出て来る。
食事をしていないと思いつつも目の前に、いつも飲んでいる薬があったら飲んじゃうかもしれない。
何と言っても服薬管理が難しい人だから、理屈通りにはならない。
認知がある人だとアラームが鳴っても…知らんふり。

高齢者施設の様な所に入所している人の場合はどうだろうか。
こちらは食事の時間はきちんと決まっている。
時間になったら服薬を促す仕組みはありがたい。
但し、ありがたいのは施設のヘルパーさんで、利用者ではないのかもしれない。
ただ、現状では自分の部屋で一人の食事などしない。
施設のヘルパーが食事のつど配薬してくれている。
であるならあえて時間でお知らせなど要らない。

ここで気が付いたことは、個人で管理できない人でも、施設で生活する人にでもわかり易い服薬方法を提案することじゃないだろうか。
血圧の薬であれば出来るだけ朝1回で調整する。
朝飲み忘れてもその日の内に飲んだらいい。
ただ困るのは糖尿病の薬かもしれない。
要は、服用回数を減らすことが最もいい服薬管理になる様な気がする。
今がありきではなく、問題の本質は回数にありだ。
ここに薬剤師としての薬学的見地が必要になる。

ひょっとしてこれって”処方権ではなく調剤権”になるかもしれない。
薬剤師には6年も薬一筋に勉強してきた自負があるはずだ。
もっと知識を活用して処方提案できる権利の格差を是正して欲しいものだ。

服薬管理は処方権ではなく調剤権だ。
それを「処方せんに疑義があるかどうか、問題があるかどうかをチェックし、調剤するのが薬剤師の役目だ」と言っちゃうと薬剤師は調剤マシーンと化するような気がする。






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研修サポート薬剤師

2016-10-29 05:33:17 | 薬局
心変わりか、ウソつきか。

10月から「健康サポート薬局」が始まった。
この施設要件の一つに「有効な健康サポート薬局に係わる研修の修了証」を持った薬剤師の常駐が必要だ。
この研修をめぐって各地では、その研修に参加する権利を奪い合うかのように、各会場では”満員御礼”となった。
そこで、研修を受ける薬剤師に対して「本年度届出予定の方を優先します」とまで制限を付けたくらいだ。
ただ、のん気な地域もあって10月になってから研修を開始する所もある。
さらに、日薬からの伝達がうまくいっていないのか研修の定員割れもあったそうだ。
なにはともあれ今月から「研修サポート薬局」が誕生した。

どれだけの薬局が手を上げるのかと思ったら、東京都でさえもたった7薬局だそうだ。
今月の26日現在なので、本番はこれからなのかもしれない。
「本年度届出予定の方を優先します」は心変わりか、ウソだったのか。

どこの地区でも問われるのが「健康サポート薬局」になるべきかどうかである。
なるべきかどうかを考える前に、なれるかどうかが先だと思うが、現場は先々が心配のようだ。
この心配には「健康サポート薬局」が「基準調剤加算」の要件になるとの“都市伝説”があった。
信じる者は救われない。

これは私の考えなので世の中にあっていないのかもしれないが、そもそもは”地域包括ケア”を担う存在として「健康サポート薬局」の必要性が出てきたと考えている。
”地域包括ケア“では、中学校区を単位に、そこに住む高齢者が住み慣れた地域で最後まで住み続けられる仕組みづくりである。
そのためには高齢者の一人一人に合った医療・介護・行政からの支えを組み合わせる必要がある。
それを組み立てるのが「地域包括支援センター」のケアマネジャーである。
ケアマネジャーを中心にそれぞれの専門家からの支援やアドバイスを提供するメニューを作られる。
医療では、訪問診療、訪問看護、訪問薬剤管理がある。
介護ではケアプランを担当するケアマネジャーがいる。
行政からは各種福祉サービスやボランティアの活用が支える。
これら関係する人たちが定期的に集まって個別メニューを考えるのが”地域ケア会議”となる。
この”地域ケア会議“に薬剤師として参加するのが「健康サポート薬局」となる。
これは薬局のボランティアである。
費用は発生するが利益は発生しない。
薬剤師に余裕がないと出来ないはずだ。

そんな事を考えると研修に群がったのは何だったんだろうか。
その前に「健康サポート薬局」とは何かを確りと伝えない厚生労働省と、それを受けて理解しないまま伝えた日本薬剤師会の責任自は重い。
さらに、むなしいことに国民が全く「健康サポート薬局」への認知がないことが茶番に見える。
国民は「健康サポート薬局」を必要としているのだろうか。
そして、どこまで国民の声に耳を傾けた制度なのか。

日本医師会のご都合をうかがって出来た様な気がする。






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似たものどうし

2016-10-28 06:09:33 | 薬局
介護施設は在宅になるのか。

いよいよ療養病床14万床の再編が始まろうとしている。
以前にもブログに書いたが、介護型療養病床は2011年度で廃止のはずだった。
ところが当時の民主党政権では廃止に追い込めず、6年間の延期とした。
その6年が2017年度にやって来る。
その病床数は約6万1千床もある。
年度なので2018年3月までとなる。

また、医療型療養病床にも特例が設けられている。
本来の看護体制は20対1が基本であるが、特例として25対1、30対1看護が認められている。
ところが、この特例が2018年3月をもって廃止になる。
この病床数は7万6千床となる。
ただ、この数は今後増える可能性が高い。
なぜなら診療報酬による療養病床への締め付けが厳しく、現状からの脱落も出て来る。

この約14万床にもなる療養病床の再編に関す議論が今始まっている。
厚生労働省は社会保障審議会の特別部会に3種類の施設案を提案している。
医療の必要性に応じて、医師が常駐する相部屋タイプと医師がいない個室タイプである。
療養病床の廃止が決まっている2018年4月からの転換を促すが、2~3年以上の経過処置を儲けるようだ。
意外に気の長い話でもある。
どちらにしても来年中に法整備を進める。

イメージとしては医療ニーズが高い人用に医師が常駐するタイプが2つある。
1つは医療度の高い人用で、入所者48人に医師が1人、看護師と介護職員は入所者6人に各1人体制となる。
医療度が比較的軽い人用では入所者100人に医師が1人、看護師は必要ないが介護職員は入所者3人に1人と介護を厚くしている。
介護と看護が必要なために1人が8㎡で相部屋となる。
これは老人保健施設と同じだ。
さらに容態が安定している人用は医師の常駐は無く、介護職員が入所者3人に1人の体勢である。
こちらは個室タイプで13㎡と有料老人ホームと同じスペースである。

以上の基準を見ると老人保健施設と介護付き有料老人ホームに似た感じがする。
気になるのはどの施設が在宅の提供になるのかである。
どんな医療が行われて、処方せんがどうなるのか。
その時に「居宅療養管理指導費」の算定が可能かどうかである。
これからの動向が気になる。

医療も介護も大きな転換期を迎えている。





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ガス欠

2016-10-27 06:10:55 | 薬局
世の中が変わる。

先日、長野に行った時に、医薬品卸の人の車で移動した。
その車はハイブリットカーだった。
燃費を聞くと、かなりガソリンの節約になっているとの事である。
どれだけ乗車するのか分からないが月に1回のガソリンで間に合うそうだ。
行きつけのガソリンスタンドの人が「ハイブリットカーが増えるとガソリンスタンドは潰れちゃう」とぼやいているそうだ。
確かに、これからますますハイブリットカーや電気自動車、天然ガスや水素までがガソリンにとって代わる時代だ。
ガソリンスタンドの運命はいかに?

若者のクルマ離れやエコカーの普及がガソリン事情を大きく変化させている。
そんな中でガソリンスタンドも新しい業態の開発に動き出した。
コスモ石油はドライバーの総合相談窓口として「ビークルショップ」を展開している。
「ビークルショップは、『くるまの相談窓口』をコンセプトに、クルマ選びから、保険、メンテナンスまで、お客様の快適なカーライフを実現するために生まれた、新しいタイプのお店です」とホームページに掲載されている。
要は自動車のリース、購入から保険、点検、売却までをワンストップで対応するサービスのようだ。
この他にエネオスのJXエネルギーでは、給油の他に車の安全点検や車検、オイル交換などに対応する「ドクタードライブ」の機能を強化している。
さらにファーストフード店やコインランドリー、美容室を併設しているスタンドもあるそうだ。
ゼネラル石油はコンビニエンスストを併設した展開を進めている。
これらはガソリン需要が縮小することを見込んでの対応だ。

さて、薬局はどうだろうか。
今の状態がいつまで続くと思っているのか。
社会保障費の削減は今までの様な緩やかさは無くなる。
特に、医療・介護の削減は待ったなしだ。

先日、ある大手調剤チェーンの人と話す機会があった。
さすがに先を見て動き始めている。
今期の前半は売上アップの利益ダウンに終わっているが、後半には利益アップにつなげる目算が進んでいる。
結果として、通期では売上アップの利益アップになる予想をしている。
この巻き返しが調剤報酬全体に影響する。
割りを食うのは中小薬局になる様な気がする
さらに、大手調剤チェーンは2018年に向けた対応も着々と進めている。

「調剤室の中に薬局経営のヒントは無い」
薬剤師の職能を活かすには、しっかりとした経営基盤が必要になる。
先ずは、薬局経営が先じゃないか。
それがあってそこ薬剤師が思う存分活躍できる。






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お、ねだん異常

2016-10-26 05:09:30 | 薬局
これっていいのか?

事実を確かめたわけじゃない。
私には直接関係ないので積極的に調べようとは思わない。
と、無責任なことを言ったが、気になる人は確認して物申して欲しい。

あるドラッグストアではクレジット機能と電子マネーが搭載されたカードを発行している。
どこにでもある「ポイントカード」である。
調剤の支払いで、クレジットカードで支払おうが、電子マネーで支払おうが「調剤ポイント」が付与される。

あるGMS(大型スーパー)内にある自前の薬局では「調剤の支払いは〇〇ンカードがお得です」と大きく掲げられている。
そこは200円で1ポイントであるが、一般的には100円に1ポイントが付いてくる。
あまり有利ではないが、そんなことまで消費者は考えてはいない。
実は、この「調剤ポイント」が処方せんを引き寄せる効果が大である。

親と同居の主婦は、親が医療機関を受診した際に、処方せんを自宅まで持って帰るようにさせている様だ。
その処方せんを預かり、買い物ついでにドラッグストアに行き、代わりに薬をもらう。
この時に大事なのが「調剤ポイント」であり、自分のカードにしっかりとため込んでいる。
もちろん処方せんにかかる支払い分は親からもらう。

どれだけの処方せんが「調剤ポイント」に引き寄せられているのかは、ドラッグストアの調剤売り上げの伸びである程度分かる。
どこも10~15%の伸びを示している。
既にドラッグストアの調剤売上も500~700億円の規模にまでなっている。
最近の自店の処方せん枚数は増えていますか?

「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」(以下、「薬担規則」)等が一部改正され、平成24 年10 月1 日より、保険調剤等に係る一部負担金の受領に応じてポイント付与することが原則禁止となっている。
但し、現金と同様の支払い機能を持つクレジットカードや一定の汎用性のある電子マネーによる支払いに生じるポイント付与の取り扱いについては検討するとしているが、検討が長すぎる。
結果として、クレジットカードや電子マネーによる支払いは良いことが続いている。

あるドラッグストアでは自前のカードと最近「Tカード」を採用したそうだ。
そこで、調剤の支払い時に両方のカードを提示すると、両方のカードにポイントが付くそうだ。
何と2倍のお得になる。
こうなるとあなたならどうする?

さて、問題です。
この両方にポイントが付くのは良いでしょうか。
調剤の支払いにポイントが付与されるのは致し方ないとされている。
しかし、もう片方は明らかに「薬担規則」に抵触するのではないか。

誰も問題にしないから…いいのかな。
普段、「調剤ポイント」の反対を主張しているにち薬さんには見えていないのかな。





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ハブに噛まれる

2016-10-25 06:07:47 | 薬局
調剤工場が出来そうだ。

昨日(24日)の日経新聞を見ていたら「調剤 専用拠点に集約」の見出しを見つけた。
クオールがヤマトHDと組んで、自宅などで療養する患者に処方薬をお届けするサービスを作るとある。
同じ様なサービスはMSN(メディカル・システム・ネットワーク)でもゆうパックを利用して行うとの記事があった。
これはもう始まっていると思う。
その後、実体の把握をしてはいないが、この仕組みの是非が問われていないので違法性はないかもしれない。
何と言っても日本薬剤師会でさえも異議申し立てがないので合法的なんだろうと思う。

さて、新聞紙面にはクオールの仕組みが図になっている。
先ず、病院が患者宅に往診に行く。
こだわるが往診と訪問診察は異なるが細かいことはいい。
その往診の結果、処方せんが出る様だが、図では患者宅から処方せんが薬局に届く流れにはなっていない。
病院と「最寄りのクオール」が線でつながっている。
きっと病院から「最寄りのクオール」に処方せんが何らかの形で届くのだろう。
まさかFAXで直接なのか。
これが良いのかかどうかは定かではない。

さらに「最寄りのクオール」からの処方せんは、クリーンルームや大型の調剤機器や薬の保管倉庫を導入した「調剤ハブ」と呼ばれる薬局に流れる様だ。
調剤の作業分担となる。
ただ受け付けた薬局で調剤をしなくても良いのだろうか。
その「調剤ハブ」で調剤された薬はヤマト運輸の宅配便で患者宅に届けられる。
受け付けた薬局ではない薬局から薬が届く。
これもいい様だ。
この薬が届くタイミングを見計らって、処方せんを受け付けた薬局の薬剤師が、患者宅に赴いて服薬指導を行うそうだ。

素晴らしい仕組みである。
新聞記事からの情報なので今の記述が正しいのかどうかは定かではない。
ただ、この仕組みに問題がないとしたら、ドラッグストアなどは処方せん応需がしやすくなる。
各店舗には薬剤師が1人いて処方せんを受け取る。
在庫などは持たなくてもいい。
薬が届くタイミングでちょっこり出かけてくる。
もっと言うと服薬指導専門の薬剤師が複数店に登録になって走り回ることも可能になる。

今回のクオールも以前発表したMSNも上場企業である。
コンプライアンスには細心の注意を払っているはずである。
事前に厚生労働省にも確認しているだろう。
でも、これでいいのか。

中小薬局の在宅が無くなる。
それでもいいなら静かに見守ればいい。





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ありがとうございます!

2016-10-24 03:15:28 | 薬局
心地いい疲労感あり。

お陰様で先週の金曜から始まったHSEセミナー、そして昨日開催した「HES・ネクスト全国大会」と、皆様のご協力のもとに盛会の内に終了させて頂きました。
”ありがとうございます“
参加された皆様には厚くお礼申し上げます。
残念ながら参加できなかった皆様には、折を見て内容のご報告をさせて頂きたいと考えております。
しばしお待ちください。

正直な話として、どちらの内容も良かったと勝手に自負しております。
セミナーに関しては、常務(公大)が担当しており、当日にならないと私も何が起きるかサプライズです。
講師の手配から会場の整備、もろもろの準備は“チーム公大”が行っております。
ここまで出来るようになったのは、皆様からの心温かいご支援の賜物と感謝しております。

昨日の「全国大会」では、最も旬な「処方権と調剤権の格差」から始まりました。
講師は健保連理事で中医協委員の当事者から、経緯の説明と考え方をお聞かせいただきました。
お話の内容は、私は何度も賛同の拍手がしたくなる衝動に駆られるものでした。
薬剤師はもっと強くなれと言いたいです。
そして、現状を打破するには新しい勢力の誕生に期待したいと考えております。
まさに「明治維新」のように。
その「変革」の支援に私の残りの時間を使って欲しいと考えています。
物申すにはエビデンスが必要です。
しかも“n数”が大事です。
「今一度日本を洗濯致し候」の気持ちを持って立ち上がりたいですね。
「変革」の声が通るように、水面下での準備の後方支援をさせていただきます。

次に”地域包括ケア“は薬剤師が自ら巻き起こすものだと刺激を貰いました。
何事も待っていたのでは、“チャンスの神様”は捕まえられません。
意識を持っていると、目の前を通り過ぎようとしている”チャンスの神様“が少し振り向いてくれます。
その時がまさにチャンスです。
「どうする24時間対応」の話し合いに集まってくれた薬剤師の全員が「よし、やろう」が、薬剤師としての「覚悟」を感じさせてくれました。
そして、末期がんへの対応は薬が大きな対処法だと思います。
その薬を不安なく、希望する状態で提供するお手伝いは、薬剤師の大事な使命だと考えます。
そして、最後に「ありがとう」のひと言が薬剤師冥利に尽きるのではないでしょうか。
人生を考えさせる瞬間が在宅にはあると思います。

3つ目は、凄い奴は凄い。
大手調剤チェーンの常務から大いなる挑戦を聞かせてもらいました。
彼は薬剤師ではありません。
だから発想が違います。
まさに「調剤室の中には経営のヒントなどない」がそのままです。
もっと国民目線で薬局とは何かを考えさせられました。
薬の提供の在り方とはどうあるべきかなど、基本にかえる“べき論”を感じさせてもらいました。
大手だから出来る。
中小だから出来ないといった単純な問題ではありません。
時代が何を求めているのかを見直す時期に入ったと思います。
何かが変わる。
何かを変える。
そんな流れを作ってくれる話が聞けました。
ただその内容は脅威でもあり、私はそれに負けない中小薬局の意地を見せられる支援をしたいと思っています。
20歳も年が離れていますので、パワーでは完璧に負けますが、小賢しい知恵で対応したいと密かに燃えています。
壁は高いほど乗り越える楽しみも高くなります。
迫力があり内容も豊富で、参加された皆さんにも良い刺激になったと思います。

最後は、私のいつも様に、いつもの様な話です。
ここは時間調整的な部分でしたが、自分なりにしっかりとエッセンスはお伝えできたと思います。

閉会のあいさつでは、私が勝手の思っている”広島の親分”からお開きのご挨拶を頂きました。
5年前に出会ってから始まり、今では立派な社長として活躍しています。
さらに、最後に仕掛けが待っていました。

まだ、まだ先ですが、突然プレゼントを頂きました。
還暦祝いの赤いちゃんちゃんこと帽子です。
何とおこがましいことに、ちゃんちゃんこの背中には大きく”薬剤師の兄貴“と白文字で刺しゅうがしてありました。
ちょっと照れながら、ちょっと感動しました。
そして、今の自分が還暦なんだと実感させられもしました。

素晴らしい若手がこれからの時代を変えて行くと思います。
彼らが矢面に立たないように小さいながら”盾”になっていきたいと考えています。
その後ろで、しっかりと”矛“を研ぎ澄ませて欲しいです。
いずれ”盾“は崩れてなくなります。
その時は自分たちの”盾“で戦ってください。

お陰様でまだまだ早いですが、下ネタ好きな還暦リーチを迎える事が出来ました。
皆様に、心から感謝申し上げます。





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男じゃなくても

2016-10-23 05:42:01 | 薬局
工夫は無いのか。

電通の女性社員が入社1年目だと言うのに、長時間労働のせいか過労自殺を遂げた。
痛ましい事件である。
彼女はインターネット広告を担当する部署に所属していたらしい。
試用期間後に正社員になると、10月以降1カ月の時間外労働が労基署認定分だけでも約105時間になっていた。
正直なところ新人の域を出ないのにもかかわらず、こんなに残業させる上司も異常だ。

当社は小さな会社だが残業はさせないようにしている。
夕方6時になると私が「さぁ、帰れよ」と言って帰り支度を促す。
それほど溜まる仕事もない。
勤務稼働は完全週休2日制だ。
土・日曜、祝祭日はお休み。
月に1度のHSEセミナーに参加した際には、土曜日の出勤を代休で処理している。
さらに有給休暇が当たり前のようにある。
社員は有給休暇を権利のごとく要求する。
それも致し方ないご時世である。
極めてありがたい会社である。
ただし、それは職員だけで私も常務(公大)も休みなど無い。
もちろん有給休暇は売上が無くなるだけだ。

私の通常の出勤は朝の6時から始まる。
帰りは夕方6時だから12時間勤務になる。
セミナーや研修は土曜、日曜日が多いのでカレンダーなど関係ない。
しかも出張先からの戻りはいつも1便で帰ってくる。
貧乏が身に染みた生活をしている。
そして還暦を間近に、よく頑張れるものだと自分でも感心している。

ある会社の薬剤師の残業代が年間を通じて約160万円以上になっていた。
それでなくても給料が高いのに残業がおまけまで付いていた。
さらにその薬剤師は有給休暇を完全消化してくれている。
何でも旅行が趣味だそうだ。
経営者にとって嬉しい悲鳴が聞こえてくる。
なぜ、そんなに残業があるのかと聞くと処方元の終わる時間が19時を過ぎるそうだ。
それで18時以降は全て残業扱いになる。

応需している処方せん枚数は40枚ほどであるが、有給消化があるためかどうか薬剤師が2.5人もいる。
但し、有給消化しているのは1人だけだ。
ご多望にもれずその薬局は赤字である。

そこで2人の薬剤師の勤務時間を早番、遅番にシフトすることを提案した。
9時から18時までの人と10時から19時までの2交代制である。
そうすると残業時間は大幅に削減できる。
さすがに有給消化は取るなとは言えない。

経営者はつらいよ!

さて、昨夜は「HSE・ネクスト全国大会」の前夜祭だった。
50名ほどの参加者の熱気とパワーで大賑わいだった。
食事もろくにとらず名刺交換が始まる。
お互いに「以前、会いましたよね」から始まる出会いのつながりが会を盛り上げる。

”人は感動で動き、出会いで変わる”

今日が本番だ!
昨夜は、年甲斐もなく眠れなかった。
興奮しているのだろうか。
何だかやばさを感じる。





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あえて

2016-10-22 05:53:49 | 薬局
調剤権の放棄か。

日本薬剤師会は20日の定例会見で、先日お伝えした中医協の中川委員と幸野委員との「処方権と調剤権の格差」に関する論争に対して「あらためて処方権、調剤権の議論をする必要もない」とバッサリ切り捨てた感がある。
これでいいのだろうか。

もし薬剤師に「調剤権」がないなら、基本的に薬剤師は医師の処方せん通りに調剤と言う作業をするだけになる。
「調剤権」がないとは言わないが…。
会見では「患者を診断し、適正で妥当と思われる医薬品を選択するという意味での処方権は医師の職能であり、処方せんに疑義があるかどうか、問題があるかどうかをチェックし、調剤するのが薬剤師の役目だ」とした。
こうなると後発医薬品への切り替えや残薬調整もすべて医師の判断にゆだねるってことなのか。
さらに、長期処方に対する服薬状況の管理も「調剤権」に含まれると思うが…やちゃダメ!
もし薬剤師に「調剤権」など議論する余地がないなら、「調剤料」が無くなっても文句は言えないような気がする。
医師の処方せんに対して疑義や問題をチェックするな「監査料」になる。

また、薬剤師法第19条には「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない」となっている。
調剤は薬剤師の特権事項だ。
その中に特例が認められているが、薬剤師がいない診療所での調剤は認められていない。
まさに薬剤師の「調剤権」を主張すべきタイミングじゃないだろうか。

昨年から院内と院外の患者負担の格差が問われている。
先日も中川委員が中医協ではない会議で、薬局の「調剤料」に対して問題提起をしていた。
要は、調剤医療費の「調剤料」が高いと言っている。
今回の幸野委員の「処方権と調剤権の格差」の議論は、まさに薬剤師の「調剤料」をある程度擁護する発言と思っている。
ここで当事者の薬剤師会が「議論することはない」としてしまうと、幸野委員からの援護射撃は無くなる。

幸野委員は支払い側の立場である。
支払い側は医療費が抑制出来ればいいので、極端な話は院内と院外の格差を是正するためには、薬局の「調剤料」を大幅に引き下げる案が出てこないとも限らない。
何だか逃げているような感じがする。

「調剤権」に関することを、なぜ「薬剤師会が言う事ではない」と言えるのか。
誰が「調剤権」とは何かを明確にすべきなのか。
それとも「調剤権」など存在しなかったのか。

以上は、あくまでも私見である。
それぞれの頭の中で考えて欲しい。
あえてコメントは要りません。

明日の「HSE・ネクスト全国大会」では、幸野委員が登場する。
この「処方権と調剤権の格差」はスルーしないはずだ。
さて、どうなるのか?






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