今からでも遅くはない。
そんな気合をある会社にぶつけてきた。
数店舗の内の2~3店舗が「調剤基本料1」から外れる。
報酬は引き下がるだけじゃなく、お約束通り「地域支援体制加算」も無くなりそうだ。
今さらと思ったが「地域支援体制加算」の要件への取り組みがなされていない。
「なぜ、やっとかなかったのか」と言っても後の祭りだ。
とりあえず残された時間ではあるが実績への取り組みが急がれる。
今回の調剤報酬改定では大きく3つの方向性を感じている。
1つは、いつもの2025年に向けた地域賦活ケアシステムへの最終段階だ。
そして、特色として見られるのは”個人宅”への在宅対応である。
これも何度も言っているが2015年に約500万人の85歳以上の高齢者が2035年には約1,000万人に急増する。
しかも6割が介護認定者だ。
この高齢者のほとんどが個人在宅になっていく。
従って、地域包括ケアシステムには個人宅在宅への体制整備が重要課題となる。
2つ目は10年経過を迎える「患者のための薬局ビジョン」の中間仕上げにある。
かかりつけ薬剤師・薬局の3つの要件はご存じのことと思う。
それが報酬化されると「地域支援体制加算」になる。
中でも取り組んで欲しいのが「かかりつけ薬剤師指導料」になる。
「調剤基本料1」の「地域支援体制加算」の要件として「かかりつけ薬剤師指導料」は必須要件としている。
なぜ「かかりつけ薬剤師に私はいかがですか」と言えないのか。
負担に関しては「少し高くなります」では不安になる。
正直に「300円ほどかかります」でいいじゃない。
それでお断りされたらすっきりする。
この「かかりつけ薬剤師指導料」はいろいろな場面に登場してくる。
新設の「在宅薬学総合体制加算2」の算定要件に実績が求められている。
その他にも「地域支援体制加算」における「服薬情報等提供料」の服薬情報の実績にも含まれている。
これに関しては意外に知らない薬剤師が多い。
ともかく今からでも実績つくりは間に合う。
気になるのは実績が何時から何時までかだ。
「令和6年5月31日に時点で調剤基本料1を算定し従前の要件を満たしている場合、 令和6年8月31日までの間に限り、要件を満たしていることとする」
「令和6年8月31日時点で地域支援体制加算を算定している薬局が令和6年9月1日以降も 算定する場合においては、前年の8月1日から当年7月末までの実績をもって適合性を 判断し9月1日から翌年5月末まで算定できるものとする。 (処方箋の受付回数は8月ー7月末」
とりあえず顧問先には店舗ごとに不足している実績への「こんな時」を打ち合わせてきた。
ついでにオンライン資格確認の利用率への挑戦も忘れずに。
あらら!
気が付くと1月も終わっちゃう。
能登の早い復興を願う。