医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

気がつけばサがつく

2012-10-31 06:30:39 | 薬局
あなたの街にもサ高住。

北海道からのメディアによると、昨年の10月から登録制度が始まった「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)が、今月までの1年間で総登録件数が全国で2,364件もあり、総登録戸数が7万5,371戸になったそうだ。
驚くのは北海道内で150件あり、5,581戸になっている。
このサ高住には補助金がついている。
詳しくは国土交通省のホームページで確認して欲しいが、1戸につき100万円である。
さらにサービスの部分が1,000万円も追加で出る。
例えば、30戸の施設だとすると、戸当たりで3,000万円と1,000万円がおまけとなる。
この補助金はいつまで続くのか分からないが、10年間かけて全国に60万戸の整備目標を掲げている。

さて、このサ高住での医療サービスはどのようになっているのだろうか。
先ず、サ高住のサービスであるが、これはあくまでも見守りや緊急時の対応などとなっている。
従って、介護保険の各種サービスは外付けとなる。
デイサービスやホームヘルプなどはケアマネジャーと相談してケアプランの作成になる。
医療はどうなるのかと言うと、利用者の健康状態が比較的お元気な方は自分で医療機関に外来診療を受ける。
そうでない方は訪問診療になると思われる。
その場合の処方せんがいずこに行くのかは、患者自身か施設側の利便性によることになる。
そんな現実が身近に控えている。
近くても来ない処方せんにならないように、周辺の建物には注意が必要になる。
また特定施設などと異なり看護師の配置義務はない。
ここも外付けとなる。
医療度の高い方には訪問看護の出番となる。
入所時は元気なお年よりも5年、10年経つとかなりの介護が必要になる。
さて、さて。

そんな現実を市場として捉えだしたのが大手調剤チェーンである。
先日も日経新聞(10/18)の記事を紹介したが、凄い勢いで攻めてくる。
それも最新の道具を携えてである。
iPadを活用して、訪問先での報告書の作成や薬歴管理などが出来るシステムの開発が進んでいる。
近い将来にはクラウドコンピューティングを利用して、在宅チーム全体で情報共有できる仕組みも開発とか。

先ずは、薬局周辺を歩いてみることをお勧めしたい。
あなたの知らない怖い世界が広がっている…かも。


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あっという間にやってくる

2012-10-30 06:42:25 | 薬局
出遅れるぞ!

消費税議論が見えてこない。
病院団体は既に、いろいろなシミュレーションを出しているようだ。
「控除対象外消費税負担2.12%って何ですか」と質問を受けた。
その場では、何のことだか突然だったので分からなかったが、あらためて考えるとコストになっている消費税分のことに相当する。
実は、懇親会の席での質問だったので気持ちがお酒に向いていた。
四病院団体協議会では、消費税に関する調査を行っている。
4団体から各250病院を抽出して8月から9月の約1ヶ月の売上や利益から分析している。
その結果、医療・介護報酬の合計が1兆2,811億9,879万円、利益が42億2,199万円で利益率が0.33%だったそうだ。
ところが控除対象外消費税の負担は272億2,096万円と収益に対する率が2.12%になった。
診療報酬のどこに消費税分が含まれているのか分からないが、負担はかなり大きい。
この消費税がなければ2%強の利益率になる。
因みに、四病協とは社団法人日本医療法人協会、社団法人日本精神科病院協会、社団法人日本病院会、社団法人全日本病院協会で構成される、民間病院を中心とした病院団体の協議会である

こんな話もある。
消費税が導入される時には、気づかないくらいの薬価アップがある。
この消費税分の上乗せであるが、実は9掛けになっているそうだ。
消費税導入前に購入した在庫があるとして、消費税のアップ分に0.9を乗じた分の上乗せとなっている。
例えば、14年4月の5%から8%への増税分3%は、3%に0.9の計数をかけて2.7%となる。
1割は在庫調整分となるらしい。
ところが、在庫調整は始めの一瞬で、その後は9割の上乗せが続くことなる。
仕組みが上手すぎる。
さらに14年4月は薬価改定もあるので、うやむやも、もやもやとなる。

さて、そこで薬局の控除対象外消費税はどうなるのか。
ある薬局で簡単なシミュレーションをしてみた。
すると、厳密ではないが薬局の場合、約3.2%の控除対象外消費税が考えられる。
これが8%になると5.4%になってしまう。
さらに10%になると7.1%とかなり大きな負担となる。
ただし、あくまでも価格に転嫁できないと仮定した場合である。
薬局の経常利益は5%前後だろうか。
単純な計算であるが消費税増税は薬局経営にかなりの影響が出てきそうだ。
って、言っているのに薬局からの声が小さい。

導入まで1年半を切った。


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只今、工事中

2012-10-29 06:15:22 | 薬局
薬局だって大工になれる。

高齢者のニーズが顕在化されつつある。
以前にも書いたが、昨年度はシニア(60歳以上)の個人消費額が100兆円を超えている。
これは全消費市場の44%というから驚く。
今年は限りなく50%に近づくだろう。
このシニアにどこで出会うかというと、実は薬局の患者にはシニアが多いことに気が付く。
と言うことは、薬局からシニアに向けた商品及びサービスの提案が、処方せん以外の売上につながるのではないのだろうか。

ローソンが生野菜と精肉などの扱いを積極的に進めるらしい。
生野菜はあらかじめカットした状態に加工して使いっ切りだそうだ。
精肉は長期保存できる冷凍豚肉や牛肉などで、全部で20から30品目となる。
2013年度には全体の5割以上に、さらに8割を目指すというから力が入っている。
そしてターゲットは、これからの消費の主流である高齢者だとか。

また、住宅設備メーカーが力を入れ始めているのが、高齢者向け住宅のリホームだそうだ。
使い勝手のいい商品開発で需要を喚起する動きがある。
65歳以上の高齢者がいる世帯は約2,000万もある。
この中で、手すりなどの初歩的な配慮を加えている住宅が約4割だそうだ。
さらに、車椅子対応ができる廊下やトイレなど、高度なバリアフリー化は1割にも満たない。
この現状を踏まえて国は2020年には、高齢者のいる住宅に初歩的な配慮を75%、高度なバリアフリー化を25%にしたいと目標を掲げている。

ところで、要介護認定者には20万円の住宅改修まで介護保険給付の対象になっている。
このことを知っているだろうか。
介護保険給付なので1割の負担があるが、上限は20万円まである。
手すりの取り付けや段差の解消などの初歩的配慮から和式トイレを様式に切り替える便器などもある。
この作業などは付随する工事としてトイレの拡張なども必要になる。
この他にも都道府県単位での高齢者対応の住宅改修に関する補助金制度がある。
これは調べておく必要を感じる。

これからは患者の自宅が病室と考えた提案が必要だ。
薬だけでは病気は治らない。
薬と共に療養環境やADL、QOLの改善が、そして生活習慣の改善提案が必要となる。


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お手伝いさせて

2012-10-28 05:41:07 | 薬局
ぼくには夢がある。
希望がある。
そして、持病がある。

って、なかなかいいキャッチコピーだ。
讃岐である薬局の社長と話していると、彼は自分が生まれ育った離島で薬局をやりたいそうだ。
その島は無医村なので、薬剤師として島民の健康に貢献したい。
人口2,000人ほどの半径が8Kmの小さな島で。
月に1度くらいは医師が診察にやって来る。
そんなお手伝いもしたい。
今は、遠隔医療も可能な時代だ。
画像を見ながらの診察も、処方せんも出せるのではないだろうか。
普段は、薬剤師としてOTCの販売で対応したいと目を輝かせていた。

余計なお世話であるが、処方せん以外の医薬品は零売が可能と提案して来る。
さらに、診断をしなけばかなりの検査も可能だ。
最近、あまり聞こえてこないが「ワンコイン検診」で行われている検査メニューは多い。
血糖値、ヘモグロビンA1c、中性脂肪、総コレステロール、骨密度など。
その他にも肺年齢、ドライアイなどもメニューとなっている。
検査結果については、患者自身が判断し、疑問に思うことを相談してくれれば、それなりに対応できる。
診断は出来ないが相談は出来る。
後は、患者自身が必要を感じて船で本土の医療機関に行けばいい。

なぜ彼が故郷の離島に戻ろうと考えたのか。
それは離島の高齢者が独居のため孤独死が多い事らしい。
この孤独死が検死になってしまう。
既に、島民のほとんどが超高齢者だそうだ。
その高齢者が一人暮らしをしている。
隣と言っても、街なかの隣ではない。
知らず知らずの内に亡くなっていることも多々あるらしい。
その度に、警察がやってきて検死になるんだそうだ。
それが何とも悲しいらしい。
聞くところによると大事な兄の死も検死になったそうだ。
ところで、この検死だが検視や検屍とも書くようだ。

霧島焼酎の街から山を超え桜島の街にやってきた。
隼人から、今日こそ東京に戻る。


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大丈夫!

2012-10-27 06:18:50 | 薬局
ありがた迷惑かも。

がんの種類別の5年生存率が確認出来る検索システムが公開されている。
種類だけではなく、性別、年齢、診断時の進行度や術式なども検索項目にある。
これによって自分と似た患者の生存率を調べることが可能となる。
この検索システムは「全国がん(成人病)センター協議会」(全がん協)に加盟するがん専門病院などの31施設が、1997~2004年に渡る診断・治療を受けた約24万人の症例から集計したらしい。
名称は「全がん協生存率集計システムKapWeb」と、何とも機械的な人間味のない印象を受ける。
この集計は全がん協のホームページで閲覧可能だそうだ。

その集計によると5種類のがんの平均生存率が示されている。
胃がんが70.4%、大腸がんが73.4%、肺がん40.6%、乳がん90.0%、子宮頸がん76.3%となっている。
これによると肺がんはかなりヤバイ。
肺がんは発見が難しいからなのか。
「ゴッホンと言えば」先ずは疑って検査を受ける事をお薦めしたい。
国は「健康日本21」の中で禁煙を取り上げている。
肺がん予防の最も多く有効な予防法だからだ。
息子が怒るがタバコを1箱1,000円にすると、かなりの若者は喫煙を止めるのではないだろうか。
でも、JTにも義理があるんだろうね。

ただ、この集計は患者がどのような状態で受診したのか、他の医療機関から移転して来た患者もいる。
さらに軽度か、重度だったのかでも大きく影響する。
何事も鵜呑みは危険だ。
一番大切なのは患者自身が納得がいく治療が受けられる仕組みだ。
まだまだセカンドオピニオン制度などを知らない方も多いと思う。
薬局はそんな相談に乗れる地域に開かれた窓だと思う。
大きく窓を開いて欲しい。

かつて我が尊敬する父親が下咽頭ガンに侵されて入院していた時期がある。
ある民間ではないテレビ局ががん最前線的な番組を放送した。
しかし、結論は治らないだった事を思い出す。
期待を持たせて、結論は治らないではシャレにならない。
番組が終了と同時に、テレビ局に電話をかけて「結果として、最前線でも治らないなら、希望を持たすような番組はするな!」と泣きながら怒鳴った事を思い出す。

あれから28年が経過した。
今は、治療技術もかなり進歩している。
何事も諦めないことが大切だと感じている。

責任者 出て来い~。


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高価な命

2012-10-26 06:21:33 | 薬局
誰が、どう負担する。

国民医療費は2011年度の概算で37兆8千億円と試算されている。
この概算とは、実際の医療費推計には1年半を要する。
これでは遅過ぎて、何の対応策も練れない。
そこで、労災医療費などを抜いた速報値として概算が示されている。
実際の医療費は概算値より2%ほど多くなる。
従って、2011年度の医療費は38兆5千億円と見込まれている。
これは前年の3.1%増であり、約1兆1千億円の増額となる。
さらに国民生活総生産(GDP)に占める割合が8.2%と経済成長率マイナス0.76%を大きく上回っている。

この国民総生産の比率を世界的に見ると、アメリカが17.6%と突出しており、2番がオランダの12.0%、フランス11.6%、ドイツ11.6%、カナダ11.4%、スイス11.1%、デンマーク11.0%と、OECDの各国の比較では日本は16位と低い方になる。
これに対して日本医師会などはローコスト、ハイパフォーマンスなどと言っている。
要は、診療報酬を上げろとなる。

医療費が伸びる要因は、何と言っても超高齢社会が大きい。
2012年は団塊の世代が65歳に突入すると何度も書いているが、10年後は75歳になる。
70歳以上の年間医療費は80万6千円と69歳以下の4.5倍になる。
ただ、長期展望で考えると高齢者医療費は長くは続かないと考えられている。
せいぜい2025年をピークに、高齢者全体の数も減少傾向にある。
2011年度の医療費の伸びを分析すると、1番が技術の高度化で2.0%、次が高齢化で1.5%弱となっている。
マイナス要因として人口の減少で0.2%がある。
実は、この一番の技術の高度化が予想もつかない脅威となる。

特に、個別の患者に対応する再生医療や特有の分子を狙い撃ちする標的医療などはかなりの費用を要する。
どこまで公的保険で賄うのか。
高額医療は個人負担となるのか。
お金の無い者は見捨てられるのか。

さらに、この医療費議論は調剤薬局チェーンの台頭にも及んでいる。
早い話が儲け過ぎと批判が出ている。
何と言っても不景気知らずだ。
この批判が次回の調剤報酬改定に影響しない事を望むが、どうも風当たりはアゲンストだ。
中医協の審議でどこまで頑張れるのか。
個々の調剤報酬が医療にどの様に貢献しているのか、今こそエビデンスを示す必要を感じる。
これはかなりの茨の道だ。
さらに、スイッチOTC化も検討課題となっている。
生活習慣病薬などはスイッチしたいところだが、そうなると医療機関が困る。
そんな矢先のエパデールではないのか。
これが大きな"ありの一穴"になる事を願う。

2025年までの13年間は医療関係者にとって”激変の13年間”になりそうだ。


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もっと真剣に考えろよ!

2012-10-25 06:36:15 | 薬局
これってありですか。

厚生労働省は来年度から生活保護世帯の高校生が、卒業後に介護福祉士の養成施設などへの入学を希望する場合、学費や生活費を貸し付ける制度を始めるそうだ。
卒業後5年間介護・福祉の業務に従事すると全額免除だとか。
生活の安定につながる資格の取得を支援するらしい。
この根拠となっているのが、生活保護世帯の世帯主が過去の出身世帯でも生活保護を受診していたことらしい。
誰が名づけたのか「貧困の連鎖」と呼ぶらしい。
らしいが続く。

この制度をどう思うか。
私は「貧困の連鎖」を助長するいやらしい仕組みにしか見えない。
どうして他の業種じゃダメなんだろうか。
介護・福祉業界が比較的安定していて、生涯安定した職種なのでしょうか。
少なくても私が知る限り離職率も高い。
給与もけして高くありません。
休みも取れていないように思う。
福祉系の学校を卒業した男性が就職して、3年経つとほぼ退職してしまう。
給料の安さを実感して、このままでは結婚も子供も出来ないと感じるからだそうだ。
そこに生活保護受給者の子女を送り込むのはいかがであろうか。
5年後に離職したら再就職が難しくなるだけじゃないのか。
そうなるとまた生活保護に戻るかもしれない。
これこそが「貧困の連鎖」につながる。

ただ誤解しないで欲しい。
介護・福祉の職業を否定しているのではない。
厳しい現実があることを認識して欲しいだけだ。
そして、介護業界では離職率が高いために、常にスタッフの確保を行っている。
要は人手不足なのだ。
その人で不足を生活保護受給者の子女で補おうとしているように思える。
確か昨年は介護関係の離職率が16.1%と2年ぶりに改善した。
通常は18~20%に届く。
一般企業の平均は14%だったと思う。
残業代を除いた職員の平均月収は、前年度に比べ408円減の21万6086円でほぼ横ばい。

5年間我慢して貸したお金はチャラにしますよって、5年間も拘束するのかといいたい。
それよりも全職種に同じ様な貸付制度を導入して欲しい。
職種限定はいやらしさを感じる。
国家権力の横暴さを感じてしまった。
これからの超高齢社会には欠かせない職業だが、不景気が雇用を支えている現状の仕組みにこそ問題がある。

火曜日からうどん、昨日はポン。
今日は穴子か、お好み焼きか、それともつけ麺か。
やっぱり牡蠣かな。


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オレンジを知ろう

2012-10-24 06:23:09 | 薬局
もっと広めなきゃ。

想定外の広がりを見せているのが、高齢者の認知症である。
先日の当社主催の「全国大会」(ちょっと強調)でも、これからの課題として認知症が取り上げられていた。
厚生労働省が8月24日に発表した内容によると、現時点で認知症高齢者が305万人もいる。
02年度の149万人から10年間で倍増となっている。
これは明らかに想定外だ。
逆に02年度の診断が未熟だったのか。
そして、65歳以上の10%が認知症高齢者になると予想されている。
その結果、25年には470万人が認知症になる。
認知症高齢者の半数は自宅で、現状でも140万人(2010)となっている。
この現状を受けて始まったのが「認知症施策推進5か年計画」(オレンジプラン)である。
認知症は病気じゃない。
だから自宅での療養が必要となる。

認知症は早期の発見がポイントになる。
早ければ、早いほど悪化を防げる。
現状ではアリセプトなどのスットッパーしかないが、日経新聞の「未来を読む」(2010.1.1)の記事に、2029年にはがんの遺伝子治療法とアルツハイマー病根治薬を開発とある。
もしそうであるとしても、私には間に合いそうもない。

どこまで有効か分からないが、認知症が早期発見で重症化を防げるなら、オレンジプランに追加して欲しいことがある。
例えば薬局で認知症の簡易テストの実施である。
ちょっとした確認テスト用紙を配布するだけでもいいのではないだろうか。
そして気になる人は、次回の服薬の時に相談する。
何と言っても薬局には高齢者の来局が多い。
自分では気が付かないところに落とし穴がある。

日経新聞(10/17)のらいふプラスのコーナーに認知症が取り上げられている。
高齢者にとって環境変化は大きなストレスになる。
出来る限り住み慣れた地域のよい環境で暮らし続けることが大切になる。
そんな地域で支え合う取り組みが福井県若狭町で始まっている。
若狭町では地域包括支援センターに認知症専属の看護師がいて、65歳以上の高齢者宅への訪問や集落ごとに30~40名人のサロンなども開いて情報収集を行っている。
気になる方がいれば、本人や近所の方々に集まってもらい認知症の講座なども開く。
もちろん電話での相談も受けているそうだ。

超高齢社会は何かと多くの問題を抱えている。
それに対して薬局はどう貢献できるのか。
高齢者になると医療機関への足がなくなる。
我が老婆も2年前は自分で通院していたが、今は奥さんが通院介助だ。
我が家にはまだ足があるからいいが、「歩行が困難な」になったらどうしたらいいのか。
また、入院しても長くて3ヶ月で出されてしまう。
その後の老健も通過施設だ。
特養も高齢者住居も待機待ち状態にある。
まさに彷徨える高齢者が増えることになる。
だからかデイサービスにまでお泊りが始まっている。

そんな将来に向けて、地域の健康に貢献する薬局の姿は見えていますか。


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その内、やってくる

2012-10-23 05:37:33 | 薬局
本意は患者思考なのか。

一時、リフィル処方せんと箱出し調剤の導入が、今回12年度診療報酬改定に盛り込まれるのではと危惧されたが、そんな大胆な事をやれる政府じゃなかったようだ。
これに関しては医療経済研究機構がまとめた「薬剤使用状況等に関する調査研究」09年度版報告書で、リフィル処方せんと、箱出し調剤などに力点を置いて英米独仏4ヵ国の調査を行っている。
こんな調査を勝手にやった訳ではなく、厚生労働省からの委託事業だ。
厚生労働省はどんな意義を持って依託したかと言うと、もちろん医療費抑制の一環としてである。
そして、その報告書は12年度改定の「参考にされれば幸い」と結論付けた。
残念ながらこんな大胆な事には“さわらぬ神に祟りなし”と言った感じで流れた。

リフィル処方せんとは、1枚の処方せんである一定の長期間使用可能な処方せんである。
簡単に言うと1リフィルが1ヶ月分に相当する。
12リフィルは1年分の処方せんとなる。
これによって残薬の管理がひと月単位で可能になる。
今は、90日処方が出ると90日分の薬剤が投与される。
もしその患者が翌日に亡くなると89日分がごみになる。
またリフィル処方せんでは、患者がきちんと服用しているか、効果の発現や副作用の有無なども薬剤師が管理するようになる。
これによって医療機関への再診料や処方せん発行料及び調剤薬局の調剤基本料が大幅に減少する。
アメリカではポピュラーな処方形態である。

次は、箱出し調剤である。
こちらは調剤料の削減に貢献する。
箱のままなので調剤とはならない。
単なるピッキングだ。
アダラートCRの28日処方は10錠ヒート2枚と8錠ヒートを重ねて輪ゴムで括る。
この調剤料が810円となる。
これが削減されるのだ。
これも医療費抑制に大きく貢献する。

って、言っていられない。
どちらも薬局経営には大ダメージだ。
そんな箱出し調剤の実験が長野県上田薬剤師会で行われている。
箱出し調剤によって「業務時間がどの様に変化するのか」「患者への説明時間の変化と患者満足度」の向上を模索するらしい。
その結果として、概ね了解とのコメントが出ている。
本当に導入させたいのだろうか。

「人は自分じゃない」
それぞれの考え方があってもいいが、自分で自分の首が絞まらないように気をつけなきゃね。


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充実感あり

2012-10-22 05:51:45 | 薬局
感謝して、ありがとう。
だからツイてる、ツイてる。

私の気合が入る一言である。
この言葉通りHSE・ネクスト経営塾の全国大会が無事に終了した。
お陰様で、まさに北は北海道から南は九州・沖縄からの参加をいただいた。
感謝して、ありがとう。
2010年1月から始まった東京での活動が、少しずつではあるが認知されている事が嬉しい。
今回も全社上げての大イベントだ。
司会は息子が、受付は奥さんが担当した。
その他に、馴染みの卸さんの方々が手伝ってくれた。
昼はランチョンセミナーでメーカーさんが弁当を手配してくれた。
何と、ツイてるんだろう。
とても3人では捌ききれなかった。

セミナーの内容も参加者から「内容が濃いね」と、これも嬉しい反響だ。
最後の30分は、ちょっと辛めに薬剤師へのメッセージとして私が担当した。
そして、締めは16年来の付き合いの友人が私への応援メッセージをくれてお開きになった。
金曜からのHSEセミナーからまる3日間もお付合いいただいた方もいる。
素直な気持ちで“ありがとうございます”と言いたい。

今朝は、ちょっと寝坊してゆっくりしてと思ったが、いつもの様に目が覚めてしまった。
これは病気じゃないだろうか。
でも、静かな充実した時間を過ごせている。
テレビのニュースからミス・インターナショナル世界大会で、日本の吉松育美さんが優勝したと流れてきた。
そのコメントに「夢をあきらめなければ、必ず叶う」と親から教えられたとある。
それって大好きな言葉だ。
今回の全国大会が私の夢の実現につながることを願っている。

今朝は、頭が回らない。
と言うより、何も考えられず取りとめのない内容になってしまった。
明日からはまた、夢に向けて頑張ろうと気合が入る。

感謝して、ありがとう。
だからツイてる、ツイてる。


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