JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

地震予知器?試作その3

2011年07月14日 | 地震予知器


 昨日の鈴落下。その後の福島沖M5.3(震度4)や本日午前の宮城県沖M4.8(震度3)が発生しましたが、これらがそうなのか? それにしては感度が良すぎるような・・・。そもそもめったなことでは落ちそうもない予知器の鈴がなぜ落ちるのか?不思議な現象ではあります。

 そのメカニズムですが、一説では次のように解説されております。

 大きな地震は突然引き起こされるように感じるが、実は、その数日前または数時間前から小さな岩盤破壊が始まる。その際に地電流が発生、局所的かつ一時的に強力な磁界が形成され、周辺の磁力に変化をもたらす・・・。

 その際の磁界の変化というのは、かなり瞬間的なもので、あっという間に元の状態に戻る、しかも普通に磁石に張り付けていたものが落ちるという程のことはない、ということらしいです。突発的に形成される磁界の強さや及ぼす範囲は、前兆となる岩盤破壊の大きさ、距離、深さによるということでしょうか。

 この間、3度鈴が落下し、その後リセットできたことを考えると、瞬間的に磁力が弱まる、そしてすぐに元に戻るというのは、なんとなく理解できます。また、数日から数時間前に作動というのも納得がいきます。鈴が落下してから比較的大きな地震が発生したのは事実なので、自分の周辺地域に関しては、ある程度予知できるのでは? それとも単なる偶然や勘違い? まあ、気長に観察することにします。

 ただ、前兆の岩盤破壊による磁界の変化で鈴が落下するとして、さらに大規模破壊が起こる本震においてどうして落下しないのか? この点が疑問ですね。

 さて、これまで試作したマグネット地震予知器は、磁石の吸着力を利用した装置ですが、当然、SSまたはNN極同士の反発力の方にも磁界の変化は現れるはず。もしかすると、その方が端的に影響を受け、何らかの作用を察知できるのでは?との思いつきで作ってみたのが今回の試作3号機です。



 2個の磁石を使用。同極では反発しあって1個が空中に浮上しますが、そのままで安定的に浮上させることは不可能とされています(アーンショウの定理)。そこで、支えとなるものを介して、反発力の限界点で浮上させ、地震前兆によって磁力が弱まった瞬間に一気に落下する、そういう装置を考えてみました。


リング状のネオジム磁石。直径11mm、穴径4mm、高さ5mm。小さいのに反発力は5cm弱あります。

銅パイプのハンダ付けでフレームを作製。リング磁石を慎重に装着。

上のマグネットは反発力で浮いた状態

 フレーム中央、切れ目の下部に磁石を通し、もう1個の磁石を同じ極で向かい合わせて上部フレームに通す。慎重に下の磁石を持ち上げ、上部の磁石が落下ぎりぎりのところで安定する位置を探します。位置が決まったら、下の磁石を固定し、完成。上の磁石は、常時、浮上した状態となります。磁力が弱まると、フレームのわずかな支えがなくなり、バランスを崩して落下する仕組み。落下した磁石は1回転して下の磁石に吸着され、カチッという音で作動を知らせる。

 何か興味深い現象がみられるのかどうか? 観察するものが増えてきました。


<追記>
本日(7月17日)、午後4時ころ帰宅したところ、2号機の左の鈴が落下していました。他は作動せず。どうもこの鈴だけが敏感すぎるのか、何か他の要因なのか、今回で3度目です。
 以上、記録として追記しておきます。



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