JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

鷹討山 1/8

2023年01月08日 | 里山 移動運用

 

 

 7度くらいまで気温が上がるとのことで、亘理丘陵の鷹討山周辺を散策しました。駅から歩いて登り、また駅まで戻る。いろんなルートがあって時間を気にせず、その時々の体調や気分で自在に歩けるのは気分的に楽です。

 

 JR常磐線山下駅下車。昨年11月と同じ的場地区から入山し、南端の尾根に取り付きました。何度も歩いているコースですが、なぜか人に出合ったことがありません。雑木林の明るい尾根で、途中の崖地から山下集落や太平洋が見渡せ、自分的には気に入っています。50分ほどで馬船峠の分岐。峠側に少し下ったところに金津展望台があり、寄り道してみました。

登山口付近

尾根に取り付く

尾根途中の展望地

馬船峠分岐

 

 分岐に戻り、10分ほどで鷹討山山頂着。西側に樹木があって風を遮るためか、他のピークに比べ暖かく、伝搬的に良いわけではないものの、ここで無線運用することが多いです。山頂標識から少し離れたところにアンテナを設置。430MHz5エレ八木+ID-51。

鷹討山山頂 ↑↓

 

 D-starレピーターのアクセスを確認してみたところ、福島430、福島伊達430不可。郡山鶴見坦および南相馬430可、仙台青葉、仙台430も可。福島430からはゲート越えの変調が明瞭に聞こえてきました。レピーターからの信号(10W)はこちらに届きますが、こちらの信号(5W)はレピーターまで届かないようです。一方、郡山鶴見坦430にアクセスできたのは意外でした。福島中通り地区との間にはこの山域より高い山があって、思いのほか複雑な伝搬なのかもしれません。

 

 CQを出し、仙台市内および相馬市移動局の2局に交信いただきましたが、後が続きません。430MHzはホント少ないです。デジコミにQSYし福島県相馬市モービル局、川俣町・女神山移動の2局と交信。女神山は37km、はじめとぎれとぎれに入感したものの位置決めして安定交信となりました。距離的には近いのですが、相性は良くないようです。430MHzに再度QSYし、ロングにお付き合いいただきました。

 

 下山は陽当たりの良い東斜面の展望地を経由し、笹尾根コースを下りることにしました。

東斜面展望地

笹尾根コース ↑↓

 

 展望地からすぐY字路の分岐点があり、右に進むといつもの沢コースとなります。今回は左へ。勝手に「笹尾根コース」と名付けています。背丈ほどある笹藪の中に細々した道が続く展望もない地味なルートで、ほとんど歩く人はいないようです。下山に使ったのは今回が初めてで、踏み跡は一部不明瞭ではありますが、今は下草もなく特に迷うことはありませんでした。

 

笹尾根コース下山口(合流点)

 

 小さな里山では不明瞭なルートを探索してみるのも愉しみの一つかな、と思ったりもします。無線はあまり期待できませんが、また出かけてみます。

鷹討山周辺を振り返る

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

430MHz 山岳用軽量5エレ八木 

2023年01月05日 | 八木アンテナ

 

 

 MMANAで設計し作ってみたところ、ほぼその通りのものが出来上がった、ということを前回書きました。QSOパーティで実際使ってみて、利得、指向性、帯域とMMANA解析と違和感ない印象を受けました。ただ、たまたま偶然うまくいっただけなのでは?との思いがなくもありません。今回は5エレ八木で設計・製作し、シミュレーション通りとなるのかどうか再度試してみることにしました。

 

 山で使うことを考え、次の点を目標としました。

・ブーム長は50cm程(併せて軽量化と収納を考慮)

・ゲイン10.5~11dBi

・D-starレピーター周波数を含むバンド全域でSWR2.0以下

 

 前回の4エレ八木のデータをベースに第3導波器を追加し「最適化」。ブーム長を考慮しなければ11 dBiを超えるものができますが、50cmでは難しいようです。利得を追い求めるとメイン付近はSWRが下がるものの439MHzが跳ね上がってよろしくありません。エレメント間隔を固定する設定にし、エレメント長のみ変更しながら何度か「最適化」していったところ求めに近いものが示され、あとはカット&トライおよび間隔を微調整しました。リアルと異なり、カット&トライにしても同じようなことを何度も繰り返したりして切りがなく、目標の範囲ということで妥協点としました。

 反射器から第3導波器までの長さがちょうど50cm。利得10.68 dBi 。メイン付近でSWR 1.02、バンド全域2.0以下。

 

NO.1第1導波器 NO.2放射器 NO.3反射器 NO.4第2導波器 NO.5第3導波器

 

 

<製作>

 シミュレーションによるとエレメント寸法および間隔はクリティカルです。データ通り1mm単位で正確にカットおよび配置。これまでよりブームはより細い角材を使い、放射器もロッドアンテナから4mmアルミパイプに変更し軽量化を図りました。

 (材料)

 ・角材 9mm×9mm×51cm

 ・アルミパイプ 直径3mm(反射器、導波器) 4mm(放射器)

 ・六角銅スペーサー 4個(給電部、放射器用) 

 ・六角樹脂スペーサー4個(反射器、導波器差し込み固定用)

 ・BNCコネクター  樹脂板  片支持ブーム取付け用塩ビパイプ ボルト等

 

 放射器エレメントの取り付け、分離方法に少し悩みましたが、給電部との連結は六角スペーサーによるネジ込み式にしました。給電部側は丸端子にスペーサーをはんだ付けで固定、エレメント側はネジ部分がちょうど4mmパイプ穴に入り、接着剤で固定しました。初めて作る方式で加工にてこずり、見た目スマートとはいきません。この部分はさらに工夫のしどころがありそうな気がします。

 反射器、導波器はこれまで同様、接着固定した樹脂ナットに上から差し込む簡易方式。今回も製作自体は半日ほどで完成しました。

 

 ブーム長51cm、重さ53g。5エレなりのゲインを確保しつつ、軽量にはできたかな、と思います。このくらいの軽さであれば山でも全然苦になりません。組み立ては給電部に放射器上下をねじ込み、他のエレメントを上から差し込むのみです。

収納状態

 

 さて、MMANAの解析通り共振してくれるのか?さっそく各エレメントを取り付け、IC-705のプロット機能で測定してみました。この瞬間がいつも楽しみでもあり、不安も交錯するわけですが、その結果は下の通りです。

 

 シミュレーションそのままと言ってよいかと思います。共振点、帯域とも無調整で問題なし。このような小型八木であれば、解析データとの誤差はほとんどなさそうで、前回、今回と実際製作してみて、MMANA-GALの秀逸さを再認識できたように思います。むしろデータ通り1mm違わず製作できるかどうか、その工作精度の方が問題となるのかもしれません。アナログなアンテナ作りは変わらないものの、あらかじめ様々解析、検討できるというのはホントありがたいです。

 

 寒くて山歩きも躊躇しておりますが、近いうち4エレと比較でもしながら使ってみます。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする