大地震などによる停電対策として、一昨年、ベランダでのソーラー発電およびバッテリー蓄電を導入しました。停電になった時にノートパソコンや固定電話に個別に100V供給できればよいとの考えでした。いわゆるポータブル電源。鉛シールドバッテリー2個(33Ah、105Ah)は満充電しても自然放電してしまう。そこで、5Wソーラーパネルから常時給電し、いつも満タン状態にしておく。実際、たまに電圧を測ってみると、12.9~13.2Vを維持してくれます。いざという時は、これにインバーターを取り付け、100V機器を使う。
これはこれでよいのですが、せっかくのバッテリーなので、普段から何かに使いたい。でも使ってしまうと、ソーラーで満充電するには、5Wではあまりにも非力。ということで、今回、新たに30Wパネルとチャージコントローラーを導入してみました。
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左が5W、右が30Wパネル
家全体の配電を換えて供給できるような装置なら別ですが、独立型の小発電の場合は使う目的を明確にした方がよいようです。パネルだけ大型にしても、持て余してしまう。今回は、固定で使っているモービル無線機(FT7800)をソーラー発電だけで駆動することにしました。自分の場合、ホームでワッチしたり、たまに交信したりするのは夜間や朝方なので、消費した電力を日中にソーラー発電で戻してやる、その程度のパネルでよいだろうと。
<パネル>
タイプ:多結晶シリコン
定格出力:30W
開放電圧:約21.6V
短絡電流:約1.83A
最大動作電圧:約17.28V
最大動作電流:約1.74A
寸法:縦41.3cm×横67.8cm×厚さ2.6cm
重量:約3.4Kg
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<チャージコントローラー>
定格電圧:12V/24V(自動認識)
最大入力電流:20A(12V時240W、24V時480W)
入力電圧範囲
12Vシステム時にソーラーパネルの最大動作電圧が14V以上~19V以内
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パネルもコントローラーもごく一般的なものです。両方で15000円程。コントローラーは液晶が付いており、バッテリー電圧、充電電流の表示が可能で、いちいちテスターで測らなくともOKです。また各種電圧設定も可能。自分は、充電完了電圧14V、放電停止電圧11.5V,放電電圧14.0Vに設定しておきました。
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これらを33Ahのバッテリーに接続。配線は、バッテリー、ソーラーパネル、FT7800をそれぞれコントローラーの端子に差し込んでネジで締めるだけです。赤いランプが点いてソーラーパネルから給電されているのを確認。電圧表示は14.1V。念のためテスターで測ってみるとほぼ同じ数値となりました。電流は0.8Aほどしかありませんが、パネルの角度を微調整すれば少し改善するかもしれません。
コントローラーの作動は問題なし。さっそくFT7800の電源を入れたところ、電圧表示14.2V。正常に起動してくれました。夜間は12.8Vまで下がりますが、問題なし。この状態で10Wまで送信可能で、気になるノイズもありません。
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これで電力会社に頼らなくとも、VUについては運用可能となりました。もちろん短時間の使用に限られますが。自分の使い方であれば、これで十分なようです。