JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

同軸ケーブルの変更

2015年01月17日 | 運用スタイルなど


 我が家のベランダにはデジ簡用のGP、300MVDUを設置しています。長さ82cmの短いタイプで、利得は3.65dbしかありません。これでも山岳であれば南は吾妻連峰、北は栗駒山まで、宮城県境の山々をカバーできそうな感触が得られています。逆に、里山の場合はいま一つかな?といったところです。石巻の上品山や福島の霊山(東物見岩)とは交信できます。日山山頂局の信号が1度だけ聞こえたことがあります。街中では半径2~3km、仙台中心部なら歩きながらでもDPR3(付属ホイップ)とホーム間で交信可能です。なので、当初の目的から言えば、このGPで十分ではあります。


300MVDU


 ただ、100万都市といわれる仙台でも、DCRフリラ局はまだ数える程。ホームからときどきCQを出してみるものの、ほとんどカラブリ状態が続いています。固定局同士の交信はほんの数局。ホームから奥羽山脈越えなど大それたことは考えていませんが、もう少し広範囲をカバーできれば・・・。集合住宅ゆえの制約があって、できることは限られます。ゆくゆくは高利得なアンテナも考えていますが、手始めとしてまずは同軸ケーブルを取り換えてみることにしました。

 これまで使っていたのは以前HF用のアンテナにつないでいた5D-2V長さ10mで、半分をとぐろ巻きにして部屋に引き込んでいました。351MHz なので減衰もあったと思います。今回新たに8D-FB 5m新品を調達。セオリー通り、太く短く。


 さっそく取り換えて、簡易SWR計で測ってみると、

 
SWR 1.0~1.1


パワー 6~7W ?

 と、たいへん良好。簡易的な測定器なのであくまで目安です。パワーは大きめに表示されているだけで、実際は5Wきっちり出ていると考えてよいと思います。


 いつも聞こえている業務局(市内のホテル)を受信してみたところ、これまでアンテナマーク0だったのが、1本立つようになりました。思いのほか効果ありますね。あと一歩という場面では違いが出てくるのでは? しばらくこれで様子を見ることにします。



四六時中送信されている謎の10ch アンテナ3本





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鷹討山移動 (亘理郡山元町)

2015年01月12日 | 里山 移動運用


 今日も風が強く寒い一日でした。晴天でもあり、日がさしていれば何とかなるだろうと、歩きなれている山元町の深山に向かいました。

 震災前はここを起点として南に延びる稜線を踏破しようと何度も通いつめましたが、いまだ達成されないまま、整備された深山周辺にばかり登っています。山頂まで1時間弱。到着すると西からの突風がまともに吹き付け、これではとても無線運用は無理、ということで隣の鷹討山に向かうことにしました。ここは日当たりがよく、冬場、何度か運用したことがあります。



鷹討山(たかぶつさん)山頂(上) 山頂より(下)


 さっそくDPR6にAZ350Rを直付けにして何度かメインでCQを出したところ、ケロリぎみに応答あり。コールサインを再度送ってもらったところ、ヤマガタSA88局。山形県寒河江市固定。サブに移って、アンテナマーク1本立つポイントを発見。メリット5。昨日の大年寺山以上に安定して交信を続けることができました。二日連続の奥羽山脈越え成功。蔵王の山々をうまくすり抜け、あるいは回折なのか、5Wでよくぞ届くものです。気を良くして、145、430でも試してみたところ、145DVにて交信不可、430DVはメリット5で交信成立となりました。

 SA88局 ID92+SBB7 5W
 当局   ID51+RH770 5W

 昨日、430DVは飛ばないと確信したのですが、1日でくつがえってしまいました。電波の振る舞いは一様ではありませんね。


鷹討山ー寒河江市 距離約70km  壁のピークは山形神室山?


  続いてミヤギOS147局。大崎市古川108号バイパス移動。DCRにて入感するも、ケロケロ寸前。慎重にポイントを探って、それでも多少フワフワした変調。お互い手持ち、かつ強風にさらされながら、という条件なので致し方ありません。こちらからメリット4~5。20cmも動かすと、まったく復調しなくなります。限界すれすれ。この状況で、430DVならどうなの?ダメ元でやってみよう、ということでDVへ。場所を探りながら、何度かお呼びしていると、瞬間的に復調され、その位置で慎重にまたお呼びする、ということを繰り返しましたが交信ならず、聞こえているのかわからないまま、ファイナルをお送りしました。ところが・・・。



 これをワッチされていたAZ17局よりブレイクあり。こちらには断片的にしか聞こえませんでしたが、OS147局とAZ17局との交信が始まったようでした。AZ17局の信号を頼りに慎重にポイントを探したところ、なんと地面に座った状態で安定入感。しかも、OS147局の信号まで復調されるではありませんか。ということで、無事、3局でラウンドQSOに。 

 一度は完全に諦めたものの、意外なところに入感スポットは潜んでいるものです。ある時はからきし飛ばず、またある時は地を這うようなしぶとい伝搬をみせる430DV、伝播の不可思議、まだまだわかりませんね。寒風の中お相手いただいたミヤギOS147局、ブレイクいただいたAZ17局に感謝。

 今日はDCRも430DVもアンテナ直付けで正解でした。三脚固定なら交信できなかった可能性大です。電波の通り道を慎重に探っての交信、スリリングで興味深いものがありました。



 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。

<DCR、145.430DVモード> ※フリラコールにて記載
ミヤギCW50局 仙台市若林区固定 DCR5/5 深山山頂
ヤマガタSA88局 山形県寒河江市固定 DCR5/5 145DV不可 430DV5/5 鷹討山
ミヤギOS147局 大崎市古川移動 DCR5/4~5 430DV5/5 鷹討山
ミヤギAZ17局  栗原市固定 430DV5/5 鷹討山
フクシマJM700局 福島市移動 DCR5/5 鷹討山




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大年寺山から奥羽山脈越え

2015年01月11日 | 特小・DCR運用


 今日は快晴なるも最高気温6度とか。寒風が身に染みます。今年初めての移動運用、この寒さで里山にすら足が向かず、近所の大年寺山へ。今回は、いつもの東屋ではなく、西に200mほどのところにある公園(名称不明)から運用してみることにしました。ここは仙台市中心部から東側にかけてのビル群が良く見えます。大年寺山では数少ない展望地。




本日の運用場所(上) 北方向の眺望(下)



 強風のため、三脚にモービルホイップのいつものスタイルは取れないと判断し、DPR6にAZ350Rを直付けすることにしました。電源を入れ、なにげにバンド内ワッチすると、聞き覚えのある変調が・・・。なんとヤマガタSA88局。山形県寒河江市ホーム固定。いつもの運用地である東屋付近や愛宕神社では入感したことはなく、県北の各局が交信されているのを聞いて残念な思いをしていたのですが、ここで入感とは・・・。動き回ったところ、さほどポイントがシビアという程でもありません。この機会なので、AZ350DHに差し替え受信比較をしたところ、350DHではポイント自体がシビアで、慎重に位置決めしてもケロりぎみ。350Rの優位は明らかでした。



 タイミングを見計らってメインでお呼びしてみると・・・応答なし。再度・・・応答なし???。 三たび・・・やっと応答ありました。メインで業務局がかぶって聞き取れなかったとのこと。サブに移り、双方メリット5でレポート交換後、終始安定して交信となりました。大年寺山から奥羽山脈越えは絶望的と諦めていましたが、思わぬ収穫でした。同じ山でも場所を変えて運用してみるのも一考の余地あり、ですね。350Rの直付けも良かったかもしれません。風の強い日は、これもありかな、と思います。


 今日は、ミヤギOS147局およびおかざきKG295局にお付き合いいただき、DCRとアマチュアDVモード(430、145)の比較もすることができました。DCRで良好に交信後、DVモードへ。ミヤギOS147局(大崎市固定)との実験では、430では当局の信号は部分的に復調されたそうですが、こちらにはまったく入感ならず。145ではM4-5で復調され交信成立。OS147局側には少しケロリがあったようです。おかざきKG295局(日山山頂移動・二本松市)との430DVでの実験。楽勝かと思いきや、意外にもまったく復調ならず、交信不成立。DCRでは難なく交信できるのに・・・という結果でした。バンドの違いもさることながら、リグもアンテナも351MHzに特化しているDCRの強みかな、との感触でした。


ID51+RH770



 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。またの交信、お付き合いのほど、よろしくお願いします。

<DCR、特小>
ミヤギIT03局 石巻市牧山移動 DCR5/5 特小5/5
ヤマガタSA88局 山形県寒河江市固定 DCR5/5
ミヤギOS147局 大崎市古川固定 DCR5/5
ミヤギHO40局 東松島市大高森移動 特小4/5
おかざきKG295局 福島県二本松市 日山移動 DCR5/5
ミヤギSS500局 登米市南方町移動 DCR5/5
イワテDE56局 岩手県奥州市 音羽山移動 DCR5/5



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飯坂温泉の今 2015

2015年01月02日 | 特小・DCR運用


 毎年お世話になってきた宿がついに年末年始の営業をやめ、今年は初めての宿に泊まることとなりました。かつて東北一の賑わいを誇った巨大温泉街も震災と原発事故が拍車をかけ、年々寂しさを増していくようです。

 今回お世話になったのは、昭和初期創業の家族経営の小さな宿で、摺上川に面しています。しかし、高度経済成長期に目の前に別の宿が建ち、その宿も数年前に夜逃げ同然で建物を放置し、そのまま廃屋となってしまったとのことでした。道路沿いの一部は震災復興事業として解体されましたが、川に面した部分が残ってしまい、景観を損ねています。

 こんなことが飯坂では、あちらこちらに見られます。宿の主人にお聞きしたところ、大きな旅館やホテル程、苦戦を強いられ、大型の建物なので廃墟も目立つのだそうで、うちは家族経営なので何とか持ちこたえているけれど、それも自分が元気な内です、と話していました。なるほど廃墟の多くは鉄筋コンクリート造りで、窓のサッシが外れていたり、さび付いていたり、ツタが絡まったり。屋内をのぞいたことはありませんが、推して知るべし。中には風光明媚な高級旅館だったのでは?と想像させるような朽ちた木造の建物も散見されます。かつての繁栄の証しでもある数多くの廃墟群。なんとも物悲しい限りではありますが、これがこの温泉街に独特の雰囲気を醸し出しているのもたしかです。急ごしらえの観光地にはない魔力のようなものがあって、何度でも訪ねてみたくなります。


新十綱橋より

階段を下りると、そこにも廃墟

温泉街 波来湯付近


 さて、寒気の南下により両日とも雪。野外での無線運用はほとんどできませんでした。DCRにて愛宕山公園から運用を試みたものの、みるみる白くなる状況で、2局さんにお相手いただき、あえなく撤収。夜は、宿の室内からおかざきKG295局さんにロングでお付き合いいただきました。感謝。無線運用的にはこの宿も悪くないかな、との印象。新年早々、交信いただきました各局様、ありがとうございました。


宿にて


<DCR>
愛宕山公園にて
 おかざきKG295局 福島市固定 5/5
 フクシマJO502局 福島市固定 5/5

宿室内にて
 おかざきKG295局 福島市固定 5/5
 フクシマFC349局 伊達市移動 5/5


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