JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

EHアンテナ近況

2010年02月16日 | EHアンテナ
 EHアンテナをベランダに設置して1年6ヶ月が経ちました。このアンテナのおかげで、7MHzに関しては、細々ながら楽しめるようになりました。ベランダでアースが取れないとか、目立ちたくないというアパマンハムには本当に福音となるアンテナです。

 この間、特に変更もなく、水平設置のまま安定して運用できています。昨年、バンドが拡張され、7.1000~で運用することが多いのですが、調整棒を回すだけで、簡単に対応できます。中心が7.1200辺りであれば、7.1000~7.135位までは問題ありません。

 毎朝、SWRの計測も続けています。晴れていれば7.125前後、雨の日は7.100、雪の日はその中間あたりに共振点が動きます。受信の方も、上から下までバンド内たいへん良好です。

 今年に入って、やっと太陽黒点の数も多くなってきました。平日は出勤前、午前8時から30分のみの運用ですが、2月以降、コンディションが上向きになってきたように思います。もっとも当局は、安定して聞こえている局に、気が向いた時に応答するという感じで、一日0~2局のローペース。休日は、天気がよければ山に出かけてしまうので、HFの運用はできません。



 この日、深夜からの雪で、朝、窓を開けると銀世界となっていました。




 EHアンテナにも7~8センチの積雪。筒型の形状の上、水平設置なのですごいことになっていました。これほどの積雪は初めてです。SWRは 7.1030あたりに共振点があり、1.2と少し高めでした。雪の影響でしょうか?いつもは共振点ではベタ落ちとなるのですが・・・。

 一日荒天の予報で山はあきらめ、時間を気にせずFT-450からの信号に聞き入りました。

 バンド内が思いのほか、にぎやかです。8エリアからCQが聞こえてきたので、すかさず応答したところ、47のレポート。こちらからは59。2エリア、4エリア、6エリアとは59-59で交信できました。雪をかぶった状態でも、さほど影響ないように感じました。送信すれば融けるかと思いましたが、そうでもなく、半日程、雪をかぶったままの状態でした。

 しばらく聞こえなかった7エリア隣県の山形、秋田、福島の信号も弱いながら入感していました。


 黒点数もこのまま増えそうな感じで、サイクル24への上り坂でしょうか? そろそろ垂直での運用を試してみようかとも思います。ただ、このアンテナ、設置を変えるとゼロから調整やり直し、となること必定なので、踏み切れないでいます。



《追記》
 3月10日、昨夜からの雪が未明にかけ本降りとなり、思いもよらない大雪となりました。2月の時と違って、湿った重量級の雪です。この時期、仙台でこれほどの雪は珍しいです。今朝は、我が家の前の広瀬川も半分程、氷と雪で覆われていました。EHアンテナとブロードバンドアンテナにも数センチの積雪。



 EHのSWRを測ってみると、共振点は7.047 で1.2、7.03-7.070 の範囲で1.5以下、7.093まで2.0以下となりました。ここまで共振点が下がってしまうとは。湿った雪は要注意です。いつもの拡張バンドには出られなくなりました。昨日は0エリアが強く、交信もできたのですが、今日は同じ局の信号がほとんど聞こえません。替わって1、8エリアが強く入感していました。







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大年寺山 仙台市太白区

2010年02月15日 | 里山 移動運用
 下りの新幹線で仙台駅に近づくと左手に数本のテレビ塔が見えてきます。そこが大年寺山です。標高約120m。青葉丘陵の東端に位置し、ここより東には海に続く平地のみというロケーションです。代々の伊達家の墓所でもあり、古くは茂ヶ崎城というお城もあったそうで、仙台の歴史を刻んできた場所でもあります。クルマで上がれるので、モービルで運用する方もおられるようです。当局のホームからは歩いて15分程、休日の散歩コース兼お手軽運用地となっています。


茂ヶ崎城趾北側の公園


 近年、公園として整備が進んでいます。元からある野草園の他、その上の山頂部、さらに茂ヶ崎城跡の北とその西側に隣接した所にも公園が作られ、眺望も得られます。それ以外は眺望はなく、どちらかというと、暗く鬱蒼とした雰囲気です。山頂には2等三角点が置かれているそうですが、見たことはありません。

 ハンディ機での運用であれば、これらの公園からQRVできます。まず最上部の公園ですが、北西から北東にかけて見晴らしがすばらしいです。ここから岩手県八幡平の移動局と交信したことがあります。ただし、テレビ塔の真下なので、強い抑圧を受けることが度々ありました。また、場所も限られ、散策の人も多いので、長時間の運用は厳しいです。

 茂ヶ崎城趾北側の公園は、北東の眺望が開け、広く芝が張られています。東屋やベンチもあり、当局の場合は、こちらで運用することが多いです。昨年、西に隣接して広場ができました。ここからも仙台市街地が一望です。三々五々という感じで閑散としており、さほど人の目を気にせず運用できますが、ここもテレビ塔から、強い抑圧を受けることがあります。


 この日は、午前中いっぱい諸用があり、午後、散歩を兼ねてハンディ機運用に出かけてみました。向山から急な坂を登り詰めると、野草園入口。数軒の食堂とバス停、トイレがあります。そこから伊達家墓所への暗い道を進むと、茂ヶ崎城趾。公園入口に東屋とベンチがあり、今回はここで運用することにしました。


北東方向の眺望

茂ヶ崎城趾を西に下った所の公園

展望地 仙台中心部が一望


 アンテナは、先日入手したモービルホイップSG-2000を使ってみました。145MHzモノバンドです。いつものように三脚に取付け、AA-200でSWRを測ってみると、バンド全域で1.2程。測定域を広げて測ってみたところ、アマチュアバンドを中心に、たいへん広帯域なアンテナであることがわかりました。145MHz+-5500KHzの範囲でSWR1.5に納まります。


SG-2000のSWRグラフ

比較参考 HB9CVのグラフ (レンジは少し違います)


 ワッチしてみると心配した抑圧はなく、ちょうど、コンテスト最終日ということで、移動局のCQが聞こえていました。涌谷町移動局と59-59で交信。当局0.8Wハンディ機と伝えると、アンテナは?と聞き返され、FBに入感とのことでした。こちらにも安定してきれいな信号が届いていました。続いて、大崎市田尻の移動局と交信。相手局も小高い山の上からハンディ機とモービルホイップでの運用とのこと。0.8Wでは厳しいようで、5Wにパワーを上げて、58-59。アンテナの位置を50センチほど動かすとSが大きく変わります。涌谷、田尻とも距離は50Km程。この他、仙台市内の数局に交信いただきました。この場所からは、J型アンテナで福島県の浜通や中通地域と交信したこともあるのですが、この日、県外との交信はできませんでした。


《第一電波工業SG-2000について》

◎データ
・利得:5.2dB
・耐入力:150W
・全長:1.59m
・重量 :400g
・形式:7/8λダブルC-Loadノンラジアル

◎使い勝手
・3分割して長いもので一本57センチ程におさまり、ザックへの収納可。
・SBB7と比較して、エレメントが太く丈夫な作り。給電部も深めの寸法でコネクターにしっかり取付けできます。
・400gとやや重め。なんとか許容範囲です。
・これに限ったことではないですが、小さなスクリューネジで固定するので、紛失しやすく、6角レンチがないと組立て不可。エレメントそのものをねじ込み式にできないものでしょうか?

◎性能に関して
 広帯域です。といっても受信アンテナのような意味での広帯域ではなく、145MHzを中心としてアマチュアバンド外まで広くフラットという意味です。これが良いことなのかどうかはわかりません。当局が使う周波数は、144.800~145.300あたりに限定されますから、広帯域の必要性はないです。むしろ、この範囲でSWRがベタ落ちになってくれた方がよいわけです。広帯域でかつベタ落ちにならないというのは、無駄なような感じがしなくもありません。それとも、何か別のメリットがあるのでしょうか?今度はJ型アンテナと比較でもしてみたいと思います。






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24KGとラジアル実験

2010年02月09日 | 移動用市販アンテナ
 前稿で今ひとつの印象と書いたコメットの24KGについて、OMより「何度も使って飛び受けとも悪くないのだが・・・」とのお話をいただきました。モービル半固定で車体にしっかりとアースを取って運用されているとのことでした。当局の場合は、モービル運用はしませんので、ラジアルを自作して、何度か使ってみての印象を書きました。このアンテナを使う時は、期待感も高いことから、使ってみては少しがっかり、を何度も繰り返しています。なぜか、寒い季節になると、思い出したように使ってみたくなって、物置から取り出します。たぶん、里山は登山時間も短く、軽身なので、少々重いこのアンテナでも持っていこうか、という気持ちになるのだと思います。

 そんなわけで、ラジアルを工夫すれば、なにか手応えが得られるのでは?と考え、実験を試みました(145MHz)。


1)常置場所ベランダにて

 当局のベランダは一般的なアルミ製です。これにステンレス製のBK-10という固定金具を使って、モービルホイップを設置しています。ラジアルなしで24KGを設置した場合、SWRはバンド内1.5フラットです。BK-10に加えてアルミであっても多少、ラジアルとして機能しているのか、この状態で送信できなくもありません。これに約50センチの細い銅バイプを1本ラジアルとして取付けると、方向によって違いますが1.3~1.1に下がります。ラジアルの効果は1本でもてきめんです。2本から3本に増やしても、SWRに関してこれより下がることはありませんでした。


銅パイプラジアル 少し下向きに角度をつけてあります


2)カメラ三脚にて

 続いて、山移動を想定して三脚での実験。以前に紹介したとおり、モービルホイップの三脚への取付けは、モービル用の同軸付きコネクターをエツミのセットスクリューに接着したものを使用します。24KGもしっかりと固定できます。


エツミのセットスクリューに接着して作製

三脚ネジで固定


 まず、ラジアルなしの場合ですが、SWRは2.5程度で高めです。このままで送信は厳しいです。次に銅パイプラジアル1本をコネクターにセットしてみました。SWRは1.1に下がります。3本取付けるとかえって少し上がって1.2~1.3となりました。ベランダ内での測定なので、手すりなどの影響があると思います。送信についても電界強度計で測ってみました(いつもの室内定位置)。
 ・ラジアルなし  2.0
 ・ラジアル1本  7.0
 ・ラジアル3本  4.0(いづれも最大値 トリフィールドメーターの目盛読み)

 ・SBB7 ノンラジアル 2.8(参考)

 ラジアル1本の場合は、明確に指向性が出ます。トリフィールドメーターにラジアルを向けると最大値を示しました。





 銅パイプは角度を何度も変えたりすると、簡単に折れてしまいます。そこで、全長54センチのロッドアンテナでラジアルを作ってみました。MJコネクターにすっぽりと入る銅製のワッシャー(ホームセンターで購入)にロッドアンテナ3本をハンダ付けしました。長さや角度が自由自在、これでVUモービルホイップのGP化が簡単に実現・・・?


材料一式

ワッシャーにハンダ付け

コネクター取付け

収納状態


 試したところ、ラジアルの角度は下向きにしすぎない方が良好でした。水平よりも少し下げる程度です。ちょうど固定用のGPアンテナそのものという感じです。長さは約48センチでSWRは1.0近くに下げることができました。ロッドアンテナなので限界まで追い込むことができます。
 電界強度計の測定では
 ・ロッドラジアル3本 4.5(最大値) 
 あまり変わりません。SWRが下がった分、ほんの少し強くなった程度です。




 ラジアル1本で指向性が出るのであれば、これをもっと強めて、一定方向に利得を高めることはできないか?ということで、もう一つ作ってみました。




給電部より下にして水平に取り付け

 ロッドアンテナ1本で長さと角度を変えられるラジアルです。いろいろな取付け方に対応できるように、銅パイプを曲げたものを間に挟みました。給電部から3センチ程下に張り出すような形になります。やはり、下向きに角度を付けすぎない方が良好です。ほぼ水平の状態で、ロッドの長さが43センチ、銅パイプ等の部分が4センチ、給電部から約47センチ。これで SWR1.1以下となりました。
 電界強度計では
 ・ロッドラジアル1本 9.0(最大値)
 明らかに強くなっています。

 興味深い結果でした。無指向性の24KGにロッドラジアル1本を取付けてゆるやかな指向性アンテナに変えてしまう。こういう使い方も面白いかなと思いました。

 ロッドラジアル3本の長さをそれぞれ変えてみるとか、ノンラジアルアンテナにラジアルを付けたらどうなるか?とか、受信の聞き比べもしようと思ったのですが、ここまでで、少し疲れました。


 ノンラジアルでないということは、確かに面倒ではありますが、ラジアル次第でアンテナの性能(利得)とか性格(指向性)が変化するというのは、工夫して遊べるということでもありますね。天気のよくない休日にでもまた実験してみます。








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モービルホイップ考

2010年02月03日 | VUベランダアンテナ
 先日の里山移動では、しばらくぶりにモービルホイップを使ってみました。三脚とのバランスや安定が良く、使い心地も悪くありませんでした。自作アンテナも良いけれど、作りが丈夫で、場所も取らず、回す必要もないモービルホイッップ系アンテナも捨てがたいなと、再認識しました。

 当局は、モービルでの運用は1度もしたことがないのですが、モービルホイップはHFからVU帯まで7~8本保有しています。常置場所ベランダ用に購入したものが大半です。山岳移動のために購入したものもあります。ほとんどは物置行きになっているのですが、性懲りもなく、増えていくのがモービルホイップというもののようです。以下、VUアンテナのみ、遍歴のいくつかを感想を含めまとめてみました(すべて145MHzでの使用です)。


◎CSB7900 コメット 7/8λ
 ベランダ用に購入。150センチ程のアンテナです。第一電波工業からも型番までそっくりなアンテナが商品化されていますが、特に理由もなく、こちらを選びました。当局のベランダ環境では、弱い信号もよく拾ってくれます。現在も現役です。ラディックスの3エレ八木とこのアンテナを併用しながら使っています。3エレには到底かないませんが、意外に健闘してくれることもあります。山にも何度か持っていきました。送信よりも受信が良い印象を受けています。雷が鳴ったときは、根本で折り曲げて、ベランダ内に仕舞っておけます。


◎24KG コメット 5/8λ2段
 ベランダ用に購入。長さが2メートル以上あり、ラジアルも必要です。このブログで何度か紹介しました。ベランダでの使用感は、CSB7900で受信できる信号が入らないことがありました。今ひとつの印象です。短く分割できますので、デイパックに入れて、山に持ち運び可能ですが、520gあります。三脚への取り付けも、長くて重い分、考慮する必要があります。実際に山にも何度か持っていきましたが、取扱いにくい割に、期待したほどのことはない、というのが実感でした。


◎NR22L 第一電波工業 5/8λ2段
 ベランダ用に購入。こちらは24KGを上回り長さが2.5メートル弱あります。しかもノンラジアル。ただし、145MHzモノバンド仕様。当局はほとんど145MHzしか使いませんので、ベランダ用アンテナの本命として購入しました。利得も6.5dbだそうで期待したのですが、24KG同様振るいませんでした。CSB7900でなんとか了解できる微弱な信号が了解できなくなることが度々ありました。送信は悪くないようですが・・・。上部エレメントが細く、風で揺れやすいです。固定用GP代わりとはいきませんね。長い上に2分割しかできませんので、山でも使う気になりません。ずっと物置にしまったままです。当局のベランダに5/8λ2段は相性がよろしくないようです。


◎AL207FL サガ電子 1/2λ
 いわゆるアローラインのモービル版です。デュアルバンドで145MHzに関しては公称3.5dbi。全長は1.3メートル程です。反射をよく拾ってくれるということで、これもベランダ用に購入しました。一時期、使いましたが、良くもなく悪くもなくという印象だったと思います。エレメントだけでなく、ラジアルにも短縮コイルが使われています。このアンテナは、当局が自作を始めるきっかけになりました。簡単な構造なので、コイルを使わず効率の良いものを作れるかと・・・。ブームの取付け部分を折り曲げられるようになっており、ザックになんとか入ります。固定用アローラインは軽いのですが、なぜかモービル用は500gと重いです。このタイプは、自作すれば性能も良く軽いアンテナが容易に作れます。


2つに折って収納可


◎SBB7 コメット 6/8λ
 黒色タイプで目立たないところが気に入って、山移動用に購入しました。利得が公称4.5dbi。軽く、3分割できるところが「山仕様」としてピッタリです。長さは1.3m程あります。このアンテナで、安達太良山や吾妻小富士から1エリアや0エリアと交信できました。時々、使っています。


風景にとけ込む感じ・・・


◎アストラルプレーン ヤマワ 1/2λ?
 変わった形のモービルアンテナです。これもベランダ用として、アンテナ材料などを扱うヤマワというメーカー?から購入しました。145MHzモノバンド仕様。ノンラジアルで、J型アンテナを丸めて給電部を上に持ってきたような構造です。長さが1メートル程で小型ですが、ホームにて南は丸森町から北は栗原市までこれで交信できました。悪くないアンテナという印象です。ただし、作りが今ひとつで、常時ベランダに設置するのは不安でした。今は物置に眠っています。トップエレメントのみ取り外せるようになっています。それ以外は分割できないのが難点ですが、大きめのザックに入れて、一度、山で使ってみるのも良いかな、とも思っています。このアンテナは自作される方も多いようですし、購入した現物も自作そのものといった作りでした。





 モービルホイップに限ることではありませんが、カタログデータを鵜呑みにすることはできないというのが実感ですね。「VUアンテナは長いほど良い」という定説も疑問です。その環境で実際に使ってみなければわかりませんね。異なるアンテナの正確な比較というのも難しいです。当局のベランダように、同じ位置の基台で比較したとしても、たとえばアンテナの電圧分布の違い(1/2λと5/8λの違い)などによって、建物等からの影響が異なり、カタログ性能?と違った印象を受ける場合があります。なにしろ波長が2mですから、少し位置を動かせば、メリットは変わります。ただ、当局の少ない経験で言わせていただければ、「ベランダで使って良くないアンテナは山頂で使っても良くない」という印象を持ちます。逆もまたしかり。いづれにしても、電波とアンテナは奥が深いです。



《追記》
 ネットオークションにSG-2000(第一電波工業)という145MHzのモノバンドホイップが出ておりました。発売10年というロングセラーモデルなので、特に珍しくもありませんし、お使いの方も多いと思います。コメットのCSB7900と同じ7/8λでモノバンド仕様というところに何となく惹かれるものがありました。3分割でデイパックにも入りそうなので、山移動用に落札してみました。衝動買いに近いです。たぶんさほど変わらないのでしょうが、次回の山行の時にでも使ってみたいと思います。

 こんなふうに、また1本、もう1本と・・・本数だけが増えていくんですね。 






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大森山 角田市

2010年02月01日 | 里山 移動運用
 深山(山元町)から南に続く尾根には、いくつかのピークがあるのですが、長いこと藪山とばかり思っていました。近年、地元の山岳クラブが道を切り拓いたようです。

 その中で大森山は、見晴らしも比較的優れるとの情報を得て、初めて登ってみました。標高は315m、角田市の最高峰です。

 今回は馬船峠から入山。未踏の疣石山(いぼいしやま)山頂を越えて、大森山まで縦走してみることにしました。常磐線山下駅からタクシーにて馬船峠入口下車。峠から「疣石山へ」の黄色い標識を確認して、登山開始。道は細々と続き、一部薮っぽい個所があります。30分程で、疣石山山頂に到着しました。落ち葉に埋もれるように明治26年設置の古い三角点が現存しておりました。樹間より太平洋が望める程度で、眺望はさほど良くはありませんが、落ち着いた雰囲気の山頂です。




疣石山の山頂


明治時代の三角点

 ここでのQRVは次回の楽しみとして、先を急ぐことにしました。雑木林と植林の入り交じった斜面をぐんぐん下山したところ、急な崖の行き止まりになってしまいました。どうも高瀬峠への道を見過ごしてしまったようです。注意しながら引き返したところ、程なく分岐道を見つけることができました(赤布あり)。ここ以外にも、踏跡が不明瞭で迷いやすいところが数カ所あります。里山といえども侮れませんね。


 無事、高瀬峠に下山。ここからいよいよ大森山への登り返しになります。途中、昨年の山火事の跡が生々しく残っている個所がありましたが、ほとんど薮もなく、気持ちのよい尾根道です。高瀬峠から30分程で大森山に到着しました。



 山頂の標識には「大森山」の他に「影倉山」の山名が並んでいました。山元町側では影倉山と呼ばれているそうです。東に山元町の集落や太平洋がよく見えます。西も切り開かれ、蔵王方向が一望、のはずですが、霞んで見えません。疣石山同様、こちらもまばらな雑木林に囲まれた落ち着ける山頂です。


大森山山頂




 今日は、Xと知人の3人登山です。ちょうど昼時、二人はさっそく弁当を広げていますが、こちらはいそいそと無線の準備を始めました。あまり時間は取れないと思い、モービルホイップ(コメットSBB7)のみの持参です。設置してみると、三脚とのバランスが良いですね。あらためて見直しました。

 リグはいつものアルインコDJ-S17、145MHz、4W(エネループ)。福島との県境近くということもあり、伊達市、相馬市、川俣町など各局、宮城県内各局に応答いただきました。川俣局は、口太山(標高874m)山頂よりハンディ機とのこと。相手局のパワーは未確認ですが、59-52で交信できました。いつも山岳移動で交信いただいている局です。口太山は、10年程前、2度登ったことがあり、今度は無線を目的に登ってみたいと思っている山の一つです。貴重な情報をいただくことができました。


 この日は、風もなく気温が10度と穏やかで、陽だまりハイキングという言葉がぴったりの陽気でした。のんびりしたかったのですが、1時間ほどで切り上げ、駅までの長い道程を歩き始めました。





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