JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・LCR 山岳移動 

泉ヶ岳 4/21

2024年04月22日 | 奥山 移動運用

 

 前日、強風の中、山開きとなったようです。今日はほぼ無風の予報、ということで先週に続き登ってみました。今シーズン3回目。登山姿のバス乗客は10人ほど、自然ふれあい館前の駐車場でもいくつものグループが登山準備中の様子で、急に賑わってきたようです。

 

 かもしかコースから入山。取り付きからスキー場を一気に登ることになり、日差しもまともにあびてきついです。山頂まで最短ということで、以前はよくこのコースを登ったのですが、スキー場の登りが体にこたえ、敬遠するようになりました。しばらくぶりに登ってみて、やはりきつさは変らず、です。気温はそう高くはないものの、一汗かいてしまいました。

登山口より

七ツ森・大森山方向

 

 うさぎ平を経て岡沼に至る斜面にショウジョウバカマの群生がみられました。1週間前にはまだ水を湛えていた岡沼はすっかり干上がって草地に変わり、アカゲラなのかコゲラなのか、キツツキの木をたたく音が間断なくこだましていました。

うさぎ平から山頂を望む

岡沼周辺↑ ↓

 

 ここから山頂近くまでほぼ一直線の急登、その急登がこれでもかと続くうえ、眺望もないので、ともかく標高を稼いでくといった感じです。こういう登りの際は、愚かしい日常のもろもろが脳裏に浮かんだりしますが、あまり先のことは考えずに、足を一歩ずつ動かすことのみに集中するしかありません。

 

 登りが少し平坦に変わるとほどなく滑降コースと合流、樹々の間に蔵王の山々が見えてきました。今日は眺望も期待できそうです。

滑降コース合流点

 

 バス停から80分で山頂着。雪はすっかり解けてなくなっていました。初夏の陽気、春はなんの未練も残さず終わりを告げたかのようです。西に進み眺望の良いガレ場へ。蔵王、雁戸山、大東岳、面白山、所々に地肌を現してきつつある様子が見て取れました。その奥に、朝日連峰の峰々が今日は一段と鮮烈な白い姿を見せてくれました。南の大朝日岳から北の以東岳まで長大な雪の壁。この場所が朝日連峰の好展望地でもあることが実感されました。

標高1172m

奥に朝日連峰

蔵王、大東岳方向

 

 少し戻っていつもの無線運用場所へ。雪が無くなったので藪漕ぎもたいへんです。約1時間の運用、宮城県内のほか岩手、山形、福島の13局に交信いただきました。オール東北コンテストの日だったようで、周波数を何度か変更しながら運用しました(145MHz)。北は岩手県花巻市固定局と52-55.距離約115km。南は福島県西白河郡西郷村移動局と53-53。標高800mほどの展望のよい場所からとのこと。距離約150km。この日は「山と無線」の行動日とのことで、交信が途切れた際に何度かバンド内ワッチしてみましたが、山岳移動局の交信は聞こえてきませんでした。そのうち、コンテスト参加のローカル局が多くなって、CLとしました。

 

 下山は滑降コース。自然ふれあい館で1960年代のニュース映像を見たことがありますが、その当時、このコースは草原状で樹木がなく山頂からのスキー滑降には最適だったようです。自分の記憶でも30年ほど前までは見返平あたりから岡沼が見えていたし、緩い尾根道なので少しは眺望も得られた覚えがあります。樹木が大きくなり、今は南がわずかに開ける箇所があるのみです。

見返平↑ ↓

 

 お別れ峠を過ぎ、芽吹いたばかりのカラマツ林を緩く下るとサカイ川の出合、これを渡渉してほどなく下山口に到着しました。

カラマツ林の中の緩い下りが続く

サカイ川出合

下山口

 

 早くも虫が出始め、やぶ蚊はまだですがブユなのか小さいのがまとわりついてうっとうしくなってきました。無線運用中、ダニのような虫が三脚を這い上る様子も見かけました。雪解けも早かったですが、虫の出も早く、これからは防虫ネットとスプレーが必需品のようです。

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泉ヶ岳 4/14

2024年04月15日 | 奥山 移動運用

 

 

 二週間ぶりの泉ヶ岳、今シーズン2回目。いつもの通り泉中央駅前から始発バスに乗車、登山姿の乗客は自分を含め3人、山開き前ということもあってまだまだ少ないようです。自然ふれあい館前で下車、広い駐車場の奥にある市民キャンプ場には10張ほど、こちらは好天に恵まれ賑わっている様子でした。

 

 水神コースより入山。すぐ左手にある無名滝に寄ってみました。斜面一帯にカタクリ、イチリンソウ、ショウジョウバカマが咲き始めていました。

無名滝

 

 途中から雪が残っているのでは?と考えていたのですが、水神を過ぎてもまったくなく、雪解け直後のぬかるみもなく、乾いた道が続いていました。笹がまだ倒れており、積雪の痕跡をわずかに残しておりました。

水神付近

 

 大岩を過ぎ、賽の河原の手前あたりでやっと残雪が現れました。解けかかって柔く、踏みぬいた穴があちこちに開いていました。

 

 天気快晴、風もほとんどなく、賽の河原からは蔵王連峰と県境の山々が一望でした。

賽の河原より

 

 ほどなく山頂に到着。積雪20~30cmほど、標柱も三角点周辺も地面がでており、今年はホント少ないです。

山頂↑  三角点付近↓

 

 西に進み、展望の良いガレ場まで行ってみました。後白髭山、三峰山、船形山が間近に迫ってきました。そしてはるか奥に見える白壁の長い稜線は朝日連峰。眺望の良いここで無線とも思うのですが、皆さん休憩したい場所でもあるので、少し藪漕ぎしていつもの運用場所へ。

船形山方向↑  奥に朝日連峰↓

 

 前回は強風に見舞われ山頂での運用を断念しており、実質、今シーズン1回目の泉ヶ岳運用となります。約1時間30分、宮城県内のほか、福島、山形、新潟の17局に交信いただきました(145MHz)。南は郡山市の二ツ石山移動局。阿武隈山地の山で標高742mとのこと、距離121km。大玉村の大名倉山移動局、標高575.8m、距離104km。どちらも59-59、二ツ石山局とは1Wにパワーダウンしても59変わらずでした。0エリアは阿賀野市の五頭山移動局。51-52。コールサインを聞き返され、厳しいところを拾っていただいたようで、アンテナ方向を微調整した後は安定し、双方のJCC、山名等を確認、無事ファイナルを送りました。距離137.5km。本日の最遠方交信でした。

VUデュアル八木

 

 ID-51にPDバッテリー(12V給電)を付けて5W送信を続けていたところ、最後の交信中、内部高温による警告音が鳴りだしました。430ではよくあるのですが、145では珍しいです。気温も上がり、直射日光が影響したかもしれません。何か一工夫必要なようです。

 

 下山はかもしかコース。こちらもすっかり雪が消え、夏道となっていました。

 

 岡沼の水面はだいぶ小さくなり、干上がって本来の岡沼に戻るのもあと数日といったところでしょうか。

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南風蕃山 Wルート―展望地―萱ヶ崎山 4/7

2024年04月08日 | 里山 移動運用

 

 

 

 早朝、まだ雨が上がったばかりで路面は乾ききっておらず、湿気も感じられるあいにくの天候ながら、昼にかけ好天に向かうとの予報を見て、カタクリを楽しみに蕃山を歩いてみることにしました。

 

 茂庭台4丁目バス停で下車、梨野水神口より入山。この時期には珍しく、前方の尾根にガスがかかっていました。立石神社からの急な斜面にカタクリの群生が見られたものの、花をつけているのはほんの少し。見頃はもう一週間先のようです。

登山口付近

太白山展望台

 

 太白山展望台を過ぎ、南風蕃山Wルートへ。谷筋を進むと、足の置き場に困るほど両斜面いっぱいにカタクリが葉をつけていました。下り切ったところで沢に出合い、ここから対岸を登り返しとなりますが、明るく小広い河原に苔むした石が点在して雰囲気よく、ここで小休憩としました。

南風蕃山Wルート分岐

カタクリの谷道

沢出合い

 

 急な登り返しを過ぎると雑木林の平坦な道が続き、南風蕃山山頂に到着。このWルート、SルートやEルートに比べ、細々ながら明瞭な踏み跡があり、沢の様子といい、なかなかの小道で気に入っています。今日は薄霧の中、終始、鶯が幼く鳴いており、その声が山ひだに反響し、いっそう奥深い感じがありました。

山頂近く

山頂

 

 南風蕃山を後に尾根道を西風蕃山方向に進み、51番鉄塔を経て展望地へ。霧に覆われ何も見えずそのまま通過。ほどなく萱ヶ崎山と53番鉄塔に続く細道の交差点となり、この一帯もカタクリの群生地で楽しみにしていたのですが、やはり少し早かったようです。

展望地

交差点付近↑↓

萱ヶ崎山へ

 

 交差点を萱ヶ崎山方向に左折、白滝不動分岐を過ぎ、藪山の小ピークで無線運用することにしました。ID-51のGPSでは標高383mと表示されましたが、萱ヶ崎山よりは低いのでたぶん370mほどかと思われます。145MHzにて福島県郡山市日山キャンプ場移動局および岩手県一関市大蔵山移動局と交信、その後430MHzDVにてJP7IEL局にお付き合いいただきました。高圧線から50mほど離れており両バンド問題ないようです。運用中、上空に青空が見えたかと思ったら、みるみる広がり、好天に変わってきました。

 

 無線終了後、萱ヶ崎山からは蔵王、雁戸山の稜線がきれいに見えていました。

萱ヶ崎山山頂

仙台市街地方向

蔵王

 

 太白山展望台を通過し朝と同じ梨野水神口へ下山。

Wルート分岐 一周しました

立石神社上の斜面

バス停付近より太白山

 

 南風蕃山は山中のほぼ中央に位置し、それが開山堂、西風蕃山、萱ヶ崎山の尾根とつながったことで、蕃山を面的に俯瞰しつつ自在に周回できるようになったように思います。今日歩いたルートも深山に踏み入ったような寂莫とした感じがあって愉しめました。無線運用中、鈴の音が近くに聞こえてきたのみで、誰にも出会うことはありませんでした。

 

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

泉ヶ岳 3/31

2024年04月01日 | 奥山 移動運用

 

 

 例年より積雪は少ない上に、この数日の暖かさで雪解けもだいぶ進んだようです。本日、好天予報ということで、今シーズン1回目の泉ヶ岳に登ってみました。

 

 泉中央駅バス停より始発に乗車。登山姿の乗客は自分を含め二人、まだ登る人は少ないようです。自然ふれあい館前で下車すると、西からの強風が吹き付けてきました。風が強まるのは昼頃からと考えていたので、これは予想外。無線運用に風は大敵、いやな予感を抱きつつ、水神コースより入山しました。

水神コース登山口

水神平付近

 

 水神平の手前あたりから積雪があり、夏道に沿っていくつもの靴跡が続いていました。水神分岐あたりで積雪15~20cm、登るにつれ深くなり、片足をズボリ、抜いたと思ったら別の足もズボリ、けっこう疲れます。大岩を過ぎ、展望のきく賽の河原へ。

水神分岐

 

 賽の河原の上部のみ、陽当たりがよいらしく、地面が露出していました。風はいよいよ強まって、それも西風と思っていたら北風に変わり、また南西から、という感じで風向が定まらず、ただただ翻弄されるといった状態。

賽の河原 ↑ ↓

 

 登山口から1時間30分、山頂着。積雪1m弱、山頂の標柱が少し埋まっていました。例年は雪に埋もれてしまう周辺の低木が半分も埋まっておらず、これほど少ないのは記憶にありません。

山頂 ↑ ↓

山頂付近

 

 いつもの運用場所まで行ってみました。後白髭山、三峰山、船形山が量感ある山容を見せてくれました。蔵王は黄砂なのか霞の中。ここで無線運用と考えていたのですが、強風というより爆風といった状態でそれどころではなく、あきらめて早々に下山することにしました。

 

 下山はかもしかコース。標高で70~80mほど下って樹林帯に入ると、少し風が収まってきました。雪の斜面、その中に6畳くらいの平坦地があり、ここなら可能では?ということで、アンテナを設置しました。眺望は皆無、北は山頂を背負っており望み薄。アンテナ方向を南西向けにし、CQを出したり、聞こえてきた局に応答したりし、145MHzにて宮城県内および福島県の田村市、須賀川市など7局に交信いただきました。最遠方は須賀川市の宇津峰移動局。標高676m、阿武隈山地南部にある山のようです。距離125.5km。59-59。帰宅後、カシミールで見てみると、泉ヶ岳と宇津峰は見通しとわかりました。どうりで強いはずです。1時間ほど運用しCL。誰一人来ない静かな雪面での無線運用、これはこれで新鮮な感じがありました。

VUデュアル八木(145MHz3エレ、430MHz3エレ)

標高1118mを表示

 

 さて、かもしかコース途中に岡沼があります。いつもは干上がっているのですが、今時期のみ雪解け水が溜まって、沼になります。いわば幻の沼、毎年の楽しみでもあります。滑降コースへの分岐を過ぎてすぐ、青々と水を湛えた姿が見えてきました。今まさに刻一刻と雪が解けて水となり、水面が広がっていく、そんな様子も見て取れました。ここは風も強くはなく、いつまでも立ち去りがたい思いでしたが、バス時刻も迫って先を急ぐことにしました。

岡沼 

山頂を振り返る

 

 スキー場上部に出るとすっかり雪はなくなり、ここでスパッツを外し、いっきに駆け下りました。

スキー場上部より

 

 

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする