JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

ハムフェア参加記

2010年08月24日 | 運用スタイルなど
 出張がタイミング良く重なり、ハムフェアに参加することができました。2年前に初めて参加して、今回が2度目です。

 土曜日の11時少し前に会場の東京ビッグサイトに到着、前回同様、100人ほどが列を作っており、15分ほど並んで入場できました。2度目ということもあり、時間も十分とってゆっくり見て回ろうと思ったのですが、ものすごい人の数に圧倒されそうです。ちょうど11時から移動運用のセミナーが始まったばかりで、こちらに参加して、少し頭を冷やしから見て回りました。


 まずはメーカーブース。アイコムのIC-9100とかケンウッドのTS-590などの新製品が展示してありました。スペックは最新鋭のものだそうですが、どちらも見た目はひと昔前のリグといった感じがしました。アイコムのブースでは、スタッフの方から声をかけられ「リグのデザインを担当している者ですが、いかがですか」とのこと。アイコムは固定機は悪くないと思うのですが、モービル機やハンディ機は好みでないです。最先端のデジタル化をイメージしてデザインにも取り入れるという発想なのかもしれませんが、なにか携帯電話やモバイル機器をいじっているような気分になります。そういうモノから一時でも離れたくて無線をやっているので、昔ながらのアナログでいいんです。ボタンでなくツマミにしてください、というようなことをお伝えしたつもりですが、うまく伝わらなかったような・・・。

 アンテナブースでは、第一電波工業から3.5~30MHzのモービル用スクリュードライバーアンテナが展示されていました。このアンテナ、前回の時も展示はされていたのですが、やっと発売になるようです。コイルが電動で上下するタイプで、数十秒で好みの周波数に同調するのだそうです。実際リモコンで動作させてみましたが、動きはスムーズでした。同軸ケーブルの他、電源用のケーブル引き込みが必要とのこと。スタッフに、ベランダに設置して固定用として使ったら面白いのでは?と尋ねてみたところ、そういうことは想定していないが、アースしだいでしょう、との回答。専用のベランダ取付基台などを一緒に開発すると用途も広がると思うのですが、その気はないようです。






 コメットからは、500MHzまでのアンテナアナライザーや人工カウンターポイズの新製品(参考出品)が並んでいました。最近のコメットは以前クラニシが作っていたものをリニューアルするという流れのようですね。


 続いて、クラブコーナーの展示を見て回りました。各ブースに自作アンテナの現物などが展示してありました。給電部やエレメントの分解、接続方法など目で確認できて、参考になるところが多かったです。衝動買いもしてしまいました。「案テナ工房」からは電界強度計、「グローバルアンテナ研究会」からは帯鋼、「ハム仲間のオアシス」からはロッドアンテナ3本と手作りのアストラルプレーンアンテナ、ブースは忘れましたがパッチンコア数個。


1.6mと90cmのロッドアンテナ


430用ツインアストラルプレーンアンテナ


電界強度計


帯鋼(アンテナの材料)


3D2V用パッチンコア


 出展内容そのものは前回とさほど変わりませんでした。それでもまだ2度目なので興味深く参加しましたが、マンネリでは?との声も聞かれました。小さくとも面白いものを作っている会社もあると思うし、こういう機会に現物を見られたらと思うのですが・・・。できれば国内メーカーばかりでなく、外国製のハム用アンテナなども見てみたいものです。





コメント (2)
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東吾妻山「展望台」

2010年08月12日 | 奥山 移動運用
 昨年の夏から秋にかけて、東吾妻山周辺は何度もかよったのですが、この猛暑、ふと景場平の湿原が思い出されてまた登ってみたくなりました。東吾妻山は標高1975m、表吾妻連峰の最高峰でロケーションとしては申し分なし、のはずですが、これまでの運用経験からは、1エリア方向の電波伝搬が今ひとつです。どうも磐梯吾妻スカイラインをはさんで北と南で境界線があるように感じます。それがなぜなのかは?のままですが、考えられるのは高山と安達太良連峰のどちらかまたは両方のブロックがかかっているということでしょうか。今回は、これを念頭に、山中の2カ所で運用してみることにしました。


景場平湿原


 さて、この日も相変わらずの猛暑の予想。仙台を5時に出発して、磐梯吾妻スカイラインの鳥子平に7時前に到着。前夜に雨が降ったらしく、登山道はこれまでになくぬかるんでいました。朝露に雨による水滴も加わって、景場平に着いた時には、すでに下半身ずぶ濡れ状態。しかたなく、乾燥のため、しばしボーとしておりました。標高約1800mの高層湿原はさすがに下界とは空気が違いますね。まさに別天地。

 山頂には9時過ぎに到着。J型アンテナを設置して、ワッチしてみました(DJ-S17 145MHz、FM)。今日はコンテストがあり、7と0エリアは何局か移動局が聞こえていましたが、1エリアの信号は聞こえてきません。このロケーションなら、そんなはずはないのですが、ホント不思議です。145.220でCQを出してみたところ、さっそく0エリア三条市固定局から応答がありました。59-59。続いて相馬市、南相馬市など沿岸地域より応答いただきました。いったん途切れてメインコールしたところ、今度はパイルに。北は盛岡市固定局と59-59。距離は250Km程。気仙沼市と52-59。約200Km。仙台市内にもFBに入感とのレポートもいただきました。でも南方向には伸びませんね。福島県内のほぼ全域から呼ばれましたが、その先はありません。2時間近く交信を続け、撤収。


 山頂から南に15分程下ると、小さな湿原が現れます。木道を進むと「展望台」の標識が。西に眺望が開け、磐梯山や裏磐梯の湖沼群を一望する景勝地です。今度はここで運用してみることにしました。「展望台」と言っても、単なる通過点なので、長居する人はいないようです。着いたときも幸い誰もいませんでした。再度、J型アンテナを設置して、運用開始。山頂では強力に入感していた宮城の局の信号がかなり弱くなっていました。VFOを回すと1エリア、群馬県中之条町の移動局の信号が飛び込んできました。早速応答したところ、すぐにコールバック。59-59。コンテスト参加局で、詳しい設備は聞けませんでした。距離約200Km。一息入れて、今度はこちらからCQ。千葉県松戸市、茨城県常陸太田市固定局と交信できました。いづれも、55程度の安定した信号で入感。松戸市までは220Km程。千葉県市川市固定局の信号も52程度で入感していましたが、タイミングが合わず交信できませんでした。1エリア方向に関しては、山頂よりもこちらの方がFBですね。単なるタイミングの問題ではなく、ブロックが消えたような印象を持ちました。


展望台付近


 帰宅後、地図で確認したところ、「展望台」から松戸市、市川市方面はちょうど安達太良連峰の西側を通り抜けて直線となるようです。また、この「展望台」は、モービル移動運用で有名な磐梯吾妻スカイライン「双竜の辻」の真北、または真上、そんな位置にあたります。山頂とは距離にして数百メートル程の違いでしかないのですが、電波伝搬の複雑さをかいま見たような・・・。やはり試してみないことにはわかりませんね。



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