JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

蔵王・熊野岳5/26

2019年05月26日 | 奥山 移動運用


 蔵王連峰、熊野岳に登ってきました。今シーズン1回目。

 天候の心配がないのでゆっくりホームを出て、刈田岳駐車場着9時。すでに満車に近い状態で、なんとか第一駐車場にとめることができました。40分ほどの登山で山頂着。この山は東西に長い尾根を持ち、西端が山頂ということになっていますが、尾根のすべてが山頂といっても良い地形なので、運用場所に困りません。





<本日の装備>
リグ FT-817
バッテリー リチウム電池18650(4本直列)
アンテナ 5エレ八木(145MHz)



 今日は全国的に好天に恵まれ、移動局も多いのでは?と期待して2mSSBをワッチしてみましたが、聞こえてくる局は数局のみ。1エリアと2エリアがそれぞれ1局。それもかなり弱く、QSBを伴い41~51程。以前にこの場所から交信実績のある三浦半島移動局のCQに応答してみたものの、コールバックなし。8エリアはどうかと思い、北にアンテナを向けてみましたが、何も入感なし。伝搬の方はいまいち? メインでアナウンスし、144.195でCQを出したところ、0エリア長岡市固定、妙高市移動局に応答いただきました。その後、7エリア各局にぽつりぽつりと応答いただいたものの、なかなか後が続かずQRT。その間もSSBをワッチしましたが、遠方局の信号が聞こえることはありませんでした。続いてFMへ。1エリア数局と交信、こちらも特段の信号の伸びは感じられないまま、10局程交信いただきQRT。気温はぐんぐん上がる一方、コンディションは終始上がらず、でした。

 自宅を出て2時間で山頂に立てるこの山は、自分的には泉ヶ岳に次ぐ第二の定点運用場所になりつつあります。今シーズンも何度か登って運用してみたいと思います。



(追記)
 今回、FT817付属のマイクではなく、ローテク工房さんのスピーカーマイクを使ってみました。ハンディ機用スピーカーマイクを817で使えるように改造したもので、90gと純正に比べ軽量です。817の不満の一つが「マイクが重く、かつスピーカーマイクでない」という点だったので、使い勝手はかなり良くなったように感じました。




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大年寺山で1200MHz

2019年05月12日 | 里山 移動運用


 アイコムの新機種IC-9700効果で1200MHzの運用局が増えている? 先日、蔵王地蔵山で交信の際にそんな情報をいただきました。物置に眠っていたDJ-G7。4年以上電源を入れてなかったので作動するか不安でしたが、充電して使ってみることにしました。






 移動地は大年寺山東端のいつもの場所。この周辺で唯一テレビ塔からの抑圧を受けずに済む運用ポイントとなります。はたして1200MHzは?さっそく10エレループを三脚に設置し、ワッチしてみるとノイズや抑圧はほとんどみられません。ただ、1200MHz運用局が増えている、という状況もまったく感じられず、バンド内、交信は皆無、なんの変調も聞こえてきません。アンテナをゆっくり回してみましたが、結果は同じ。



 この状況では1200メインをワッチしている局がいるとも思えませんでしたが、ダメもとで何度かCQを出したところ、ノイズの中にかすかにこちらを呼ぶ変調が聞こえてきました。ほんの少し慎重にアンテナを回すと51で入感。いつも2mでお世話になっている方からの応答でした。登米市の蚕飼山(こがいさん)移動局。お聞きすると標高418mの岩手県境近くの山だそうで、たいへん見晴らしの良いロケのようです。RH951Sというハンディホイップとのこと、双方1W、52-51でレポート交換。スケルチが開かなくなる場面もありましたが、大きな崩れなく交信を続けファイナルを送りました。はじめにCQを出した際のアンテナ向きがもう少しズレていれば、応答はなかっただろうと思います。帰宅後、カシミールで調べてみると、距離75km。「見えない」判定ですが、見通しに近い位置関係とわかりました。

 続いて七ヶ浜町固定局に応答いただきました。18エレ八木とのことで、こちらも向きを合わせ59-59。その後、10Wから3Wにパワーダウンされたとのことで、55に。七ヶ浜町とはほぼ見通しで、145や430ならここまで信号強度が下がることはありません。パワーによる信号の強弱が顕著に表れるようで、VUとはだいぶ違うな、との感触でした。また、お相手の局はGPでいったん受信し、八木で慎重に方向を探る、という2段構えの方法をとっているとのことでした。試しに自分の10エレループを回してみたところ、59の信号がまったく聞こえなくなり、ビームを合わせたときは面白いように信号の浮きが感じられます。振幅が予想を超えて大きい、あらためてそんな印象を受けました。



 断続的にCQを出しましたが、本日の交信は2局のみ。増えているかどうかは別として、運用局が実際におられることがわかり、ボウズにならなかっただけでも幸運でした。最大パワー1W、そして独特の伝搬、交信実績を重ねたいとは思うものの、お相手が・・・。G7+10エレループ、これからもこの組み合わせでときどき運用してみます。





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姥ヶ岳(山形県西川町)

2019年05月06日 | 奥山 移動運用


 好天に恵まれた5月5日、月山の一角にある姥ヶ岳に登ってみました。この山は夏場、山頂部が高層湿原となって木道が敷かれ、登山者も多く、無線をする場所はありません。今時期なら広く残雪に覆われ、どこでも運用可。ということで、この山での無線運用は今だけの楽しみ、ということになります。標高1670m、QTHは西村山郡西川町。


志津温泉から姥ヶ岳


 リフトが8時スタートとのことなので、自宅を5時30分に出発。7時20分に姥沢駐車場着。身支度を整え、ここから雪面を歩きリフト乗り場へ。約15分で一気に標高1500m地点へ。見渡す限りの雪面に姥ヶ岳の急斜面が迫ってきました。春スキー本番で、ほとんどがスノーボードやスキー客ですが、数人が月山本山をめざして登っていきました。こちらはゆっくりと姥ヶ岳へ。ステップを切ってひたすら雪面を登るのみ。30分で山頂着。残雪から木道の一部が表れて絶好の展望台となっていました。正面に朝日連峰、その奥に飯豊連峰の一部、北に鳥海山。そして眼下には日本海。粟島も霞の中に浮かんでいました。快晴、無風。何度か登っていますが、こんな穏やかな姥ヶ岳は初めてです。


山頂より朝日連峰

鳥海山


 広い雪原の一角にアンテナを設置。3時間ほど山頂に留まり、休みを入れながら無線運用を続け多くの局に交信いただきました。パイルになったかと思うと、CQを出してもなかなか声が掛からなかったりですが、面白い伝搬もありました。



 <本日の装備>
 リグ FTM-10S(145MHzFM)ID-51(D-STAR)
 アンテナ 2エレ八木(ナテック)
 バッテリー リチウム電池18657(4本直列)

 はじめにD-STARレピーターのアクセスを確認してみました。新潟430レピーターのみダウンリンクあり。山掛けでCQを出してみましたが応答なし。仙台青葉レピーターにもアクセスを試みましたが、月山本体が壁となってうまく届かないようです。

 さて145MHz。FTM-10Sのハイパワー設定(10W)でCQを出してみました。7エリア山形、福島、秋田各局。0エリア新潟各局、9エリア石川各局に交信いただきました。アンテナは終始南西向き固定としましたが、北も秋田県山本郡三種町から呼ばれました。距離180kmほど。多くは0エリアからで、新潟市、三条市、長岡市など。新潟市とは見通しに近いようでほとんどが59、長岡市は内陸に入り朝日連峰が壁になるのか「GPでは厳しい」とのことで、八木を向けていただき53。9エリア石川局はいづれも能登半島、七尾市と珠洲市固定局。ビッグなアンテナでも向けていただいたのかと思ったら七尾市局は3段GP、珠洲市局はディスコーンとのこと。どちらも52から53の安定した信号でした。最遠方交信は七尾市で315km。帰宅後、カシミールで確認したところ、能登半島とは佐渡島あたりをかすめ、ほとんどが海上伝搬でした。気持ちよく飛んでいくようです。久しぶりに日本海側の伝搬を実感しました。

 交信いただきました各局さま、ありがとうございました。



地蔵池より






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連休前半 鬼面山、蔵王地蔵山

2019年05月02日 | 奥山 移動運用


 安達太良連峰の鬼面山と蔵王地蔵山。連休前半、観光しながら、天気をみて山登りという感じで手軽に登れるこの二山で運用してみました。

 4月29日、早朝に自宅を出て、まずは一路土湯峠の鬼面山へ。磐梯吾妻スカイラインが噴火警戒のため閉鎖されているものの、土湯峠は通行可。登山口となる野地温泉に車を置き、午前8時30分に登行開始。温泉ホテルのすぐ脇の登山口標識あたりから雪面が広がり、夏道はありません。適当に斜面を登り詰めると鉄塔のある尾根に出て、鬼面山山頂とその奥に箕輪山が見えてきました。ここから夏道も所々現れ約1時間10分で山頂着。箕輪山まで十分往復できる時刻ですが、Xも一緒なので無理せず、ここで無線運用としました。今日は快晴、無風。山頂奥の雪渓に三脚を固定し、2エレ八木を設置しました。





 はじめに430MHzで運用。福島浜通りや会津など福島県内局、宮城県仙台局のほか、尾瀬の至仏山(群馬県片品村)移動局と交信いただきました。続いて145MHzでは、やはり福島県内局のほか、新潟県長岡市固定局など。ただ、標高が1400mほどと低いこと、南に箕輪山、北に吾妻連峰の壁が迫っていることなどで、うまく抜けていかないような感触。特段の信号の伸びは感じられず、でした。DCRで2局と交信いただき、早々にQRTとしました。

 ゆっくり下山し、その日は米沢の五色温泉に宿泊。
板谷駅から数キロ山に入った一軒宿で、ID-51のGPSで確認したところ、標高800m近く。数百年の歴史ある温泉だそうですが、よくぞこんな場所に作ったものです。ロビーからは朝日連峰の一部、部屋の窓からも笹野山、栗子山などが遠望できます。それならと、最も近そうな山形高畠D-STARレピーターにアクセスを試みたところ、なんと55程でダウンリンクあり。山掛けのCQに南陽市から応答いただき、思いがけず交信を楽しむことができました。またDCRでも月山移動局のCQが途切れがちに入感。微妙にポイントを探して呼んでみたところパイルになっていたようで、少し待機し3回目で交信成立。無線運用という点でも面白いロケかもしれません。


五色温泉宗川旅館



 翌日は雨。山はあきらめ、気になっていた朝日連峰・祝瓶山のふもと、長井ダム(百秋湖)の三淵渓谷に行ってみました。2011年に竣工した比較的新しいダムですが、それまでほとんど知られていなかった三淵渓谷がダム湖によりボートで行けるようになったのだとか。自分もつい最近、この渓谷のことを知りました。ということで、ボートツーリング「三淵渓谷通り抜け参拝」というものに申し込んで、乗船してみました。ゴムボートに案内人を含め6人が乗船。本降りの雨の中、静かな湖面を最奥まで進むと、いよいよ三淵渓谷へ。景観が一変し、高さ50mの断崖に挟まれた幅4mほどの狭い隙間を縫ってボートが進みます。断崖の廊下は200mほど続き、いったん通り抜けた後、逆方向から再度通り抜けるのですが、岩肌が目の前に迫り、漂う空気も変わったように感じました。約1時間の秘境体験? 季節を変えて再訪してもよいかなと思いました。


三淵渓谷



 次の日(5月1日)、朝起きると外が明るい。予報では曇り雨だったので、山は無理とあきらめていたのですが、想定外の好天。さっそく身支度を整え、蔵王・地蔵山へ。ゴンドラからも地蔵山頂や熊野岳が見えており、遠くに飯豊連峰の稜線も見えていました。悪くないようです。ゴンドラを降りて、15分ほど雪面を登れば地蔵山山頂。いくつかのグループが熊野岳に向かっていきました。こちらはここで店開き。時折ガスが上がって、何も見えなくなりますが、ほぼ無風。鬼面山と同じID-51に2エレ八木を設置。





 今日は145MHzのみ。山形、宮城、福島各局のほか、Oエリア新発田市、三条市、佐渡市各局に交信いただきました。佐渡市は白雲台という標高850mの高台からの移動局で59-59、距離180kmほど。朝日連峰の南、ちょうど昨日の長井ダム、祝瓶山あたりをかすめて届くようです。たいへん安定した信号でした。13局と交信し、早々に撤収。ガスが濃くなり、短時間の運用となりました。







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