JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

室根山移動

2015年05月17日 | 特小・DCR運用


 移動運用で有名な室根山にて初めて運用してみました。岩手県一関市。標高895m。山頂付近にある天文台前に駐車。5~6分の散策で山頂となります。ちょうどツツジが満開に近く、観光客でそれなりに賑わっていました。

 標高は低いものの、さすが独立峰だけあって眺望はすばらしいの一言。東に気仙沼湾と市街地。南に大森山、徳仙丈山、西と北は霞んでいましたが、栗駒山や早池峰山が見えるようです。


麓より室根山

天文台付近

山頂への遊歩道

山頂(上下)


 本日の装備
 DPR6+8エレ八木 DPR3+350DH
 特小DJ-P24L
 ID-51+RH770

 三脚に8エレを設置したものの、強風で2度倒れてしまいました。方角を合わせても突風であらぬ方向に動いてしまったり。運用中、終始風に難儀させられました。移動各局も同様だったようです。





 寒風山移動局の情報を得ていたので、つながればいいな、と思っていたところ、イワテAD03局に応答いただきました。同じ8エレをお使いとのこと。約172km。ルート上にある真昼岳の山頂付近をかすめるようですが、さすがDCR、そして8エレ、難なくアンテナバー1本立って、安定交信。


室根山ー寒風山


 山形方面は、東根市の山形空港および尾花沢市の徳良湖移動のヤマガタTA960局とM5で交信成立。どちらの移動地も平坦地と思われますが、問題なく入感。一方、標高数百メートルの玉虫沼移動のヤマガタSA88局とはつながったものの、信号が安定せず、8エレを微妙に調整してみたものの、完全に見失ってしまいました。その後、SA88局がさらに高台に移動されて、今度はM5、無事ファイナルを送ることができました。先日の寒風沢島ではこちらが海抜20mほどにかかわらずM5。山形方面は一筋縄ではいかないようです。



 続いて特小。今度こそ青麻山の常設レピーターにアクセスできるのでは?と期待して試みたものの、リンク音なし。ミヤギTS316局手持ちのDJ-R100Dをレピーターにして再度試みたところ、今度はM4~5で交信成立。さらにDJ-R100Dとのシンプレックス交信ではさらに安定感を増してM5、という結果に。どうもレピーター専用機は感度を抑えているようですね。DJ-R100Dをレピーターとした方が、アクセス範囲は拡大するものと思われます。

 強風と8エレに振り回されて余裕なく、今日は疲れました。飛びの感触も今一つ、つかみきれないまま、時間切れ。秋にでも再度、訪れてみたいと思います。

本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。

DCR
ミヤギOS147局 大崎市古川 M5+3本
イワテCY16局 遠野市寺沢高原 M5+1本
ミヤギNE410局 多賀城市 M5
ヤマガタTA960局 東根市山形空港 M5
フクシマJM700局 仙台市青葉区三本松緑地公園 M5+2本
イワテDE56局 平泉町自宅 M5+1本
イワテAD03局 秋田県男鹿市寒風山 M5+1本
ミヤギIT03局 石巻市上品山 M5+2本
ヤマガタSA88局 山形県山辺町玉虫沼 M4 玉虫沼高台からM5
ヤマガタTA960局 尾花沢市徳良湖 M5
ミヤギTS316局 蔵王町青麻山登山口展望台 M5+3本
ミヤギBK30局 仙台市泉区 M5+1本 (DPR3+350DH 1Wにて)

特小
フクシマJM700局  仙台市青葉区三本松緑地公園 レピーターアクセス不可
ミヤギho40局 東松島市大高森 M5 (最大S2本)
ミヤギIT03局 石巻市上品山 M5
ミヤギTS316局 蔵王町青麻山登山口展望台 常設レピーターアクセス不可
                      DJ-R100DレピーターM4~5
                      シンプレックスM5



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寒風沢島で3エレを試す

2015年05月10日 | 特小・DCR運用


 先週の稲ヶ崎に続き沿岸部運用の第三弾。松島湾の寒風沢島から運用しみました。大小多くの島が浮かぶ松島湾ですが、人が住んでいるのは桂島、寒風沢島、野々島、朴島で、人口が多いのが桂島、面積が最も大きいのが寒風沢島です。桂島には何度か訪れていますが、寒風沢島は初めて。


寒風沢港


 塩釜港からわずか50分の船旅。一応、ガイドマップで運用場所として日和山展望台に目星をつけておきました。港周辺の復興工事もあり、道に迷ってかなり遠回りをしましたが、なんとか辿り着くことができました。松や雑木があり、考えていたほど大展望が得られるわけではありません。海抜20~30m。ただ、西に開けたロケなので無線には有利かと。


日和山展望台

展望台より


 強風の中、DCR用の3エレ八木を三脚設置。何度か使ってきた3エレですが、これまでは今一つの印象でした。先週、稲ヶ崎の運用時に同軸ケーブルのSMAコネクターの不良が判明し、今回修理を終え、あらためて3エレを試してみたくなったという次第です。

 その結果は・・・十分手ごたえが感じられました。ヤマガタTA960局、今日は寒河江市のチェリーパーク駐車場。M5で入感。AZ350Rをお使いとのこと。交信中、若干メリット上がって、アンテナバー1本点滅。ヤマガタSA88局、寒河江市固定。12エレを向けていただき、M5アンテナバー1本点灯。安定した信号。レポートによるとメインではGPでも復調したもののサブでは断続、12エレでバー1本点灯とのこと。こちらは30度ほどでバーは立たなくなりますが、45度の範囲でM5復調。それにしてもなぜかわかりませんが、宮城県沿岸部は山形方面と通りが良いようです。今日もあっさりと奥羽山脈越え成功。

3エレの印象としては、サイドの切れは先週使った8エレにおよびませんが、了解度はあまり変わりない感触でした。8エレに比べ重さ3分の一、本当に軽いです。設営・収納のしやすさやある程度の強風でも使える、などメリットの方が強く感じられ、これからの運用はこれをメインに使おうかと思います。



島内の遊歩道

前浜(上下)


 日和山展望台での運用を終えて、島内を散策してみました。やはり日和山以上の好ロケ地はないようです。石巻の田代島などと違って観光客はほとんどなく、遊歩道もさほど整備されておらず、よく言えば自然のまま、荒れた感じは否めません。でも外海に面しているだけあって、海の透明感には身も心も洗われますね。途中、砲台跡からは前浜の静かな海が一望でした。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。DCRのみログ掲載しておきます。

<DCR>当局装備 DPR6+ラディックス3エレ八木(三脚設置)
ミヤギNE410局 多賀城市 船上および日和山展望台 M5
ミヤギCW50局 仙台市若林区 M5 (特小不可)
フクシマJM700局 運用地不明 M5
ヤマガタTA960局 山形県寒河江市チェリーパーク M5
ミヤギOS147局 大崎市 M5
ヤマガタSA88局 山形県寒河江市固定 M5
センダイK932局 仙台市青葉区芋沢 M5




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村上~米沢 移動運用

2015年05月06日 | 特小・DCR運用


 4日から6日と連休を利用して新潟県の村上市と米沢の里山を散策してきました。初日はあいにくの天候となったものの、それ以外は好天に恵まれ、短時間の運用にも関わらずDCRや佐渡島特小レピーター経由のQSOを楽しむことができました。

 初日、村上市の虚空蔵山をめざしました。市街地の北に位置し、標高466m。30分程度で登れるということで、遅めに仙台を出たのが災いし、ちょうど新潟県に入ったころから、どんよりとした天気にかわり、そのうちポツリポツリと。雨の中登っても楽しくないので、登山口だけ確認して、この日は瀬波温泉の宿へ。雨はだんだん本降りとなってきましたが、夕食までの短時間、部屋の中からDCRでCQを出してみました。装備はDPR6+350DHクリップベース。何度目かのCQで、ニイガタMS763局より応答あり。佐渡島モービル半固定。M5。まったく知らなかったのですが、佐渡島特小レピーターの存在とアクセスチャンネルを教えていただきました。交信終了後、さっそくアクセスしたところ、リンク音を確認。瀬波温泉から佐渡島まで約95km。見通しのようです。ダメ元でCQを出してみたところ、スギナミAA530/0局より応答あり。両津港から新潟港に向かうフェリーから応答いただきました。M5。さらにトウキョウAB505/0局からも同じくフェリーよりM5。両局とも一斉オンエアデーの帰りとのこと。瀬波温泉の旅館室内からこんな楽しみ方ができるとは思ってもみませんでした。各局に感謝。


瀬波温泉 室内より

佐渡島特小レピーターアクセス可


 翌5日は昨夜の雨が嘘のように上がり晴天に。虚空蔵山だけでは面白くないので、村上周辺の高台を巡ってみました。まずは温泉から車で10分ほどの諸上寺山展望台。目の前に日本海の大海原、どこまでも伸びる海岸線、そして意外に近くに見える粟島。なかなかの眺望です。DCRにて何度かCQを出したところ、ニイガタJH94局より応答あり。新潟西蒲原の弥彦山。M5。昨年、吾妻小富士移動の際におつなぎいただいて以来、2度目のQSO。


臥牛山より

DPR6+350DH

 次に向かったのが村上城跡(臥牛山)。標高135m。ここも眺望抜群です。子どもの日で賑わっていたので、山頂下からDCRにてCQを出してみました。グンマXT59/9局より応答あり。なんと石川県氷見市。やはり一斉オンエアデーの移動先からの帰りとのこと。海抜2mあるかないかの所からモービルホイップ運用とのことでした。M5。距離約268km。そして本命の虚空蔵山。旧朝日村にある虚空蔵尊神社から細い車道(林道)を登りつめたところが登山口となります。30分弱の登山で、山頂。東に朝日連峰、南に飯豊連峰の白い峰々が圧巻です。山頂からDCRでCQを出したところ、トヤマIZ300局より応答いただきました。M4~5。富山県射水市。モービル半固定。距離約270km。コールサイン、移動地やレポートを確認したところまでは良かったのですが、入感ポイントがシビアかつ一定せず、微妙にポイントを探りながらの交信で、ファイナル確認できないまま、終了となりました。氷見市にしても射水市にしても、そのほとんどは海上伝搬と思われますが、日本海側の飛びの違いを垣間見たような気がしました。


虚空蔵山ー射水市 約270km


 下山後、米沢の小野川温泉へ。鬼面川沿いに十数軒の宿が建ち並ぶ小さな温泉地です。肘折温泉をさらに小規模にしたような感じ。ちょっとした賑わいと温泉街らしい風情があって気に入りました。


小野川温泉 鬼面川(上) 共同浴場付近(下)



 この小野川温泉の東に位置する標高500~600mの長尾根の最高地点が笹野山です。翌6日、愛宕山の下の駐車場に車を置き、笹野山までピストンしてみました。片道約40分。全体に単調な道ですが、所々眺望はあります。尾根途中の「斜平スカイツリー」地点からは、飯豊連峰が圧巻でした。笹野山山頂からDCRで何度かCQを出すと、ミヤギOS147局より応答あり。宮城県大崎市三本木。5エレを向けていただいて、M5。モービルホイップでは入感せず、とのこと。山形局に応答いただけるかな?と予想していたのですが、奥羽山脈を越えて応答があり、うれしい誤算でした。145と430DVも試したところ、145不可、430はこちらでは復調、OS147局側は復調せず、という結果でした。アンテナにもよると思いますが、DVモードはまだまだ実験の余地あり、といったところです。終了後、ヤマガタTA960局のCQが入感。高畠町モービル。M5で交信。当局のDPR6、その直後にバッテリー切れ。3日間よく持ちこたえてくれました。


笹野山への尾根展望地(上) ここからの飯豊連峰(下)



 ということで、高い所に登っては1局と交信、という感じになりましが、運よくどこもボーズにならずに済みました。そして思わぬ伝搬も体験することができました。

 今回も交信いただきました各局様、ありがとうございました。



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宮戸島 稲ヶ崎

2015年05月03日 | 特小・DCR運用


 十数年前に一度ハイキングで訪れて、いつか無線運用してみたいと思いつつ、なかなか実現できなかった宮戸島の稲ヶ崎。昨年、石巻の田代島に続き、沿岸部から2度目の運用。宮戸島といっても短い橋を渡るだけなので、陸続きです。QTHは東松島市。

 ここにはかつて室浜、大浜、月浜と3つの集落がありましたが、4年前の津波で壊滅しました。月浜集落も海苔加工場や民宿が所狭しとひしめいていましたが、今はわずかに残った民宿2~3軒あるのみとなりました。そんな月浜を見下ろすように海に突き出ている断崖の岬が稲ヶ崎です。標高はわずか30~40mといったところでしょうか。無線運用的には決して良いロケとはいえないかもしれませんが、果たしていかに。


遊歩道入口

気持ちの良い歩道

稲ヶ崎

南側の小島

月浜方向


 遊歩道入口から歩いて15分ほどなので、少し荷物になっても気分は楽々です。DCR8エレ八木を使ってみることにしました。

 <本日の装備>
 DPR6+ラディックス8エレ 三脚設置
 DPR3+AZ350R直付け
 特小DJ-P24L
 ID51+RH770

 岬に着いて、はじめにDPR3(1W)で自宅待機のXを呼んでみると、一発で応答あり。M5で交信成立。仙台方面は悪くないようです。続いて特小をワッチすると、オカザキKG295局とフクシマFC349局の交信が聞こえてきました。KG295局の変調はほとんど聞き取れません。交信終了を見計らってFC349局をお呼びしてみました。M5-5。福島県国見町の万歳楽山とのこと。さらに特小で、ミヤギIT03局(石巻市上品山)、ミヤギX05局(名取市那智ヶ丘)、ミヤギHO40局(石巻市トヤケ森)各局と交信。





 ひと段落ついたところで、オカザキKG295局との交信実験。本日の移動地は福島県二本松市の麓山。距離約96.5km。見通し外。DCR(1W)M5、430DV(2.5W)で54-55(それ以下のパワーでは交信不可)、145DV(0.1W)で58-55という結果となりました。DVモードに関しては、145が圧勝。アンテナは双方RH770ですが、たった0.1WでここまでSが振ってくると思いませんでした。DVモードは奇数の周波数を使えば、混信も抑圧も妨害もなく実に快適。今後、山岳移動では145DVを中心に運用したいと思います。気を良くして特小も試してみたところ、M5-3でかろうじて交信成立。KG295局からのレポートによると、R100DではM5、P24Lではノイズ混じりで厳しかったとのこと。こちらはP24Lのみだったため、「メリットファイブ」を確認するのがやっとでした。96kmオーバーの見通し外、10mWを考えると、交信できただけでもラッキーでした。




稲ヶ崎ー麓山 

 続いてミヤギCW50局(仙台市若林区)よりお呼び出しいただき、特小実験。昨日P24Lを購入したばかりとのこと。P24L、P221L、4300Lの3台にて順次送信いただき、聞き比べてみました。いづれもM5で交信成立。あくまで主観ですが、聞きやすいのはP24L→4300L→P221Lの順でした。Sは変わらず。

 終了後、特小にてミヤギAZ17局のCQが聞こえてきました。大崎市加護坊山。Sメーター1本、M5。加護坊山とはかなり相性良いようです。たぶん見通し。さらにミヤギKM06局、同じく加護坊山。M5。


ラディックス8エレ
 


ブームはクリップワンタッチ固定式


 ここまでの交信の合間にも、DCRの8エレ八木とAZ350Rを聞き比べていたのですが、なぜかAZ350Rでバー1本立つ信号が、8エレで方角を合わせてもバー立たず、なのです。ミヤギCW50局との交信中、そのことがはっきりして、いくらAZ350Rが良くできたアンテナといってもそれはないでしょう?ということで、点検してみたところ、SMAコネクタに接続している同軸がどうも浮いていたようです。手で強く抑えるとバー2~3本に。秋葉原のショップで購入した同軸ですが、過信はいけませんね。一時は八木を撤収してしまおうかと思いましたが、原因がわかって、逆に八木の効果も明らかになりました。AZ350Rと比べバー1~2本の違いがあります。カタログ利得だけのことはありますね。

 その後、八木を中心に運用し、ヤマガタSA88局(寒河江市、葉山中腹)、ヤマガタTA960局(村山市 山形空港駐車場)と交信できました。こんな標高の低いロケでも奥羽山脈越え成功。この際、DPR3+AZ350Rでもワッチしてみましたが、まったく復調ありませんでした。


稲ヶ崎ー葉山中腹 約81km


 さらにミヤギOS147局(大崎市)、イワテDE56局(奥州市音羽山)、フクシマT31局(二本松市麓山)、ミヤギSS500局(登米市蕪栗沼)各局と交信。T31局は3エレお使いことのことで、双方で方角を合わせたところバー2~3本に上がり、八木効果を実感。

 最後に特小レピーターについて。青麻山レピーター、CW50局レピーターともアクセス不可でした。どちらのレピーターからも相手局の変調は聞こえるものの、こちらかのアクセスができなかったようです。それなりの信号強度がないとアクセスを受け付けないということのようです。次回は別の場所から試してみます。

 ということで、想定内もあり、想定外のこともありました。ここ稲ヶ崎、総じて考えていたより電波伝搬は悪くない印象でした。風光明媚なのにほとんど人もなく、無線運用には穴場かもしれません。常連場所にしたくなりました。


 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。







コメント (10)
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