JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

アローラインのこと

2014年05月24日 | アローライン



 仙台から北に40km程のところ、宮城県のほぼ中央にO市があります。自宅のロケが最悪なため、2mでO市固定局と交信できるのは、FBな施設をお持ちのごく限られた局のみです。山岳移動の時に、たまにお声をかけていただくFさんの波も自宅まで届いたことはありませんでした。

 ある日のこと、いつも通り2mをワッチしていると、なんとFさんの声が聞こえるではありませんか。信号強度1、Sメーター振らず。細々として弱いのに、なぜか安定感があり、QSBもありません。了解度5。2mFMをワッチしていると、まれにこうした信号に出会うことがあります。適切なパワーかつ良く調整されたアンテナでなければ、このような絶妙な届き方はしないと思います。Fさんによると、そのアンテナはアローラインとのことでした。タワーに上げたGPが強風で破損したため、急遽、物置に仕舞っておいたアローラインを設置したのだとか。GPで届かない信号がアローラインなら届く、ちょっとした驚きでした。

 その後、見よう見まねで何本か自作し、山岳移動でも数回使ったのですが、はじめの印象が良かったわりには、特段の性能は感じられず、どちらかというと凡庸なアンテナというのが実感でした。作りも貧弱だったこともあり、2〜3回使ったのみで、仕舞い込んでしまいました。比較のためサガ電子のAL-144Fも購入していたのですが、急に興味をなくし、そのままになっていたのです。


通称ヤブレガサ


 それから数年。145MHzでのデジタル交信もハンディ機で可能となり、少し興味が湧いてきました。言われているように、1)打ち上げ角が低い(地上波の到達距離が長い)、2)QSBに強い、ということならデジタルQRPにうってつけでは? ということで、山頂で使った場合どうなのか?あらためて確かめてみようと考えています。

 145MHzDVシンプレックスでの運用局が少ないのが難ですが、聞こえておりましたら宜しくお願いします。



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残雪の栗駒山移動

2014年05月11日 | 特小・DCR運用


 日本列島まるごと高気圧に覆われた本日、今シーズン初の栗駒山に登ってみました。いわかがみ平へのゲート開門が午前9時と聞いていたので、ゆっくり目に自宅を出発。ところが午前8時すぎ、ゲートに着いてみると開いているではありませんか。いわかがみ平着午前8時20分。すでに6割方駐車場は埋まっていました。みなさん知ってるんですね。次々、山頂めざして出発していきます。

 山頂へは通常、面白くもなんとない中央コースと、やたら歩きにくい東栗駒コースの2コースですが、この時期だけ、その間の雪渓を登りつめるコースをとることができるのです。駐車場から山頂までほぼすべて雪渓歩き。今日のように好天の日は、天国のようなコースです。




いわかがみ平からの大雪原

山頂直下


 10時ジャスト、山頂着。本日もオカザキKG295局とのスケジュール交信を予定。30分ほど早く着いたので、まずは145MHz。アローラインアンテナにて3度目の運用。ワッチしてみると0エリアでコンテストらしく、何局か聞こえてきました。糸魚川市、燕市、上越市と59-59。こちらは2.5W。距離約250kmから300km。コンテストなので相手局の詳しい設備は聞けませんでしたが、よく飛んでくれるようです。青森もコンテストなのかわかりませんが、数局入感。残念ながら交信にはいたりませんでした。北方面は岩手県葛巻町移動局と53-55。




秣岳と鳥海山


 さて、オカザキKG295局の移動地は山形県米沢市の笹野山、標高660m。山頂にテレビ中継局があり、眺めは良いそうです。カシミールで確認したところ栗駒山とは見通し外。蔵王西側の山がわずかに壁となっています。はたして如何に。まずはDCR0.2Wにてメリット5+アンテナ1本の良好な伝搬を確認。さっそく特小10mWへ。こちらからお呼びしてみると、ノイズの中にかすかな変調。何度か位置決めをして、良好に入感。51のレポート。笹野山からも51。これであれば1mWでも可能では? 期待を持って1mWへ。しかし10mWと打って変わってまったくメリットありません。動き回って慎重に信号を探ってみてもノイズのみ。一瞬フワッと当局を呼ぶKG295局の変調が浮いてきたのですが、すぐにノイズにかき消されてしまいました。残念ながら交信ならず。笹野山側のテレビ中継局からの抑圧もあったようですが、なんといっても見通し外。1mWというあまりに微弱なパワーでは荷が重すぎたようです。


栗駒山ー笹野山 見通し外


 ということで10mWに戻り、長話モードに。距離約135km。山に遮られ、かつ奥羽山脈をすり抜けてよくぞ届いてくれるものです。細々と、それでいて安定した信号。船形山、翁峠、新庄神室、鳥海山・・・名だたる山々を眺めながらの特小交信にしばし感動してしまいました。

 本日は、各局と特小交信を楽しむことができました。またDCRでのしばらくぶりの交信もありました。やはり栗駒山は最高です。交信いただきました各局様、ありがとうございました。以下、DCR、特小での交信のみ記しておきます。


<DCR>
ミヤギAZ17局   登米市伊豆沼自然観察館 M5
オカザキKG295局 山形県米沢市笹野山 M5(0.2W)
ミヤギOS147局  大崎市       M5(0.2W)
ヤマガタSA88局  山形県山辺町玉虫沼付近 M5
アキタAO899局  秋田市       M5
ミヤギCF06局   仙台市泉区南光台  M5
ミヤギAC551局  大崎市岩出山    M5

<特小>
ミヤギAZ17局 登米市伊豆沼自然観察館 約37km 10mW M5 1mW M5
オカザキKG295局 米沢市笹野山 約135km   10mW 51-51 1mW 不成立
ヤマガタSA88局  山形県山辺町玉虫沼付近 約90km 10mW 53-52 1mW 31入感とのこと
ミヤギCF06局   仙台市泉区南光台 約75km  10mW 51-51 1mW 不成立



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蔵王熊野岳・東黒森山

2014年05月06日 | 特小・DCR運用


 田代島に続き、連休後半、定番の蔵王温泉泊で熊野岳と東黒森山にて運用してみました。5日は午後にかけて天気が崩れるとの予報で、早朝に自宅を出発。エコーラインは開通したばかりで連日大渋滞とのことでしたが、さすがに早朝だけあって予定通り刈田岳駐車場に到着できました。40分ほどの登山。曇天にもかかわらず、山頂からは、飯豊、朝日、吾妻、月山など主なる山々がパノラマ状態となっていました。

 <装備>
 DPR6、DPR3(デジ簡)+55cmホイップ直付け
 DJ-R20D(特小)
 ID51(DV、FM)+アローライン(三脚固定)


お釜も雪解け





 今回もアローラインアンテナを試してみるのが目的の一つです。DCRでCQを出すと、さっそくミヤギOS147(JP7IEL)局より応答あり。大崎市固定(距離約65km)。メリット5。そのまま、前回に続き、145MHzDVモードへ。IEL局側がアンテナを切り換えての実験。付属ホイップにて0.5Wで安定交信。0.1Wでは若干危うい感じがあるものの交信自体は可。長めのホイップと比べほとんどメリット変わりなし。GPではさすがに0.1Wでもフルスケールで入感。こちらからの信号も同様のレポートでした。強風による揺れはかなりのものでしたが、アローラインからの信号はなかなか安定して届くようです。また今回、天童局にも145MHzDVにて交信いただきました。0.1Wメリット5。山岳では混信が悩みの種ですが、DVモードなら快適で、もっと使われて良いのではと思いました。DXも可能性大です。ID51をはじめ145DVモード搭載機をお持ちの局長様、よろしくお願いします。




 続いてミヤギAZ17局(栗原市固定)。自宅ベランダということで厳しいかなと思いつつも、特小実験へ。ワッチすると、AZ17局(同じR20D使用)の変調が思いのほか明瞭に聞こえてきました。Sメーター1個~2個点灯、51-53。さらに1mW。Sメーターは振らないもののスケルチオープン。メリット5変わらず。51-51で交信成立。距離約83km。安定交信にて1mWのままファイナルとなりました。前日の萬歳楽山との交信もそうですが、1mW本当に良く飛んでくれます。まだまだ先が楽しみです。



 翌日は、山辺町の東黒森山。標高766m。昨年の5月連休もこの山に登りました。この辺りは、山形県民の森として整備されており、大小の沼が点在して散策や里山歩きが楽しめるお気に入りの場所です。


東黒森山


 登山中、DCRメインをワッチするとオカザキKG295局のお声が聞こえてきました。お相手はフクシマFC349局。今日は、フクシマFK1097局が鳥海山からDCRにてオンエア予定とのことで、各局待機されているようです。山頂到着後、オカザキKG295局をお呼びすると、本日は上山市の葉山687mに移動とのこと。東黒森山とは目と鼻の先。しかも完全見通し。ということで特小1mWにて52-52。1mWでこんなパワフルな信号は初めてです。距離約16km。続いてフクシマFC349局。移動地は吾妻小富士。標高1707m。東黒森山とは見通し外。59.5km。一切経山が障害になっているようです。ところが・・・。10mWでメリット5。1mWでもメリット4~5で交信成立。こちらには1mWでも終始安定した信号で入感していました。特小1mWやはり侮れません。



 さて、鳥海山移動のフクシマFK1097局。各局よりDCRメインにてお呼びするものの応答なし。そうこうしている内に、加護坊山移動のミヤギAZ17局よりFK1097局の信号を捉えたとの一報が。そのまま交信が始まったようですが、こちらにFK1097局の信号は復調ならず、交信はかないませんでした。帰宅後、カシミールで確認したところ、鳥海山と東黒森山は完全見通しで、距離95km。特小で交信できてもおかしくないロケと言えます。ちょっとした位置の関係かと思いますが、これも電波の不思議さというところでしょうか。


東黒森山ー鳥海山 見通し



 両日とも天気に恵まれ、DCR、特小、アマチュアDVそれぞれに楽しむことができました。交信いただきました各局様、ありがとうございました。

 以下、DCR、特小による交信のみ記しておきます。

熊野岳
<DCR>
ミヤギOS147局 大崎市 M5
ミヤギTM109局 宮城野区 M 5
ミヤギSS500局 登米市 M 5
ヤマガタAB51局 天童市 M 5
ヤマガタOO69局 山辺町 M 5
センダイK932局 仙台市青葉区 M 5
ミヤギAZ17局 栗原市  M 5

<特小>
ヤマガタAB51局 天童市 10mW M5 1mW M4~5
ミヤギAZ17局 栗原市  10mW M5 1mW M5

蔵王温泉(ホテル室内)
<DCR>
ヤマガタSA88局 寒河江市 M 5

東黒森山
<DCR>
オカザキKG295局 上山葉山 M 5
フクシマFC349局 吾妻小富士 M 5
ミヤギAZ17局  加護坊山 M 5
ヤマガタAA197局 山形市内? M 5

<特小>
オカザキKG295局 上山葉山 10mW 55-55  1mW52-52
フクシマFC349局 吾妻小富士 10mW M 5  1mW M 4~5

朝日自然観
<DCR>
ヤマガタSA88局 寒河江市 M 5



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石巻市・田代島移動

2014年05月04日 | 特小・DCR運用



 田代島は、石巻湾にある周囲12kmに満たない小さな島です。100人もいない島ですが、それを上回る数の野良ネコが生息しているそうで、ネコ島などと言われています。連休ということもあり、ネコ好きの観光客で混みあっていました。



 本日、オカザキKG295局は、福島・宮城県境の萬歳楽山に移動とのこと。カシミールによると田代島は見通し。特小交信も期待できます。たまには山同士でなく、島移動も面白いのでは? 初めて訪れる島なので勝手がわかりませんが、とりあえず最高峰の正島山96.2mをめざしてみることにしました。


大泊集落

集落内



 石巻を出港、38分の短い船旅を経て大泊港にて下船。十数軒の民家。さびしい集落です。店はなし。民宿を営むという親切な方に道を教えていただきました。20分ほど坂を上ると、今度は草刈鎌を持ったおばあさんに出会い、正島山への道を聞くと、ちょうど目の前の分岐点が登山口のようでした。しばらくその林道風の道を登るとアンテナ鉄塔が現れ、そこから今度は下り始めてしまうのです。


島内 全体に眺望はよくありません





 結局正島山はあきらめ、アンテナ鉄塔に戻ってワッチしてみると、DCRにてフクシマFC349局のCQを確認。フクシマFC349局はオカザキKG295局と一緒に萬歳楽山に登っているはず。さっそく応答、メリット5で交信。KG295局は山頂より少し下った所だそうで、メリット4~5。あまり安定しません。もう少し移動してから、改めてお願いすることにしました。

 
 勝手のわからない島道。少し歩けば、見晴らしのよい場所に出るのでは?と思ったのですが、無線に適した所がないのです。しかたなく、高台になっている車道で再度、オカザキKG295局を呼んでみました。DCR 0.2Wにてメリット5。続いて430DVモード0.1Wにて51-51で交信成立。そして特小へ。10mWにて呼んでみるも、まったく応答なし。萬歳楽山山頂に移動いただいて、再度試してみるも変調確認できず、メリットなし。残念ながら交信不成立となりました。


西海岸より


 いったん終了し、西海岸経由で仁斗田集落まで歩いてみることにしました。10分ほど坂を下ると、目の前に石巻湾が見えてきました。はるか前方には蔵王の白い峰々も。DCRをワッチすると、オカザキKG295局とミヤギAZ17局の交信が聞こえてきました。AZ17局はいつもの加護坊山と思われますが、断続してよくわかりません。その内、特小実験に移ったようで、こちらもワッチ。驚いたことに萬歳楽山からの信号が明瞭に聞こえるではありませんか。さらに1mW実験に移ってもメリット5。交信終了を待って、オカザキKG295局をお呼びし、特小実験再開。今度は、10mWにて54-54、1mWにて51-52にて交信成立。距離93.1km。こちらのロケは、海面から高さ30mほどの断崖。標高は低いものの木立はなく、完全見通しと思われます。標高で50mほど高い先ほどの地点では信号のかけらも捉えられず、ずっと低い場所でメリット5。電波ってほんと不思議です。


三石広場にて


 そんなわけで、無線適地がなかなか見つけられず、多くの局と交信とはなりませんでしたが、交信に至らずも受信のみできた局も何局さんかありました。またミヤギIT03局には、石巻出港前の船上、鉄塔付近、マンガランド付近、帰りの船中と4度の交信(およびお見送りも)いただきました。感謝。



 仁斗田集落周辺は、ネコも観光客も大賑わいでした。機会をみて、また訪れてみたいと思います。

<DCR>
ミヤギIT03局  上品山 4回ともメリット5(0.2W) 
フクシマFC349局 萬歳楽山 メリット5(0.2W)
オカザキKG295局 萬歳楽山 メリット5(0.2W)
フクシマJM700局 青葉区三本木緑地 メリット5(0.5W)
イバラキAA818局 蔵王大黒天 メリット5(1W)

<DCRワッチのみ>
ミヤギAZ17局   加護坊山? メリット4(断続あり)
フクシマZR750局 安達太良山 メリット5
イワテAA169局  不明    メリット5(仁斗田港にて)
ミヤギBK30局   仙台市内  メリット5
ミヤギCF06局?  栗駒いわかがみ平? メリット5

<特小>
オカザキKG295局 萬歳楽山 10mW54-54 1mW51-51
フクシマJM700局 青葉区三本木緑地 10mW51-51  1mW交信不成立


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