JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

D-STAR ターミナルモード

2021年01月11日 | 運用スタイルなど



 自宅から仙台青葉D-STARレピーターまで1kmほど、安定してアクセス可能です。なので、ターミナルモードに特に関心はなかったのですが、最近、Wi-Fiルーターを新しいものに更新したのを機に、IC-705に搭載されているこの機能を試してみることにしました。

 設定はネットの「FBニュース」の記事を参考にしました。ルーターの設定に変更を加える従来の方法とルーター設定不要のUDPホールパンチを使う方法の二通りあるとのこと。ルーター設定を変更すると後々面倒なことになりそうなので、ホールパンチを使った簡易的な接続方法としました(ゲートウェイ機能の一部に制限あり)。

 IC-705には標準で無線LANが付いており、パソコンやスマホは不要です。IC-705画面上のルーターアクセスポイント一覧から自分のWi-Fiルーターを指定。使えるのは2.4GHzのみ、5 GHzは不可。あとはゲートウェイコールサインを設定し、ホールパンチをオンにする。これでDVゲートウェイに接続可能となります。なんとなく敷居が高そうに考えていたのですが、特段悩むほどのことはなく、思いのほか簡単というのが感想です。UDPホールパンチ機能が追加されたことで、ルーターをいじる必要がなくなったのが大きいと思います。






 設定が終わってさっそく「ならやま自動応答レピーター」にアクセスしたところ、ダウンリンクと共に自動音声が返って来ました。問題ないようです。続いて福島430レピーターへのゲート越え。少し躓きましたが最終的に無事交信でき、問題なく機能していることが確認できました。その際、こちらの音声はレピーターから送出されるものの、応答局の音声がこちら側に乗ってこないという現象がありました。応答の際にはRX-CSボタンを押しTOに呼び出し局のコールサインを設定することで双方向接続される、ということのようです。




 Wi-Fiルーターにつながりさえすればよいので、自宅内ならどこからでもアクセス可能。これはこれで悪くないです。通常のゲート越えと違いレピーターを二つ占有してしまうことがなく、少し気も楽かと・・・。ターミナルモード同士の「交信」はまだです。無線とは言えなくなってしまいますが、機会があれば試してみたいと思います。







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IC-705ヒートシンクを試す 

2021年01月04日 | 移動運用装備



 1月2日、3日、近くの大年寺山からニューイヤーQSOに参加、発熱対策としてIC-705に取り付けたヒートシンクの効果を確かめながら両日とも2時間ほど運用しました。


 2日は大年寺山の山頂部公園から145MHzFMにて運用。あえてヒートシンクは取り付けず、付属バッテリーを外した状態で放熱しながらフルパワー10W(外部電源)にて交信を続けました。約1時間経過し、15局目あたりでTEMPメーターは紫色ゾーンとなったものの、そこからの上昇は緩やかで、結局約2時間で25局に交信いただき、レッドゾーンに至る前に終了としました。







 3日は同じ大年寺山の東側公園から430FMと144MHzSSBにて運用。この日は少し改良したヒートシンクを装着。ヒートシンク底面にアルミテープを重ね張りし、バッテリースペースのアルミシャーシとの間に隙間が出ないよう密着度を高めてみました。




 両バンドともフルパワー。はじめに430FMにて10局に交信いただきました。145MHzFMは周波数がほぼ埋まる盛況ぶりでしたが、430は連続して呼んでいただいたかと思うといったん途切れ、間をおいて再度CQを出してまた呼んでいただくといった感じでした。約1時間経過しTEMPメーターは青色4個点灯で止まったまま。続いて144MHzSSBにて、こちらも同様に連続して呼ばれたかと思うと後が続かず、それでもポツリポツリと10局に交信いただきました。この日は約2時間半の運用。TEMPメーターは青色4個点灯から上昇することはありませんでした。











 両日とも気温1℃前後、いわば冷蔵庫の中で運用しているような状態で、雪の冷却効果が加わったかもしれません。運用状況も多少異なります。それでも1日目と2日目の違いは明らかで、ヒートシンク(改良)の効果が実感されました。着脱は自己融着テープを丸めたものを隙間に挟んでいます。あまりスマートとはいえないのですが、しっかり固定され問題ないようです。外部電源+ヒートシンク。この状態でしばらく使ってみることにします。


<430MHzプリンテナ>
 430 MHzの運用は作ったばかりのプリンテナを使ってみました。受信を比較したところRH770よりも良く5/8λダイポールにわずかに及ばない、との感触でした。と言ってもさほどの違いではありません。気仙沼市固定局のCQが51で聞こえ、方向を合わせ呼んでみました(距離約95km)。コールサインのラストレターが取れないとのことで何度か送ってみましたが了解いただけず、交信に至りませんでした。パワーの違いもあるかと思います。機会をみて送信を含め試してみます。







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430MHzプリンテナ

2021年01月02日 | 八木アンテナ



 年始に何か作ってみようかと考えあぐねていると、ふとプリンテナことが思い浮かびました。そういえば作らずじまいのものがあったはず。物置を探したところ未開封の430MHzプリンテナキットが出てきました。7~8年前、キャリブレーションの通販で1200MHz用と一緒に購入し、430の方はそのままになっていたのです。もとはFCZ研究所のキットです。今もまだ販売されているのでしょうか。こうした良心的で安価かつ面白味のあるキットも少なくなりました。






 フォールデットダイポール型2エレのビームアンテナ。最大の特徴はUバランを内蔵したプリント基板です。この基板にエレメントとコネクターをハンダ付けして完成させます。親切な組み立て説明書が付属しており、その通りに作ればよいのですが、1200用プリンテナを作った際に反省点があったのを思い出し、いくつか変更してみました。


<エレメント>
 エレメントを直接半田付けせず、取り外しできるように銅パイプ差し込み式にしました。エレメント部材(真ちゅう線)がきつめに入る銅パイプを所定の位置に半田付け。カットしたエレメントを差し込むだけですが、緩んで外れることもなさそうです。






<BNCコネクター取り付け>
 コネクターの形に沿って基板を切り抜くのがこのキットでもっとも手間と時間のかかる作業です。これを省くことにしました。コネクターを基板の上にそのままハンダ付けし、両端に穴を開けて裏面と導通するように固定しました。芯線側はストリップラインを切断した上でコネクター先端を延ばしハンダ付けしました。






<調整>
 今回もIC-705のSWRプロット機能を使って調整しました。測定器代わりにとても役立ってくれます。無調整で共振点がだいぶ下の430.000あたりになりましたが、433.000もSWR1.5以下ではあり、帯域は広いようです。ラジエーターを少しずつカットし、433.000に合わせていきました。SWR1.3止まりでベタ落ちとまではいかず、フラットな特性です。カットしすぎても戻せなくなるので、これで良しとしました。






収納寸法20cm   重さ35g


<使用感>
 とにかく軽いので取り回しが楽です。ベランダで受信した感じでは、向きを合わせてRH-770と同等か少し良さそう、といったところです。2エレなりの利得は感じられます。




 久々にハンダごてを握りました。BNC先端のハンダ付けがうまくいかなかったり、銅パイプにエレメントが入りにくかったり、何度かやり直しや調整を繰り返しました。こんな簡単なものでも作り始めるとつい夢中になってしまいます。アナログな工作、今年も楽しみたいと思います。








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