JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

泉ヶ岳 4/30

2022年04月30日 | 奥山 移動運用

 

 

 奥羽山脈から東に伸びた尾根の突端の山なので平野部に近く、この時期に雪が積もるのは珍しいです。朝、ライブカメラで確認したところ、昨日の雪でスキー場一帯が真っ白になっていました。どんな様子なのかと思い、急ぎ冬支度をして出かけてみました。今シーズン3回目。

 

 始発バスに乗り午前8時登山口着。雪の状態がわからず、どのルートにするか迷いましたが、気温が低いので登りやすいだろうとスキー場を直登する「かもしかコース」にしました。うっすらと積もっている程度との予想は外れ、15cmほどの積雪、腐った雪に足を取られてなかなかはかどりません。うさぎ平あたりから20~30cmの積雪となり、岡沼は雪の下。この時期、1日でこれほどの降雪とは驚きました。途中、登山者が一人追い抜いてくれたおかげでトレースができ、だいぶ楽になったものの、いつもは90分のところ、2時間を要して山頂着。山頂付近は場所によっては50cmほど積もって4月上旬のような光景に戻っていました。

うさぎ平付近

山頂

 

 さほど風はなく、空気も澄んで新雪をまとった蔵王、船形山が一望でした。いつもの運用場所にアンテナ(145MHz3エレ)を設置。FTM-10sに小型PDバッテリーにて12V給電。リグ、バッテリー、アンテナ、モノポールの無線機材一式で重さが1.3kgほどと苦にならず、10Wパワーでも余裕で2時間は持ちます。ということで、この山に登る際は、たいていこの組み合わせです。FTM-10sはハンディ機並みの消費電力で、こんなに効率の良いリグは他に見当たらないと思います。とても重宝しています(生産終了とか・・・)。

 

 今日は信号の伸びは特段感じられませんでしたが、とぎれなく呼んでいただき、宮城、福島、山形の14局に交信いただきました。約1時間の運用。いつもより下山に時間を要することを考え早めの撤収としました。

 

 気温が上がり、登山道は雪解けのぬかるみ状態となって、何度も足を滑らせつつバス停まで下山。今時期の雪は難儀です。思いのほか疲れました。

 

 

 

 

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泉ヶ岳 4/24

2022年04月25日 | 奥山 移動運用

 

 

 前回に続き泉ヶ岳定点運用。いつも山頂への直登ルートである「かもしかコース」を登るのですが、スキー場の登りがきつくなってきました。直射日光がまともに当たるためバテバテになってしまいます。今回は水神コースとの間にある「滑降コース」を登ることにしました。カラマツ林、そして尾根伝いの比較的緩やかなルートで、登り一辺倒ではなく少しは楽かな、と。駐車場奥にキャンプサイトや炊事施設、バンガローなどが整備されており、そこを登っていきます。好天とあって家族連れでにぎわっていました。

「滑降コース」入り口付近

 

 見返平に残雪があったものの、2週間前に見られた一面の積雪はすっかり消え、山頂まで夏道が続いていました。山頂付近にわずかな雪が残るのみ。南斜面なので解け始めると山の装いが変わるのも早いようです。

 

 「かもしかコース」とあまり変わらず90分ほどで山頂着。前回は積雪のおかげでどこからでも眺望が得られたのですが、雪が消えてしまうと見晴らしも高度感もない、いつもの山頂です。北泉ヶ岳方向に進み、少し展望が開けてきます。藪漕ぎして定点運用ポイントにアンテナを設置。

 

 FTM-10sにモバイルバッテリーで12V給電。アンテナはモノポールに3エレ(145MHz)。前回と同じです。宮城、山形、福島の17局に交信いただきました。信号の伸びは感じられず、0エリアからの応答はありませんでした。山岳では福島県西郷村の大白森山山頂局と交信。帰宅後、地図で確認したところ、那須岳の北にある南会津の奥まった山のようです。弱い信号で厳しいかなと思いましたが、アンテナ方角を合わせると少しSが安定しました。57-52。距離149km。アクティブに登られているようで、4月上旬の萱ヶ崎山移動の際にはこの山の西にある二岐山より交信いただきました。南会津の山とつながること自体珍しく、いつも意外な山頂から応答いただき、驚いてしまいます。

 次第に風が強まり、モノポールが勝手に回って手で押さえながらの運用となりました。平板で作った片支持ブームが風を受けやすいようで、なんらか工夫が必要かもしれません。

 

 

 下山はかもしかコース。岡沼周辺もすっかり雪が解けていました。好天が続けば、この静かな水面を見られるのもあと数日といったところです。

 

 

 

 

 

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泉ヶ岳定点運用 4/10

2022年04月10日 | 奥山 移動運用

 

 

 泉ヶ岳の山中に「岡沼」という場所があり、普段は乾き気味の湿地帯ですが、残雪のこの時期のみ水を湛えた沼が出現します。天気に恵まれないとタイミングを外してしまうことが多いです。今日は標高1000m~2000mあたりも天気の崩れる心配なし、ということで早起きして登ってみることにしました。

 

 地下鉄・泉中央駅から始発バスで登山口へ。まだ山開き前で登山姿の乗客は自分以外に2人のみ、けっこう重装備な様子です。スキー場を直登するいつものカモシカコース。以前はぐいぐい高度を稼げるので気に入っていたのですが、年々きつくなって、今日は気温も高くバテバテになってしまいました。うさぎ平を過ぎ夏道が消えた雪面を進むと予想以上の水量を湛えた岡沼が見えてきました。好天で雪解けが進んだようです。

うさぎ平より泉ヶ岳

岡沼

 

 ここから標高差400mほど、解けかかった複数の靴跡が山頂まで続いていました。登山口から約90分、雪面の広がる山頂着。標高1172m。蔵王、二口山塊の山々、そのはるか奥に朝日連峰も霞んで見えていました。

山頂直下より蔵王連峰

山頂

山頂付近

後白髭山、船形山

大東岳、面白山

 

 低木は雪の下。夏場と違い藪漕ぎすることもなく雪面のどこでも無線運用可能ですが、いつもの定位置にアンテナを設置しました。

 

<本日の装備>

リグ FTM-10s(145MHz FM 10W)

アンテナ 3エレ八木

バッテリー Type-C モバイルバッテリーJMB-F100PD(12V給電)

 

 宮城県内のほか、岩手、山形、福島、新潟各局に交信いただきました。北は盛岡市、南は田村市、郡山市、西は新潟県長岡市。長岡市とこの山頂は飯豊連峰の北股岳あたりが壁になる位置関係ですが、相性は悪くないようで時々つながります。今日は2局交信いただきました。距離約200km。

 

 10Wパワーで2時間弱の運用。バッテリーは残り21%を表示。FTM-10sとの組み合わせの場合、いつもこんな感じです。重さたった200gのバッテリーでこれだけ運用できれば御の字です。

 

 今シーズン第1回目の泉ヶ岳定点運用。ほぼ途切れなく呼んでいただき、しばらくぶりに山岳移動らしい手ごたえが感じられたように思います。山良し、無線良し。ただし半端なく疲れました。バス時刻を気にしながら急ぎ撤収、同じルートを滑るように下山し、発車10分前、なんとか間に合いました。

 

 

 

 

 

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萱ヶ崎山 4/3

2022年04月03日 | 里山 移動運用

 

 

 好天にじっとしておられず、近場の萱ヶ崎山に出かけました。登山口の茂庭台団地までバスで行けるので気が楽です。仙台市太白区。標高379m。仙台駅前から乗車し茂庭台4丁目にて下車。バス停から太白山が目の前に見え、反対方向の西に進むとまもなく萱ヶ崎山登山口となります。標識や赤布がないばかりかイノシシの罠も設置されていて、少し躊躇してしまいます。もともと登山道ではないのかもしれませんが、以前に比べ踏み跡は明瞭になってきているようです。10分もかからず馬越石ルートに合流。

バス停付近より(太白山)

萱ヶ崎山登山口周辺

 

 雑木林の一本道、30分ほどで鉄塔のある山頂に到着。低木が刈り払われて眺めが良くなり、今日は屏風岳、熊野岳、雁戸山など白い峰々が一望でした。

山頂

 

 さっそくアンテナを設置、2mFMにて岩手、福島、宮城県内各局と交信いただきました。高圧線からの抑圧ノイズは相変わらずで、なるべく影響を受けない方向に3エレを固定して運用。山岳では福島県岩瀬郡天栄村の二岐山(1544m)山頂移動局と57-53。2.5WQRP、RH770をお使いとのことでした。距離134km、さほど遠方ではありませんが、南会津に近い奥まった山で、萱ヶ崎山からは初めての交信となりました。

 

 鉄塔、反射板、高圧線と良からぬものがてんこ盛りの山頂なのでいろんなことが起こるのですが、複数の局から「急に送信が落ちましたがバッテリー切れでしょうか」とのレポートを1度ならずいただきました。バッテリーも接続も問題なし。15V給電で10W送信しており、熱によるパワーダウンはありうるとは思っていたのですが、送信自体が停止してしまうとは・・・? 再度PTTを押すと何事もなかったように送信されるので、腑に落ちないまま交信を続けました。

 

 その後、D-star仙台青葉経由でJP7IEL局と連絡をとり、430MHzFMシンプレックスにQSY。パワー1Wにダウンし快適に交信を続けていると、今度は受信中に突如何も聞こえなくなる現象が発生。スコープでも尋常ならざる状態が一目瞭然で、これでは了解できるはずがありません。

 

 2~3秒で元には戻るものの不規則に発生し、何度か受信不能となる場面がありました。どうやら高圧線からの強力なパルス波を受けてしまったようです。いわば小さな雷。先ほどの送信停止の原因もこれだったのでは? 高圧線の挙動は一様ではなく、図り知れないものがあります。ホント、いろんなことが起こる山頂です。

 

 

 2時間ほど運用。数人のグループ、二人連れ、単独の方々が次々登ってきて周りはいつになく賑わってきました。正午過ぎ撤収、来た道を戻り、団地への分岐を見送り馬越石トンネル側に下山。途中、カタクリの群生が一面に葉を広げていました。開花間近のようです。

 

 

 

 

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