JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

山岳用軽量マストの自作

2019年09月29日 | 移動運用装備


 RH770やハンディダイポールなどは、樹木の枝などにクリップベースで取り付ければ済む話ですが、適当な樹木がない場合に軽量な山岳用アンテナマスト(ポール)があればということで、昨日、萱ヶ崎山で試験的に使ってみました。実際試してみて、1)ペグと自撮り棒の固定が不十分でズレ動く、2)自撮り棒は釣り竿と同じ構造で伸縮するものの、品質がいま一つでゆるんでしまう、などの問題点がありました。3エレやアローライン、J型アンテナなどはこれまで通り三脚使用が無難なようです。

 ただ、登山優先でRH770のみにする場合もあります。三脚では大げさで、山頂に樹木もない、そんな想定で、壊れた三脚の部品を再利用して簡単な軽量マストを自作してみました。





 7~8年使ってきた「ZIP SHOT」という三脚。脚がテントポールのようなパイプ構造で、ゴム紐で連結されています。これをすべてバラし、ゴム状の細引きでつなぎ直しました。次に30cmのアルミペグに接着剤と結束バンドで固定。ペグの突き刺し部分は23cm。刺し込んだ状態での地上高2.0m。145MHzの約1λとなり、三脚を使った場合のいつもの高さとほぼ同じです。収納はゴムひもを伸ばしながら折りたたむのみ。収納時35cm。重さ220g。










 さっそく近所の河原で設置してみました。机上の想定と実際とではだいぶ違います。アルミペグが太く、なかなか地面に刺さってくれません。転がっていた石をハンマー代わりにして半分くらい埋め込むことができました。マストを伸ばし、先端にクリップベースでハンディダイポールとRH770を取り付けたところ、こんな軽いアンテナでも若干しなります。ペグとの固定も十分な強度とは言えず、ゆるみが判明。ほとんど無風でしたが、強風ならアウトです。








 それでも、ペグをきっちり地面に打ち込むとか石で固定するなどすれば、使えそうな手ごたえはありました。三脚と違い設置面積を取らないところは利点です。さらに改良してみます。





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萱ヶ崎山(仙台市太白区)9/28

2019年09月28日 | 里山 移動運用


 これまでいつも登ってきた茂庭台から萱ヶ崎山への直登ルートに「私有地のため入山禁止」の立て札が取り付けられたことは1月に登った際に書きました。今日は馬越石トンネルからのルートで登ってみました。よく踏まれた尾根筋の登山道を30分ほど登ると、途中、太白山を望む展望地を過ぎ、いつもの茂庭台からの直登ルートに出会います。さらに10分ほどで山頂。低木が生い茂り、落葉前の今時期、ほとんど眺望はありません。里山歩きにはまだ早すぎたかもしれません。それでも山頂手前から蔵王連峰の稜線が見えていました。










 山頂で無線をしている間、3人ほどが登ってきましたが、皆さん眺望がないことにがっかりして、すぐに蕃山方向に戻っていきました。下山は、同じルートを戻り、途中、茂庭台に下れそうな細道があったので、入ってみました。始めのうちはしっかりした道ですが、だんだん藪っぽくなり、かまわず進んだところ、茂庭台の車道に出くわしました。標識や赤布はまったくありません。茂庭台4丁目のバス停に近く、今後はここから往復しようかと思います。


 さて、無線の方は、いつもの三脚ではなく、軽量化の試みとしてテント用ペグと自撮り棒を使ってみました。三脚の場合、塩ビパイプを含め重さ約500g。ペグ(48cm)と自撮り棒(2.7m)は一式300g弱。200gの軽量化。アンテナもハンディダイポールと430用3エレとしました。




 初使用なので、そもそもペグが山頂の地面に刺ってくれるのか不安がありました。手で突き刺し、さらに足で体重をかけて半分ほど埋め込み、そこに自撮り棒をゴム状の細引きで巻き付け固定。これでなんとかマストとして直立させることができました。ただ、ハンディダイポールは問題ありませんが、3エレは自撮り棒が回ってしまい、うまく固定ならず、です。交信中も勝手に動いて落ち着かず、使い慣れた三脚にはかないません。軽量化と使い勝手の両立、もう一工夫してみます。








 高圧線からの抑圧が予想以上にひどく、あまり交信はできませんでした。特に145MHzへの断続的な抑圧があり、ノイズでS7くらい振ってしまいます。430MHzは影響なし。2mFMで2局のみ交信後、430MHz D-STAR(DVモード)へ。いつもお相手いただいているJP7IEL局にハンディダイポールと3エレを切り替えながらロングにお付き合いいただきました。ハンディダイポールで51。3エレに切り替え54-57。レピーターへのアクセスでは、3エレで福島伊達430と郡山430からダウンリンクがありました。山掛けCQを出してみたものの、応答なし。




 自分にとって萱ヶ崎山は、登山口までバスが利用できる手軽な山で、何度となく無線運用もしていますが、ノイズ環境は悪化の一途のようです。山頂近くでノイズの影響を受けないポイントがあるのかどうか、機会をみて場所探しをしてみたいと思います。





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アンテナアナライザーAA-200のこと

2019年09月23日 | アナライザー・測定器


 自分が使っているアンテナアナライザーAA-200はちょうど10年前、生産終了に伴い安価に購入したものです。自作アンテナの調整をはじめ自分にとって欠かせない測定器で、使用頻度は高い方だと思います。ずいぶん酷使もしました。山頂でどのようにアンテナ特性が変化するのかを知りたくて、山にも持っていき、周辺環境やケーブルの引き回し方で大きく特性が変わることも気づかされました。




 この間、1度だけ不具合が発生し修理に出しましたが、アナライザーの性能自体には何の不安も持たず、重宝に使ってきました。ふと、10年も使っていると計測性能が劣化したり、誤差が大きくなったりしないのだろうか、との疑問が脳裏をよぎり、リグエキスパートのホームページをあらためて見ると、次のような解説がありました。

「CPU 制御のスイッチはブリッジの片側の信号をミキサーに供給します。負荷が純抵抗の50 Ωの場合、ブリッジはバランスしスイッチの位置にかかわらずスイッチの出力は同一値になります。 これによりアナライザーの校正は不要になり、非常に精度良く SWR=1に近くになります」

 ただ、10年前に生産終了したAA-200についてもあてはまるのかどうかの記述は見当たりません。

 少し心配になって、手元にあるダミーロードを付けて簡易的に計ってみることにしました。ダミーロードは第一電波のDL-50AでDC~800MHzまでSWR1.15以下となっています。ダミーロード自体が劣化していれば話になりませんが、メーカー製の新品なので信用することにします。

 145MHzでの測定。







 SWR1.13~1.14。グラフ表示でもフラットにベタ落ちとなりました。SWR=1とはいきませんが、ダミーロードの性能もあるのでこんなものでしょう。


 続いて7MHzで測定。







 SWR1.08~1.09。145MHzよりさらにベタ落ちとなりました。

 これで見る限り、誤差の拡大や大きな劣化はなさそうで、とりあえず安心しました。


 以前はアナライザーの選択肢はほとんどありませんでした。今は1000MHzまでカバーする機種や数種のメーカーから超小型軽量のタイプも登場し、もう一台あってもいいかなと考えることもありますが、しばらくAA-200を使い続けることにします。部品そのもの、特に液晶の劣化がみられたら潮時かな、と考えています。




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HS3000Aのアンテナ変更

2019年09月22日 | 移動用市販アンテナ


 数年前に購入し1~2度使って物置にしまっておいたはずのナテックのVUハンディダイポールアンテナHS3000A。ラジアル線と基台は手元に保管してあったのですが、アンテナ本体が行方不明になってしまいました。



 通常、ハンディ用ホイップは、1/4λのためハンディ機をボディアースとしてマッチングを取っています。このアンテナはあえてラジアルを付け、1/2λの垂直ダイポールとして動作させます。そのためラジアル基台とネジ式のラジアル線がセットになっており、メーカーではアドオンラジアルと呼んでいるようです。ラジアル線の長さは50.5cm。要はダイポールとして動作させればよいわけで、純正アンテナでなくとも、1/4λのホイップなら何でも良いのでは? ということでこのラジアル基台に別アンテナを取り付け、試してみました(145MHz帯のみ)。

 はじめにコメットのBNC24。全長43cmなので純正アンテナ(40cm)に近いです。変換コネクターを介してラジアル基台に挿入。BNC24は重さ8g、純正よりもはるかに軽く、かえってしっくりくる感じです。





 ハンディ機直付けを想定したアンテナではあるものの、垂直ダイポールなので直付けでなくとも大丈夫です。三脚に設置し、アナライザーで測定したところ、どんぴしゃり145.000付近に共振点があり、SWRもきっちり落ちてくれました。ラジアルリングを回転させ、向きを変えても特性はほとんど変わりませんでした。


BNC24+アドオンラジアル



 続いて第一電波のSRH805S。親指サイズで長さ4.5cm。超短縮型1/4λホイップとなります。同様にアナライザーで測定したところ、こちらは共振点144.900付近。SWRも1.2に落ちてくれました。帯域は狭いです。ちなみに、ラジアル線を外した状態にすると三脚設置なので当然ながらマッチングは取れません。




SRH805S+アドオンラジアル



 いつも山岳で使っているRH770(1/2λノンラジアル)と受信比較もしてみました。RH770で55の信号、BNC24+ラジアルでは53~54。SRH805S+ラジアルでは41。過去の実験で、純正エレメントでも同様であった記憶があり、性能的にはRH770を上回るとはいかないようです。





 ということで、メーカー的には不本意かもしれませんが、純正エレメントでなくともこのラジアルセットは十分性能を発揮すると思われます。マッチング特性も良好。ハンディ機に直付けすればホイップ単体よりSで4~5上がります。

 BNC24との組み合わせで重さわずか45g。これはこれで気に入りました。RH770より取り回しが良く、山岳ではクリップベースに設置すれば、究極の軽量アンテナとして悪くないのでは?などと考えています。





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泉ヶ岳 9/21

2019年09月21日 | 奥山 移動運用



 大風17号の影響により明日から崩れるとの予報で、本日、泉ヶ岳(標高1172m 仙台市泉区)に登ってきました。今シーズン2回目の定点運用。

 早朝は山の稜線が見えていたのですが、登山口に向かうバスから眺めているとみるみるガスがかかり、山頂部はすっぽり雲の中。眺望は期待できないので、無線運用を楽しみに登りました。直登のカモシカコース。霧の中の登山というのもおつなものです。約80分で山頂着。天候が今一つということで、2名の先客のみ、閑散としていました。










 いつもの運用場所に移動し、さっそくアンテナを設置。装備はアローラインとFTM-10S(145MHz)。この組み合わせが使い勝手よく、このところこればかりです。ケーブル直付け、かつ、Mコネがそのまま使えるので、ケーブル忘れとか変換コネクター忘れの心配がない、というのも理由の一つです。



 本日は、宮城各局のほか、山形(米沢市、寒河江市)、岩手(奥州市、一関市)、福島(福島市、郡山市)各局に交信いただきました。ここの定点運用では0エリアと何度かつながっていますが、前回、今回とも応答はありませんでした。八木(3エレ)でないと厳しいのかもしれません。山岳局は笹倉山(大和町)、笹野山(米沢市)。笹野山とは53-52で交信。自分も5年前に登りました。5月の暑い日で、日蔭のない緩慢な尾根道をバテ気味に登ると、突然、真っ白な飯豊連峰の大展望が現れ、感激した記憶があります。

 2時間弱の運用、ほぼ途切れなく呼んでいただき22局と交信。帰りのバス時刻を考え、終了としました。




 交信中、リグとバッテリーのことを何度か聞かれました。FTM-10Sの良いところは消費電力が最大パワーでも2Aとハンディ機と変わらず、リチウム電池での運用が可能な点です。今日は18650の3本直列をつないで使いました。運用開始時12.1V。終了時10.6V。3本直列なので満充電は本来12.6Vになるはずですが、電池ホルダーの保護回路が働き12.1Vまでしか充電されません。それでも3時間くらいは余裕で運用できます。ただし、電圧低めなので10W設定でも実質パワーは8Wほどになります。4本直列では開始時16.2Vとなり、許容電圧を超えてしまうもののFTM-10Sではさほど熱くなることもなく使えています。自分の場合、いつも3本直列と4本直列の両方を持って登り、たいていどちらか1セットで済んでしまいます。このバッテリーを導入して丸2年経ちます。その間、すべての山岳移動で使用し、そのたびに繰り返し充電して使っているわけですが、ほとんど消耗・劣化を感じません。電池の進化にはホント恐れ入ってしまいます。





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北面白山・中面白山

2019年09月15日 | 奥山 移動運用


 南の不忘山から続く長大な蔵王連峰縦走路の北端となる山。広義の意味で蔵王連峰と言えなくはありませんが、このあたりは二口山塊と呼ばれ、先週の糸岳からさらに北に位置します。自分にとっては、登山口まで電車で行ける貴重な山域にもかかわらず、なぜか10年近く足が向きませんでした。秋晴れの本日、しばらくぶりに登ってみました。



 午前6時10分、JR仙山線の始発に乗車。長いトンネルが終わるとそこが面白山高原駅ホーム。すでに標高440mとなります。以前のかすかな記憶をたどり、直登ルートとなる「かもしかコース」を登りました。けっこうアップダウンがあり、1時間で長左衛門道(水平林道)に到着。ここからが急登の連続、今日は湿気がありバテバテとなってしまいました。いつもなら高度を稼ぐ登りは苦手ではないのですが、足が上がりません。大きな里山のような感じで眺望もなし。50分ほどでやっと展望が開け、西に山形盆地が見えてきました。さらに20分で北面白山山頂着。標高1264m。これまで眺望がなかった分、山頂はすばらしいです。目の前にどっしりと鎮座する大東岳をはじめ北蔵王の山々、北は黒伏山、白森、船形山、泉ヶ岳。




北面白山山頂

大東岳



 さほど広くない山頂の片隅にアンテナを設置、登山者でにぎわうまでの間、無線運用(145MHz FM)。混信がきつく何度か周波数を変えながら宮城、山形、福島の14局に交信いただきました。ただ、伸びは感じられず、ワッチしても他エリアの信号は聞こえませんでした。40分ほどで撤収し、次の中面白山に向かいました。


 いったん鞍部まで下り、登り返すこと20分で中面白山山頂。といってもただの通過点といった感じで、標識があるわけでもありません。標高1223m。南が開け、大東岳が北面白山以上に目の前に迫って見えます。ここで再度アンテナを設置。CQを出したところ、福島局のほか、0エリア新発田市、新潟市北区各局に応答いただきました。たんなるタイミングなのか、位置の違いなのか、この山頂の方が抜けは良い印象がありました。4局に交信いただき終了。


中面白山にて


 このあたりは展望の良い尾根歩きで、明るい雰囲気があります。振り返ると北面白山と中面白山が仲良く並んで見えていました。
 



北面白山(左)と中面白山(右)



 長左衛門平を経て、沢沿いのルートを下山。何度も渡渉しながらのルートで思っていたよりも長く、渡渉点もわかりにくい箇所がありました。予定の電車に間に合うかどうか気にしながら、なんとか無事、駅に到着。二口山塊は山が深く、歩きごたえがあります。自分的にはきつい登山で疲れました。

 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。








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二口峠・糸岳

2019年09月07日 | 奥山 移動運用



 先月、仙台の秋保温泉と山形の山寺を結ぶ二口林道が全面舗装され開通したとの新聞報道がありました。長い間、特に宮城県側が荒れた状態でしたが、どのように変わったのか、二口峠から糸岳登山を兼ねて訪ねてみました。
 
 秋保大滝を過ぎ、そのまま進むと二口ビジターセンター。以前はこの先が未舗装の林道でした。大東岳登山口を過ぎ、ところどころに幅広のすれ違いスペースが設けられ、狭い道が続きます。舗装はされましたが、道幅は以前と変わらず小型車がやっとです。対向車があると、そのまますれ違うことはできず、停車したりバックして道を譲りながら進むという感じです。途中、右手に磐司岩が迫り、さらに進むと展望台の標識があり、秋保の山々が見渡せました。展望台から5分ほどで二口峠着。標高934m。以前は見晴らしがあったような記憶があるのですが、樹木で遮られ眺望はありません。10台ほどの駐車スペースがあるのみ。ここは北蔵王縦走路が交差しており、南に進めば山形神室、雁戸山、そして熊野岳、北進すれば面白山。今日はここに車を置き、すぐ北にある糸岳まで登ってみることにしました。






 峠から藪っぽい登山道となりますが、すぐに藪はなくなりしっかりした道が続いていました。ブナ林がすばらしいです。山深さの漂う急坂を30分ほど登ると平坦な尾根となり、振り返ると蔵王の峰々が見えてきました。さらに進むこと10分ほどで糸岳山頂着。標高1227m。西側が切り開かれ、月山、朝日連峰、飯豊連峰が霞の中に見えていました。誰もいない狭い山頂。他の登山者が登ってくるまでの間、無線運用することにしました(QTH仙台市太白区)。






山頂より 遠く朝日連峰


<本日の装備>
リグ FTM-10S(145Mhzで運用)
アンテナ アローライン
バッテリー リチウム電池18650(3本直列)

 蔵王連峰の主峰である熊野岳に比べ標高で500m以上低く、背後に100mほど高い大東岳が鎮座しているというロケなのであまり良くないのでは?と予想しましたが、宮城、山形、福島各局のほか、0エリア新潟県新発田市、新潟市、長岡市から応答いただきました。いづれも安定した信号で、伝搬としては悪くない印象でした。1時間ほど交信を続け、単独の登山者が登ってきたところで撤収としました。

 まだ時間が早いので東に延びる尾根を探索してみました(白糸の滝方向)。少し下ると北石橋への分岐となります。北石橋への道に進みましたが、かなり藪っぽいのですぐに引き返し、そのまま尾根を東に進むと、まもなく望洋平に到着。ここは絶好の展望台となって、見慣れた蔵王の峰々もいつもと違う独特の姿を見せてくれました。


望洋平より糸岳

蔵王の山々



 糸岳方向に引き返し、手前の眺めの良い小ピーク(標高1170m)にて、再度無線運用してみました。北が良く秋田市、岩手県奥州市と交信。0エリアの信号が聞こえていましたが、交信に至りませんでした。12局にお相手いただき、1時間ほどで撤収。


無名峰にて




 二口山塊は山も谷も深く多くのルートがあるものの、狭い山頂の山々なので、無線運用を始めてからは足が向きませんでした。今日はほんの少し歩いただけですが、ほとんど登山者と会わず、有名どころの山と違った良さを感じました。山頂でなくとも見晴らしの良い尾根や無名峰からの運用で意外な伝搬があるのかもしれません。アクセスも良くなり、少しこの山域に興味が湧いてきました。


 帰路、林道途中の姉滝に寄ってみました。











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小原温泉

2019年09月02日 | 運用スタイルなど


 近隣にいくつかある温泉地の中で、何度も訪れるところとそうでないところがあります。白石市の小原温泉は二十数年前に一度だけ泊まったことがあり、その時は渓谷沿いの遊歩道のハイキングを兼ね、下流から上流に歩いた先に突如、巨大な旅館が現れ、驚いたのを覚えています。震災後、その旅館が廃業したとの報道を目にしました。もっとも大きな旅館で、川を眺めて過ごすのに絶好の宿でした。この隣に比較的大きな宿がもう一軒あり、それ以外は小さな宿が数軒、まばらに建っていたと思います。以前のパンフレットをみると、かつらや、いづみや、河鹿荘、ニュー鎌倉、上の湯、中の湯、しんゆの7軒あったようで、自分の記憶としても温泉地らしい雰囲気があったように思います。今回お世話になったのは以前に泊った旅館の隣の比較的大きな宿です。もう一軒は国道沿いの離れた場所にあります。なので、渓谷沿いに残るのはこの一軒のみなのです。今はどんな様子なのか、ふと思いたって、訪ねてみました。

 仙台から東北本線に乗り50分で白石駅。ここからバスもなくはないですが、送迎可ということなので、迎えに来てもらいました。トンネルをいくつかくぐり、国道を離れて谷へ下るとそこが小原温泉。旅館と民家十数軒が点在する小さな集落です。

 宿に着いてさっそく周辺を散策してみました。まずは以前歩いた渓谷(碧玉渓)へ。自分は川沿いにある温泉地が好みで、その点、ここはすばらしいです。切り立った断崖が数十メートル下に落ちる深い谷。岩肌を縫うように水面ぎりぎりの歩道が続く、はずなのですが、残念ながら工事中とのことで、先には行けませんでした。ただ、吊り橋の奥に以前はなかった「かつらの湯」という共同湯がありました。せっかく目の前に川があるのに露天ではなく、入ることはしませんでした。








 集落に戻り、上流方向に歩いてみました。かつての温泉旅館は看板のみを残し、すでに相当年月が経っている様子でした。驚いたことに、何軒かあった民家や商店?もほとんどが廃屋となっていました。川を眼下に望み、かつては風光明媚な旅館であったであろう建物も藪の中に消え入りそうに残っていました。そして以前訪ねた際に、今度はここに泊まってみたいなどと話していた旅館は跡形もなく、雑草の更地を残すのみとなっていました。どこの温泉地も旅館の廃墟が目立つものですが、ここはそういうレベルを過ぎてしまっているのかもしれません。














 忘れられたような静かな温泉地を好んで訪れるようにしているのですが、さすがに寂しいです。宿に戻ると、共同湯的な存在にもなっているのか、入浴のみの客は少なくないようで、宿の方々も明るい雰囲気で応対していました。アクセス的に悪くないし、環境は静か、渓谷もある。なにより「眼に小原」と言われる効能豊かな湯がある。ポテンシャルに満ちていると思うのですが、なにが廃れてさせてしまうのでしょうか? しばらくぶりに訪ねてみて、いろんなことが脳裏をよぎりました。


 帰路、白石市内を散策しました。白石城の石垣は復元後二十数年の歳月で苔むし、それらしい雰囲気を醸しておりました。





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