JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

南三陸町 神行堂山 

2014年04月27日 | 里山 移動運用


 本日の移動地、南三陸町、神行堂山。標高461m。数年ぶりに登ってみました。昨年登った惣内山とは尾根続きで、か細い登山道もあるようですが、今日は石ノ平集落からピストン。オカザキKG295局との交信実験および2mアローラインの感触を確かめるのが目的です。


神行堂山(上)  山頂(下) 


本日の装備
・DPR6、DPR3+50cmホイップ直付け
・DJ-R20D(特小)
・ID51(145、430)、2m用アローライン、RH770


 10時30分山頂着。オカザキKG295局の移動地は白石市の青麻山。標高800m。神行堂山とは見通し。準備を整え、DCRメインにてお呼びするとすぐに応答あり。双方0.2Wにてメリット5+アンテナマーク1本。見通しにしてはちょっと弱いような。430DVモードに移行し、100mWにて51のレポート。DCRの半分のパワーですが、こちらの方が安定して入感。430DVモードなかなかです。




 続いて特小。完全見通しなので10mWであれば楽勝と考えていたのですが、何度呼んでも応答ありません。半分あきらめかけながらも、山頂の南斜面に移動したところ、一瞬、変調らしきものが・・・。慎重に位置を合わせたところ、何とか入感し51のレポートを確認。こちらから41のレポート。距離101km、交信成立。ほんの少し動くとノイズにかき消され了解不可。カシミールで確認すると理想的な伝搬空間に思えるのですが、仙台市の太白山と萱ヶ崎山、そして宮城県北部の山々をかすめ、微妙な位置関係にあるようにも見えます。また典型的な里山なので見晴らしは良いとは言えず、低木により減衰させてしまったのかもしれません。予想外のスリリングな交信でした。






 もう一つの目的であるアローラインの初使用。DCRにていつもお相手いただいているミヤギOS147(JP7IEL)局にご協力いただき、145MHzDVモードにて初交信。ミヤギOS147局の移動地は大崎市古川の江合川堤防。距離約43km。DCR0.2Wにて交信後、145DVモードへ。はじめにRH770を装着し、5Wにて59。問題ない伝搬を確認し、双方パワーを下げていきました。2.5Wでは完全復調。1Wで断続あり、0.5Wおよび0.1W了解不可とのレポート。次にアローラインに切り替えたところ、0.1W了解不可、0.5Wでメリット3~4、1Wで完全復調とのレポートでした。受信の方は、ミヤギOS147局が0.1Wに下げてもこちらにはメリット5で完全復調(RH770は受信不可)との結果となりました。手持ちと三脚固定の違いもあるかと思います。DVモードはフェージングに弱く、粘りはありません。イチかゼロ。しかし、フェージングを抑えれば、たとえ微弱でもメリット5で復調します。アローラインはデジタルにおいて、より本領を発揮してくれるのでは?そんな手ごたえが感じられました。



 せっかくの初使用なので、2mFMでもCQを出してみました。2.5Wにて角田市、登米市、大船渡市、栗原市、一関市、塩釜市、遠野市各局と良好に交信できました。悪くない印象です。何より設営が楽ですね。現地で組み立てる必要がなく、ケーブルを延してリグに取り付けるのみ。気に入りました。次回は、もう少し高い山にて使ってみます。


 交信いただきました各局様ありがとうございました。以下、DCR、特小の交信記録のみ記しておきます。

<DCR>
ミヤギSS500局    豊里町モービル      メリット5(5W)
            登米町水道山      メリット5(1W)
オカザキKG295局   青麻山         メリット5(0.2W)
ミヤギOS147局    大崎市江合川河畔    メリット5(0.2W)
イワテB73局     平泉町音羽山      メリット5(1W)

<特小10mW>
オカザキKG295局   青麻山      51-41




登山口 石ノ平集落






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アローラインAL-144F

2014年04月26日 | アローライン


 アローラインは作りが簡素で、動作原理も明快なため自作に適したアンテナで、自分も何本か作ったことは過去記事に書いた通りです。本家本元(サガ電子)のアローラインと比較してみたいと思い、数年前に購入したAL-144F。自作アンテナ自体の出番も少なくなり、袋を開けることもなく物置に入れたままになっていましたが、先日DCRで交信中、このアンテナのことが話題になって、急に興味が涌いてきました。

 形式:1/2λ
 利得:3dBi
 全長: 1m
 重量:約150g
 

 有名なアンテナなのでお使いの局も多いと思います。自分も以前モービル用アローライン(VU)を使ったことがありますが、良くも悪くもなく凡庸な印象だった記憶があります。シングルバンドのAL-144Fはどうなんでしょう。



給電部


 このアンテナは、同軸ケーブルを給電部に直接ハンダ付けします。5D2V専用となっており、他のケーブルを使うには工夫が必要なようです。山岳移動で使うことを想定し、2.5mをつないでみました。


無調整で問題なし



エレメント長さ調整も可


 三脚に取り付けて、さっそくSWRを測定したところ、バンド内全域1.2以下に納まってくれました。給電部のネジにナットが取り付けてあり、エレメントの長さを5~6mm程度は調整できます。この辺りうまくできています。でも無調整で問題ないですね。たいへん素直というか、素性の良いアンテナです。


収納状態

三脚取り付け 目玉クリップ方式とベストマッチング


 アンテナ本体とポールを折り曲げると、収納は約50cm。袋に入れてしまえば、デイパックにすっぽり収まります。なにより軽く、ケーブル部分の方が重いくらいです。作りはチャチと言えなくもありませんが、ステンレスなので風雨には耐えられそうです。ここ1年ほど、DCRと特小(フリーライセンス無線)を主体にしてきましたので、145MHzはしばらくぶりです。連休の山岳移動に使ってみます。


<追記>
 
 三脚の延長ポールにアローラインを取り付けられるよう、ちょっとした工夫をしてみました。エツミのセットスクリューにL型パイプを取り付けたものに、目玉クリップをボルトで固定したパイプを差し込むようにしました。2分割式。これで三脚1.2m+80cm延長ポール+本体ポール50cmで給電部は地上高2.5mとなります。













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蔵王・地蔵山移動

2014年04月13日 | 特小・DCR運用


 この山に登ると、シーズン幕開け、そんな実感を持ちます。登るといってもほんの20分程。さらに熊野岳まで足を延すもよし、ここでのんびり運用するもよし。今日は仙台からバス乗り継ぎのため時間も限られるので、ここで店開き。標高1736m。年間を通して何日もないような快晴に恵まれ、朝日連峰、飯豊連峰の白い峰々は圧巻でした。





 <装備>
 ・DPR6、DPR3+60cmモービルホイップと43cmホイップ(デジ簡)
 ・DJ-P24L(特小)
 ・ID-51+RH770(アマ無線)





 本日もオカザキKG295局とのスケジュール交信。山頂に着いてさっそくDCRメインにてお呼びしたところ、すぐに応答あり。今日は福島県二本松市の麓山山頂。0.2Wで送信いただき、メリット5+アンテナマーク1本。これなら特小も可能では?見通しではありませんが、10mWにて実験してみることにしました。しかし・・・、L3で待機・・・何も聞こえず。こちらから何度か呼んでみるも・・・応答なし。やはり目の前の熊野岳が壁になっているのか?10mほど西に移動してみたところ、フワッとKG295局の変調が聞こえてきました。麓山にこちらの変調は聞こえているようです。51のレポートを確認。こちらは慎重に位置決めしても、聞こえたり聞こえなくなったり。アンテナを水平にしたところ、少し改善し、こちらから41のレポートを送りました。距離67.5km。見通し外。かろうじて交信成立。信号を捉えても安定せず、印象としては1mWで100km以上の遠方と交信しているような感じでした。



 続いて、430シンプレックスDVモード100mWに移行。こちらは安定して交信できました。ローパワーでも実に明瞭。山岳移動DXの場合、ローカル局の混信を避ける意味でも、もっと使われて良いのでは?と思いました。JARLも430DVメイン周波数として433.300を総務省に申請中とか。



 それともう一つ、まだ一度も使ったことはないのですが、いつかID-51をお持ちの山岳移動局に145MHzDVシンプレックスでお願いできればと考えています。

 本日は、標高1736mということもあって、久方ぶりの交信、初めての局との交信もありました。QSOいただきました各局様、ありがとうございました。



 <DCR>
 ・オカザキKG295局 二本松市麓山 5+1(0.2W)
 ・ヤマガタoo69局  村山市固定  5+1(0.2W)
 ・ミヤギSS500局  登米市米山町 5+0本(5W)
 ・フクシマJM700局 仙台市泉区泉ケ岳駐車場 5+2本
 ・ヤマガタAA197局 白鷹町移動  5+0本
 ・ヤマガタAB51局  東根市移動  5+0本(0.2W)
 ・ヤマガタSA88局 寒河江市固定 5+1本(0.5W)
 ・ミヤギOS147局 大崎市古川固定 5+2本
 ・フクシマTS316局 福島市吾妻小富士山頂 5+2本
 ・フクシマDM33局 郡山市固定 5+2本

<特小10mW>
 ・オカザキKG295局 二本松市麓山 51-41
 ・ヤマガタoo69局  村山市固定  3~4-5
 ・フクシマJM700局 仙台市泉区泉ケ岳青年の家付近 4-5
 ・ヤマガタSA88局 寒河江市固定 5-5
 ・フクシマTS316局 福島市吾妻小富士山頂 5-5

 <430DVシンプレックス100mW>
 ・JA7RTG局 二本松市麓山 5-5
 ・JP7IEL局 大崎市     5-5



お地蔵様は雪の中



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鷹討山 移動運用 

2014年04月06日 | 特小・DCR運用

 
 本日、久しぶりの移動運用。亘理郡山元町の鷹討山。深山のすぐ隣の山で、標高がわずかに高く310m。震災前、ここから尾根沿いに福島県新地の鹿狼山まで踏破しようと挑戦を続けていたのですが、津波で常磐線がズタズタになって、まったく足が向きませんでした。おおよそ3年ぶりに訪れた山は、以前と何も変わらず、むしろ道が少し整備された様子で、歩きやすくなっていました。

 約50分の登山。まずは深山山頂にてDCRをワッチしてみると、フクシマFC349局の信号が入感。霊山東物見山移動。0.5Wとのことでしたが、メリット5。しばらく交信を続けて、鷹討山へ。






 本日の装備は
 ・リグ DPR6 DJ-P24L、ID-51
 ・アンテナ 60cmモービルホイップ三脚取付、RH770

 いつもの通り三脚にモービルホイップを設置して準備万端整えたところで、タイミングよくオカザキKG295局よりお呼び出しあり。本日の移動地は、角田市の斗蔵山。標高250mほど。鷹討山とは角田市街をはさんで真向いという位置関係。距離約10km。DCRでは当然ながらメリット5。ということでさっそく特小へ。それも初めから1mW。入感ポイントを合わせてメリット5。安定して交信を続けることができました。





 DCRに戻り、ミヤギIT03局。石巻市上品山移動。この山頂から上品山は初めて。メリット5。アンテナマークは0本~1本。1Wで5エレ使用とのこと。その割には弱いような。交信中、特小L3にてフクシマFC349局の変調が聞こえてきました。いったんミヤギIT03局に待機いただいて、特小にてフクシマFC349局をお呼びしたところ、メリット5で交信成立。霊山東物見山とは見通し。距離25.8km。DJ-P24LのSメーターも1本振ってきます。たいへん良好な伝搬。終了後、そのまま特小にてミヤギIT03局をお呼びしてみました。当然ワッチされているものと思っていたのですが、応答なし。DCRに戻り確認したところ、霊山局はメリット5で入感するも、当局の信号は全く入らなかったとのこと。上品山と鷹討山は完全見通し。そんなはずは・・・。あらためて特小での交信実験をお願いし、上品山から呼んでもらうことにしました。ところが・・・。入感なし。こちらからも何度か呼んでみるも、応答なし。そうこうしていると、斗蔵山のオカザキKG295局のお声が。なんと斗蔵山には上品山の信号が聞こえているそうです。仲立ちをお願いしながら慎重に上品山の信号を捉えようと試してみましたが、結局、片鱗も捉えられませんでした。帰ってからカシミールで再度確認したところ、完全見通しかつ理想的な伝搬空間。距離74.7km。腑に落ちませんね。上品山と鷹討山、何か特異的なブロックでもあるのでしょうか?


鷹討山ー上品山


 続いて、DCR。イバラキAA818局。大河原町モービル移動。メリット5。アローラインをお使いとのことで、モービル移動とは思えない安定した信号でした。DCR用アローライン・・・、にわかに興味が涌いてきました。さらにミヤギAZ17局。大崎市加護坊山移動。メリット5。アンテナマークは立たず。ID31を購入されたとのことで、DCRとの比較を兼ねて430DVモードでの交信実験を試みてみました。当局のアンテナはRH770、加護坊山局は付属ホイップ。双方5W。DCRに近い条件での交信を試みたところ、ところどころケロってしまう上に、すぐに応答なく、うまく交信が続いていきません。メリット4~5。アナログモードにしたところ、今度は風切音とノイズで了解度が下がってしまいます。今回の実験では、DCRの方が了解度は格段に良い、という結果になりました。



 久しぶりの里山歩きと無線運用。特小もDCRも430DVモードも新たな課題も見つかってこれからますます楽しみです。交信いただきました各局さま、ありがとうございました。


 帰路、鷹討山山頂から見えていた海岸線の白い長大な壁が気になって、見てきました。噂に聞いていた巨大防潮堤。山下駅の東の海岸にある防潮堤はまだ工事中で近づくことはできませんでした。しかし、その巨大さだけは実感できました。海はまったく見えず、頑なに拒んでいるかのようです。仙台空港近くの現場にも行ってみました。こちらは工事道路から防潮堤に登ることができました。高さ6~7m。上部の幅は7.2mもあります。砂浜に一直線に伸びる巨大壁。まさに万里の長城のごとし。震災から3年。これが復興の姿と言われると、考えてしまいますね。その内側に1か所だけ1000年希望の丘プロジェクトなる瓦礫でつくった「緑の防潮堤」が築かれていました。防潮堤としての機能は?ですが、景観的な意味はあるのかもしれません。 


津波で廃墟となった山下駅

かつてのホーム

仙台空港近くの防潮堤







1000年希望の丘「緑の防潮堤」






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