JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

DCR、特小 ホテル運用

2013年09月08日 | ホテル移動運用

 最近は出張の際も、VX-3(アマチュアVU)、DPR3(デジ簡)、DJ-R20D(特小)の3台をカバンに入れて持っていくことが常となりました。小型軽量の機種ばかりですが、それでも、それなりの重さにはなります。単3電池三本使うDJ-R20Dをもう少し軽いものにしたいということで、先日、秋葉原の山本無線でDJ-CH27という特小機を買い求めました。

 店に陳列されていたロングアンテナタイプのリグの電源をすべて入れてみたところ、DJ-CH27(実際、展示されていたのは同じシリーズのDJ-CH20)のみ、なぜかスケルチが開いて近くの業務交信の信号を拾うのです。位置の関係かと思って変えてみても同じ結果。これって感度が良いのでは?店の人に聞いたら、「感度いいですよ(ショートアンテナタイプに比べて?)。バッテリーと充電器も付いてお買い得です」との一般的コメント。ロングアンテナタイプで軽量な機種をと思っていたので、あまり考えずにこれに決めました。


DJ-CH27


 今回のホテルも麹町の定宿。21階。窓から東京タワーが上の方だけ見えているので、たぶん南向きです。遠くに、羽田に着陸する旅客機も見えました。


ホテルの窓より


 さっそくDPR3(0.5W)にクリップ基台の1/2λホイップを接続、ワッチ状態にして待機。しばらくして、チバCN483/1局のCQが入感。千葉県君津市の鹿野山移動。メリット5+アンテナマーク1本。続いて、ヨコハマYH564局。横浜市戸塚区固定。メリット5+2本。高台のマンション12階で、東京タワーが見えているとのこと。もしかして特小でも可能では?ダメ元で実験をお願いしてみました。窓のあちこちから位置を変えて呼んでみましたが応答なし。諦めかけていたところに、突如スケルチが開き、ヨコハマYH564さんの音声がかすかに浮き上がってきました。慎重に位置決めをして応答したところ、何とか交信成立。41-41。ヨコハマYH564さんはベランダに出て、こちらのノイズ混じりの信号を捉えていただいたようです。距離約40km。DJ-CH27での初交信となりました。感謝。



 21時過ぎ、こちらからDCRにてCQを出してみました。
 サイタマBX71局。越谷市固定。メリット5+0本
 チバCH47局。船橋市。メリット5+2本
 オオタY16局。足立区。メリット5+2本
 ヨコハマAA815局。横浜市旭区。メリット5+0本。

 ヨコハマAA815局とは、大山レピーターによる特小実験を試みましたが、交信ならずでした。レピーターからの信号は51で届いていましたが、こちらの変調は乗っていかなかったようです。レピーターへのアクセス自体は可能でした。また富士山レピーターへのアクセスも可能でしたが、かなり不安定な状態でした。

 翌朝も横浜方面から入感。
 ヨコハマDR302局。横浜市都筑区移動。メリット5+0本(途切れあり)
 YST局。相模原市南区固定。メリット5+0本。

 各局様、FBQSOありがとうございました。




<特小トランシーバーDJ-CH27>

 初めて使ってみました。薄くて軽いのに作りはしっかりしています。買ってすぐ、スケルチ開放ボタンがないことに気付いて、DXには不向きかなと落胆したのですが、サイタマBX71さんにチャンネルボタン両押しで開放できることをご教示いただきました。ありがとうございます。スケルチレベル調整もできます。Sメーターもあるし、機能的にはなんら遜色ない印象です。送受信性能は今回ではよくわかりません。DJ-R20Dに比べ、アンテナが2cm程短いのが気になります。次回、比較してみたいと思います。

<追記>
 DJ-CH27の中継器設定(At)が、初期設定の2になっていたため、レピーターにうまくつながらなかったようです。ヨコハマAA815さんのブログを拝見して気付きました。アルインコの特小機の場合は、この点、要注意ですね。



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QRPホテル運用

2011年12月03日 | ホテル移動運用


 このところ3エリアや1エリアの出張が多く、夜、ホテルに戻ってからの無線運用が唯一の楽しみ、そんな日が続きました。


 ホテルでの無線運用も少しは板について?装備やスタイルも固まってきました。いつもカバンに入れているのは、

 リグDJ-S57
 アンテナRH770
 BNCマグネット基台(ケーブル3m付き)
 リチウムバッテリー2個
 急速充電器(長期出張の場合)

 全部で1kgに満たない重さで、持ち歩きが苦になったことはないです。小型軽量マグネット基台にRH770を取り付け、細いケーブルでハンディ機につないでの運用。このスタイルになってからは、無理な姿勢を強いられることもなくなりました。

 また、なるべく高いフロアかつ低料金という相反する条件をクリアする数少ないホテルを探し当て、そのいくつかを定宿としつつあります。




 先日も1エリア、千代田区麹町という一等地に位置し、しかも21階という高フロアながら、たいへんリーズナブルなホテルにお世話になりました。

 前日は3エリア出張で、この日は早めに東京に着き、明るいうちにホテルにチェックイン。実は21階が禁煙フロアになっていて、「禁煙でお願いします」と話すと、自動的にこのフロアになるのです。この日、案内されたのは北向きの部屋。下にビル群が見えて、遠くは霞んで見えません。


 さっそくセッティングして430MHzをワッチしてみると、土曜日でもあり、けっこう賑わっていました。しばらくバンド内をぐるぐる聞いていると、/7の記念局のCQが強力な信号で聞こえてきました。なんと福島県喜多方市。これだけ強く入感しているのだから、1エリア各局から応答があるのかと思ったら、そうでもなく、水戸市の局が応答したのみで、後が続きません。こちらはハンディ機5Wにロッドアンテナ、しかも21階とはいえ、たかだか地上高は60m程。ダメもとで呼んでみたところ、なんと、あっさり交信成立してしまいました。59-59。.距離約220km。相手局は20エレスタックとのこと。FBなロケーションからの運用のようでした。


 それから数時間後、運用を終えて、就寝前に再度バンド内をワッチしたところ、また喜多方市の記念局が聞こえてきました。相変わらず強力な信号ながら、各局からの応答がないのです。オペレーターは替ったようなので、今度は、こちらのパワーを0.5Wに下げて呼んでみました。すぐにコールバックあり、59のレポート。こちらからも59。相手局の詳しい運用地点はわかりませんが、そんなに高い標高ではないと思います。このホテルの位置と特異的に相性が良いのか? こちらが0.5Wと告げると驚かれてしまいました。


 何度かの特小実験でも実感していますが、この周波数帯は小さいパワーでも思いのほか、遠くに飛んでいきますね。特にホテル運用のような室内では、430の信号の方が145よりも安定かつ強力のような印象があります。430 QRP侮りがたし。




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魅惑の高層ホテルへ

2010年12月01日 | ホテル移動運用
 高山(福島県の吾妻連峰)でログペリの実験をしている時に、都内から強力な信号が・・・。応答してみると文京区のホテルの32階からオンエアとのことでした。この時の記憶が脳裏から離れず、いつか機会があれば、どんなホテルなのか確認してみたいと思っていました。

 都内への出張は年に4~5回あって、自分で好みのホテルを予約するのですが、当然ながら宿泊費には上限があります。いつもは、「○○イン 素泊まり朝食無料」みたいなところに泊まります。日中仕事をして、寝泊まりするだけなら、それでいいわけです。でも、無線をしたいとなると、やはりロケーションや階数が気になってきます。今回、仕事は午後早くに終わって、ホテルでの時間が十分確保できそうだったため、ものは試しと冒頭のホテルに泊まってみることにしました。しかもその日は日曜日で割安料金。無線運用にも好都合です。こんな機会はめったにありません。

 さて、そのホテルはJR水道橋駅から5分ほどの交通至便なところにあり、電車からも神田川をはさんでたいへん目立つ建物です。誰もが知っている有名な施設の隣にそびえております。41階建てだそうで、下から見上げると首が痛くなります。全1006室。こんなに部屋を作ってどうするんだろうといらぬ心配をしてしまいます。39階から41階はエクセレンシイフロア?とのことで、一般人が立ち入るような領域ではないようです。23階から38階は一般人の立ち入りもできなくはありませんが、経済的壁が立ちはだかっております。精神的にもよろしくありません。ということで、心のバランスのとれるフロアは22階までとされております。

 ネットで早得プランの予約を入れ「同プランでなるべく上階をお願いします」とのコメントを付けておいたところ、当日、案内されたのは、21階の北向きの部屋でした。このホテルは南向きと北向きの部屋が通路をはさんで並んでおります。フロントで聞いたところ、南側でも用意できるとのことでしたが、初めてなので、指定された部屋に向かいました。

 まだ時刻は午後4時。部屋に入るなり窓のカーテンを開けると、傾きかけた陽光の下に大小のビル群が視界いっぱいに広がっていました。遠くに筑波山や秩父あたりの山々も霞んで見えています。百メートルほど離れてほぼ同じ高さに観覧車がありますが、電波を遮るものはありません。想像した通りのロケーション。






 八木アンテナを持参したかったのですが、仕事の書類が重くてあきらめました。今回の装備一式は下記のとおりです。
 ・リグ アルインコハンディ機DJ-S47(430MHzモノバンド)
 ・アンテナ 第一電波ロッドアンテナRH-770
 ・ハンディ機用ケーブル付きマグネット基台(BNC)
 ・専用オプションバッテリー(1600mAh)2個
 ・急速充電器

 これだけでも結構な重さになります。電源は小型のスイッチングアダプターとも思いましたが、使い勝手を優先して専用バッテリーとし、充電器も持参しました。

 さて、眺望が売り物のホテルですから、窓も出窓タイプで2メートル四方あります。しかもサッシに幅7センチ程のアルミの溝があり、マグネット基台がジャストフィット。設営という点でも申し分ありません。




 ワッチしてみると、さすがによく聞こえます。日曜日の夕方の430MHz。仙台であれば1局か2局聞こえれば良い方ですが、1エリアは違いますね。それに加えてこのロケーション。432.700~433.400あたりはほとんど埋まっている感じです。都内の局が多いようですが、千葉、埼玉、茨城、神奈川の信号も聞こえます。

 しばらくワッチしてから、空き周波数を見つけてCQを出してみました。台東区、越谷市、東久留米市、江戸川区、下妻市、中野区、横浜市港南区、西東京市の各局からほぼ途切れなく呼んでいただきました。北向きのロケーションですが、バックにあたる横浜市ともFBに交信できました。溝に沿って基台を左右にスライドさせ信号が強くなるところを探してレポート交換。55や53のレポートが59に訂正の例も何度かありました。

 約2時間、ちょうどバッテリーが切れそうになっていったん休止。

 食事をはさんで午後9時30分頃から再度CQ。江東区、船橋市、越谷市、板橋区、狭山市、豊島区、文京区、中央区の各局に交信いただきました。特に遠方の局があったわけではありませんが、1回の交信が長話にも関わらず、またも途切れることなく呼んでいただき、11時過ぎ、さすがに明日の仕事に影響してはと、やむなくQRT。おかげさまで交信の余韻に浸りつつ、ぐっすり熟睡することができました。




 ここは、いわば都心の山。非日常的空間。財布にやさしくありませんが、できれば定宿にしたくなりました。南向きの部屋ならまた違った飛びが期待できるかもしれません。次回はいつになることやら・・・小型八木でも持参してオンエアしてみようかと思います。

 「東京ドー○ホテル」。お世話になりました。





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出張先ホテル運用

2009年12月02日 | ホテル移動運用
 年に数回、仕事で1~2泊の出張があります。仕事を終えて、ホテルの部屋からQRVするのがささやかな楽しみになりました。夜のみの運用ですが、知らない土地で1局でも交信できると、とても気晴らしになって、疲れも吹き飛びます。こんなときは、アマ無線という趣味があって良かったと、つくづく感じます。先日も、秋田に出張の際、地元の方と2mでお相手いただきました。この方も出張が多く、ホテルからの運用を楽しんでいるとのことで、夜の長話となりました。知らない土地では、特に遠くの局ということではなく地元の方との交信の楽しみもありますね。

 以下、当局なりの、ビジネスホテル運用を記してみます。

1)ホテル
 ホテルは自分で予約することになっているので、高台に位置する、可能な限り上のフロアの部屋を指定します。予算の関係で指定できないこともありますが、「なるべく上の階で見晴らしの良い部屋をお願いします」という感じで予約を入れます。ところが、到着してみると、窓が70センチ四方しかなかったり、高いビルに囲まれている、等ということもありました。ガラスも網線が入った磨りガラスタイプだったり、格子があったりします。また、窓の位置によっては、運用中、無理な姿勢を強いられることやログが記入しにくいなどのケースもあります。ビジネスホテルなので、ベランダというFBなものがあろうはずもなく、お望み通りとはいきません。


2)リグ
 出張先はほとんどが1エリアです。なので、リグは430MHzハンディ機、アルインコのDJ-S47です。仙台では430で普段CQが出ることは少なく、アマチュアとは思えない業務連絡のような交信ばかりが聞こえてくるのですが、1エリアでは普通にCQを出す局が多く、そういうバンド内の雰囲気というものを、いつも羨ましく感じます。VUの状況は、地域によってかなり違いがあるので、出張先によっては2mのDJ-S17の時もあります。


ホテル運用機材一式


3)電源
 ホテルなので、当たり前ですが部屋のコンセントが使えます。秋月電子で購入した「9V 2.5A」の小型スイッチングACアダプターを使っています。ハンディ機なら余裕でOKです。はじめ12Vタイプを使ったのですが、これだとリグがかなり熱くなります。9Vではそれほどでもないです。出力の方も4.5Wフルパワー出ますので、電池切れの心配も無く、安心して交信を続けられます。また、妙な所にコンセントがついている部屋もあるので、念のため、延長コードも持っていきます。


4)アンテナ
 ハンディ付属のホイップアンテナでも、ホテルの立地しだいで、けっこう楽しめたのですが、今は、第一電波のRH770という93センチのロッドアンテナを使うことが多いです。収納が20センチとコンパクトで、利得も5.5dbiあり、性能は格段に上がります。93センチというのが絶妙で、これ以上長いとホテルの窓枠からはみ出してしまう場合が多く、ぎりぎりの長さです。窓が小さい場合は、付属ホイップを使いますが、信号の強い位置を頻繁に探す必要があります。アンテナについては、現状はこんなところです。


5)設置と運用
 窓枠にハンディ機を置き、スピーカーマイクを使って運用しています。まず本体を左右に動かして信号が強くなるところを探します。あとは、転倒防止のため、本体とアンテナを2カ所ほどセロテープでサッシやガラスに止めておきます。セロテープは必需品です。


6)TVI
 次に、部屋のテレビをつけてみて、TVIが出るかどうか確認します。特に地方のホテルだとけっこう出る場合があるのです。自分の部屋だけなら良いのですが、他の部屋まで影響が出ている可能性もなきにしもあらず。パワーを下げたり、アンテナを変えると改善する場合があります。それでも目一杯TVIが出るようであれば、あきらめざるを得ません。
 青森に出張の際、津軽海峡を超えて8エリアとの交信を楽しみにしていたのですが、強力なTVIで運用できませんでした。備え付けのテレビそのものが古いとか、ホテル内のケーブルが劣悪などの要因と思われます。一応、ACアダプターにはパッチンコアを装着しているのですが・・・。1エリアでは、ここまで酷かったことはありません。
 逆にテレビがノイズ源となることがあります。冷蔵庫もノイズ源となります。確認が済んだら電源を切っておいた方が無難です。


ACアダプターには念のためパッチンコア


 実は、先週末、1エリア出張で2泊しました。1泊目は初めて泊まるホテル(新宿区)。10階ということで期待したのですが、周り3面が高層ビルという予想外の環境でした。窓も小さく、部屋に入った瞬間、これはもう無理とあきらめたのですが、ワッチすると何局か入感していました。ビルの隙間からどうやって信号が届くのか不思議なくらいです。土曜日ということで、移動局も多く、丸ビルの高層階から運用の局もみえました。都内、千葉、埼玉各局と交信いただきました。
 2泊目は、既に何度か宿泊してFBなロケーションを確認しているホテルです(文京区)。こちらは9階、窓は大きく北東を向いています。隅田川の花火が遠くに見えたこともあります。「都心の夜景」とまではいきませんが、ビルやマンションの街並を眺めながら、ひととき各局にお相手いただきました。


 さて、冒頭の秋田の方は、モービル機と安定化電源、八木アンテナを持込んでの本格的な運用とのことでした。またマグネット基台+モービルホイップを菓子箱の空缶(蓋)に貼付けて安定させる方法なども教えていただきました。これだと窓から離れて、楽な姿勢で運用できそうです。
 
 いづれにしても、仕事の出張で無線も楽しめるのですから、ありがたいことです。あまり荷物にならない程度で、工夫していきたいと思います。





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