JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

5/8λ J型アンテナを使ってみる

2016年08月28日 | J型アンテナ


 昨日作った5/8λJ型アンテナを試してみようと、いつもの大年寺山(仙台市太白区)に出かけてみました。あいにくの曇天、雨が降らないだけましです。自宅から歩いて20分ほどの散歩コース。

<装備>
ID-51+5/8λJ型アンテナ(145MHz)





  三脚に設置し、あらためてSWRを測ってみたところ、バンド内1.2に収まっていました。ベランダの測定では共振点が少し下にありましたが、簡易SWR計ではほぼフラット。やはりベランダとは微妙に違います。ちなみに給電部付近の同軸ケーブルにパッチンコアを取り付けたところ、かえってSWRが悪化してしまいました。直接給電の場合、バランの代わり、というかおまじないとして使うことがありますが、何にでも付けるのは良し悪しようです。




 約1時間。聞こえている局に応答したり、こちらからCQを出したり、できるだけパワー設定をスーパーロー(100mW)に設定し、運用してみました。

 泉ヶ岳、塩釜、若林区、太白区、利府町各局と交信、それぞれ59のレポートをいただきました。100mWでも市内周辺であれば難なく飛んでくれるようです。色麻町モービル局のCQが聞こえ、はじめ100mWのまま応答したところ拾ってもらえず、5Wに引き上げ57のレポート。デジタルモード(DV)は市内1局のみお声がけいただきました。本日の最遠距離交信は、山形県新庄市の杢蔵山移動局。双方5Wで55-57。相手局はRH770を2mのポールに取り付けてお使いとのこと、翁峠や泉ヶ岳が壁になっているようですが、終始安定した信号で交信を続けることができました。距離約74km。パワーを下げての交信もお願いすればよかったかな、と思いましたが後のまつり、終了後に気が付きました。




Lパイプ式三脚設置


 5/8λJ型アンテナの印象としては、使い勝手の良さを実感できたものの、性能という点では今日の運用ではまだわからず、といったところです。前作はケーブルとバラン直付けのため取り回しがいま一つでした。今回はコネクター接続方式にしたことで、設置と収納が随分しやすくなりました。山の運用ではちょっとしたことで使い勝手が大きく変わることがあります。三脚とのバランスも問題なく、Lパイプ式でワンタッチ。5/8λの手ごたえを感じられるということは特になかったものの、パイプ穴にショートスタブを通して固定する方式にしたことでスタブ間隔が保たれ、信号の安定性が増したのでは?などと考えています。見た目もスリムで気に入りました。機会をみてまた使ってみます。本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。


<追記>
 自宅ベランダにて固定局同士の弱い交信が聞こえてきたので、受信比較してみました。一方の局は59、相手局はCSB7900(ベランダ固定)で変調確認できず、といった信号。RH770で入感ポイントを合わせると相手局もノイズまじりながら41に信号が上がりました。話の内容はなんとか了解可。5/8λ J型アンテナに換えてみたところ、ノイズレベルが下がり52で入感。100%了解可となりました。S/Nの良いアンテナとの印象です。





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5/8λ? J型アンテナ(145MHz)

2016年08月27日 | J型アンテナ


 7年前に初めてJ型アンテナを作り、山岳移動運用の半分くらいはこのアンテナを使ってきました。7年を経て、今も現役です。華奢な作りですが、風雨にもよく耐えてくれます。ただ、さすがに見た目はうらぶれた感じは否めません。今回、安定した性能かつ山での使いやすさを考え、あらためてもう一本、作ってみることにしました。




 海外のサイトを見ると、1/2λを2段とか、スタックなど様々なタイプが自作されているようです。固定局用が多く、使う銅パイプも太く、丈夫そうなものが紹介されています。そんな中で、エレメントを5/8λにすることで利得を向上させた製作例を見つけ、これを参考にしてみることにしました。自分の場合はあくまで山岳用なので、ある程度の丈夫さ、分割してザックに収納できること、設営が簡単なこと、が条件です。

 ショートスタブは前回1ループアンテナに使ったものをバラし、再々活用。長さ50cmの塩ビパイプ下部に直径6.5mmの穴を貫通させ、ここにショートスタブを入れ込みます。こうすることでパイプを挟んで安定して平行を保つことができるのではとの思いつき。スタブ、エレメントとも第1作に比べ、一回り太い銅パイプを使用し、4分割差し込み連結式としました。また給電部は直接給電とし、使い勝手と携帯性を高めるためBNCコネクターを採用することに。








 事前の実験では、エレメント124cm、スタブ給電点は下から9.5cmでマッチングが取れました。これで問題なし、と思ったのですが・・・。

 コネクターの取り付けを終え、アナライザーであらためて測ってみると、事前の実験とはまるで違い、共振点は144.000MHzあたり、SWRも2以下にさがりません。エレメントを伸縮させてもほとんど変化なし。どうして?? 給電点の位置を勘違いしてしまったとか? でも給電部はすでにハンダ付けしてしまっているので、今さら付け直すのも・・・。調整不能、途方にくれ、もうやめようかと思い始めたときに、ふとこんな考えが。ショートスタブにバイパスを設け、もう一ヶ所ショートさせみたらどうなの? さっそくコネクター取付け位置の下あたりをミノムシクリップでショートさせていったところ、下から6.5cmのところで、見事にマッチングしてくれました。共振点は若干下、144.800あたり、SWR1.0。やはり、給電位置を間違えて取り付けてしまっていたようです。エレメント長は最終的に117cmとしました。スタブを含む全長167cm。5/8λにしてはちょっと短め?




バイパスショート




4分割 収納約50cm


 2ヶ所ショートのこのアンテナ、本当に5/8λで動作しているのか疑問ではありますが、ベランダで受信したところ、近くの信号は7/8λモービルホイップ(CSB7900)より若干弱く、遠くの弱い信号は同等以上で入りました。ベランダという環境なので一概には言えないものの、悪くはない印象で何らかマッチングが取れていることは間違いないようです。今回は怪我の功名、こんなマッチングもあるのだな、と。





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マルチテスター

2016年08月27日 | アナライザー・測定器


 NPO法人ラジオ少年に注文していたマルチテスターが到着したので、さっそく使ってみました。LCメーターの一種で、トランジスターやダイオード極性、コンデンサー容量、抵抗値、コイルのインダクタンスなどが計測できるようです。電池付きの状態で送られてきましたが、取説などはいっさいありません。本体のみです。実際、使ってみて、取説がいらないことはすぐにわかりました。ただ、測定範囲などの基本的な仕様は公開してほしいものです。






 本体中央部に上下7個の差込口があります。使えるのは上下1~3の6ヶ所で、1の番号が振られている上下8ヶ所はダミーのようです。ここにCR類を差し込んでレバーで固定し、右のボタンスイッチオンで計測開始、1~2秒で液晶に表示されます。差込口の番号と極性、各値が図解で表示されるのはわかりやすく、一般的なテスターにない面白いところかと思います。テスター棒をセットし小さな部品にそれを当てて計測という、これまでの方式に比べると、差し込んでボタンを押すだけ、というのは思った以上に使いやすいです。


1番表示上下はダミー


極性と特性を表示

vfも同時に表示

抵抗値


 コイルのインダクタンスを測ってみたところ、小数点2桁で表示されました。0.18mH。別のLCメーターでは0.179mH。通常のテスターのようにレンジや単位の切り替えができないのは不便です。試しに使ってみただけなので、もしかすると何か隠れた機能があるのかもしれません。






 部品だけが袋にバラで入っているaitendoのキットとか、トランジスターも形態は同じでも型番で極性が違っていたり、ラジオ作りには何かと便利に使えそうではあります。




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ハムフェア印象記

2016年08月22日 | 運用スタイルなど


 4度目の参加となるハムフェア。たいへんな人混みで、相変わらず高齢の方が多いなとの印象でした。ケンウッドのハンディ機とかアイコムの広帯域受信機など新製品の展示もありました。メーカーブースで少し興味をひいたのは、第一電波の最重量級モービルホイップSG7900にチタンとカーボン素材を使い、軽量化した実物が参考出展されてありました。現行品が600gに対し280g減量し、320gだそうです。コネクターから外し現物を手に持ってみたところ、とんでもなく軽く仕上がっておりました。チタンやカーボンが伝搬にどのような影響があるのか、興味のあるところです。それに、これなら分解して山に持っていくのに好都合かと。車の素材革命も進んでいるようですし、アンテナもいつまでも鉄(ステンレス)を使っている現状は変わりつつあるのかもしれません。




 次に『QRP入門ハンドブック』。この日に合わせて新規出版されたそうで、さっそく会場で買い求めました。9年前、2007年2月号CQ誌の付録として『QRP通信の世界』が発行され、今も大切にとってあります。新版をぱらぱらめくってみると、当時、CQ誌の付録にせざるを得なかった事情などの記載もありました。導入編、運用編、技術編とそれぞれ内容の濃いもので、ネット情報が溢れる現代でも、一冊の本にする意義は大きいと感じました。QRPも人それぞれ。自分の場合は登山で少しでも軽くしたいという事情からハンディ機運用しており、必然的にQRPにならざるを得ないわけです。さまざまな制約の中で、いかに無線を楽しむか。そして、あえてローパワーという制約を設けることで、見えてくる風景もある、そんなふうに感じます。本書にはOMのコラムがいくつか掲載されています。その一つ「アマチュア無線は無用の用」の中にこんな一節があります。「アマチュア無線の魅力は簡単には交信できないことそのものにある。意味のないことや役に立たないことをあえてやってみることのメリットは計測不能」。無線という趣味の神髄が凝縮されている逸文で、感銘を覚えました。




 今年のハムフェアは40周年だそうで、マンネリといえば、それまでです。クラブブースでは、検波に工夫をこらしたゲルマラジオの展示やキット販売があり、バリオメーター式のキットを買い求めてみました。見事に巻かれた巨大な長波用コイルの実物、各種磁界系ループアンテナも興味をひきました。恒例のとおりCBや昔のハンディ機、ジャンク品も盛りだくさん。やはりネットだけではつまらない。費用もかかり疲れることではありますが、現物に触れたり体験したり・・・その場にいるからこそ得られるものがあるのでは?そんなふうに考えさせられました。



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2m用クワッドループ ショートスタブ給電

2016年08月16日 | ループアンテナ


 ループ系のアンテナは、山に持っていくには収納の問題があり、ヘンテナ以外はあまり興味がわきませんでした。海外のサイトを見ると、ループにしてもダイポールにしても、様々な給電方式で製作されているようです。ふと、先日作ったJ型アンテナ用のショートスタブでループに給電してみたらどうかとの考えが浮かび、試しに一本作ってみることにしました。



 ループにもいろいろありますが、今回は作りやすいクワッドループとしました。ショートスタブは「3/4λJ型アンテナ」のものをそのまま活用。

 <材料、作製>
・直径4mm、長さ1mのアルミ棒を25cm×50cm×25cmに曲げる。これを2本作る。
・直径5mm銅パイプ4cmを4本用意し、2本づつ直角にハンダ付けする。
 これをショートスタブ先端2か所に取り付ける。
・直径5mm銅パイプ30cmを1本用意。
・折り曲げたアルミ棒をそれぞれ銅パイプに差し込み四角形にする。






 仮固定として、エレメントが銅パイプから抜けないよう結束バンドで留めておきました。最終的には、片方をハンダ付けまたは接着するなどして強度を確保しようかと考えています。ループ寸法横50cm、縦52cmのクワッドループ。形としては完成ですが、このままでは自立しないので、1mの角材に結束バンドで固定、あとはいつものように三脚に取り付けるだけです。






 さて、問題は給電部。ショートスタブのどの位置でマッチングがとれるのか、見当付きません。ということで、ミノムシクリップで位置を探りながら給電してみました。はじめに3/4λJ型アンテナと同じ位置(下端から12cm)としたところ、SWRは無限大。少しずつループ側に移動させ、37cmで一応マッチングがとれました。といっても1.3までしか下がらず、ベタ落ちとはなりません。ショートスタブはもっと小さいものでも良いのかもしれません。また、エレメント寸法も追い込む余地はあると思われます。




 ベランダで受信したところ、タイミングよく石巻市上品山(距離約50km)移動局の交信が聞こえてきました。ループなので指向性があります。同じベランダ設置のモービルホイップ(CSB7900)より少し弱いような印象はあるものの、使えなくはないと思い、応答してみました。こちらから57、相手局から52(双方5W)。ノイズが少し絡んでいる、とのレポートもいただきました。エレメント、給電部とも仮固定の状態では致し方ありません。スタブ給電ループで交信できたこと自体、とりあえず満足です。このマッチング法、構造が簡単かつ調整も楽、他にも活用できるのでは? もう少し作りこんでから、また使ってみます。



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鳥海山・温海岳移動

2016年08月15日 | 奥山 移動運用


 12日~14日、お盆休みを利用し鳥海山に登ってきました。といっても、山頂はめざさず、1日目は御浜神社付近、二日目は祓川・康新道尾根より無線運用。天気にも恵まれ、久しぶりに日本海側の伝搬を楽しむことができました。

 仙台の自宅を5時に出発。4時間以上かかるかと見込んでいたら、8時30分に鉾立駐車場に到着。9時に登り始めることができました。もう少し早く自宅を出れば、日帰りも可能かも?平日とはいえ、休みをとっている人が多いとみえ、駐車場はすでに満杯状態、皆さん、次々登っていきます。御浜神社(小屋)までゆっくり登って1時間半。神社裏の尾根、標高約1700m地点にて、さっそく無線の準備。


御浜小屋付近


<今回の装備>
リグ ID-51 5W
アンテナ 7/8λGP(145MHz)

 2mの運用のみとし、SG2000を改造した7/8λGPを試してみることに。CQを出したところ、同じ鳥海山の山頂(七高山)移動局より兵庫、鳥取の信号も入感しているとの情報をいただきました。こちらにはそれらしい信号は聞こえず。妙高市、十日町市、新潟市など0エリア各局に応答いただき、パイルになりかけたところで、「JG8・・・」との明瞭な変調が聞こえてきました。樺戸郡月形町固定局。59-55でレポート交換。相手局側はローカルの混信があったようで、設備など詳しい話はできませんでしたが、か細くはなく、十分な強度をもった信号でした。距離490km。その後も、岩木山(弘前市)、青森市、五所川原市各局など北に信号が伸びている印象でした。距離200km程。南は、志賀高原笠ヶ岳移動局(長野県高山村)と57-57、長野市固定局と59-59。また妙高山とは相性が良いらしく、何局さんかにつないでいただきました。いずれも距離300km程。2時間弱で30局と交信し終了。


 翌13日は、秋田県由利本荘市の祓川登山口から登ってみました。今日も山頂が良く見えています。快晴。見晴らしの良いところまで登って無線運用と考えていたのですが、このコースはなかなか適地がありません。小さな雪渓や湿原をいくつか越え、康新道へ。2時間の登山でやっと尾根に出ることができ、ここで運用することに。山頂部にはガスがかかり、風も出てきました。ワッチしてみると「・・・?」。昨日とは一転、何も聞こえません。北東方向が開け、遮るもののないロケーション。そんなはずは・・・。CQを出したところ、青森、秋田、岩手、宮城各局に応答いただきました。しかし、昨日に比べるとまったく信号の伸びが感じられず、1時間ほどで撤収。山頂をはさんで海と反対側となるためか、御浜周辺の伝搬とは明らかに異なるようです。


康新道尾根





 その日は、新潟県との県境に近い鶴岡の温海温泉に宿泊。翌日そのまま仙台に帰ろうかと考えていたところ、宿の方に温泉街のすぐ裏手にある温海岳という山のことを教えていただきました。標高730mほど。山頂付近まで林道が続き、車でも登れないことはない、とのこと。思いがけない情報で、翌14日、さっそく行ってみることに。山頂近くの林道が荒れていたため、途中に車を置き、歩いて15分ほどで到着。山頂標識によると、鳥海山、月山、大朝日岳、飯豊連峰が見通しで、目の前は大海原、遠くに佐渡島も見える、まさに絶景の眺望を楽しめる山頂のようです。残念ながらこの日は霞んでいて、何も確認できませんでしたが、薄っすらと粟島だけは見えていました。


温海岳山頂


 せっかくなのでアンテナを設置しワッチしていたところ、なんと「/3」の信号が入感。交信終了を待ってお呼びしたところ、一発でコールバックあり。京都府京丹後市移動局。51-57でレポート交換。5エレ八木から50W送信とのこと。異常伝搬かどうかは不明ですが、終始安定した交信を続けることができました。距離520km程。さらに富山県小矢部市移動局が55で入感。コンテスト中だったようですが、リアルレポートをお願いしたところ、Sは振らないものの、メリット5で問題なく届いているとのレポートをいただきました。距離320km程。標高低いにも関わらず、FBなロケーションに驚きました。この3日間で、京丹後市との交信が最長距離となりました。


 期待通り、日本海側の伝搬の伸び、意外性というものを感じさせられました。何局さんかの情報によると、この数日、ダクトも発生したようです。山岳仕様に改造した7/8λGPも悪くない印象でした。なんといっても手間なく設置、撤収できるのがいいです。

 今回も交信いただきました各局さまに感謝です。ありがとうございました。



温海温泉にて







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7/8λモビホ改造GP

2016年08月11日 | GPアンテナ、他


 第一電波のSG2000というモービルホイップもあまり日の目を見なかったアンテナです。145MHzシングルバンド。長さ159センチ、重さ400g。7/8λでカタログ利得は5.2dbiあります。3分割して60センチに納まるので、山に何度か持っていきました。自分の場合、現地であらためてSWRを測ってみるのですが、このアンテナは意外に下がらず、共振点もけっこう上にあって、何となく使う気にならなくなってしまいました。里山での使用が多かったこともあり、さほど遠方と交信できたという記憶はありません。

 前回に続き、これをGP化し山岳仕様のアンテナに改造してみることにしました。

1)SWR1.1程度まで追い込みつつ、共振点を145.00近辺に合わせる。
2)ラジアル追加で打ち上げ角を下げる
3)前回同様、銅パイプエレメントに交換し、軽量化をはかる
4)工具不要で、組立て、撤収できるようにする

 3/4λGPの際とほぼ同じですが、違うのはSG2000のノンラジアル構造が「壊れていない」という点です。ノンラジアルアンテナにラジアルを付ける、はたしていかに。



 ラジアルは3/4λGPのものをそのまま使うこととします。長さ48.5センチ(端子部分含まず)。これを1本取り付けてみたところ、造作なくSWRベタ落ちとなりました。あくまでベランダでの測定なので、位置によっても結構変わるのですが、標準では1.1〜1.3あたりを広帯域に推移するのに対し、ラジアル付きでは、先鋭なグラフに変貌します。自分の場合、広帯域は不要、ラジアルは付けるに越したことはないようです。



標準仕様

ラジアル追加、エレメント変更後


 ただ、第一電波のSGシリーズのほとんどがアレスター方式を採用しているのに対し、このアンテナはエレメントを芯線につなぐ通常のタイプです。したがって、ラジアルがそのままアースとして作用します。アレスター方式の場合は、エレメントがアース側に直結しているので、作用が異なるかと思われます。


トップエレメント部


 さて、共振点は相変わらず上にあるため、トップエレメントを8.5センチ追加。こんなに延長したら共振点が大きく変わってしまうのでは?と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。これでも若干上。145.200~360あたりを使うことが多いので、良しとします。結果、給電部を含む全長は167.5センチ。長いので4分割としました。仕舞込み寸法50センチ、ザック収納可。重さはラジアルなしで330g、ラジアル含めると380g、あまり変わりませんが、心持ち軽量化になったかな、といったところです。



 
 ベランダにて、ラジアルなしの状態とラジアルを付けた状態で受信比較をしたところ、ラジアルを付けた方がS1上がり、信号も安定するようです。次回の山運用で使ってみます。



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