NHKで、T社の超高画質テレビ開発に関わる技術者たちのことが放映されていました。アナログテレビの熟練技術者もデジタルソフトウエア中心の最先端テレビのトラブルを前に、何らなす術もない姿が印象的でした。同時に、コンピュータ言語の膨大な文字列だけで、すべての動作や性能が決まってしまうというのは何か、空虚な感じも受けました。
このようなブログを立ち上げてはいますが、本当はパソコンが苦手です。2月号のCQ誌にも「ハムのためのPC入門」なる付録が付いておりましたが、あまり興味がわきませんでした。
アマチュア無線の良さとは何だろう、と考えるに、私的にはデジタルにはない、アナログの世界があるから、というのが一つの答えです。自分の目の前のアンテナから出た電波が、直接相手に届いているという感覚。その間に何の作為もなく、自局と相手局のロケーション、設備、自然現象、タイミング・・・時間と空間の幾重もの偶然と必然によってはじめて交信が成立する世界・・・・・。
ネットと違って匿名性がない上に、通信内容を隠したてもできませんね。人も話もすべてオープンです。バーチャルでない、いわば人同士が電波という媒体の中で飛び交っているという感じでしょうか。なので、楽しい交信ばかりでなく、失礼な言い方をしてしまったのでは?などと反省することも多いです。先人たちのそうした経験の積み重ねがあってかどうか、全体としては、控えめで節度ある雰囲気がコミュニティの暗黙の了解となっているようにも思えます。
当然、趣味なので利害関係はなく、金にもなりません。アワードというものがありますが、苦労してこれを獲得したからといって、賞金がもらえるわけでもありません。1円にもならないことに何年もの歳月をかける人たちが大勢いる、アマチュアとはそういう世界ですね。
当局が今、夢中になっている山岳運用(里山移動)も、実にアナログな遊びです。電離層反射がほとんど期待できない145MHz帯において、その山頂からどのような電波伝播がみられるのか、それは実際に足を運んで運用してみなければわからないことです。私的には、簡素な手作りアンテナで、遠方や意外なところとの交信ができたときの驚きと充実感で、続けているようなものかもしれません。もちろん、山々を眺めながらQSOできただけでも、それはそれで十分楽しいのですが・・・。
無線という趣味は、考えるに、目に見えない電波の振る舞いを楽しみ、探求する一連の行為ではないかと思うのです。コンピュータ、デジタル、インターネットと無線の結合・・・・・便利で、クリアにつながり、活用も広がる?のかもしれませんが、趣味としての面白さからは離れていくような・・・。
先日、一緒に登山をしたOMが、急に懐かしくなって鉱石ラジオのキットを組み立てた話をされていました。「大人の科学」という本の付録だそうです。この方は、昭和40年代に開局されて、自宅にタワーも上げアクティブに活躍されたそうですが、今は無線から遠ざかっています。定年後も技術畑の現役ですが、ふと、昔を思い出して、作ってみたくなったそうです。アナログな技術や遊びというのは、どこか、理詰めで埋めきれない空間があるのかもしれません。プログラムで動く超高画質テレビの映像よりも、鉱石ラジオから聞こえるかすかな音声とはどんなだろうと、興味を惹かれてしまいました。
このようなブログを立ち上げてはいますが、本当はパソコンが苦手です。2月号のCQ誌にも「ハムのためのPC入門」なる付録が付いておりましたが、あまり興味がわきませんでした。
アマチュア無線の良さとは何だろう、と考えるに、私的にはデジタルにはない、アナログの世界があるから、というのが一つの答えです。自分の目の前のアンテナから出た電波が、直接相手に届いているという感覚。その間に何の作為もなく、自局と相手局のロケーション、設備、自然現象、タイミング・・・時間と空間の幾重もの偶然と必然によってはじめて交信が成立する世界・・・・・。
ネットと違って匿名性がない上に、通信内容を隠したてもできませんね。人も話もすべてオープンです。バーチャルでない、いわば人同士が電波という媒体の中で飛び交っているという感じでしょうか。なので、楽しい交信ばかりでなく、失礼な言い方をしてしまったのでは?などと反省することも多いです。先人たちのそうした経験の積み重ねがあってかどうか、全体としては、控えめで節度ある雰囲気がコミュニティの暗黙の了解となっているようにも思えます。
当然、趣味なので利害関係はなく、金にもなりません。アワードというものがありますが、苦労してこれを獲得したからといって、賞金がもらえるわけでもありません。1円にもならないことに何年もの歳月をかける人たちが大勢いる、アマチュアとはそういう世界ですね。
当局が今、夢中になっている山岳運用(里山移動)も、実にアナログな遊びです。電離層反射がほとんど期待できない145MHz帯において、その山頂からどのような電波伝播がみられるのか、それは実際に足を運んで運用してみなければわからないことです。私的には、簡素な手作りアンテナで、遠方や意外なところとの交信ができたときの驚きと充実感で、続けているようなものかもしれません。もちろん、山々を眺めながらQSOできただけでも、それはそれで十分楽しいのですが・・・。
無線という趣味は、考えるに、目に見えない電波の振る舞いを楽しみ、探求する一連の行為ではないかと思うのです。コンピュータ、デジタル、インターネットと無線の結合・・・・・便利で、クリアにつながり、活用も広がる?のかもしれませんが、趣味としての面白さからは離れていくような・・・。
先日、一緒に登山をしたOMが、急に懐かしくなって鉱石ラジオのキットを組み立てた話をされていました。「大人の科学」という本の付録だそうです。この方は、昭和40年代に開局されて、自宅にタワーも上げアクティブに活躍されたそうですが、今は無線から遠ざかっています。定年後も技術畑の現役ですが、ふと、昔を思い出して、作ってみたくなったそうです。アナログな技術や遊びというのは、どこか、理詰めで埋めきれない空間があるのかもしれません。プログラムで動く超高画質テレビの映像よりも、鉱石ラジオから聞こえるかすかな音声とはどんなだろうと、興味を惹かれてしまいました。