屋外であらためて測定したところ、SWRのグラフは室内とあまり変わらないものの、1.5以下になりません。トリマーを回しても、コイル接点を変えてもどうしても下がらず、です。コイル直結の電圧給電かつトリマーをハンダ付けしているので、コイル幅を調整するというわけにもいきません。残るのはエレメント寸法のみ、ということで再調整することにしました。
現状の帯鋼エレメントは200cm。145MHzの1λループなので、おおよそで良いだろうと。これで間違いではないと思うのですが、ループに電圧給電した際の挙動がよくわからないことから、マッチングが取れるまで長さを調整し、追い込めるだけ追い込んでみることにしました。
アナライザーのグラフでは、145MHz帯よりかなり下の方でSWRが大きく下がる箇所があります。帯鋼をカットしていけば共振点が上がってくるはずと予測をつけ、数cmずつカットしては測定を繰り返しました。いくらなんでも切り過ぎでは思いつつ、結局50cmカットしたところでSWR1.1、ベストマッチングとなりました。エレメント長150cm。直径48cmのループ。見た目はかなりコンパクトになりました。3/4λループアンテナ?
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本来、エレメント寸法はいじらず、マッチング回路側で調整すべきものではありますが、マッチング回路の方にエレメントの長さを合わせたということになります。目的の周波数で共振はしており、SWRも下がっている。でもアンテナとしての動作は? 釈然としないところはあります。
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ベランダで受信テスト中、タイミングよく岩手県平泉町移動局のCQが聞こえてきました。垂直偏波(横向き)で方角を合わせ応答すると、レポート41でコールバックあり(5W送信)。こちらには56で明瞭に入感。パワーの違い? 相手局側はモービルホイップとのこと、バックノイズの中から変調を拾う感じだったようです。平泉町まで約90km、飛ばないアンテナでもなさそうです。次回にでもあらためて試してみます。