JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

泉ヶ岳 10/22

2023年10月23日 | 奥山 移動運用

 

 

 まとまった降雪があったようで、気象庁のライブカメラでは蔵王や栗駒山は真っ白。高い山は厳しくなってきたようです。平地は晴れの予報、泉ヶ岳なら大丈夫そうということで出かけてみました。今シーズン、4回目。思い立って気軽に登れるのがこの山の良いところで、バスに乗ってしまえば登山口まで運んでくれるというのは、なんといってもありがたいです。自然ふれあい館前で降車。早朝のキャンプ場はあちこち煙が上がり賑わっていました。

 

 午前8時、登山開始。今回も水神コースから入山。登山者が多く以前は敬遠していたのですが、山頂直下の賽の河原から眺望が得られ、それが達成感ともなって、このところこのコースで登ることが多いです。4回目ということもあり、前回以上に体が山に馴染んできたようです。水神から先、ほどほどに紅葉が進んで、遠くの山が樹間から垣間見えるようになってきました。空気は冷たく締まり、多少汗をかく程度。大岩を経て、賽の河原へ。黄色から赤に変わり、薄っすら雪も残ってコントラストが鮮やかになってきました。蔵王は雪雲の中、その下の山肌は白く、面白山や大東岳にも冠雪があったようです。90分ほどで山頂着。

水神からの登り

賽の河原

蔵王、二口山塊方向

 

 西に進みガレ場まで行ってみました。正面に後白髭山、三峰山、その手前、黒鼻山の尾根あたりまで紅葉が進んできているようです。

山頂付近

ガレ場より

後白髭山(正面)と三峰山(右)

 

 いつもの無線運用場所に戻り、アンテナを設置しました。

 

 

 本日も装備はFTM10SとアローラインAL-144F。エレメントは、1)先日作った銅パイプ差し込み式、2)純正エレメントに六角スペーサーを継ぎ足して少し長くしたもの、の2本用意しました。銅パイプ差し込み式は長さを変えて測定したところ47.0cmでメイン付近にマッチングしてくれました。六角スペーサーの方は、純正エレメントに変更を加えずに長さ調整できる方法として試してみました(M5 サイズ10mm)。ただ、ネジ切りが微妙に異なるようで、途中までしかネジ込めません。エレメント長47.5cm。その状態での測定結果は写真のとおりです。

六角スペーサー(M5)継ぎ足し

 

 多少メインより下に振れ、SWR1.5以下の帯域は広くなった感じで悪くありません。自分は下の方の周波数を使うことが多いので好都合、ということで、今回はこちらのエレメントを使ってみました。

 上空の青空が曇天に変わり、西風も強まってきたようです。気温2~3度。かなり寒く、長くは運用できそうにありません。144.900でCQを出したところ、今日は反応がよく、ほぼ連続して岩手、宮城、山形、福島、新潟各局に応答いただきました。北は岩手県花巻市固定局と58-57。距離120kmほど。南は福島県郡山市の会津布引山移動局と59-57。会津との境にある標高1082mの山のようで、2局と交信。距離133km。西は新潟県佐渡市移動局と53-51。佐渡島の標高840m地点とのことで、はじめは厳しめな信号でしたが、アンテナポールを微妙に傾けたところ変調が浮き上がり、その後は安定して交信を続けることができました。距離205km。本日の最遠方交信でした。このほか、二本松市の安達太良山、山形県小国町の朴ノ木峠移動局等と交信。途中、みぞれが降りだし、アンテナにも水滴が付いたようですが特に問題なく、14局に交信いただき約1時間の運用を終了しました。AL-144Fのエレメントも、これ以上追い込まなくとも良いのでは?との感触です。

 

 紅葉の写真も撮りたいと思い、早めに撤収。いつの間にか山頂はずいぶん賑わっている様子でした。かもしかコースを下山。いつもながら岡沼で何枚か写真を撮りました。同じような構図ですが、今時期は数日間があいただけでもずいぶん違った風景を見せてくれます。

岡沼にて ↑↓

 

 12時20分、自然ふれあい館着。ここは登山靴の洗い場スペースがあって助かります。施設の中は食堂休憩スペースと野菜や果物の小さな産直売り場があり、今日は海老芋を買い求め、帰路につきました。

自然ふれあい館前 バス停方向

 

 

 

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AL-144Fの共振点を下げる その2

2023年10月17日 | アローライン

 

 

 山頂で測定するとアローラインAL-144Fの共振点がたいてい145.800~146.000辺りにあって、気分的によろしくありません。実用上は遠方とも交信できているので問題ないのですが、あくまで気分的なことです。いつごろから、なぜそうなってきたのか?はよくわからず、です。その都度ラジアルを広げたり畳んだりを繰り返しているので固定の爪部分が甘くなって角度が変わってきているとか、カーボン製のポールが影響しているなども考えられるので、一概には言えません。

 

 以前、共振点を下げようとエレメント先端に小さな容量冠を取り付けたことを書きました。しかし、設置場所、環境によってはほとんど変化なく、あまり意味がないので外してしまいました。共振点を下げるにはエレメントを長くするのが確実なようです。

 

 今使っているAL-144Fは2本目で、1本目はエレメントを銅パイプに交換したり、ラジアル角度をさらに鋭角にしたりといろいろと改造し、その際に取り外した純正エレメントがそのまま残っています。今回は、この余り物を使い、簡易的にエレメント伸縮できるように銅パイプ差し込み式にしてみました。

 

 AL-144Fのエレメントの太さは2mm。下部から2cmの個所で切断し、直径3mmの銅パイプで連結、上部エレメントの差し込みを上下させることで、うまくマッチングがとれないかと。

 

 エレメントはステンレスで硬いです。ケーブルカッターを使って切断しました。断面をヤスリで丸くし、3mm銅パイプに挿入したところ、きつすぎず緩すぎずジャストフィット。調整幅を2.5cmと考え、銅パイプの長さは6.5cmとしました。下部エレメントのみ半田付けで固定。

上部エレメント(右)を差しんこで調整

下は純正エレメント

 

 さっそく上部エレメントに結束バンドを取り付け、これを上下しながら長さを調整してみました。はじめに銅パイプ内部で上下エレメントが接触する状態(デフォルト)にしておき、少しずつ上下の間を開け、長くしていきます。その結果、ちょうど1.0cm長くなったところで、造作なく共振点が下がってくれました。メイン付近のSWR1.1。全体のエレメント長46.5cm(ねじ込み部含む)。もっと長くする必要があると予想し、調整幅を2.5cmとしたのですが、意外でした。

 

 

 ただ、ほんとうにこれで良いのか、実際に現地で測定してみないと何とも言えません。他の要因が判明して意味がなければ純正エレメントに戻すとか、あるいは有意な寸法が確定できれば、上部エレメントも半田付けしようかと考えています。

 

 

 

 

 

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南屛風岳 10/14

2023年10月15日 | 奥山 移動運用

 

 

 ここ数年、紅葉時期の蔵王は歩いたことがなく、前回がいつだったのかも記憶から遠ざかっています。翌日は天候が崩れる予報、晴天は今日まで、ということで土曜日ですが、早起きして出かけてみました。南屏風岳は昨年7月に登って以来です。

 

 午前3時半に自宅を出て、エコーライン刈田峠に5時着。道路側面に10台ほど駐車可能なスペースがあり、出遅れるとすぐに満杯になってしまいます。今日は1台のみ止っていました。あたりはまだ真っ暗、5時20分、日の出前の明るさが漂ってきたところで出発としました。

 

 振り返ると刈田岳が夜明けと共に赤く染まってきました。杉ヶ峰に30分ほどで到着。だいぶ明るくなり、朝日に照らされた二口山塊の山々が圧巻でした。

杉ヶ峰へ

杉ヶ峰山頂

二口山塊

 

 いったん下り芝草平へ。まだ時刻は6時過ぎ、ここでゆっくり写真でも撮ろうと考えていたのですが、木道の補修工事中とのことで、立ち入り禁止となっていました。仕方なく、そのまま通過。目の前に見えてきた屏風岳の北斜面はすでに紅葉は終わり、冬枯れといった様子です。

屏風岳へ

 

 午前7時、屏風岳山頂着。東側は高度感のある断崖絶壁で、眼下に深く谷を刻んだ秋山沢、その左に後烏帽子岳、右に水引入道と馬ノ神岳、そして一面の紅葉。標高1500~1600mあたりが真っ盛りといったところでしょうか。

屏風岳山頂

後烏帽子岳

水引入道

 

 山頂で小休止後、南屏風岳へ。少し進むと、南屏風岳から不忘山に続く稜線が見えてきました。蔵王連峰の南端部。長大な蔵王縦走路の中にあって、高山的な雰囲気と眺望を兼ね備えた自分的には連峰の核心部。ハイマツ帯に続く細々とした登山道。今日も盆地を薄く覆った靄の先に、月山、朝日、飯豊、吾妻、安達太良と奥羽山系の峰々が連なっていました。

不忘山(左)と南屛風岳(右)

縦走路より朝日連峰

 

 午前7時40分、南屏風岳山頂着。標高1810m。山頂から先に進んだところで、痩せ尾根に続くひときは整った姿の不忘山が迫ってきました。時間的には十分往復できるし、行ってみたい気持ちが湧いてきますが、膝の調子を考えてここまでとし、写真のみ撮って山頂に戻りました。

南屛風岳山頂

不忘山を望む

 

 さて、誰もいない山頂にてしばしの無線運用。今日はしばらくぶりにJ型アンテナを持参、380gの軽量三脚も購入したので使ってみました。念のため測定したところ、共振点、SWRとも問題なし。リグはいつものFTM10S(145MHz)。さっそくバンド内ワッチするとこんな早朝なのに不法局と思われる交信があちらこちらにあって、なかなか空きがありません。そういえば今日は土曜日。メインの隣の周波数は使いたくないのですが、致し方なく144.980でCQを出しました。他の登山者がほとんど来ず、来ても不忘山に向かって通過するのみといった感じで、1時間40分ほど運用を続け、岩手、宮城、山形、福島、茨城の22局に交信いただきました。北は盛岡市の天峰山移動局(204km)、南は茨城県常陸太田市移動局(148km)が最遠方で、信号の伸びは感じられず、といったところでしたが、正面に飯豊連峰を眺め、素晴らしいロケの中、多くの局に交信いただきました。感謝です。最後はバッテリー切れが近づき、あわただしくなってしまいました。

正面に飯豊連峰

 

 休憩後、10時前、山頂を後にしました。刈田峠までの長い道のり。屏風岳に戻る途中、水引入道南面から権現沢、そこから不忘山東面にせりあがる鮮やかな紅葉、朝には気づかなかった風景を目にしました。

水引入道南面

不忘山東面

屏風岳への登り返し

馬ノ神岳(左)と水引入道(右)

 

 屏風岳、芝草平、杉ヶ峰を過ぎ、遠かったエコーラインが間近に見えてきました。

芝草平付近より南屛風岳を振り返る

刈田岳とエコーライン

正午、刈田峠登山口着。

 

 同じ蔵王でもお釜や熊野岳周辺は平日でも観光客で賑わっているようです。南蔵王は登山者のみなのでもともと静かですが、予想した以上に人が少なく、紅葉の山歩きを楽しめたように思います。

 

 

 

 

 

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泉ヶ岳 10/8 

2023年10月09日 | 奥山 移動運用

 

 

 前日まで蔵王行きを考えていたものの、当日朝、気象庁のライブカメラを確認したところガスで何も見えず、天気図でも怪しげな感じがあって取りやめ、いつもの泉ヶ岳に向かうことにしました。

 

 地下鉄泉中央駅前から始発バスで登山口へ。乗客は意外に少なく、登山口の自然ふれあい館前で6人が降車。車で来られる方が圧倒的に多く、広い駐車場では登山準備中のグループなどが何組もありました。

自然ふれあい館前

 

 今回も水神コースから入山。水神分岐、大岩を経て賽の河原へ。まだ膝の具合が本調子とは言えないものの、山に体が馴染んできた感じがあり、水神から先の急登もさほど苦にならずに済み、気持ち的にも辺りを見る余裕があったようです。大岩付近でオコジョを見かけたものの、すばしこくて写真は撮れませんでした。

大岩付近

 

 賽の河原からは二口山塊や船形山周辺の山々が見渡せました。今期3回目にしてやっと晴れてくれました。ただ、予想した通り、蔵王のみ雲の中。今日はこの山にして正解だったようです。

賽の河原 奥に大東岳、面白山

 

 バス停から90分で山頂着。紅葉は始まりかけたばかりといったところで、山頂から西に進んだ展望地ガレ場付近が少しだけ色づいていました。

 

 

 いつもの無線運用場所に移動し、アンテナを設置。本日もアローラインとFTM10S(145MHz)。いつもどおりの装備です。念のためアナライザーで測定してみると、やはり共振点が上にあり、メイン付近SWR1.4、少し高めです。CQを出したり聞こえた局に応答したりで福島、山形、宮城の13局に交信いただきました。コンテストもあったようで、バンド内ワッチしてみましたが、0エリアの信号は聞こえてきませんでした。山岳では福島県須賀川市の宇津峰山移動局と55-52。阿武隈山地南部にある677mの山のようです。栗駒山移動局と59-59。山岳同士でときどきお会いする局で、栗駒山は紅葉まっさかりとのこと、賑わっていたようです。このほか、日光周辺の山からの信号も聞こえましたが、タイミングを逃してしまいました。

 

 約1時間で無線運用を切り上げ、展望地にてしばし休憩後、かもしかコースを下山。

岡沼

岡沼より山頂を振り返る

 

 前回水浸しとなっていた岡沼はすっかり干上がり、ススキの原と化していました。

 

 

 

 

 

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