JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

泉ヶ岳定点運用2017 6/17

2017年06月17日 | 奥山 移動運用



 今シーズン3回目の泉ヶ岳定点運用。予報では晴天。実際は雲が多く、直射日光が差さない分、快適な登山でした。泉中央発のバスには珍しく十数人の登山者が乗車。自分はいつものカモシカコースを直登。適度な負荷がかかり、かつキツ過ぎず、トレーニングにはちょうど良い山です。


岡沼あたり

山頂

山頂付近より面白山方面


 今日は蔵王、船形山、後白髭山は雲の中。朝日連峰も見えませんでした。無線運用中は少し晴れ間が広がり、まわりは蝉の大合唱。夏近しですね。大東岳から面白山あたりはガスが取れ、稜線が見えてきました。

 <本日の装備>
リグ FTM10S(145MHzで運用)
バッテリー LiFeバッテリー4Ah
アンテナ 変形3エレ八木



 いつものアンテナをいつものリグにつなぎCQを出してみました。南は、安達太良山移動局と59-59。くろがね小屋の手間からとのことで、見通しではないと思いますが、それに近い感じの信号でした。福島県西白河郡矢吹町と53-52。西方向、0エリアは新潟市西区から応答いただきました。13エレ八木スタック、向きは別方向とのこと52-52でレポート交換。相手局側にはQSBがあり谷間に落ち込むことがあったようですが、こちらには終始安定して入感。今期3回この山に登り、なぜか毎回1局のみ0エリアとつながります。以前は、山岳や峠などの移動局とはつながることはあっても、固定局との交信はまれでした。今期は皆さん固定局。八木の向きもおおかたつかめてきました。

 北方向では、山形県金山町の新庄神室山移動局と59-59。カシミールで調べたところ、泉ヶ岳とは完全見通しでした。強いはずです。岩手県姫神山移動局の信号も52程で入感したものの、タイミング合わず交信なりませんでした。

 今日は、1局と交信して後が続かずという感じで、断続的にポツリポツリと宮城、福島、山形、新潟、岩手の14局に交信いただきました。山岳移動局も何局かありました。


スキー場上部


 これから梅雨に入り、その後の暑さを考えると、この山に登る機会は少なくなるかもしれません。仙台から0エリアや1エリアと交信可能な山頂であり、天候をみながら、定点運用を続けてみようと思います。





コメント (2)
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吾妻連峰 高山

2017年06月11日 | 奥山 移動運用



 本日の移動地は吾妻連峰、高山。年に数度はこの山からQRVしていますが、今シーズンは初めて。標高1804.8m。福島県福島市。

 朝4時半に仙台の自宅を出て、磐梯吾妻スカイランの登山口着6時20分。途中、蔵王の稜線には雲がかかり、安達太良も雲の中。吾妻連峰のみ稜線が見えていました。予報ほど良くないのかも?登り始めると案の定、西から次々ガスが流れてきます。先ほどまで晴れ上がっていた一切経山も見えたり、見えなくなったり。荒れ放題の道を登ること40分。7時過ぎ、山頂着。目の前に見えるはずの安達太良山はガスで何も見えず。昨日からの変わりやすい天候を引きづっているのか、その後は徐々にガスが晴れ、まずまずの運用日和に。


高山山頂

一切経山方面


<本日の装備>
リグ FTM-10S(430、145で運用)
バッテリー SHORAIリチウムフェライト4Ah
アンテナ 10エレ八木(430)、変形3エレ八木(145)

 この山は吾妻連峰の南端に位置する独立峰で、1エリア各局と交信できる貴重な山頂でもあります。今日は時間もたっぷりあるので、430と145の両方をそれぞれFTM10Sのマックスパワー7Wと10Wで運用し、バッテリーの持ちも確かめてみます。



 7時30分運用開始。まずは430。第一電波の10エレ八木をおおよその方向に定めCQを出してみました。7時台と早い時間なので、どうかな?と思いましたが、福島県内局のほか、千葉県柏市、習志野市、茨城県水戸市、下妻市、取手市、埼玉県草加市、川口市、久喜市、東京都北区、神奈川県横浜市港北区、栃木県大田原市など各局からほぼ途切れることなく応答いただきました。最遠方は横浜市港北区で約250km。おおかた200kmから250kmの範囲。バンド内ワッチしてもそれ以上の信号が聞こえることはなく、わりと静かな印象でした。特段コンディションは上がってなかったようです。19局と交信いただき、いったんQRT。この時点でバッテリーは12.9Vを維持。





 続いて145。変形3エレを430の際と同じ方向に向け、CQ。こちらも福島、宮城各局のほか、茨城県筑西市、水戸市、土浦市、那珂市、千葉県松戸市、神奈川県横須賀市、相模原市、栃木県大田原市各局に交信いただきました。最遠方は横須賀市で270km。11エレスタックを向けていただいたようで、59-55で安定したQSOを続けることができました。同じ横須賀市の十三峠移動局ともノイズにかき消されながら、きわどいところで交信いただきました。200kmから270kmの範囲。430よりも若干信号の伸びが感じられたかな、といったところです。26局と交信いただき、最後の局とはバッテリー切れでQRT。失礼してしまいました。予備としてモバイルバッテリーを用意していたのですが、なぜか不具合で電源入らず、手も足もでませんでした。


 < SHORAIリチウムフェライトバッテリー> 
 430(7W)、145(10W)にて45局と交信、4時間20分のほぼ連続運用。4時間ほど12V台を維持し、その後10.8Vに急低下。パワーも5~6Wとなり、そろそろ危ないかな、と思っていたところ、突然シャットダウンとなってしまいました。この時点の電圧は8.8Vで、もう送信はできません。受信のみはできたものの、それも10分ほどで切れてしまいました。予想した通り、高い電圧を維持し続け、その後いっきに降下する性質のようです。FTM10S(最大2.0A)との組み合わせでは、安心して使えるのは4時間といったところです。

〈追記〉
 帰宅後、空っぽ状態になったバッテリーをさっそく充電しました。専用充電器の5ピンコネクターをバッテリー本体に差し込むだけです。正確に計ったわけではありませんが、2時間かからず充電が完了してしまいました。4Ahなので4〜5時間かかのでは?と予想したら、意外なほどスピード充電でした。これもLiFeの特徴のようです。






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泉ヶ岳定点運用2017 6/10

2017年06月10日 | 奥山 移動運用



 本日も泉ヶ岳定点運用。今年2回目。不安定な天候でした。登っている最中に時雨れてきたので、スキー場上部での運用に変更しようかと気弱になったところで少し明るくなり、ダメもとで山頂まで登ることに。いつもの場所にアンテナを設営していると、みるみる青空が広がり、風もおさまってきました。奥羽山脈もすっきり晴れ上がり、蔵王はおろか、遠く霞の中に朝日連峰もうっすら見えるではありませんか。山は登ってみなければわかりませんね。


山頂付近より三峰山、船形山

<本日の装備>
リグ FTM10S(145MHz10Wで運用)
バッテリー SHORAIリチウムフェライト4Ah
アンテナ 変形3エレ八木

 引き続きこの組み合わせで試してみることにします。三脚に設置後、いつもの通りSWRを計ってみました。3エレの反射器をまっすぐに伸ばした状態で1.3、出力8W前後。次に反射器を「く」の字に折り曲げた状態で1.0(針動かず)、出力10W。やはり「く」の字に折り曲げた状態でベストマッチングとなるようです。マッチングセクションはあえて設けず、エレメントの長さ、間隔、角度のみでマッチングさせた方が無駄なく、効率的なのでは?との印象を強くしています。シンプルイズベスト。いくらか重さも抑えられます。





 アンテナを前回より少し西向き、朝日連峰方向に向けCQを出してみたところ、新潟県長岡市固定局より応答がありました。ノイズなくたいへんクリアな変調かつ信号強度。54-55でレポート交換。耳Sだけなら59送っても良いほどの安定したQSOを続けることができました。ビッグな八木でもお使いですか?とお聞きしたところ、9.5m高の3段GPとのこと。距離約200km。蔵王連峰、飯豊連峰が二重の障壁となる位置関係にあるものの、反射なのか、あるいは回折なのか、いづれにしても絶妙な伝搬というほかありません。ほんと良く届くものです。コンディションも上がっていたのかもしれません。南は福島県郡山市、福島市、西は山形県米沢市、高畠町、山形市、天童市、および宮城県内各局に交信いただきました。

 バッテリーの減りも確認しました。運用前13.5V、運用後12.9V。いったんリグの電源を切り、再度表示させたところ13.1V。2時間の運用でほぼ連続して17局と交信、送信時間もけっこう長い方だったと思います。山頂で10W運用と伝えると、何局さんからバッテリーのことを尋ねられました。前回、今回と使ってみて、このバッテリーのスタミナには感服します。自分の場合、長くて3時間程度の運用ですが、FTM10Sと組み合わせたこの運用スタイルに限定すれば、バッテリー問題は解決と言えなくもありません。430MHzではどうなのか? 次回、試してみます。


アンテナ装備一式


 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。




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泉ヶ岳定点運用2017

2017年06月04日 | 奥山 移動運用


 今シーズン第一回目の泉ヶ岳定点運用。仙台以南の太平洋側は晴れの予報に期待して登ったものの、山頂は時折時雨が舞い、肌寒く、あいにくの天気で、思ったほどの強風でなかったのが救いでした。始発のバスに乗って登山口駐車場着が午前8時。すでに駐車場は6割方埋まってました。バスを降りた5名は皆、単独登山者で思い思いのコースを登り始めていきました。自分は、いつものカモシカコース。何名かの先行者を追い越し、9時15分山頂着。日差しのないどんよりとした広場に登山者はなく、これから賑うであろう山頂を避け、藪漕ぎをしていつもの運用地にアンテナを設営。


山頂付近より後白鬚山


<本日の装備>
・FTM-10S(145MHzで運用)
・SHORAIリチウムフェライトバッテリー4Ah
・変形3エレ八木(三脚設置)








 本日の主な目的は、変形3エレを試してみること、10W出力によるバッテリーの減り具合を確認することの2点。12時55分発のバスで帰ることを考えると、11時40分には下山を始めなければなりません。運用時間は約2時間。

 南西(蔵王方向)に3エレを向け、SWRを計ってみたところ、針は微動だにせず。パワー計に切り替え、間違いなく10W出ていることを確認。運用場所による変化がほどんとなく、再現性良好、扱いやすいアンテナと言えます。向きを変えず、そのまま運用。


 南は福島県川内村の大滝根山、田村市の殿上山移動局。福島県沿岸部の南相馬市や相馬市。郡山市、福島市、伊達市各局。西は新潟県新潟市中央区、山形県朝日町、大江町移動局、山辺町移動局、山形市各局。北は岩手県盛岡市移動局。宮城県内は大崎市から白石市まで各局に交信いただき、合わせて25局でした。この山から朝日町は初めてでした。強力な信号で59-59。GPとのことで、この山と相性良いようです。新潟市とはこれまでも何度か交信できていますが、52-55で安定したQSOを続けることができ、これなら他の0エリア各局とつながるのでは?と期待したものの、1局のみの交信。盛岡はアンテナ真逆で入感、西向きに直し59-53にレポート訂正、といったところでした。






 この山頂で、10W+3エレでの運用は初めてで、各局より良好なレポートを得られた感触はあるものの、信号の伸びはさほど感じられず、の印象でした。また、今回は時間が限られ、バンド内をワッチする余裕はなく、どのようなエリアの信号が入っていたのか、確認には至りませんでした。


 さて。リチウムフェライトバッテリーの減り具合はどうであったか?運用開始時13.4V。約2時間、10Wで25局と運用を続け、終了時12.9V。帰宅後、再度確認したところ、13.0V。運用中も時々電圧を表示させましたが、なかなか減りません。詳しいことは判らないものの、リチウムフェライトというのは、13Vあたりの高い電圧を維持する傾向にあるようです。最終段階で、急激に電圧が下がってシャットダウンということになるのかもしれません。予想以上に頼もしく感じました。無線運用には願ってもないバッテリーと言えるのでは? それともう一点、FTM-10Sの省エネの素晴らしさも実感。10Wパワーで消費電流2.0A。このリグならではの、この減り具合。この分だとまだ数時間持ってくれそうです。次回は、シャットダウン寸前まで使ってみようと思います。






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