JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

今朝のEHアンテナ

2018年02月12日 | EHアンテナ


 昨夜まで何ともなかったのに、今朝起きてみたら別世界。予報通りではありますが、積雪約15cm。ベランダのEHアンテナにもこんもり積もっていました。こんなに積もるのは久しぶりです。SWRを計ってみると、7.100で1.8、7.122で1.0ベタ落ち、7.150で1.8と、いつもとかわりません。雨の時は共振点が極端に下がるのですが、今日のように気温が低く、乾いた雪は大丈夫なようです。





 午前8時台、2エリア、3エリア、0エリア、8エリアが良く聞こえていました。雪が降り続いている割りにコンディションはまずまず。3エリアからのCQに応答し59のレポートをいただきました。雪をかぶったEHアンテナ、伝搬に影響なし。このアンテナを設置してかれこれ10年近くになります。特に性能低下もみられず、風雨、風雪にさらされながらよく耐えてくれます。



コメント

大雪のEHアンテナ

2013年01月15日 | EHアンテナ
 今期一番の大雪で仙台中心部も15センチ程の積雪となりました。我が家のEHアンテナも写真のとおりの有様。



 
 雪は降り続いており、アンテナに積もる雪もかさを増すばかりです。こんな状態では、何も聞こえるはずがない、と思いながらもリグの電源を入れてみると・・・。なんとバンド内(7MHz)は下から上まで埋め尽くされ、にぎやか。雪をかぶっても、受信にはさほど影響ないようです。






 このアンテナ、特に湿った雪の日は共振周波数が極端に下がる、ということをこれまでも経験しています。気温が低く、さほど湿った感じはなかったのですが、測ってみると水平設置の方の共振点は7.060。しかもSWR2.0以下に下がりません。晴れた日は7.120、SWR1.1に調整していることからすると、今回も大きく変動しました。いつもの7.120あたりではSWR無限大となってしまい、拡張バンドで送信することはできなくなりました。


 垂直設置のEHは共振点7.100、SWRもいつもに比べ高めではありますが2.0以内には納まっていました。受信してみると、水平に比べSは2~3低く、受信感度はよくありません。いつも水平と垂直のEHを聞き比べ、どちらか強く入感する方で応答する、という運用方法。ほとんどの場合、水平の方が良好で、DXなどで垂直が強いこともまれにあります。


 この日は選択の余地なく、垂直で1、2、3エリアの数局と交信。また水平でも下の方で1局のみ交信。送信すれば少しは雪が溶けるかと思ったら、そんなこともありません。こんな雪をかぶったEHでも電波が飛んでいくことに驚いてしまいます。




コメント

垂直EHアンテナV

2012年01月21日 | EHアンテナ


 7MHzのEHアンテナを使い始めて3年数か月が経過しました。垂直設置も試してみたいと思いつつも、ベランダから水平に突き出した状態で使い続けてきました。今回、新型の垂直偏波型EHアンテナVシリーズを新たに購入。水平のEHアンテナの隣に設置してみました。




 購入したのはEH-V40miniという最も小型のタイプで、全長80cm~90cm程。耐入力200W。FRラジオラボの解説によると、1)7MHz帯のすべてをVSWR1.5以内にカバー、2)同軸ケーブル外皮に流れるRF電流の課題も解決され、誰でも自在に扱うことができるアンテナに進化した、とのことです。

 旧型と違って外形も大きく変わり、筒状のコイルユニットにエレメントを取り付けるようになっています。また、旧型に無かったGND端子が付いており、解説書にも「VシリーズはRF電流のリターン用として接地が必要」とあります。

 箱を開けると、コイルユニット、上下各エレメント、固定金具一式、SWR調整棒、などの他、解説書、CD、保証書が入っていました。


アンテナ一式

左がGND端子


 さっそくアンテナ本体を組み立て、4FベランダのBSアンテナ用のマストに垂直設置。付属のU字金具では寸法が合わず、ジャンク箱にあった別の金具で設置しました。アース線は、取付金具のネジに固定しただけです。金具からマストを通してアルミ手すり全体がGNDになればとの考え。鉄筋にはつながっていないので、心配な点ではあります。


GND線の処理


 このアンテナの良し悪しを決めるのはケーブルの引き回しにあることを前回経験しました。しかし今回は、「この問題は解決された」とのことなので、解説にある通り、マスト、手すりにケーブルを密着させることにしました。10mの同軸ケーブルの内、3m程がアルミ手すりに密着、5mをとぐろ巻、残り2mで室内に引き込みリグに接続。こんな感じです。

 さっそく、7.120MHzあたりでSWRを測ってみると、なんと3.0以上もあります。試しに水平EHに切り替えてみたら、なぜかこちらも3.0以上になっているのです??? 二つのEHが影響し合っているとか・・・。給電部の間隔は60cm程。近すぎるのか?このアンテナは何かをいじると必ず良からぬことが起こるのですが、これは予想外でした。


新型と旧型


 水平EHの方の突き出しを約80cmと長くして間隔を広げたところ、1.8程度まで下がってくれました。さらにケーブルの引き回しを少し変え、何とか1.5以下に納まり、こちらの方はこれで良しとしました。

 一方の垂直EH―V。こちらは相変わらず3.0付近。アナライザーで測ってみると中心は7.04MHzにありました。「広帯域」を信じこんでいたので頭が混乱してしまいましたが、バンド内にちゃんと共振点があり一安心。この新型は、上部エレメントで周波数を調整し、コイルユニットのナットを回してSWRを調整できるようになっています。まずは、エレメントの長さを調整して7.12MHzにもっていき、調整棒でSWRが下がるところを見つける、という作業を何度か繰り返し、1.0に下げることができました。上部エレメントの長さが26.5cm。全長は86.0cmとなりました。心配したGND線の処理は問題ないようです。


垂直EH(新型)

水平(旧型)

 ワッチしてみると、ノイズが少なく聞きやすいです。ケーブルを手すりなどの金属に密着するとノイズを拾うという現象を旧型で経験したのですが、今回は特に感じません。少なくとも受信に関して解説通りの引き回しで問題ないようです。水平EHとの比較では、水平(旧型)の方が、Sで1~3強い感じです。音質も低音が増す感じがあります。垂直(新型)に切り替えるとSは下がりますがノイズが少なく、軽い音質で聴きやすく、了解度は同等の印象。


 送信の方はまだ数局と交信したのみです(50W)。1、2、4、6エリアの各局より59のレポートをいただきました。こちらに59で聞こえていても、応答いただけないケースも何度かありました。CQを出してもまったく応答なしというケースもありました。1エリアの局からは「59ではあるが、けっして強力に入感というのではない」とのレポートもいただきました。たぶん、そんなところかと思います。垂直(新型)で呼んで応答なかったので、水平(旧型)で呼んだら何とか応答いただいたケースが1度だけありました。強力に聞こえているから呼べば応答があるだろうと期待すると「・・・???」となります。もちろんパワーの違いもありますが。

 新型EH-Vの印象は
1)ケーブルの取り回しの影響が少ない。
2)エレメントが付いて調整が格段に楽になった。
3)GNDはモービルホイップのようにシビアではない。
4)受信は悪くない。ノイズが少なく聞きやすい。
5)送信は受信に比べると、良くない。
6)解説されているほど広帯域ではない。旧型と変わらず。


 ケーブルを手すりに密着させず、中空にした場合、飛びが変わるか、といったことは次の課題です。水平と垂直の違いも、これからじっくり比較してみたいと思います。



コメント (2)

EHアンテナ近況

2010年02月16日 | EHアンテナ
 EHアンテナをベランダに設置して1年6ヶ月が経ちました。このアンテナのおかげで、7MHzに関しては、細々ながら楽しめるようになりました。ベランダでアースが取れないとか、目立ちたくないというアパマンハムには本当に福音となるアンテナです。

 この間、特に変更もなく、水平設置のまま安定して運用できています。昨年、バンドが拡張され、7.1000~で運用することが多いのですが、調整棒を回すだけで、簡単に対応できます。中心が7.1200辺りであれば、7.1000~7.135位までは問題ありません。

 毎朝、SWRの計測も続けています。晴れていれば7.125前後、雨の日は7.100、雪の日はその中間あたりに共振点が動きます。受信の方も、上から下までバンド内たいへん良好です。

 今年に入って、やっと太陽黒点の数も多くなってきました。平日は出勤前、午前8時から30分のみの運用ですが、2月以降、コンディションが上向きになってきたように思います。もっとも当局は、安定して聞こえている局に、気が向いた時に応答するという感じで、一日0~2局のローペース。休日は、天気がよければ山に出かけてしまうので、HFの運用はできません。



 この日、深夜からの雪で、朝、窓を開けると銀世界となっていました。




 EHアンテナにも7~8センチの積雪。筒型の形状の上、水平設置なのですごいことになっていました。これほどの積雪は初めてです。SWRは 7.1030あたりに共振点があり、1.2と少し高めでした。雪の影響でしょうか?いつもは共振点ではベタ落ちとなるのですが・・・。

 一日荒天の予報で山はあきらめ、時間を気にせずFT-450からの信号に聞き入りました。

 バンド内が思いのほか、にぎやかです。8エリアからCQが聞こえてきたので、すかさず応答したところ、47のレポート。こちらからは59。2エリア、4エリア、6エリアとは59-59で交信できました。雪をかぶった状態でも、さほど影響ないように感じました。送信すれば融けるかと思いましたが、そうでもなく、半日程、雪をかぶったままの状態でした。

 しばらく聞こえなかった7エリア隣県の山形、秋田、福島の信号も弱いながら入感していました。


 黒点数もこのまま増えそうな感じで、サイクル24への上り坂でしょうか? そろそろ垂直での運用を試してみようかとも思います。ただ、このアンテナ、設置を変えるとゼロから調整やり直し、となること必定なので、踏み切れないでいます。



《追記》
 3月10日、昨夜からの雪が未明にかけ本降りとなり、思いもよらない大雪となりました。2月の時と違って、湿った重量級の雪です。この時期、仙台でこれほどの雪は珍しいです。今朝は、我が家の前の広瀬川も半分程、氷と雪で覆われていました。EHアンテナとブロードバンドアンテナにも数センチの積雪。



 EHのSWRを測ってみると、共振点は7.047 で1.2、7.03-7.070 の範囲で1.5以下、7.093まで2.0以下となりました。ここまで共振点が下がってしまうとは。湿った雪は要注意です。いつもの拡張バンドには出られなくなりました。昨日は0エリアが強く、交信もできたのですが、今日は同じ局の信号がほとんど聞こえません。替わって1、8エリアが強く入感していました。







コメント

EHアンテナ その後

2009年03月13日 | EHアンテナ
 CQ誌の昨年11月号にロシアのアマチュア無線家によるEHアンテナとMVアンテナについての考察(翻訳)が掲載され、翌12月号にFR氏の反論が掲載されました。11月号の論文は難解で理解できませんでしたが、EHは同軸ケーブルから輻射しているだけのアンテナであるということを論証しているように思えました。これに対し、12月号では、ベランダ手すりに同軸を密着させて運用している実例を示し、同軸からの輻射ではなくEH本体からの輻射であると反論しているようです。

 「EHアンテナ試行錯誤」に書いたとおり、当局は昨年9月に7MHzのEHをベランダに設置して運用を始め、約半年が経過しました。その後の使用感を含め、このアンテナの感想を記してみたいと思います。

 まず、使用感ですが、半年の間、何度もブロードバンドアンテナ(コメットHA250BL)と比較してみて、明らかに送受信ともEHの方が良好であることを確認しました。国内は北海道から沖縄まで全エリアと交信できています。DXはほとんどやりませんが、周辺国の信号は時々強く入ります。掲示板等で、このアンテナが飛ばないとか使えないとかの書き込みを見かけますが、当局の実感からすると、そんなことはありません。むしろ、良く聞こえ、よく飛ぶアンテナです。全長60センチのアンテナと伝えると、相手局に驚かれることもしばしばです。この半年、コンディションが特に良かったわけでもない中で、満足できる性能ではないかと思っています。

 「飛ばない、使えない」との声がなぜ出てくるのかを考えると、設置状況を含む調整の難しさがあるのだと思います。当局の場合は、たまたま運良く設置できただけなのですが、設置と調整の善し悪しによって、このアンテナの性能は豹変してしまいます。それから、きちんと調整しても、天候や気温、湿度などによって中心周波数が変動します。当局だけかもしれませんが、雨で湿度が高い日は、7.0200辺り、晴れた日は7.0650辺り、この間を行ったり来たりしています。中心周波数のSWRは1.0ベタ落ちになりますから、その日の天候に合わせて中心周波数近辺でQRVすることにしています。もっとも、中心から外れてもおおむね1.5~2.0程度には納まります。こういう微調整のようなことは必要なのですが、これは、どんなアンテナでも同じではないかと思います。

 さて、CQ誌上の論点ですが、率直なところ、どちらにも疑問を持ちました。まず11月号ですが、当局の場合、ベランダ手すりにEHを水平設置して、ケーブル長は10メートル、その内、実際に空中にあるのは2メートル程です。後はベランダ床に這わせ、あげくに「とぐろ巻き」にして室内に引き込んでいます。同軸ケーブルから輻射してるだけのアンテナなら、空中にある2メートル足らずで電波が出ていることになります。それで実際、QSOできているというのは考えられないというのが率直な気持ちです。EH本体から強力に輻射していることは明らかというのが実感です。 

 一方、FR氏の示した実例ですが、少し違和感を持ちました。当局の経験から言うと、同軸ケーブルを手すり等の金属に触れさせない方がノイズを拾わずFBです。また、同軸ケーブルの引き回し方によって、極端に送受信性能が変わります。他のアンテナでも同様の現象はあるかと思いますが、EHの場合は極端です。したがって、他のアンテナと比べて、同軸ケーブルから輻射をしているということは実感できますし、ただのケーブルだという認識で取り扱うと調整は上手くいかないと思います。特に本体近くの同軸ケーブルはアンテナエレメントそのものと考えて対処する必要があるのでは?と思っています。ただ、一度良好に設置してしまえば安定して使うことができるアンテナですし、実際FBに使えています。

 まとめてみますと、
 1)EH本体から輻射しているが、他のアンテナに比べて
   同軸ケーブルからの輻射も大きいように思える。
   なので、ケーブルの影響をいかに抑えるかが、このアンテナの勘所。
 2)同軸ケーブルの引き回し方など設置、調整によって、性能が極端に変わる。
   特にEH本体近くのケーブルは空中にあった方がよいと思われる。
 3)SWRの安定とノイズ対策のためACラインフィルタは必須。
 4)これらがうまくいけば、国内QSOであれば十分な性能がある。
   良く聞こえ飛ぶアンテナ。
 5)TVIなどインターフェアに関しては、FRラボで説明されているとおり、
   問題はなく良好です。

この状態で、もうしばらく使ってみてから、垂直設置なども試してみようと思っています。
コメント (5)

EHアンテナ試行錯誤

2008年10月25日 | EHアンテナ
 当局は、仙台で開局しているアパマンハムです。2008年9月初旬に、エフアールラジオラボより7MHz用耐入力200WタイプのEHアンテナ(以下EHと略)を購入。購入動機は、小さく目立たないこととアースが不要の2点です。アパマンハムにとって重要な要素を兼ね備えているのがこのアンテナと考えました。現在も試行錯誤の最中ですが、これまでの経験をまとめてみました。

設営環境は、マンション4階で、南向きベランダからの運用です。地上高は約11メートルとなります。リグは、ヤエススタンダードFT450、50W送信。人工アースとしてクラニシのVC519をリグに接続しています。



 さっそくEHを試してみようと思い、ベランダに設置してあったモービルホイップ(コメットのブロードバンドアンテナHA750BL)を取り外し、MP-MPコネクタにてモービル基台に垂直設置してみました。ケーブルは8DーFB5メートルで、シャックに引き込んでいます。この状態で、SWRは4.0前後を示して、使用不可でした。受信の方もブロードバンドアンテナ同等かそれ以下でよろしくありません。かなり暗い気持ちになりました。
 エフアールラジオラボにメールを送ったところ、同軸ケーブル5メートルではマッチングが難しい、最低でも10メートルあった方がよいとの回答をいただきました。また、あまりにも安易な取付け方を反省し、1メートルのアルミポールに附属の取り付け金具と樹脂バンドで固定し、今度は、ベランダから突き出すように水平に設置してみました。同軸ケーブルも新たに購入し、5Dー2V10メートルとしました。同軸ケーブルをベランダ内でゆったり引き回し、掃出し窓から室内に引き込んで、とりあえず、リグに接続してみました。SWRは2.0前後まで下がりました。しかし、相変わらず受信がよろしくありません。弱々しい蚊の鳴くような変調しか聞こえてこないのです。またまた暗い気持ちになりましたが、SWRが下がってきましたので、一縷の望みもでてきました。 
 当面、この状態から試験的に使ってみようと思い、いったんケーブルを外し、今度は、窓からではなく、他のケーブル同様にエアコン用の穴から引き込み、本格的に設置することにしました。その際、10メートのケーブルをベランダにはわせておくわけにもいかないので(当局の環境では、ケーブルは4メートルあれば充分なのです)、約半分の5メートル程度を直径40センチの「とぐろ巻き」にしてベランダに置き、邪魔にならないようにして、シャックに引き込みました。したがって、アンテナ給電部から3メートル程度が直線のケーブル→5メートルをとぐろ巻き→2メートルで室内に引き込みトランシーバーに接続、こんな感じで設置してみました。この状態にしたところ、驚いたことに、受信レベルが劇的に改善しました。同じアンテナとは思えない豹変ぶりに本当に驚きました。41くらいだった信号が57まで上がりました。同時にノイズレベルも上がりましたが、了解度は、先ほどの状態とは雲泥の差で改善しました。
 SWRも2弱まで下がり、なんとか送信もできそうなレベルになったので、CQを出している4エリア局にさっそく応答してみたところ、お互い59で初交信に成功しました。

 ここまでが第一段階です。この時点で考えたことは、
 1)ベランダ手すりからアンテナ先端まで約1メートル程「水平」に突き出したことが良い結果につながったと思われること
 2)同軸ケーブルの長さは最低10メートル(1/4波長)必要なこと
 3)ケーブルの引き回し方が送信(SWR)にも受信にも大きく影響するアンテナであること、 
 4)エフアールラジオラボの説明では、同軸ケーブルをベランダでとぐろ巻きなどにせず、ゆったりと這わすようにとのことであったが、どくろ巻きにして地面(コンクリート)に置いた方が良い結果になることもあること、などです。

 しばらく、この状態でブロードバンドアンテナと比較しながら使いましたが、全エリアと交信できました。ブロードバンドアンテナとの比較でしかありませんが、受信はすばらしいです。ブロードバンドアンテナで信号強度2程度のものが9まで上がります。送信は、ある局にお願いして、ブロードバンドアンテナで交信してからEHに切り替えてレポートをいただきましたが、はるかにEHの方が強く入感しているとのことでした。これまでブロードバンドアンテナですと、41とか47などのレポートを多くいただくのですが、EHでは59のレポートが断然多くなりました。一方、かなり強く入感している局を呼んでもとっていただけないことが度々あるのも事実です。また、信号が「弱いです」と言われることもあります。50W出力の限界なのかもしれません。

 ここからが第二段階ですが、なんとか、もう少しSWRを下げて、効率をよくできないかと試行錯誤が始まりました。いろいろなことを試した結果、現在は、バンド内はすべてSWR2.0以内、7.0300MHz~7.0700 MHzが1.5以内、共振点においては1.1と良好な状態に調整することができました。以下、試行錯誤の経過です。
 1)とぐろ巻きしたケーブルの下に50センチ四方のアルミ板を敷いてみました。アルミ板の敷き方、つまりとぐろ巻きの全面に敷くのか、一部に敷くのかによって、SWRが大きく変わることがわかりました。そしてついに、7.0800MHzあたりでSWRが1.1に落ちるところを見つけました。後は、EHの方の周波数調整棒を廻して、7.0500に共振点を下げ、ベタ落ちにすることができました。これで解決と大喜びしたのですが、ノイズがすごいのです。信号は強力に入感しますが、ザーというノイズが大きく、了解できないという状態になってしまいました。これでは意味がないと思い、アルミ板は取り外しました。この経験で、?このアンテナのSWRは工夫すれば1.1まで下がるのだということ、?そのポイントはケーブルにあるということ、?ケーブルに金属を触れさせると極端にノイズを拾うということ、がわかりました。ラボの説明では、ケーブルをベランダ手すりや金属マストに密着させることが推奨されていますが、結果は逆でした。ノイズを拾うので、このアンテナのケーブルには金属接触は御法度です。なるべく接触しないように設置した方がよい結果が得られました。
 2)エフアールラジオラボでは、ケーブルを地中に埋めることで改善すると説明されていることから、ベランダ内でこれに似た環境を作れないかと模索しました。ケーブルをコンクリートに密着させればよいと考え、とぐろ巻き部分の上に、重しとして、本(CQ誌5冊を箱に詰め込んだもの)を乗せてみました。その結果、SWRは0.2程度下がりました。これは成功でした。味をしめてベランダ内の直線部分のケーブルにも同様に本を置いてみましたが、かえってSWRが上がってしまいました。微妙です。現在は、とぐろ巻き部分にのみ、上記の本をそのまま置いています。試してはいませんが、レンガやコンクリートブロック、水の入ったペットボトルを置いてみるのも効果があるかもしれません。ただし、1)に記したとおり、鉄板など金属製のものは御法度です。

 3)アンテナ給電部から50センチくらいのところで、ケーブルを直径15センチで1ループさせてみました。これもループの直径をいろいろと試したところ、SWRが変化することがわかりました。当局の環境では、15センチ程度がもっとも低くなりました。

 4)エフアールラジオラボで推奨しているとおり、ACラインフィルタを取付けました(コトヴェール コモンモードフィルターSFU-005-3P)。パッチンコアも多数取付けてみました。この結果、SWRがやっと1.5以下に下がりました。ノイズも低くなり、ブロードバンドアンテナと比べて、ノイズが同等、信号強度は格段に強くなりましたので、了解度も上がりました。

 5)電源関係のケーブル類にパッチンコアを取付けている時に、ふと、同軸ケーブルにこれを付けてみたらどうかという考えが浮かび、5D2Vにぴったり密着する太さのパッチンコアを10個程買い込んで、取付けてみました。その結果、同軸ケーブルのどの部分に取付けるかによって、SWRが大きく変わることを発見しました。上がるところもあれば、下がるところもあります。いろいろな場所に試してみた結果、アンテナ給電部から50センチ程度のところ(1ループさせたケーブル部分の手前)に1個のみコア取付けると最もSWRが下がることが確認できました。さらに、アンテナとトランシーバーの間にSWR計を入れていますが、その間の接続ケーブルにも、両端に3個づつ計6個のパッチンコアを入れるとさらにSWRが下がって、共振点では1.1となりました。この接続ケーブルの6個のコアの位置を動かしたり、コアの数を調整することで、SWR1.5以内の周波数範囲が微妙に変わるようです。  


 以上のような経過をたどり、現在は、冒頭に記したように良好に作動しています。このアンテナの設置で重要な点を私なりにまとめてみますと、以下のように考えます。
1)同軸ケーブルは5D2V最低10メートル(1/4波長以上)必要
2)このアンテナの同軸ケーブルはアンテナエレメントそのものであると考え、マスト、手すりなど金属に接触させるべきでない。特に給電部から2メートル程度はマストなどに接触させず、空中にあった方がよい。どうしても固定が必要なときは、プラスティックや木材で支える。
3)同軸ケーブルはベランダ床のコンクリートに密着させると安定する。一部とぐろ巻きでもよい。
4)ACラインフィルタを入れることでSWRとノイズレベルが下がる。
5)同軸ケーブルにパッチンコアをはさむことでSWRが下げられる。給電部から50センチ付近で試してみる価値はある。

 このような状態で、現在も試行錯誤を続けていますが、使用感としては、受信は優れている、送信は受信程ではない、聞こえていても応答いただけないケースはかなりある(50W)、しかし、ブロードバンドアンテナと比べると送受信とも格段に良い、というのが実感です。このアンテナは、広い敷地で開局されている場合は、導入する程の価値はないと思います。アパマンハムにとっては、小さくコンパクト、アース不要、送受信性能もまずまず、などから、たいへん有効なアンテナで、導入の価値があると思います。移動運用の場合は、設置環境や同軸ケーブルの引き回し方などで大きく性能が変わってしまう性格を持つアンテナであり、「不適」と思われます。モービルの場合は、アースが取れるので、あえてEHを使う程の価値はないと思います。

 現在の課題としては、このアンテナは、共振点の変動があり、7.02から7.06の間で上限まで上がると下がり出し、下限まで下がると上がり出すという現象があります。7.0500あたりで完璧にSWRを調整したはずなのに、翌日に計ると上がっていたりします。現象として現れるのはSWRの上下ですが、実際には共振周波数が変化しているのです。したがってバンド内のどこかでSWRが最低になるところが見つかります。天気や気温によって変動の幅や変動速度などに違いがあるようで、朝晩にどこに共振点があるか、計測を続けています。天気等との相関があるのかどうか(これまでのところでは、晴れると共振点が上がり、雨だと下がるようです)、変動を少なくする方法などを試行錯誤してみたいと考えております。また、垂直設置や斜め設置にした場合にどのような違いがあるのか、もっと手軽に再現性よく使う方法はないのか、他のバンドのEHはどうか、など、このアンテナへの興味は尽きません。
コメント (8)