JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

地震予知器? 試作その5

2011年07月28日 | 地震予知器


 6月下旬に地震予知器を設置して1ヶ月が経ちます。

 この間、何度か作動し、その後に比較的大きな地震が発生するということを経験してきました。ただ、震災直後ほどではなくなったとはいえ、かなりの頻度で余震が起こっており、予知器の作動がどの地震に対応するものなのか。たとえば、鈴が落下し数時間後に地震が発生したとして、それがそうなのか? その後、さらに大きな地震が起こって、こちらが本命だったのでは? という感じで、因果関係に確証が持てないという状態ではあります。

 そもそもすべてが単なる偶然なのか? それならなぜ予知器が作動するのか? これらの考察は、いずれ時期をみてまとめてみたいと思います。今の段階としては、やはり因果関係はありそう!との感触はあり、予知器が本当に作動すること自体に驚いています。

 これまでもっとも敏感に反応したのは南向きの窓に設置している2号機で、なぜか左の鈴だけが落下するという現象が続きました。磁界にもホットスポットがあるとか・・・。設置場所(南側、北側)、予知器の向き、磁力に対して垂直か水平か、等々、それらによってどんな挙動の違いを見せてくれるのか? 試したいことが多くなりました。磁石に吸い付けたり、反発させたりというだけの単純なことなのに、奥が深いです。

 今回の試作5号機。何かアイディアが生まれて、とりあえず形にしてみる、というのが面白くて、またまた作ってしまいました。いったい何台作ることになるのか、自分でも見当つきません。佐久間象山の地震予知器のイメージがあって、改良を加えたらこうなるのでは?というようなことを考えているうちに、磁石そのものの面白さにも目覚めて、試作が増えてきました。


試作5号機 全体の高さ15cm  上の磁石は直径24mm

球形のネオジム磁石 直径8mm

ナイロン糸を介して浮いた状態


 4号機と原理は同じで、その改良版。前作と違って銅パイプではなく、ナイロン糸に球形の磁石を通してあります。上からの磁力と重力とのバランスで浮いている状態。上下の磁石の間隔は約7cm。これだけ離れていても落ちないのは、ネオジム磁石の強力な磁力の賜物ですね。直径が10mm、8mm、6mmの3種類の球形磁石を試したところ、8mm以外はうまく安定してくれませんでした。バランス点は微妙です。細い糸1本でバランスを取るのは無理で、4本を束ねてあります。ただ、いったん浮いた状態にできれば、意外に安定して、生活振動で落下することはありません。指で触れたりすると、あっという間に吸い上げられるか落下します。4号機に比し、さらに高感度。

 それぞれ設置場所を変えて、観察を続けてみます。


<8/5追記>
 今朝(8/5)、2号機の左の鈴の落下を確認。昨夜就寝前は異常ありませんでした。他は作動なし。
 以上、記録として追記しておきます。

<8/6追記>
 本日(8/6)正午過ぎ、2号機の左右の鈴の落下を確認。落下の瞬間は見ていないのですが、気が付いたら落ちていました。二つ同時に落下は初めての現象です。その直後から雷が鳴り始めました。関連あるかどうかは不明。
 以上、記録として追記しておきます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HA750BLのこと

2011年07月24日 | ブロードバンドANT

 4〜5年前、一世を風靡した?ブロードバンドアンテナ。その代表格であるコメットのHA750BL。7から50MHzまで無調整、しかもノンラジアルということで、購入した人も多いと聞きます。当局も、ベランダ設置用に4年前に導入し、今も現役です。

 「飛ばない」との評価が定着し、最近は話題にすらなりませんが、4年を経て、当局なりの感想と近況を記してみたいと思います。



 設置環境は、集合住宅のベランダ。北側はビル群が迫り、ベランダのある南は真下が広瀬川、対岸に標高80m程の小高い山。VUに関しては絶望的なロケーションです。給電部までの地上高11m、川面からは18m程になります。ベランダの手すりにBK-10という金具で固定。長さが2.41mあるので、アンテナ上部50cm程は上階のコンクリート壁に沿って、なんとか接しない状態です。風が強いと上階の壁を叩くことになるので、外してしまいます。これを5mの10DFBでリグ(FT450、50W)につないでおり、ずっとこの状態で使ってきました。

・18MH、21MH、24MH、28MHz 50MHz
 SWRはおおむね1.2で良好。受信感度はよくないので、もともと強い局しか聞こえないのですが、了解度5で聞こえる国内の局とは交信できています。Sメーターが振れていない局でも、呼んでみたらあっさり交信成立ということが何度もあるし、まれに相手局からのレポートの方が良いということもあります。7MHと違って、パイルや混信があまりなく、ノイズが少ないということもあると思います。

 50MHzは先日の6mダウンコンテストでも短時間のオープンではありましたが、4、5,6エリアの各局と交信させていただきました。今シーズンもほぼ毎週休日、数局との交信というローペース、かつ、コンディションに翻弄されやすく、ほとんどがショートQSOのみです。また、弱い局は聞こえないので、空いていると思ってうかつにCQは出せませんね。

 普段はワッチ中心、過大な期待はせず、シーズン中、強く入感の局にだけ応答する、そういうスタンスなら18〜50MHzについては楽しめます。コンディションが上がってきたなと感じたら、各バンドすばやくワッチして、どのバンドであっても強く入感した局に応答させていただく、そして、また別のバンドへ。無調整なので、垣根というものがありません。5バンドが連続してしまったような感覚。コンディションが良好な時は、ある意味、HF帯での運用手法を変えてしまうアンテナと言えるかもしれません。サイクル24が本格的に立ち上がりを見せた時には、けっこう楽しめるのでは?


・7MHz
 他の方の使用感では「7MHzだけは使えるが、ハイバンドは使い物にならない」というような評価がありますが、当局の場合は逆ですね。SWRもなぜかこのバンドだけ2.0〜2.3と高めになります。AA-200で測ってみると共振点は7.0MHzよりかなり下にありました。FT450内蔵のアンテナチューナーをオンにしても変化ないばかりか、パワーも下がって逆効果。購入時は、このバンドで使うことをメインに考えていただけにショックが大きく、その後EHアンテナを導入することになりました。EHアンテナとの比較では、受信はSメーターの振れで3〜5の違いがあります。送信は、数局に協力いただいて比較レポートをいただきましたが、受信と同様の印象です。トップエレメントを切断して短くすれば、共振点を合わせられると思いますが、他のバンドへの悪影響を考えると踏み切れず、最近になって下記の裏技を試してみました。





〈ワイヤーアンテナにしてしまう〉

 コイルとトップエレメントを外して、下のエレメントの先端にみの虫クリップでワイヤー(ビニール線)をつないでみました。ワイヤーの長さはベランダの広さに合わせて4m。下部エレメントを含めると5.5mほどになります。ワイヤーはベランダ内で斜め水平に張ることになるので、全体では逆Lの形となります。7MHzのSWRは1.2と良好、受信の Sも心持ち上がります。と言っても数倍感度が良くなる、という程ではありません。また、他のバンドのSWRが若干高くなってしまうことと、常時この状態で設置というわけにいかないのが欠点です。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山と初QSO

2011年07月19日 | 奥山 移動運用

 天気にも恵まれた3連休の中日、ひと月ぶりの山岳移動に出かけました。場所は蔵王連峰、熊野岳。今シーズン、地蔵山では何度かQRVしていますが、雷やら強風やらで、熊野岳までは登れずにおりました。

 今回は、お釜のエメラルドグリーンを写真に収めて、あとは、山頂付近でのんびり無線運用の計画。

 早朝5時に仙台の自宅を出て、6時20分、レストハウスから登山開始。お釜の写真を撮りながらゆっくり歩いたつもりですが、7時前に熊野岳山頂に着いてしまいました。誰もいない山頂。遠くに霞がかかり、その上に吾妻、飯豊、朝日、月山、鳥海山のパノラマが広がっていました。


 

 さて、無線運用を始めるには早すぎる時間。どうしたものかと思いながらも、ハンディ機にロッドアンテナRH770を装着。試しにワッチしてみると、こんな時間ですが、430では1エリアのラグチューが聞こえていました。伝搬状態は悪くないようです。

 VFOを回していると、「山梨県南アルプス市」の変調。白峰三山、間ノ岳(標高3189m)の移動局でした。さっそく応答を試みたところ、すぐにコールバック。55-52で交信成立。ハンディ機に付属ホイップとのことでしたが、終始安定して入感。思いがけないQSOを楽しむことができました。

 そして、今度は「/2・・ふじ・・・」とのかすかな信号。もしかして富士山?南アルプスと富士山は隣同士。あり得なくはありません。もう少し強く入る場所はないかと探し回って、なんとか51~52で入感。やはり、富士山山頂からのCQに間違いありません。QTHは静岡県富士宮市。パイルになっている可能性もありますが、タイミングを見計らって呼んでみたところ、一発でコールバック。富士山局からは59のレポート。こちらからは52。QRPとのこと。先ほどの、間ノ岳局に比べると、不安定な信号ではありましたが、こちらの移動地もお伝えし、カード交換を約束して無事ファイナルを送ることができました。間ノ岳、富士山ともに距離約330km。

 富士山山頂からは多くの局がハンディ機などでQRVしているという話を聞きます。でも、最高峰かつ独立峰の山頂の気象の変化は並大抵ではないのだそうで、仙台のローカルも山頂からの運用を楽しみに重い機材を背負って登ったものの、悪天候で無線どころではなかったそうです。天候という恵まれた条件があってはじめて可能となるのが山岳移動運用の難しいところ、確かなことは登ってみないとわからない・・・ということはありますね。

 いつかは、蔵王周辺の山々にも富士山からの信号が聞こえてきて、交信できることもあるのでは?との願望はあったのですが、まったく想定外、かつ唐突に思いがかないました。こんな早朝に、なぜか、お互いがそれぞれの山頂にいて、どちらも天候良く、無線機を手にしている、そして同じ周波数で・・・偶然のタイミング、出会いというものを今回も感じさせられました。




 続いて2mでの無線運用。装備はハンディ機DJ-S57とJ型アンテナ(145MHz)。混み合う山頂を避け、避難小屋近くに移ってCQを出し始めました。

 運用開始から15分後、「JE4・・・」のコール。3連休でもあり、「/7」かと思ったら、なんと広島県尾道市の固定局。これには驚きました。この時、3局ほどに同時にコールいただいたのですが、それに負けない強力な信号。了解度もまったく問題なし。移動地を伝え59を送ると、少し間を置いて、相手局より51のレポート、こちらの弱い信号を拾っていただいているようで、了解すれすれな感じが伝わってきました。コールサインを聞き返されたものの、なんとか確認いただき無事ファイナル。距離約750km。ハンディ機でのこれまでの最長記録(月山―岡山県津山市)を塗り替えることになりました。そういえば、月山の時もJ型アンテナ。つくづく不思議なことが起こるアンテナです。

 さらにこの日は、2エリア岐阜県高山市、乗鞍大黒岳(標高2772m)移動局と59-57。距離約330km。0エリア長野県大町市、鳴沢岳(標高2641m)移動局と56-52。距離約280km。北は、岩手県九戸村、折爪岳(標高852m)移動局と51-55。距離約260km。など信号の伸びも感じられ、久しぶりに山岳移動の醍醐味を味わうことができました。


依然と変わらぬエメラルドグリーン


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震予知器?試作その4

2011年07月17日 | 地震予知器


 試作を重ねていくうちに、磁石というものの面白さにはまってしまいました。アナログなマグネット工作、けっこう楽しめます。

 いよいよ試作も4台目。これがファイナルとなるかもしれません。テーマは重力との均衡。2個の磁石をSNで上下に向い合せる。上の磁石を固定し、下の磁石を少しずつ離していく。互いに吸着する力が働き、ある距離までは上に吸い上げられますが、磁力の限界点に達すると、今度は重力が勝り、一気に落下することになります。しかし、磁力と重力が均衡を保ち、宙に浮いてしまう絶妙な位置があるのではないか?もし、その位置に磁石を安定させることが可能なら、1号機、2号機のようにナイロン糸の長さで調整する必要はなく、これ以上ない高感度な地震予知器となるのでは?

 そんなことがあり得るのかどうか、まずは実験。3号機で使ったものと同じリング磁石2個に糸を通し、慎重に磁力と重力のバランス点を探しましたが、案の定、うまくいきません。上の磁石に吸着されるぎりぎりのところから、わずかに下に移動させると落下してしまいます。磁石が安定する位置はどうしても探り当てることはできません。糸なので、磁石の安定を保つことができず、磁力線が微妙に変化してしまうようです。

 それではということで、リング磁石に銅パイプを通して試してみました。これなら、磁力の軸は安定するはずです。が・・・、結果は同じでした。吸い付くか落ちるか、どちらかです。均衡点は見当たりません。

 同じ2個の磁石では難しい。では、重力に対してもっと強力な磁力を一方に持たせればバランスを保つのでは?と考え、上の磁石のみを大型のものに替えてみました。結果は?・・・見事に均衡を保ってくれました。もちろん、何の支えもなく中空に浮くわけではありません。銅パイプを介してです(アーンショウの定理)。銅パイプの代わりに、たとえば透明なアクリル管などを使えば、見た目はまさに宙に浮いた状態に見えるのでは?

 ポイントは、上部マグネットの磁力の強さと下部マグネットの適度な重さにあると思われます。たまたま、組み合わせが良かっただけなのかもしれません。実際やってみるとわかりますが、磁力と重力のバランスを得るのは容易ではないです。


 以上を再現したのが、試作4号機です。形は3号機と似ていますが、原理は正反対となります。

 これまでと同様に銅パイプでフレームを作成。高さは15cm。上部に画びょうに吸い付けた直径2.5cmのネオジム磁石を装着。恐ろしく強力です。下部フレームに直径1.1cmの小型リング磁石を上の磁石に吸い付くように通し、下から慎重に持ち上げて均衡点を探します。


磁力と重力の均衡状態

上の磁石に吸い上げられた状態


 上部マグネットから約7cmのところで浮いてくれました。写真ではうまく伝わらないかと思いますが、下のマグネットは銅パイプに引っかかっているということではなく、絶妙なバランスで浮いた状態です。少しくらいなら揺らしても動きませんが、触ったりすると、スーッと上に吸い上げられるか、下に落下します。生活振動で誤作動ということはなさそうです(下部フレームの先端にあるのは、上の磁石に吸着してしまうのを防ぐための留め具です)。






 これで、超高感度なマグネット地震予知器完成・・・。 地電流によるわずかな磁界の変化も見逃すことなく、作動してくれるのでは? 


<7/24追記>
 昨日(7/23)午前8時、4号機が作動しました。ただ、近くの神社のお祭りを知らせる花火があり、その最中にマグネットが落下。花火の振動による誤作動かと思ったのですが、13時34分に宮城県沖を震源とするM6.5(最大震度5強)が発生。当地は震度3とのことですが、市内を歩いていたため、まったく地震に気づきませんでした。
 本日(7/24)午前11時30分頃、2号機の左の鈴のみ落下。その前、11時にまた神社の花火が上がり、同じように振動を感じましたが、その時は、どの予知器も作動しませんでした。花火の振動による誤作動ではなかった? 今回は、2度とも、目の前で作動しました。
 以上、記録として追記しておきます。

<7/25追記>
 本日(7/25)午前3時51分、福島県沖を震源とするM6.2(最大震度5弱)が発生。仙台青葉区は震度4。4/7以来の強い揺れを感じました。
 以上、記録として追記しておきます。

<7/28追記>
 本日(7/28)早朝、北側の部屋に設置している4号機が作動。昨夜就寝時は異常なかったのですが、朝起きて確認したところ、磁石が落下していました。南側に設置している他の予知器は作動せず。
 以上、記録として追記しておきます。

<7/30追記>
 昨日(7/29)午後11時53分、福島県沖を震源とするM5.5(最大震度3)発生。当地は震度2。
 以上、記録として追記しておきます。

<8/1追記>
 昨日(7/31)午前3時54分、福島県沖を震源とするM6.4(最大震度5強)発生。当地は震度3。東京出張中で、ホテルで揺れを感じました。帰宅後、確認したところ、北側の部屋に設置してある4号機が作動していました。事前に作動したのか、揺れによる誤作動なのかは不明。他は、作動なし。
 以上、記録として追記しておきます。



 





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震予知器?試作その3

2011年07月14日 | 地震予知器


 昨日の鈴落下。その後の福島沖M5.3(震度4)や本日午前の宮城県沖M4.8(震度3)が発生しましたが、これらがそうなのか? それにしては感度が良すぎるような・・・。そもそもめったなことでは落ちそうもない予知器の鈴がなぜ落ちるのか?不思議な現象ではあります。

 そのメカニズムですが、一説では次のように解説されております。

 大きな地震は突然引き起こされるように感じるが、実は、その数日前または数時間前から小さな岩盤破壊が始まる。その際に地電流が発生、局所的かつ一時的に強力な磁界が形成され、周辺の磁力に変化をもたらす・・・。

 その際の磁界の変化というのは、かなり瞬間的なもので、あっという間に元の状態に戻る、しかも普通に磁石に張り付けていたものが落ちるという程のことはない、ということらしいです。突発的に形成される磁界の強さや及ぼす範囲は、前兆となる岩盤破壊の大きさ、距離、深さによるということでしょうか。

 この間、3度鈴が落下し、その後リセットできたことを考えると、瞬間的に磁力が弱まる、そしてすぐに元に戻るというのは、なんとなく理解できます。また、数日から数時間前に作動というのも納得がいきます。鈴が落下してから比較的大きな地震が発生したのは事実なので、自分の周辺地域に関しては、ある程度予知できるのでは? それとも単なる偶然や勘違い? まあ、気長に観察することにします。

 ただ、前兆の岩盤破壊による磁界の変化で鈴が落下するとして、さらに大規模破壊が起こる本震においてどうして落下しないのか? この点が疑問ですね。

 さて、これまで試作したマグネット地震予知器は、磁石の吸着力を利用した装置ですが、当然、SSまたはNN極同士の反発力の方にも磁界の変化は現れるはず。もしかすると、その方が端的に影響を受け、何らかの作用を察知できるのでは?との思いつきで作ってみたのが今回の試作3号機です。



 2個の磁石を使用。同極では反発しあって1個が空中に浮上しますが、そのままで安定的に浮上させることは不可能とされています(アーンショウの定理)。そこで、支えとなるものを介して、反発力の限界点で浮上させ、地震前兆によって磁力が弱まった瞬間に一気に落下する、そういう装置を考えてみました。


リング状のネオジム磁石。直径11mm、穴径4mm、高さ5mm。小さいのに反発力は5cm弱あります。

銅パイプのハンダ付けでフレームを作製。リング磁石を慎重に装着。

上のマグネットは反発力で浮いた状態

 フレーム中央、切れ目の下部に磁石を通し、もう1個の磁石を同じ極で向かい合わせて上部フレームに通す。慎重に下の磁石を持ち上げ、上部の磁石が落下ぎりぎりのところで安定する位置を探します。位置が決まったら、下の磁石を固定し、完成。上の磁石は、常時、浮上した状態となります。磁力が弱まると、フレームのわずかな支えがなくなり、バランスを崩して落下する仕組み。落下した磁石は1回転して下の磁石に吸着され、カチッという音で作動を知らせる。

 何か興味深い現象がみられるのかどうか? 観察するものが増えてきました。


<追記>
本日(7月17日)、午後4時ころ帰宅したところ、2号機の左の鈴が落下していました。他は作動せず。どうもこの鈴だけが敏感すぎるのか、何か他の要因なのか、今回で3度目です。
 以上、記録として追記しておきます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地震予知器?試作その2

2011年07月10日 | 地震予知器

 前回記事の<追記>で、7月7日に予知器の鈴が落下、その数時間後の7月8日に福島県沖のM5.6が発生したことを書きました。そのとき疑問に思ったのは、地震前兆による磁界の変化が起こり、その結果として鈴が落下したのが仮に本当として、この程度の規模で反応するものなのだろうか?ということでした。

 そして本日、9時57分、三陸沖を震源とするM7.3が発生しました。最大震度4、当地は震度3。揺れの大きさは7月8日の時と同程度ですが、時間的には数倍長く揺れました。案の定、津波警報が発せられ実際10センチ程の津波が観測されたとのこと。M7以上の地震は4月11日以来、3か月ぶりだそうです。

 後付けの話ではありますが、鈴が落下したのは、実はこれだったのでは?などと大真面目に考えています。7日に落下して10日発生ですから3日も間があるわけで、そういうものなのかどうか、さらに観察を続けてみないとわかりません。でも、このマグネット地震予知器、自分の中で、急に真実味を帯びてきたのも事実です。

 そんなわけで、急きょ、試作2号機を作ってみました。1台のみでは、無意識のうちに触れてしまったとか、瞬間的にエアコンの風が吹き付けたとか、何らかの不慮の要因が考えられなくもなく、確証を得ることはできません。でも、離れた2台の予知器が同時にまたは連続的に反応したとなれば、信頼性は格段に高まるのでは?

 あるサイトに「地震による地磁気は垂直方向に影響を受ける」との記述がありましたので、今回は、磁石と鈴の関係を水平にしたものを作ってみました。





 作り方は、前回と同じで、何も難しいことはありません。中央のマグネットは画びょうをはんだ付けして吸いつけています。磁力の関係もあって、1号機よりも少し「高感度」です。





 無電源電界強度計。ロッドアンテナの長さは37cmでもっとも電界強度が高くなり、目盛11から4の間をゆっくり変化します。きちんと記録しているわけではありませんが、数日前から4に下がり、今日の地震後、7まで上がってきました。こちらも真面目に観察してみようかと思います。


<追記>
 昨日(7月12日)午後5時頃、2号機の左の鈴が落下しました。今回もXが確認。気づいた時刻なので、これより前に落ちていた可能性もあります。右の鈴は落ちませんでした。1号機も変化なし。左の鈴のみ少し感度が良すぎた(落ちやすかった)かもしれません。そう思っていたら、本日(7月13日)0時37分、宮城県沖を震源とするM5.1が発生。最大震度4。当地は震度3。
 以上、記録として追記しておきます。

<追記2>
 本日(7月13日)、午後3時15分頃、また2号機の左の鈴のみが落下しているのをXが確認。ちょうど雷が鳴っていたとのこと。電界あるところに磁界あり。その影響かもしれません。
 以上、記録として追記しておきます。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする