標高1264m。山形県山形市。不忘山から北に延びる蔵王連峰縦走路はこの山で終わりを迎えます。広義の意味で蔵王北端の山。地味ではありますが、仙台から電車で行けること、登山道が縦横に開かれ、バリエーションが楽しめるなど、山屋には貴重な山域です。この山は、若い頃、厳冬期に単独登山を試みて、ルートを失い、雪洞を掘ってビバークを覚悟したものの、怖さに耐えきれず、命からがら下山した苦い思い出があります。今思えば、無謀もいいところで、よく下山できたものだ思います。標高はさほどではありませんが、雪の深さは半端ではありません。それ以降、あまりこの山には足が向かなくなり、もっぱら南面白山や小東岳あたり、あるいは峠や谷筋を歩き回ることが多くなりました。ときどき、ホームでワッチしていると、この山頂の移動局の信号が細々と聞こえてくることがあります。いつか自分もと思いながら、なかなか実現できないでおりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/07/8e2b69c77e1f5f9657deeab688783b40.jpg)
中面白山より大東岳、南面白山
今シーズン、白い物が降りてくる前の奥山の登り納めにと、十数年ぶりに北面白山をめざすことにしました。この日、天気は高曇り。一日崩れることはなさそうです。JR仙山線の始発に乗って面白山高原駅下車。登山者らしき5~6人が南と北に散っていきました。今回は、無線運用が目的の一つなので、山頂への直登ルートである「かもしかコース」をとりました。名前に恥じることなく、急登に次ぐ急登。約2時間の直登です。やっと見晴らしが良くなったと思ったら間もなく、そこが山頂でした。小広いピークは高度感があり、360度遮るものがありません。南面白山から大東岳の稜線が目の前に迫り、遠くには鳥海山も霞の上に、浮かんでいました。はるか彼方には仙台のビル群らしき建造物も確認できます。久しぶりの山頂、申し分のない眺望を楽しむことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/ac/861ae9cb73df935be1cd4092938febf9.jpg)
北面白山 山頂
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山頂直下より
さて、誰も来ないうちに、さっそく無線の準備。人気のある山で、けっして広くはない山頂なので、今日はJ型アンテナのみ。運用は、2番目と3番目の電車で登山者が登ってくる前の2時間弱です。リグはいつものDJ-S17 5W。
ワッチしてみると、宮城、山形、新潟各県の信号が聞こえています。周波数チェックの後、午前9時20分、CQを出し始めました。前半は、ほとんど宮城、山形各局からの応答でした。隣の南面白山での運用の時と比べても信号に伸びが感じられません。1時間30分ほど運用を続けていったんQRT。小休止のあと、再びバンド内ワッチしてみると、岩手県宮古市のクラブ局のCQが聞こえてきました。すかさず、応答して51-55。峠ノ神山移動局。モービルホイップとのこと。こちらにはクリアに入感していました。約200km。さらに「JR8・・・/8」のかすかな信号。42~41程で入感。こちらもクラブ局。コールサインと移動地は完全に確認できました。2~3度程応答を試み、粘ってみたのですが、コールバックいただけませんでした。そのうち、ノイズに埋もれがちとなり、了解できなくなってしまいました。この局の移動地は函館の隣の北斗市ということでした。距離約400km。残念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/70/ecfd8a6e72eb33ea6ca62d2285cd0873.jpg)
ちょうど十数人のグループが登ってきたところで、いったん撤収。縦走路を中面白山に向かいました。この山頂も見晴らしは抜群ですが、山頂らしい雰囲気はなく、単なる通過点という感じで、標識もありません。今度は、ハンディ機にロッドアンテナRH770を取付けてワッチしてみました。タイミングよく、岩手県岩泉町の安家森移動局のCQが52ほどで入感。コールしたところ、さっそく応答あり。8向けのアンテナをこちらに回していただいて57-59で交信成立。安家森はさきほどの峠ノ神山よりも北に約40km。この日の最長記録でした。さらに少し下山したところで、新潟県魚沼市の守門岳移動局のCQ。この局もハンディ機、2Wだそうで、同じくRH770をお使いとのことでした。RH770、なかなかのものです。59-57。
山頂ではそう長い時間はとれないので、せっかちにCQを出すことが多いのですが、じっくりとワッチしていれば、ホイップ系のアンテナでもかなり遠方からのCQが逆に聞こえてくるのかもしれません。山頂に着いたら、ゆっくりコーヒーでも飲みながら眺望を楽しむ、その間、メインをワッチしておいて、遠方の信号でも聞こえてきたら、コールさせていただく・・・。元来、「待つ」ということが苦手なもので、今はできない話ですが、遠い先も無線を続けているとしたら、たぶんこんなスタイルに落ち着いていくのかな、と思ったりもします。
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中面白山より大東岳、南面白山
今シーズン、白い物が降りてくる前の奥山の登り納めにと、十数年ぶりに北面白山をめざすことにしました。この日、天気は高曇り。一日崩れることはなさそうです。JR仙山線の始発に乗って面白山高原駅下車。登山者らしき5~6人が南と北に散っていきました。今回は、無線運用が目的の一つなので、山頂への直登ルートである「かもしかコース」をとりました。名前に恥じることなく、急登に次ぐ急登。約2時間の直登です。やっと見晴らしが良くなったと思ったら間もなく、そこが山頂でした。小広いピークは高度感があり、360度遮るものがありません。南面白山から大東岳の稜線が目の前に迫り、遠くには鳥海山も霞の上に、浮かんでいました。はるか彼方には仙台のビル群らしき建造物も確認できます。久しぶりの山頂、申し分のない眺望を楽しむことができました。
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北面白山 山頂
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山頂直下より
さて、誰も来ないうちに、さっそく無線の準備。人気のある山で、けっして広くはない山頂なので、今日はJ型アンテナのみ。運用は、2番目と3番目の電車で登山者が登ってくる前の2時間弱です。リグはいつものDJ-S17 5W。
ワッチしてみると、宮城、山形、新潟各県の信号が聞こえています。周波数チェックの後、午前9時20分、CQを出し始めました。前半は、ほとんど宮城、山形各局からの応答でした。隣の南面白山での運用の時と比べても信号に伸びが感じられません。1時間30分ほど運用を続けていったんQRT。小休止のあと、再びバンド内ワッチしてみると、岩手県宮古市のクラブ局のCQが聞こえてきました。すかさず、応答して51-55。峠ノ神山移動局。モービルホイップとのこと。こちらにはクリアに入感していました。約200km。さらに「JR8・・・/8」のかすかな信号。42~41程で入感。こちらもクラブ局。コールサインと移動地は完全に確認できました。2~3度程応答を試み、粘ってみたのですが、コールバックいただけませんでした。そのうち、ノイズに埋もれがちとなり、了解できなくなってしまいました。この局の移動地は函館の隣の北斗市ということでした。距離約400km。残念。
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ちょうど十数人のグループが登ってきたところで、いったん撤収。縦走路を中面白山に向かいました。この山頂も見晴らしは抜群ですが、山頂らしい雰囲気はなく、単なる通過点という感じで、標識もありません。今度は、ハンディ機にロッドアンテナRH770を取付けてワッチしてみました。タイミングよく、岩手県岩泉町の安家森移動局のCQが52ほどで入感。コールしたところ、さっそく応答あり。8向けのアンテナをこちらに回していただいて57-59で交信成立。安家森はさきほどの峠ノ神山よりも北に約40km。この日の最長記録でした。さらに少し下山したところで、新潟県魚沼市の守門岳移動局のCQ。この局もハンディ機、2Wだそうで、同じくRH770をお使いとのことでした。RH770、なかなかのものです。59-57。
山頂ではそう長い時間はとれないので、せっかちにCQを出すことが多いのですが、じっくりとワッチしていれば、ホイップ系のアンテナでもかなり遠方からのCQが逆に聞こえてくるのかもしれません。山頂に着いたら、ゆっくりコーヒーでも飲みながら眺望を楽しむ、その間、メインをワッチしておいて、遠方の信号でも聞こえてきたら、コールさせていただく・・・。元来、「待つ」ということが苦手なもので、今はできない話ですが、遠い先も無線を続けているとしたら、たぶんこんなスタイルに落ち着いていくのかな、と思ったりもします。
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