新たな年を迎える全国各地の表情を伝えるTV中継放送「ゆく年くる年」は自分が関わる以前から放送されていた半世紀以上も続く長寿番組だ。
年越しには各地の伝統の祈りの情景を主に伝えて、午前零時の時報と共に新年への希望に向う日本人の姿を伝え、その様子の多くは忠実に演出されたものだが、多くの日本人の心に定着して何の不思議も無く受け入れられて、視聴者も除夜の鐘を聴きながら自らの一年間を振り返りながら希望の新年を迎えるのだ。
現役時代には16回も中継現場スタッフの一員として関わったが、今は一視聴者としてこの時間は無宗教者の自分も日本人であった事に幸せを感じて素直になれる素晴しい番組だと思う。しかし今回は演出構成が雑になった感じがして自分の心に響くものは無かった。紅白歌合戦とは言わないまでも担当者の世代交代時代の流れで期待していた事が無理だったのだろうか。