ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

裁ち蕎麦

2013年11月19日 | 手打ち蕎麦打ち
 
                  
好天に誘われて、数日前に民放ローカル放送で紹介された在庭坂にある蕎麦屋「紅葉亭」に行って来た。
ここの蕎麦は桧枝岐の郷土食“裁ちそば”で、丸く延したままの生地を数枚重ねて左手を添えて右手の包丁で切る独特の技、こんな珍しい方法はここだけだろう。
“裁ちそば”屋は市内に二軒あるが、ここの主人は脱サラで会津で修行したそうだ。
季節限定の辛味大根そばを注文。4分程でそば猪口に半量入れられた辛味大根おろしが添えらて、この店の売り皿そば(器が皿)が出された。
どうして食べようかと一瞬考えたが、昔塩川町農協婦人部の蕎麦部会でご馳走になった“高遠そば”が頭に浮かび、この時はたまり醤油だったが、ここでは同時に出されたそば汁を加えて食べた。
麺の断面は四角でなく細切りの平麺に近い。一番始めの一口は素のまま食べたてみたが、新そばにしては香りも薄くイマイチも茹で加減は好みと合致して、以後は自己解釈“高遠そば”として堪能した。
ただ、TVの映像には外皮と甘皮の星が麺全体に浮かびあがり、肌もざらつきどう見ても荒挽き粉、これなら絶対旨いと期待して訪れたが、滑らかな肌に星が浮かんだ麺で正直期待ハズレも店主の責任では無く、ビッグアップで撮影された映像とレンズの魔術に騙されてしまった自分が悪かった。
一つだけ注文させてもらえれば、売りの皿そばにはすのこを敷いて欲しい。皿を使ったのは他の器ではすのこの管理が面倒で手抜き?かも知れないが、折角の旨い蕎麦も最後は水浸しだった。
帰りは遠周りして湯野農協選果場直売所で自家用のハネ物ふじリンゴを10Kg位買った。果物大国福島の桃は桑折地区、林檎は湯野地区が長年の舌で一番旨いと信じているので、贈答品を含めてもう十数年も前から両地区の選果場へ通い続けている。
今朝は無線でこれまで捕り逃していたZ81X(South Sudan)80mCWも捕れたし、美味い高遠そばとリンゴも食べられた良い一日だった。