ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

福島手打ちそば研究会

2013年10月12日 | 手打ち蕎麦打ち
          
「珍しい粉を打つから遊びに来て」とWさんに誘われて7ヶ月ぶりに研究会の雰囲気を楽しんで来た。
今日の粉は青森県黒石市で20年程前から栽培されて来た北海道産の名品、幻のそばとも称される「牡丹そば」の石臼挽きだそうだ。
研究会が発足して間もない頃、故Sさんが幌加内から牡丹玄そばを調達して自家製粉した粉を全員で打った事もあったので、今日誘いを受けたのも多聞に黒石産との比較もあったのではないだろうか。
もう自分では打てないので補助役を兼ねて直近で観察させてもらったが、粉はきめ細かくやや緑をおびた真白で握りしめると7割ほど形が残り、仕上がりは都会人好みの今風のそばと容易に推察できた。
“水回し”初めの加水でそばの香りが最高に達するのにごく微量「何かおかしいね?」と話ながら第2加水、7~8回廻した頃から急激に強い香りが放ち過去に無い体験。
“練り”しっとりとした感触にしては生地のひび割れが発生“菊練り”で修正“延し”でも若干発生、二度目の人からは加水量を増して回避していた様だった。
試食では肌のきれいな香りは薄くのど越しの良い並みのそば。
Wさんからお土産に頂戴して改めて夕食でご馳走になったが、矢張り“美味さ”よりも都会人好みの万人受けする上品なそばだった。
素人百姓をしていた頃京人参や丹波の黒豆、大阪泉州水なす、加賀太きゅうり等を興味本位で栽培してみたが、何度挑戦しても類似品は出来ても同じ品質の物は出来なかった。地場名産品は気候風土に合ったその場所でしか栽培は不能で、青森産の“牡丹そば”も同様ではなかったかと感じた楽しく過ごした半日だった。