ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

ハタハタ

2006年12月14日 | 男の料理
秋田の旬の味“ハタハタ”が届いた。とは云っても秋田の同僚FさんがSさんのところへ送った物で、Sさんが「一箱あっても食べきれない、手伝って」とお裾分けして頂いた物だ。
Sさんは「F君が仕事先から送って来た」と産地表示ラベル(船名まで)も付けて持って来た。男鹿北浦港は秋田では一番水揚げの多い港でハタハタ=北浦、自分も三回ほど仕事で関った懐かしい所だ。近年は乱獲ですっかり高級魚になってしまったが、当時は入港する舟全てが船倉からあふれ出るほどの大漁で、浜の値段が一箱40円、その木箱が100円と信じられない安値だった。
当時秋田では“ハタハタ”は正月を迎える必需品として何処の家庭でも大量に消費していた様で、仕事が終わると皆んな一人4~5箱も買い込んで中継車や電源車にいっぱい詰め込んで帰って来た。自分は4~5匹もあれば十分なので同僚のそれぞれから「1匹ずつ恵んで」と頼んだら、背丈ほど積まれた箱から溢れ落ちた地面のハタハタを指して「踏まれてない物を拾ったら」と一同爆笑も結局一匹ずつ恵んでもらったが、その時先輩のAさんから「ハガチャンもハタハタを好んで食べる様になったら転勤だナ、皆んなそうだから」は今も忘れない。

              
何時しか好んで食べる様になり、こんな美味いもの親兄姉にも食べさせたいと思い、食通のMさんに相談したら「市民市場で酒粕・味噌も買ってゴミ袋に詰めて客車便で送れ」と、指示通りに何度か送った事があった。
しょっつる(塩汁)鍋が定番だが、今回は当時の懐かしい思い出に浸りながら酒粕漬け(味噌と半量)を再現、一週間後に二度目の楽しみが待っている。
また年末には秋田八森町S水産から(毎年予約)ハタハタ寿しが届く。我が家でも何時しか新年を迎える必需品になってしまったが、ハタハタは漢字で魚に神「鰰」と書く。
今回は正に神のお使い?恵に感謝感激!