観光大国へ
当面の目標であった訪日外国人年間2000万人は、数年前倒しで昨年達成し、今や2020年の東京オリンピック年には現在の倍の4000万人が目標と聞く。
一つは昨年暮れに成立した「カジノ解禁法」に基づく「IR(カジノを中心とした統合型リゾート)実施法案」の実現がある。海外からの投資を呼び込み、観光客数の増加を期待しているのだ。
海外では普通に行われるカジノでの博打は、この国には無いものであったゆえに国民の不安も大きく、反対も当然にある。ギャンブル依存症や、風紀の乱れ、怪しげな外国人の増加、伴って犯罪の増加への懸念。不安は当然であり、首都圏に誘致するのは如何なものかと考えていた。
ところが、今年1月8日、ビートたけしの「TVタックル」では、ロシア通の大学の先生が、トランプ新大統領、プーチン大統領と安倍首相で、北方四島の択捉島にこれを作る話が進んでいると紹介し、盛り上がっていたのだ。ロシアと日本の経済特区として、海外から択捉島にカジノ目当ての観光客を空路直接呼び込む算段だという。このため、安倍首相は11月にトランプ氏を訪問して意向を確認し、プーチン大統領来日に合わせて「カジノ解禁法」を成立させたと言う。事実は知らない。確かに最近、択捉島の新空港を使って、旧島民が里帰りできるようになるという新聞記事があった。択捉島で空港整備が進んでいることだけは確かなようだ。
一方国会では、民進党の野田幹事長が代表質問で、ロシアと経済協力を約束しただけで、一歩も前進しなかったと北方四島返還交渉をやり玉に挙げ、世界の述べ100か国を廻って、計54兆円もの支援の約束をしてきたけれど、その採算性はどうかなど、安倍外交にネチネチと因縁を付けていた。外交は国民にもいちいち公表できない裏が一杯あることで、「開けてびっくり玉手箱」的なところがあることを期待しよう。
カジノ法案はそれほどお勧めしないけれど、批判だけは得意の寄せ集め選挙互助会政党が、政権を取った際に即止めにした、当時の麻生首相が進めていた「アニメの殿堂」は海外の観光客を呼べる優れた構想だった。麻生さんが「ゴルゴ13」が好きだったから提案したのだろうくらいの軽いノリで、止めにしたのだろうけれど、事業仕訳大失敗の代表例ではなかったか。訪日外国人の出る最近のテレビ番組などを見ても、日本のアニメファンは世界に浸透している。これは現政権で復活させる必要がある。カジノよりはるかに良質な観光大国化のための方策ではないか。
「君の名は」など中韓でも大ヒットしているそうだし、2016年のキネマ旬報の日本映画部門の第一位に輝いたのもアニメであった。「この世界の片隅に」は海軍軍港と大和を建造した海軍工廠があった広島県呉市が舞台だ。改めてあの戦争の悲惨さがグイグイと伝わってくる映画だった。さらに、テレビの連ドラなども実写であっても原作は漫画というのが非常に多いように思う。
われわれが子供時代の鉄人28号、鉄腕アトム、だるま君、そして巨人の星やアタックNo.1、柔道一直線などスポ根ものへ。ドラえもん、ドラゴンボールにこち亀、ベルバラ、そしてスタジオジブリ、テルマエなどへと連なっていく。
少なくともカジノより遥かに健全で、世界の青少年からお年寄りまで楽しめる。今年のこの国の観光の目玉にぜひ「アニメの殿堂」企画を一押ししたい。
当面の目標であった訪日外国人年間2000万人は、数年前倒しで昨年達成し、今や2020年の東京オリンピック年には現在の倍の4000万人が目標と聞く。
一つは昨年暮れに成立した「カジノ解禁法」に基づく「IR(カジノを中心とした統合型リゾート)実施法案」の実現がある。海外からの投資を呼び込み、観光客数の増加を期待しているのだ。
海外では普通に行われるカジノでの博打は、この国には無いものであったゆえに国民の不安も大きく、反対も当然にある。ギャンブル依存症や、風紀の乱れ、怪しげな外国人の増加、伴って犯罪の増加への懸念。不安は当然であり、首都圏に誘致するのは如何なものかと考えていた。
ところが、今年1月8日、ビートたけしの「TVタックル」では、ロシア通の大学の先生が、トランプ新大統領、プーチン大統領と安倍首相で、北方四島の択捉島にこれを作る話が進んでいると紹介し、盛り上がっていたのだ。ロシアと日本の経済特区として、海外から択捉島にカジノ目当ての観光客を空路直接呼び込む算段だという。このため、安倍首相は11月にトランプ氏を訪問して意向を確認し、プーチン大統領来日に合わせて「カジノ解禁法」を成立させたと言う。事実は知らない。確かに最近、択捉島の新空港を使って、旧島民が里帰りできるようになるという新聞記事があった。択捉島で空港整備が進んでいることだけは確かなようだ。
一方国会では、民進党の野田幹事長が代表質問で、ロシアと経済協力を約束しただけで、一歩も前進しなかったと北方四島返還交渉をやり玉に挙げ、世界の述べ100か国を廻って、計54兆円もの支援の約束をしてきたけれど、その採算性はどうかなど、安倍外交にネチネチと因縁を付けていた。外交は国民にもいちいち公表できない裏が一杯あることで、「開けてびっくり玉手箱」的なところがあることを期待しよう。
カジノ法案はそれほどお勧めしないけれど、批判だけは得意の寄せ集め選挙互助会政党が、政権を取った際に即止めにした、当時の麻生首相が進めていた「アニメの殿堂」は海外の観光客を呼べる優れた構想だった。麻生さんが「ゴルゴ13」が好きだったから提案したのだろうくらいの軽いノリで、止めにしたのだろうけれど、事業仕訳大失敗の代表例ではなかったか。訪日外国人の出る最近のテレビ番組などを見ても、日本のアニメファンは世界に浸透している。これは現政権で復活させる必要がある。カジノよりはるかに良質な観光大国化のための方策ではないか。
「君の名は」など中韓でも大ヒットしているそうだし、2016年のキネマ旬報の日本映画部門の第一位に輝いたのもアニメであった。「この世界の片隅に」は海軍軍港と大和を建造した海軍工廠があった広島県呉市が舞台だ。改めてあの戦争の悲惨さがグイグイと伝わってくる映画だった。さらに、テレビの連ドラなども実写であっても原作は漫画というのが非常に多いように思う。
われわれが子供時代の鉄人28号、鉄腕アトム、だるま君、そして巨人の星やアタックNo.1、柔道一直線などスポ根ものへ。ドラえもん、ドラゴンボールにこち亀、ベルバラ、そしてスタジオジブリ、テルマエなどへと連なっていく。
少なくともカジノより遥かに健全で、世界の青少年からお年寄りまで楽しめる。今年のこの国の観光の目玉にぜひ「アニメの殿堂」企画を一押ししたい。