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春が来れば 第8回

2024年03月22日 | ブログ
アベノミクスの終焉

 ようやく日銀はマイナス金利からの脱却を決めた。岸田首相も了承した。日銀による利上げは17年ぶりという。安倍政権と当時の日銀総裁のアベノミクスは日本経済を低迷させただけでようやく終焉した。

 早速、専門家筋のアベノミクス信奉派と思われる学者からは、批判するコメントが出ていたが、単なる専門馬鹿か、マイナス金利で儲けていた連中の戯言に聞こえる。銀行普通預金の金利は0.001%だったものが0.02%と20倍となる。まだまだ低いが、庶民がやりくりして将来の為と銀行に預けた貯金が、1年経っても全く増えない状態が長く続いた。確かに住宅ローンを返済している庶民もおり、設備投資で金利を払っている中小企業経営者など、不都合を感じる人々もおろうが、マイナス金利などというものが元々異常なのであり、可能であれば修正しなくてはならなかった政策であったのだ。貯金していてもお金は増えません、投資はどうですか。NISAなら利益に税金も掛かりません。政府が庶民へ博打を指南である。

 これも真っ当なことではない。投資はそれなりに学んだ後にやることで、政府が元手保証するなら兎も角、本来NISAが低リスクと言うなら、もっと早くマイナス金利を止めれば良かった。

 ここに来て、特に中共の経済状態が悪く、また習近平の共産主義回帰路線で、中共への投資が急速にしぼんだ影響もあり、わが国もようやく普通の経済政策へ戻れる状況に成って来たのだ。勿論中共信奉派、アベノミクス教信者には好ましくなかろうが、特にこの10数年のわが国の経済政策が異常で、確かに低金利で大いに儲けた起業家や投資家には不満を鳴らし、マイナス金利解除をいろいろと理由を付けて批判する連中も居ろうが、元々全く不自然な行き過ぎた経済政策であったことを認識すべきだ。

 当面の金利上昇で、国債の金利が3兆円増えるというマイナス金利解除の負の面もあるが、低金利をいいことに、何でも国債で賄ってきた安易な政策が問題であって、多額のすなわち身の程を知らない借金漬けの経済政策が悪かったのである。

 自民党の裏金問題でも炙り出された無責任な連中の多くは、安倍政権を支えた連中(安倍派、二階派)で、駄目なことを押し通して歴代最長内閣を演出した。その連中が政倫審でいい加減な答弁に終始し、余計国民の顰蹙を買っていることは見ての通りである。

 真っ当な人間に政治家に成って貰いたいし、そのトップである内閣総理大臣などは、地頭の良い嘘をつかない人に成って貰いたい。この失われた数十年は返って来ないが、ようやく少し春めいて来たのだ。この流れで次の内閣に期待しよう。




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