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新、時事散歩 第5回

2024年04月13日 | ブログ
詰み

 10日発売(8日には郵送されて来た)の文藝春秋五月号の緊急特集“都知事の裏の顔”「私は学歴詐称工作に加担してしまった」という記事が出た。弁護士で元都民ファーストの会事務総長であり、小池知事の最側近と言われていた方の述懐である。同誌には、小池氏のカイロ時代の友人であった女性による、「カイロで共に暮らした友への手紙」も掲載されている。いずれも小池氏の学歴詐称を告発する内容である。

 政治家に限らないが、社会に出てからの活躍と学歴がそのままリンクするものではない。ただ、公的な選挙などに立候補する場合の学歴詐称は、即アウトになることは、過去にはプロ野球の名選手そして名監督であった方の奥様が、選挙に担がれた際、学歴表示に間違いがあって、立候補はならなかった。テレビのコメンテータでよく見かける人だなと思っていたら、学歴詐称があったということで、その後まったくテレビに出なくなったこともあった。

 今は東京都知事という要職にあり、過去には自由民主党代議士として大臣さえ務めた方の学歴が嘘であったなど、本来あってはならない不祥事である。文藝春秋に告発文を掲載した元側近の方も、事実を述べることに、その影響の大きさから相当悩まれたことを記述されている。

 以前から、小池氏の学歴詐称疑惑はくすぶり続けていたわけだが、詐称する側が権力や金の力で、卒業証書等の証拠物件を取り揃えたとの言い分もあれば、摘発側には、小銭欲しさに強請りたかりのようなことをしていると、言うことも出来ないことはない。そういう事例さえあるかも知れない。真実を突き止めるのは難しい。

 小池氏の学歴詐称疑惑に対して、私が観ていないだけで、そういう放送があったかも知れないが、テレビのワイドショーなどに取り上げられているのを観たこともなく、権力側に滑り込むと、メディアに対しても強力なバリアができるものと思ってはいた。ただ、個人的には、『女帝』など読んでもいないが、小池都知事は相当黒に近いと睨んでいる。私自身は都内に住んでいるわけではなく、選挙があっても関係はないが。ただ、小泉元総理時代には、小池氏は環境大臣や防衛大臣として入閣している。内閣の広告塔も演じた訳だ。

 人脈という言葉があるが、繋がり合う人と人は必ずいい面でも悪い面でも響き合う所があるもので、本人を見ても分からない所が、その人の人脈から浮かび上がることは大いにあるものだ。総理大臣までも上り詰めればなお、大臣に任命する人物が学歴詐称で伸してきた人物だったなどと、後から知らなかったでは恥ずかしい話となる。その点安倍氏は、小池氏と距離をとっていたことは正解であった。彼は薄々気づいていたのであろう。

 相手が藤井八冠でなくとも、小池氏の人生ゲームはすでに詰んでいるのではないか。恥の裏塗りを繰り返すことなく、世界の大都市東京の名を汚すことなく、退任されるのが常道であろう。




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