品質マネジメント研究会
中小企業診断士は診断協会を元締めとして、都道府県別に一般社団法人として中小企業診断士協会がある。そして会員診断士は、自らのスキル向上のため仲間を募り各種の研究会と称する勉強会を組織している。協会から所定の補助を受けるためにその条件を満たして登録するも良し、会員に呼び掛けの為に登録のみして活動している研究会もあるようだ。
しかし、多くの研究会がある中、知る限り「品質管理」を冠した研究会は無かった。品質管理は経営の基本であると考える者にとってみれば、唯一の経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士に、品質管理の考え方や手法をさらにブラッシュアップしてコンサルに活用しようというグループが無いことに不満を持っていた。
聞くところによると「昔はあった」そうだけれど、バブル崩壊後はITだグローバル対応だと、「品質管理」は前時代の遺物のように感じられているところがあったのかも知れない。時代の流れがさらに急速になったことで、長期的視点で、企業体質の改善を標榜する日本的品質管理では、時代に間に合わないと感じられる節もあったのかも知れない。
そこで、仲間を募って、品質管理の研究会を作ろうと考えた。言い出しっぺではあるが、中心となって活動するのは避けようと考えていたのに、会長候補の発起人の仲間が参加できない事態となった。一時は一旦研究会作りを中断しようかとも考えたりしたが、乗り掛ってくれていた仲間が意外と前向きで、新たに声を掛けた品質管理の専門家氏が非常に好意的に話に乗ってくれたこともあり、この度「品質管理」を冠する新たな研究会を診断士協会に誕生させることが出来た。「石川馨先生生誕100周年の記念の年に」とまでは大袈裟だけれど、微力でも品質管理の世界に貢献できれば光栄なことだ。
研究会の名称として、当初は「品質経営研究会」と仮称し、創立メンバーで話し合って決めることにしていたが、どうも「品質経営」では漠然としていて、却って「品質管理」そのままがいいようにも思っていたところ、メンバーから「品質マネジメント」という候補名が挙がり、マネジメントは「経営」とも「管理」とも読み換えられるので、ここに落ち着いた。
当初は、われわれ勤め先を定年退職したシニア層の診断士を募り、その長い企業での実務経験も武器に、仕事を取れる診断士集団を作ろうという目論みもあったのだけれど、実際に研究会を立ち上げてみると、逆に、若い企業内診断士などに大いに参加して貰い、われわれが企業時代に取り組んだ日本的品質管理の良いところを汲んで貰いたいという気持ちの方が強くなった。
とは言って、研究会での検討が実際のコンサルに活きなければ意味は薄い。現場からのフィードバックによって、さらに進化したコンサルタント用の新たな品質管理手法の開発につなげることも大切な目標となる。診断士の後輩の参考になり、まさにそのことが、経営コンサルタントの世界にイノベーションと云えばまたまた大袈裟だけど、その進化にも寄与したいと願う。
それと、やっぱり大切なのは仲間との良き人間関係であり、研究会を通じて人としても高め合える仲間でなければならない。新しく加わってくれる仲間たちにも居心地の良い研究会を目指したいものである。
中小企業診断士は診断協会を元締めとして、都道府県別に一般社団法人として中小企業診断士協会がある。そして会員診断士は、自らのスキル向上のため仲間を募り各種の研究会と称する勉強会を組織している。協会から所定の補助を受けるためにその条件を満たして登録するも良し、会員に呼び掛けの為に登録のみして活動している研究会もあるようだ。
しかし、多くの研究会がある中、知る限り「品質管理」を冠した研究会は無かった。品質管理は経営の基本であると考える者にとってみれば、唯一の経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士に、品質管理の考え方や手法をさらにブラッシュアップしてコンサルに活用しようというグループが無いことに不満を持っていた。
聞くところによると「昔はあった」そうだけれど、バブル崩壊後はITだグローバル対応だと、「品質管理」は前時代の遺物のように感じられているところがあったのかも知れない。時代の流れがさらに急速になったことで、長期的視点で、企業体質の改善を標榜する日本的品質管理では、時代に間に合わないと感じられる節もあったのかも知れない。
そこで、仲間を募って、品質管理の研究会を作ろうと考えた。言い出しっぺではあるが、中心となって活動するのは避けようと考えていたのに、会長候補の発起人の仲間が参加できない事態となった。一時は一旦研究会作りを中断しようかとも考えたりしたが、乗り掛ってくれていた仲間が意外と前向きで、新たに声を掛けた品質管理の専門家氏が非常に好意的に話に乗ってくれたこともあり、この度「品質管理」を冠する新たな研究会を診断士協会に誕生させることが出来た。「石川馨先生生誕100周年の記念の年に」とまでは大袈裟だけれど、微力でも品質管理の世界に貢献できれば光栄なことだ。
研究会の名称として、当初は「品質経営研究会」と仮称し、創立メンバーで話し合って決めることにしていたが、どうも「品質経営」では漠然としていて、却って「品質管理」そのままがいいようにも思っていたところ、メンバーから「品質マネジメント」という候補名が挙がり、マネジメントは「経営」とも「管理」とも読み換えられるので、ここに落ち着いた。
当初は、われわれ勤め先を定年退職したシニア層の診断士を募り、その長い企業での実務経験も武器に、仕事を取れる診断士集団を作ろうという目論みもあったのだけれど、実際に研究会を立ち上げてみると、逆に、若い企業内診断士などに大いに参加して貰い、われわれが企業時代に取り組んだ日本的品質管理の良いところを汲んで貰いたいという気持ちの方が強くなった。
とは言って、研究会での検討が実際のコンサルに活きなければ意味は薄い。現場からのフィードバックによって、さらに進化したコンサルタント用の新たな品質管理手法の開発につなげることも大切な目標となる。診断士の後輩の参考になり、まさにそのことが、経営コンサルタントの世界にイノベーションと云えばまたまた大袈裟だけど、その進化にも寄与したいと願う。
それと、やっぱり大切なのは仲間との良き人間関係であり、研究会を通じて人としても高め合える仲間でなければならない。新しく加わってくれる仲間たちにも居心地の良い研究会を目指したいものである。