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最近の話題から 第13回

2017年07月07日 | ブログ
自民党崩壊

 まあ、都議会自民党の話ではある。もっとも首都東京の都議会選挙は、過去の実績からもその存在の大きさからも、国政に大きな影響があることは言うまでもない。今回の選挙は3年後の日本の威信をかけた東京オリンピック・パラリンピックの成否を掛けたものでもあったが、都民がどこまで責任ある投票行動をしたかも疑わしくはある。

 ここで、都議会自民党が崩壊し、議会運営のノウハウの半分くらいが消滅すると、見かけだけの都民ファーストの会では大丈夫かと、都民ではないが心配になる。オリンピックに関しては、当然国家事業でもあるので、政府自民党も粉骨砕身尽力しなくてはならないのは当然であるが、今回の都民の離反状況からすれば、面従腹背とまではゆかなくとも、骨身を削るほどの協力はし難いのではないか。

 今回の選挙での自民党の予想をはるかに超える大敗は、このところの政府自民党のゆるみにあることは確かで、マスコミも伝えるところだが、本質的な問題があった。安倍首相の長期政権維持のため、八方妥協した「加憲」そのものの変な憲法改正案を出したこと。森友、加計問題で党内の媚中、親中派に借りを作り、中国の「一帯一路」構想に協力するとの発言をしたこと。これらによって、元々の安倍シンパの勢力を大きく離反させてしまったのだ。

 選挙戦最終日の秋葉原での安倍首相の街頭演説で、あれほどの安倍退陣コールが上がったのも、保守系の政権支持基盤の綻びにある。街頭での反政権コールを行った人々はごく一部の勢力であり、お隣の国の大統領退陣コールに似ているところから、日本人の集団ではないようにも見える。この国を代表する勢力などではけっしてないが、マスコミはいかにも国民の声のように報道する。このような集団の跋扈を許すのも、安倍政権が勢力基盤の支持を失ったからではないか。

 この国の危険な兆候は、自由民主党議員さえ、自分たちの保身のため、国家的見地で政治を行っているか疑わしいこと。「自由民主党憲法改正草案」(平成24年4月)とは全く異なる加憲案が総裁の口から出てきていながら党内から異論は少ない現実。憲法協議の会には出席者が随分少ないらしい。憲法改正は票にならないと踏んでいる。

 北朝鮮には、事あるたびに声高に批判して一応ファイティングポーズは取るけれど、竹島を不法に占拠し、慰安婦問題日韓合意は金を取っただけで全く進展させず、今度は強制労働の像を建てると言い、向こうの要人がわが国に来ると、日本は景気が良いのだから韓国の若者を受け入れて就職させろというような、やりたい放題言いたい放題の韓国には一向に制裁を科さないこと。一時的な大使召喚など韓国は痛くも痒くもない。

 受け皿のない現状で、政府自民党までが崩壊・分裂すればどうなるか。自衛隊蜂起のような勢力が台頭する恐れがないとは言えない。そのようなことにならないように、裏つながりで中韓に阿る議員を整理し、日本人としての矜持、伝統を大切にし、自国は自分たちで守る、隣国にもきちんと物の言える、そして米国と対等な同盟、真の独立国家を目指す真っ当な政党に自民党を作り変えていくことしか道はない。都議会選挙で見せたご都合主義の公明党からの脱皮も必要ではないか。「敵は味方のフリをする」。
コメント
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