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この国の風景5

2009年11月13日 | Weblog
女子大生殺害事件

 政権が友愛を標榜して曖昧な政治主導を意気込んでいるけれど、巷では友愛とは程遠い事件が頻発している。千葉大学の4年生所謂女子大生が、自宅マンションで殺害され放火された事件が10月22日。10月26日から行方不明となっていた島根県立大学1年生のやはり女子大生の切断された頭部が広島県の山中で見つかったのが11月6日。どちらも稀にみる残虐な事件で、特に島根県の女子大生の事件は、宮部みゆき氏の「模倣犯」を思わせる事件発覚の状況である。また埼玉県の女性による結婚詐欺事件は、当該女性を巡る複数の男性が過去に不審な死に方をしているところから、こちらは連続殺人事件への嫌疑がかかっている。同様の事件が鳥取県でも発生しているけれど、どこかで飛行機が落ちると連続して墜落事故が起きることと共通して、類似の事件・事故は続くものだ。

 また今年は、オーム真理教の信者によって引き起こされた弁護士一家殺害事件から20年。オーム真理教の事件では宗教団体ということで警察も腰が引けて、あらゆる悪が尽くされた揚句でなければその正体を暴くことが出来ず、多くの犠牲者を出したことは記憶に新しい。

 近年マスコミの力はものすごく、警察権力に対する過度の警戒によるマスコミからの批判は、警察捜査を萎縮させ事件の拡大を招くこともあるように思う。確かに足利事件のようなことになっては困るのだけれど、ストーカー事件などでは被害女性が襲われてからでは遅かろう。

 巷間話をすれば、スーパーのレジのおばさんも「日本は甘いよねえ」というけれど、意外と政治家や知識階級の人々の中に死刑廃止論を真剣に論じる人が居て首を傾げてしまう。「裸の王様」の話はよくできた話で、多少ものの分かっていると思い込んでいる連中が、そのものズバリの単純な話を高尚に考えて盲目になることが多いものだ。

 外国人参政権などもそうだ。日本に住んで参政権を得たいなら、帰化すればいいことで、帰化を封じているわけでもないにも関わらず、日本人になるのはいやで参政権だけは寄こせというのはあまりに得手勝手というものだと思うけれど、いかにも大尽ぶってこれを制度化しようとする現政権などはまさに裸の王様に取り巻きが、「見事なお衣装です」と言っている集団の風景にしか見えはしない。

 それにしても島根の当該大学の人口6万人の街から学生の姿が消えたと新聞報道にあったけれど、このような犯人を捕まえても死刑廃止論者は余命を全うさせようというのであろうか。
コメント
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