元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

8月2日その二

2021年08月02日 | 鑑賞
週末の鑑賞物件の感想をまとめて。




大スクリーンは学生時代に新宿の映画館で観て以来。
というか、これが最後のチャンスかと思って足を運んだ次第。

初めて観た時、途中にIntermissionがあって驚いたものだが、それは長時間に及ぶ上映時間(約160分)を考慮してのことだと思った。
しかし、2度目で初めて納得した。
あのIntermissionは、映画の中間部、暗黒の宇宙空間を飛行し続けるディスカバリー号の内外に充満していた、息苦しさを覚えるほどの緊張感/緊迫感に対して観客が耐えられるようにするための、制作側の気遣いだったのだ。

序盤、宇宙は音楽で満たされていた。
ロケットと宇宙ステーションは、ワルツの調べに乗って優雅に踊っているかのようでもあった。

しかし、ディスカバリー号が木星に向かって飛ぶ場面では、時に機械音と呼吸音だけの場面が数分にわたって続き、無音のシーンすら挿入されていた。
観客たちはそれこそが本当の宇宙だと否応なく気づかされ、いつしかボーマンとHAL9000のやりとりは、まるでホラー映画のような恐怖感すら覚えさせるものに変化している。

恐ろしいほどのキューブリックの腕の冴え。


冒頭と終盤、映画は何も説明せず、映像と音楽しか流さない。
一体クラークとキューブリックが何を語ろうとしていたのか、観た側が必死になって考えざるを得なくなってしまう。
これは画期的な映画作法だっただろうと今更ながら推察する。

『市民ケーン』などと同様、オールタイムベストに選ばれ続ける作品だろう。




FS:冬の旅(ディースカウ&ポリーニ/ザルツブルク音楽祭ライブ)

『冬の旅』は、ディースカウだけでも3種類持っている(苦笑)。
これはポリーニが伴奏と言うことで買った音源だった。

ディースカウというとすぐ「完璧」という形容詞を使いたくなるが、どうしても使わざるを得ない。
だって、他に言い様がないのだもの(>_<)。
ポリーニのピアノも、歌に寄り添いつつ、時に激情を振りまき、時に沈潜する。これをライブで聴いた人たちは幸せだったことだろうなあ。



GM:さすらう若人の歌、亡き子を忍ぶ歌(M.フォレスター/ミュンシュ&BSO)

歌つながりでフォレスター。
深く豊かなフォレスターの歌声と、煌めくようなミュンシュ率いるボストンの音色がほどよくマッチング。
J.ノーマンは歌っていなかったかしら(^^;)?

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8月2日その一

2021年08月02日 | 吹奏楽
2年ぶりの吹奏楽コンクール県大会・小学生の部。
当日券入手のため早めに会場入りしたが、あいにくの小雨模様。
先日車検の際に傘を自宅置いたままにしてきたことを忘れていたため、しとどに濡れながらひたすら開場を待ったのであった(苦笑)。

さて、昨日は最初から5団体を聴いた。
感想を簡単にまとめると・・・

お目当ての友人T氏のバンドは、案の定ダントツの印象。3週間前の地区大会より曲の構造/表現したいことがすごく明確になり、バランス・ハーモニーもかなり整理されていた。
何より、小学生たちが目の前に作品に必死にチャレンジしようとしている姿勢が印象的。まだまだ課題は散見されるものの、次なるステージに向けてきっともう一回り成長してくれるに違いない。


個人的には、続くのは技術的に優れた演奏を聴かせてくれた二つのバンドのうちどちらか・・・、と予想していたが、結果は異なった。

せっかく高い技術を持っているのに、縦横アンサンブルを整える方に集中して美しいメロディーを持った作品の魅力を生かせなかったり、取り上げた楽曲がバンドの技術レベルに比して質、内容が乏しかったりと、実に勿体ない内容。

どちらも減点方式でコンクールに臨んでいるのかな(T_T)?


結局のところコンクールは勝ち負けだが、でも音楽そのものに勝ち負けは無い。
コンクールの結果にかかわらず、子どもたちがこれからも音楽を好きでいてくれればと願わずにはいられない。


さて今週末、高校の部を聴きに行こうか、どうしようか・・・・・・・・(^^;)?

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