週末の鑑賞物件の感想をまとめて。
大スクリーンは学生時代に新宿の映画館で観て以来。
というか、これが最後のチャンスかと思って足を運んだ次第。
初めて観た時、途中にIntermissionがあって驚いたものだが、それは長時間に及ぶ上映時間(約160分)を考慮してのことだと思った。
しかし、2度目で初めて納得した。
あのIntermissionは、映画の中間部、暗黒の宇宙空間を飛行し続けるディスカバリー号の内外に充満していた、息苦しさを覚えるほどの緊張感/緊迫感に対して観客が耐えられるようにするための、制作側の気遣いだったのだ。
序盤、宇宙は音楽で満たされていた。
ロケットと宇宙ステーションは、ワルツの調べに乗って優雅に踊っているかのようでもあった。
しかし、ディスカバリー号が木星に向かって飛ぶ場面では、時に機械音と呼吸音だけの場面が数分にわたって続き、無音のシーンすら挿入されていた。
観客たちはそれこそが本当の宇宙だと否応なく気づかされ、いつしかボーマンとHAL9000のやりとりは、まるでホラー映画のような恐怖感すら覚えさせるものに変化している。
大スクリーンは学生時代に新宿の映画館で観て以来。
というか、これが最後のチャンスかと思って足を運んだ次第。
初めて観た時、途中にIntermissionがあって驚いたものだが、それは長時間に及ぶ上映時間(約160分)を考慮してのことだと思った。
しかし、2度目で初めて納得した。
あのIntermissionは、映画の中間部、暗黒の宇宙空間を飛行し続けるディスカバリー号の内外に充満していた、息苦しさを覚えるほどの緊張感/緊迫感に対して観客が耐えられるようにするための、制作側の気遣いだったのだ。
序盤、宇宙は音楽で満たされていた。
ロケットと宇宙ステーションは、ワルツの調べに乗って優雅に踊っているかのようでもあった。
しかし、ディスカバリー号が木星に向かって飛ぶ場面では、時に機械音と呼吸音だけの場面が数分にわたって続き、無音のシーンすら挿入されていた。
観客たちはそれこそが本当の宇宙だと否応なく気づかされ、いつしかボーマンとHAL9000のやりとりは、まるでホラー映画のような恐怖感すら覚えさせるものに変化している。
恐ろしいほどのキューブリックの腕の冴え。
冒頭と終盤、映画は何も説明せず、映像と音楽しか流さない。
一体クラークとキューブリックが何を語ろうとしていたのか、観た側が必死になって考えざるを得なくなってしまう。
これは画期的な映画作法だっただろうと今更ながら推察する。
『市民ケーン』などと同様、オールタイムベストに選ばれ続ける作品だろう。
FS:冬の旅(ディースカウ&ポリーニ/ザルツブルク音楽祭ライブ)
『冬の旅』は、ディースカウだけでも3種類持っている(苦笑)。
これはポリーニが伴奏と言うことで買った音源だった。
ディースカウというとすぐ「完璧」という形容詞を使いたくなるが、どうしても使わざるを得ない。
だって、他に言い様がないのだもの(>_<)。
ポリーニのピアノも、歌に寄り添いつつ、時に激情を振りまき、時に沈潜する。これをライブで聴いた人たちは幸せだったことだろうなあ。
GM:さすらう若人の歌、亡き子を忍ぶ歌(M.フォレスター/ミュンシュ&BSO)
歌つながりでフォレスター。
深く豊かなフォレスターの歌声と、煌めくようなミュンシュ率いるボストンの音色がほどよくマッチング。
J.ノーマンは歌っていなかったかしら(^^;)?
J.ノーマンは歌っていなかったかしら(^^;)?