外食が続く悩み

このところ都内に住む家族が集まって外食する機会が続く。クリスマス、新年会、孫の誕生会が二度などの日にちが決まっている食事会の他に、近くに来たからチョット食事しようと娘が飛び込んで来る。家族と一緒する機会を出来るだけ作ろうと思っているので大歓迎なのだが。

家族で食事する場合は私が費用負担するのが通例だ、私はケチケチ生活しておりお金に困ることはない。美味しいものを食べたいという気持ちもそれ程ない。末の息子のボーナスで家内のお気に入りのお店に行くこともある。実はその時にいささか嬉しくないことが起こるのだ。

昨日は家内が週２回の夜間アルバイトを退職する記念に仙川のレストランに行き、彼女の好物のカニ料理を頂いた。今回は末の息子の提案で家内の為の食事会を息子が支払った。カニは私にとっては特に好みではなく、強いて言えば高価なので個人的には絶対に行かない店だ。

最近は好きだった魚料理も臭いが気になるようになり、歯が弱って来たので堅い肉も敬遠するようになった。家内は家で作る料理やレストランの料理が制約を受けやりにくくなったと時折愚痴をこぼす。私は安ければ何でもいいと言いながら、料理にケチをつけると思われている。

昨日のカニ料理も私にはそれ程美味しくなく、特にカニ味噌の臭いは好みでなく、更に押し寿司はちっとも美味しいとは思わなかった。だが嫌な思いをさせたくないので出来るだけ料理の味に係るコメントを控えた。にも拘らず普通のレストランの食事に比べて酷く高価だった。

家内は私の好みを反映した食事を頻繁に作るようになったので文句を言わなくなった。それはそれで申し訳ない気持ちもある。じゃ何が好きなのか、チョコレートは依然として大好き、最近になって大福餅とか和風の甘味をしょっちゅう食べる。概して安価な間食に糖分と油が多い。

のど飴だと称してニッキ飴を何粒もポケットに入れて散歩に出かける。バドミントンは止めたが東京では長い距離を歩き、田舎では山裾歩きとサイクリングを続けているが、徐々に体重が増え血糖値が上がりつつある。家内は頻繁な間食が問題、糖分とオイルを減らせと警報を鳴らす。しかし外食が続くと自然と甘味になってしまう。■

家族会は言い訳の機会（２）

四日前の孫の誕生会は私の失言を謝罪する機会だったと投稿した。２０年近く前に娘が結婚相手を連れて我が家を訪れた時、私は調子に乗って言いたい放題言ったことを夫君に謝った。だが、暫くして私が「良い人」だと言ってくれ嬉しかったと、娘がその場で追加してくれ救われた。

実は翌日もっと酷いことを言ったと気付いた。習慣になっている散歩をする度に、幼い子連れの父母に出会うとその可愛さに見とれてしまう。特に、女の幼子がよちよち歩く姿が可愛くて見入ってしまう。可愛い母親だと娘より一回り以上若いはずでもう堪らない。

食事会で盛り上がったところで、そんな経験を喋った後に一人でもいいから女の子の孫が欲しかった。我等夫婦は男女男とバラン良く子供が出来たんだけどなーと言ってしまった。途端に娘と長男の嫁が顔色を変えて反発した。子供一人生むのにどんなに苦労したか分かってないと。

彼女達二人とも高齢出産で、子供を産むために如何に苦労したか分かっていないと口を揃えて反論した。言われて見ればその通りで、当時は私も凄く心配したのにすっかり調子に乗ってバカなことを言ってしまった。直ぐに謝ったが、たぶん彼女達は私の失言を忘れないだろう。

来月三番目の孫の誕生会をやる予定なので、その機会に改めてもう一度謝る積りだ。何故私はこうも失言が多いのか。会社勤め時代に課長レベルも出席したプロジェクトの反省会で、若造の私が失敗はマネジメントの問題だと言って、その場をシーンとさせたのを未だに思い出す。反省して家族会の主役は女だと忘れてはいけない。■

ＩＴオンチになり下がる（補足）

３日前にネット上で帰郷の航空便と北海道旅行の予約をしたが、クレジットカード支払いが上手く処理できず難航し、２日かけてやっと支払いを完了させたと投稿した。難航した理由は個人情報を厳密に管理する為に頻繁にプロセスとパスワードを変更させ、私が変更について行けなかった為と推測した。

１日目にはパスワードに係る手続きが受け付けられなかったが、２日目には同じパスワードを使って入力して支払いが受け付けられた。パソコンのＯＳが記憶しているパスワードを利用せず、キーボードを叩いて手入力するとシステムは素直に受け付けてくれたように感じた。

だが、昨日の朝クレジットカード会社からメールが届き、「不正利用の可能性があるのでカード利用を制限した、北海道旅行の本人利用を確認したら利用制限を解除する」と通知を受けた。最近はこの手の怪しいメール（ＳＰＡＭ）が届くので、毎月支払いのルートからクレジットの利用状況を調べると、北海道旅行の支払いがリストアップされてなかった。

一方、不思議なことにその後に処理した帰郷の航空便の支払いはリストアップされていた。これでメールはＳＰＡＭでないと判断して、私の買い物であることを確認する返答を返した。すると３時間余り経過後に利用確認したので利用制限を解除すると通知のメールが来た。もう一度北海道旅行の支払いの手続きをしろという。

それで却って私のネットでの支払いに不安があったので念のために旅行会社に電話で問合わせをし、本人確認後に担当員の勧めで電話でクレジット支払いを済ませた。問題を報告した時、家内や息子は銀行振り込みをした方が間違いがないと勧めてくれたが、私は後々のことを考え何処でも支払えるようクレジットカードに拘った。

後から考えると、私がパソコン上で何度も繰り返しクレジット支払いの手続きをし、更に北海道旅行金額が何時もの支払いより高額だったので、一旦はネット上の支払完になったが、クレジット会社は本物の支払いか念を入れて確認するメールを送ったようだ。手間がかかったと文句を言うより寧ろ丁寧に本人確認してくれたのは悪くなかったと思った。■

家族会は言い訳の機会

昨日恵比寿駅前の中華料理店で二番目の孫の誕生パーティを行った。彼は小４の１０才になり、先日都の水泳記録会に参加した。早いもので３人の孫は１３、１０、８才になった。中一の孫は背が伸びて皆の前でせかされ、私と並ぶと同じ身長になっていた。

中華料理店は駅から外に出ることなく繋がっているビル「アトレ」の最上階にあり、見晴らしが良い明るい造りで圧倒的に若いお客が多かった。お店のウェイトレスも可愛い娘さんのような若い女の子ばかりで、それだけで私は満足だった。

長男は孫の好みの小籠包が美味しい店を選んだという。私は薄味が気に入ったが、家内や息子はパンチがなく物足りなかったという。孫に美味しくない時に聞かれたらまあまあと答えろと言うと、即答でまあまあと言った。問題は頻尿の私にとってトイレに立つ回数が更に増えたことだ。

私が顔デカなのに対し特に上の孫は顔が小さく、彼は背が高くカッコ好いらしい。父親の長男も顔が小さく母親似だと言い、私の血を引いた孫は一人もいなくて良かったという。３人の孫達は手足が長いので背が高くなりそうだと私も含め家族の身びいき発言が続いた。

先日喜寿のお祝いをして貰った時に思いついたように、私は死ぬまでに子供達に言いにくいけど言い残しておきたいことを伝えていくことにしている。今回は娘の夫君が我が家に訪問して結婚したいと申し入れした時に、私が開口一番「何しに来たんだ」と言い放った。

続けて「娘は色々な男と付き合っているので、男を見る目があるから君は心配してない」みたいなことを言ったと彼に謝った。受けを狙った発言だった、と。暫くして夫君がトイレに立った時に、私が「彼は言い人だね」と言い娘は嬉しかったと補足してくれ、私もホッとした。死ぬまでに打ち明けようと思っていた言い訳を一つ終わらせることが出来た気分だ。

プレゼントを交換し一段落ついたところで今度は長男の嫁さんが、「じゃ、私の時はどうだったの？」と聞かれて答えられなかった。記憶にないのだ。六本木の街角で知り合ったというお洒落な彼女と一緒になるのは、息子の強い決意みたいなものを感じて正直私は何も言えなかったのだと思う。私は政治家みたいに「覚えてない」と答えた。

食事が終わりお茶を飲もうと息子の提案で駅の外に出たが寒風で席はガラガラ、数少ないお客も震えながら座っていた。写真を撮って解散しようと提案され撮影後、駅の構内に戻り改札口で皆と別れた。自宅に戻ると下の息子は熱で布団にもぐっていた。次は何を言い訳するか、沢山ある。■

ＩＴオンチになり下がる

一昨日に春の帰郷のフライトを予約して、いざクレジットで支払いをしようとして行き詰った。最後のパスワード入力が不一致で、散々トライしたがどうにもならず一旦ギブアップした。最近は確定申告から航空便の予約支払いまで殆どの支払いがネットで済ませられる様になった。だが、逆に便利さについていけない後期高齢者もいると実感させられた。

私の場合それはそれで便利になったのだが、安全の為に夫々の処理の為に異なるパスワードを設定したのでとても記憶できなくなった。始めはメモ帳に記録したが管理しきれず、パソコンのスプレッドシートに記録することにした。これで何とかなると思ったら大間違いだった。

近年になって個人情報を厳密に管理する為に手続きを微妙に変化させ、特にマイナンバーを紐づけして操作法が大幅に変更する例もある。年に一度か二度しか利用せず、しかもシステムの操作法が毎年のように変わり、一方記憶力が毎年劣化する高齢者には極めて厳しい状況になってきた。

一昨日の航空便を予約しても購入できず、深夜までパソコンを前に格闘して遂に諦めベッドについた時は酷く惨めな気持ちになった。親しくして貰ってる友人には帰郷日程が変わるかもしれないと、みっともないメールを打つ羽目になった。

昨日は三月初めに予約した北海道旅行の支払いをする締切日で、再度パソコンを開いて挑戦しなければならなかった。息子が予約して旅行の案内書が届いていたので、不安を抱えて旅行会社のシステムをアクセスしたが意外にもスムーズに支払いのプロセスを済ませることが出来た。

前半では案内書に丁寧な操作法の説明があり、後半では一昨日苦労したクレジットカードの情報がまだ記憶に残っていたので何とかなった様だ。その勢いで再び帰郷の航空便を予約し恐る恐る支払いのプロセスに入ると、意外にも何の問題もなく処理を終えてホッとした。

後になって考えると、航空会社の本人確認、クレジット会社のカード情報確認、カード会社システムの本人確認のパスワード等が夫々に異なり、私が混乱して操作したために上手く行かなかったようだ。会社ごとに異なるシステムで異なる本人確認のプロセスをこなすのは私には厳しい。

実際のところ私は週末を除く毎朝パソコンを開き、血圧と天候から運動等の体調を記録し、内外のメールチェック、為替や株式の米国市場チェック、東京と実家の家計簿管理などを行う。これらのシステムのパスワードは全てパソコンのＯＳが記録して自動的に本人確認される。

これが結果的にパスワードを忘れてしまう原因の一つで、滅多に利用しないシステムで難儀をすることになった。思うに政府から民間のシステムまで利便性や安全性を高める為の改変が高齢者を苦しめている。後期高齢者になって昔馬鹿にしていたことを自ら墓穴を掘ってしまったようだ。

この記事を書いている時実家の集落の地区長から電話が入り、西日本豪雨で崩壊した集会所の再建費分担の通知があった。帰郷日程が確定したところでタイムリーな連絡だった。恥ずかしい思いで日程連絡をした親友にも連絡して一件落着、高齢者は手間がかかる。■