かぶれの世界(新)

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日米左派に共通する病状

2022-12-21 18:49:39 | 国際・政治
今日の日本経済新聞朝刊のFTからの転載記事「建前と偽善の米国左派」を読んで、コロナ前に実家の近くで知り合った米人中年女性とのことを思い出した。88ヵ所巡礼の途中で予約した宿に車で送り、その後実家に迎えて米国大統領の民主党候補は誰にすべきか意見交換したことだ。

私は民主党はバイデン氏を候補に選ぶべきと言った時、彼女に何故Eウォーレン氏じゃダメなのかと聞かれた。私は報道で知った通り一遍の意見だが、極左のウォーレンでは中道派の支持を得られず民主党は勝てない、大統領選は中道派の支持が勝負を決めるみたいな意見を言ったと思う。

そして、上記の囲み記事では「クリーンエネルギー事業を迅速に推進できるようにする関連法案を、民主党の左派(民主党系の無所属議員も含む)と共和党による不自然な連合が葬り去った。リベラル派のバーニー・サンダース上院議員を含め72人の民主党系議員が反対に回った。」

その結果「 2020年代末までに温暖化ガス排出量を実質50%削減するというバイデン氏の目標は事実上達成不可能となった。」と指摘している。そして、これは米国の左派が抱える2つの問題、「1)実利より道徳的に正しいかを求める傾向と2)偽善だ」と主張した。

この記事を読んで、先日私が投稿した記事「正論がぶつかる矛盾」を思い出した。与党の防衛力強化の財源として増税の是非を巡る混乱を、立憲民主党の泉代表が防衛力強化について党内で意見が纏まっていないのに首相を非難するのはおかしいと指摘した。

これって、日米の左派に共通する病状だと思った。米国では民主党の左派が反対に廻ったおかげで、共和党支持の企業が反対するクリーンエネルギー事業が骨抜きになった。自分の思う通りにならないからと言って温暖化対策を実質ぶっ潰した行為だ。

幸い日本は二大政党国ではなく、野党の維新や国民民主は防衛力強化に賛成しており米国のような骨抜きにはならないだろうと思う。だとしても、立憲民主党のような訳の分からない非難は、我が国の安全保障のあるべき姿を深掘りする妨げになると懸念する。

上記記事は左派の至る所に「NIMBY(ニンビー:Not In My Back Yard、うちの裏庭には勘弁)という実利を軽視し偽善的な左派の最も悪い特徴」の本能が見え隠れすると指摘する。このような偽善を感じると、折角良い事を言っても私は信頼できない。政治もマスコミも同じ景色が見える。■
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記憶に残る寝不足のW杯決勝戦

2022-12-19 21:14:00 | スポーツ
朝目が覚めると7時過ぎだった、いつもは6時前に起きるのだが。昨夜12時半頃に目が覚めてトイレに立った。W杯の決勝戦フランス対アルゼンチンが気になって、トイレの後ラジオを聞くとメッシがPKを決めて1-0でリードしているのを聞いて寝た。

頻尿の私が次に目が覚めたのは2時半頃だった、ゲームは2-2で延長戦に入っていた。これを聞いて眠れなくなった、メッシが2点目を決めこれで眠れると思った。ところが数分も経たたずエムバペがPKを決め3-3で引き分け、勝負はPK戦に持ち込まれ、終いにアルゼンチンが勝った。

これですっかり目が覚めてしまい、頻尿で3度目のトイレに立つとき隣のベッドの家内に声をかけ決勝戦の結果を伝えた。次に目が覚めると7時過ぎだった訳だ。テレビのサッカー解説者が声を揃えてフランス有利を予想した一方で、心情的にメッシを応援する声が多かった。私もだ。

朝食を済ませ家内と息子が仕事に出掛けた後でゆっくりNHKの中継録画を見た。アナウンサーが歴史に残る決勝戦だと絶叫した気持ちが良く分かる好ゲームだった。予想に反し後半の半ばまでメッシが率いるアルゼンチン優勢のゲームだったが、後半に入りエムバぺの2発でゲームが変わった。

しかし、延長戦に入り選手交代で再びアルゼンチン優勢のゲームの流れに変わり、更にエムバぺの一発で再度流れが変わった。決勝戦というと互いにリスクを冒さないで用心深く戦う、つまらないゲームになり勝ちというのが私の記憶だ。サッカーに限らず盛り上がらないゲームになることが多い。

だが、今回のフランスvsアルゼンチンは違った。延長戦になっても最後まで相手陣内に攻め込み、厳しいシュートを打ち合いキーパーが左右に飛んだ。多くのサッカー解説者が指摘したように、選手交代が5人まで許され更に延長戦で1人交替できるようになったことが最後まで熱戦が続いた訳だと思う。更に今回はPK戦の采配も運以上の重要な戦術になったと感じる。

午前中はテレビを見っ放しだった。昼食後はいつもは新聞を読んだりネット検索するが、そんな気にならなかった。田舎にいる時は、山裾歩きか長い距離のサイクリングに出掛けた。今日は大國魂神社から国分寺街道(通称学園通り)を通り、農業高校・刑務所・農工大・明星学園から東経大までを往復した。それもW杯決勝戦の大熱戦のお蔭かもしれない。■
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正論がぶつかる矛盾(補) 最悪の報道

2022-12-17 22:09:43 | 国際・政治
昨日投稿した記事の項目2)日本の政治混乱について、昨夜のテレビ報道は酷かったので補足しておきたい。殆どのニュース番組は、防衛増税における与党内の混乱を立憲民主党の泉代表が非難する場面を報じていた。しかし、本件の主題はウクライナや台湾などの世界情勢の変化に対し我が国をどう守るかのはずだ。

首相は我が国の防衛を米国頼みから自立すると主張。対して維新と国民民主は賛成、共産党は反対、立憲民主は賛否が分かれると報じられている。先ず自国の防衛をどうするかについて各党がどう考えるかマスコミは報じるべき、その上で防衛費増額を予算上どう扱うかの議論を報じないと意味がない。

立憲民主党は防衛強化について自党の方針を明らかにしないで、与党の防衛増税を非難した。一体どういう意味なのか。だが、立憲民主党党首の非難を報じるマスコミはもっと酷いと考える。国民を馬鹿にする最悪の報道だ。「正論がぶつかる」というより、二流野党の無意味な声明を報じる三流マスコミというのがぴったりする。■
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正論がぶつかる矛盾

2022-12-16 20:59:56 | 国際・政治
今に始まった訳じゃないが正論がぶつかる矛盾を何度も見て来た。その点、新聞は都合よく出来ている。1面にでかでかと正論をぶち、3面にその反論を言い訳のように載せる。大抵の場合それは異なる視点から見た正論A と正論Bの場合が多い。だが、時に視点は揺れ動く動点になり、判断基準にならないことがある。

また、新聞自体の視点が偏っている場合もある。そんな時は購読者が異なった視点で記事を見て評価することが求められる。一昨日の日本経済新聞朝刊のFTの転載記事「W杯の国家主義、すでに過去」(S・クーパー)は、著者が異なる視点からW杯を見て評価する興味ある内容だった。以下に私なりの視点で評価する。

1)W杯 階級社会
記事はカタールで実施されているW杯で、混乱すると予想された異なる文明同士が問題なく共存しており、ナショナリズムよりコスモポリタンの祭典になっていると評価する。地下鉄車内でサウジ男性一行がイランとメキシコ人グループの合唱に入り混じり、それを英サポーターがほほえましく見守ると描いている。褒めまくってる。

W杯はナショナリズムよりコスモポリタンの祭典だという。ヒジャブで覆った女性とショートパンツの女性が入り混じるといった宗教の違いを乗り越えた風景が見られた。だが、途上国からW杯のためにカタールに来たのはその国・地域のエリート層だけ、W杯を観戦しに来た人に共通する排他的要素は階級だ。

選手についても同じことが言えるという。現代のZ世代(1990年代後半~2010年代初め生まれ)は相手チームの選手を同僚として扱う。イランが米国に負け1次リーグでの敗退が決まった時、リベリア大統領の息子であるティモシー・ウェアを含む米国代表の選手は涙を流すイラン人選手たちを慰めた。W杯の56試合で出されたレッドカードはたった2枚だという。

FIFA(国際サッカー連盟)の視点はまさにここにある。その意味では今回のW杯は大成功だった。一方で、
カタールには移民労働者の大量死や女性差別等の人権問題が指摘され、大会前から西側からの非難の対象になっていた。又、カタール開催に絡み汚職疑惑でEU副議長が逮捕される事態になった。選手からも問題指摘する声が上がっていたのに、日本はダンマリで国際社会から取り残され離れた視点で見ていた。

2)日本の政治混乱 政争の具
同日の朝刊の中外時評「痛み止め依存の静かな危機」は最初に「東京で会う日本人は、なぜ悲観一色なのだろう」深刻な危機が襲うわけでもない。日本の政治も米欧の混迷ぶりに比べればずっと安定している。だが、人々の話題は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関りや新型コロナウイルスへの心配に向かう。

なぜ日本人は前を向かないのだろうと、ある米国人の疑問の声を取り上げている。

外国人から見ると日本の雇用や生産活動はそれなりに堅調だ。なのに、この国の活力や競争力の衰えを見逃せない。スイスの経済大学院の教授は「世界デジタル競争力ランキング」で日本は63カ国・地域中29位と過去最低。危機感や挽回への気概が薄れ、当面の生活や目に見える利益にどうしても関心が集まる。

日本は厳然とした地位低下への危機感や挽回への気概が薄れ、当面の生活や目に見える利益にどうしても関心が集まる。先回りして巨額の財政支出をいとわない岸田文雄政権の「過剰な気配り」が、その傾向に拍車をかけていると記事は指摘している。だが、この論争の視点はずれまくっていると私は感じる。

先ずはあるべき防衛強化とその財源として増税の是非について議論すべきだが、いつ議論すべきかについて党内から異論が出たとマスコミは大騒ぎし、それを見て野党は首相を非難する。何が大事で何を議論すべきか全くわかっていないように感じる。東京に来た外国人が何故騒いでいるのか頭をかしげるのは当然だ。

3)ヨーロッパの混乱 フランスの視点
ロシアのウクライナ侵攻を巡り、欧州各国の足並みの乱れが目立ってきたと、14日の日本経済新聞は報じた。フランスはウクライナの越冬を支援する国際会議を開き、発電機の供給拡大など4億ユーロ(約580億円)を超える支援実施で合意した。だが、ドイツのショルツ首相など主要国首脳は参加を見送ったという。

ウクライナ支援の主役はこれまでのところ米国だ。ウクライナに兵器を大量に供給し、欧州における存在感を高めた。一方、ウクライナへの国別の援助総額(11月20日まで)で、フランスは6位の約14億ユーロにとどまる。米国の30分の1以下、ドイツの3分の1にも満たない。フランスの軍事支援は約4億7千万ユーロ、米国の48分の1、ドイツの5分の1にすぎない。欧州には「フランスは口だけで実行しない」との不満がくすぶる。

マクロン氏は威信をかけて支援会議の開催に力を入れてきた。背景にはフランスへの不信感がある。フランスが侵攻直前までロシアの意図を読み違え、外交面での指導力を発揮できなかったという指摘を意識した。マクロン氏が独自外交の一環としてロシアとの停戦を探る動きをみせている事実への反発も根強い。

同氏は3日、仏テレビのインタビューでロシアが戦争終結に向けた協議に合意すれば、西側諸国がロシアの安全保障の必要性を考慮すべきだと言明した。ロシアに融和的だともとられかねない発言(私もそう思う)で、東欧諸国やウクライナは反発した。

マクロン氏の主張は日本のニュース番組でも良く聞かれる。一部評論家は戦争は悪だ、出来るだけ早く停戦し犠牲者を無くすべきだと訴える。だが、最大の被害国であるウクライナに後に引く気配はない。米国始めNATOとくに東欧諸国も支持する。ロシアの「やったもん勝ち」は避けるべきだと私も思う。

この視点の違いはマクロン氏の主義主張というより威信を高めたいという、寧ろプーチンのロシアと同じ発想のようなものを私は感じる。主義主張に基づく視点の違いというより、もっとえげつないと思う。ショルツ独首相、メローニ伊首相、スナク英首相等の主要7カ国(G7)のほか欧州首脳は軒並み欠席、閣僚すら派遣しない国もあったという。記事は「対ウクライナ結束に陰り」と指摘したが、視点の違いは深刻であり私も不安だ。■
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手のひら返しの正体

2022-12-14 17:51:56 | スポーツ
W杯サッカーでクロアチアに敗れベスト8に惜しくも届かなかった日本代表が帰国以来、テレビのW杯報道が一桁減ったように感じる。一体この「手のひら返し」的報道は何だ、テレビのサッカー報道を見て大騒ぎして熱狂したサッカーファンは何だったのか、と思った。

ベスト8からベスト4と進んで行くにつれ、W杯サッカーの真髄と現実を目の当たりにしファンの見る目も肥えて来るはずだ。それが次代の日本サッカーのレベルアップにつながるかもと私は期待した。だが、帰国した日本代表選手へ予選リーグを回顧する質問ばかり、何だかおかしい。聞き手がお笑い上がりの司会者では期待する方が間違っているかもしれない。

だが、今日メッシの活躍でアルゼンチンが決勝に進んだニュースを見たところで、突然ピンときた。テレビ報道もファンも日本代表チームの熱狂的ファンだった。だが、殆どはサッカーファンではなかったと気付いた。日本が負けたところで彼等のW杯は終わったのだ。逆にそれがサッカーでなくとも日本代表が勝ち進めば良かった人達だった。

だとしても、「手のひら返し」も無いよりまし、それはそれで好い。手のひら返しでも熱狂する人達と海外チームの戦う姿を見た子供達がサッカーファンになり、その中からやがて日本代表を背負う選手が出てくればいい、そんな重要な機会を与えてくれたと思う。私が生きている間は無理だと思うが。■
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