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かぶれの世界(新)

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マレーシア機撃墜はEUに責任の大半

2014-07-22 10:33:16 | ニュース

ウクライナ東部の親ロ派は撃墜されたマレーシア航空機の飛行データを記録したブラックボックスをマレーシア側に引き渡したとインターファックス通信は報じた。撃墜された犠牲者の遺体引き渡しや事故調査に消極的な姿勢を続けるロシアに対してEU内で強硬論が高まり、ロシアが親ロ派に対して圧力をかけた結果と思われる。

 

これまでロシアとの経済関係を重視して強硬な経済制裁に慎重だったEUに強硬論が出たところで、事態は動き始めた。つまり、EUもロシアもやれば出来ることを証明したといえる。換言するとEUの消極的な姿勢が、ロシアと親ロ派のウクライナ騒乱を許しマレーシア機撃墜を誘発させた。自国民に大きな犠牲が出てて国民の不満が沸き上がりオランダ等がやっと腰を上げた。申し訳ないけどいかにも欧州的だ。

 

ウクライナ騒乱は基本ヨーロッパの問題なのに、米国一人がヤキモキすす姿は以前から私には不思議な光景だった。米国の影響力の低下を実感すると同時に、EUは自分の裏庭が荒らされても何故平気なのか理解できなかった。ここで黙っていたら次にもっとヤバイことが起こると、メルケルもオランドも思わなかった。彼等は目先の金(経済関係)に目が眩んでいたとしか思えない。

 

オバマ大統領は「今回の撃墜事件は欧州と世界に対する警鐘」と述べ、米国と同調して対ロ制裁強化に取り組めと促した(日本経済新聞7/21)。当初欧州の動きは鈍かったが、世論の高まりに押されて制裁強化に動き始めた瞬間ロシアは反応した。やれば出来るじゃないか!勿論、第一の責任はロシアにあるが、撃墜の犠牲者はある意味EUが蒔いた種でもあったと私は思う。

 

ロシアがクリミア半島を奪い取った時からUEが断固たる姿勢をとっていればマレーシア機撃墜は起こらなかった。目先の利益の為に何事も穏便に済ませようとし原則を忘れると、痛烈な仕返しを受け総てがうまく行かなくなることもあるとオバマのメッセージは解釈される。相変わらず彼の事態の認識は鋭い。そう受け取るEUの首脳はいないのだろうか。或いは世論はどう考えているのだろうか。私は中国との関係にもそのような恐れがあることを指摘しておきたい。■

 

 

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田舎暮らし雑感14夏(5)

2014-07-20 11:20:30 | 日記・エッセイ・コラム

 今回の田舎暮らしも3か月余りになった。ここに来て暑さで体がダルく感じるようになった。年をとったせいか体温調節が微妙で、体を壊さないよう気を使っている。今年は例年より降雨量が多い気がする。そう感じる理由の一つは雑草の伸びがいつもより早いように思うからだ。気温が高く雨の日が続くと、たった数日で雑草がぐんぐん伸びるのが分かる。近所のお百姓との挨拶替りだ。

 昨夜は寝苦しかったが、朝起きるとタオルケットに下着だけでは肌寒かった。以前実家の裏は石垣だったが、30年前位に裏山の土砂崩れでセメントを打って以来その反射熱で夏が暑苦しくなったと母が言っていた。今ではセメントにコケが生え反射率が半減したはずだ。いつもは夏になると窓を開け放して風通しを良くするのだが、今年は今迄のところ締め切りの方が涼しく感じる。

 だがそれも今日迄かもしれない。朝起きて寝室の温度計をチェックすると27度だった。それでも肌寒く感じなかったが、朝の10時過ぎの今28度で暑く感じる。たった1度の差なのにそんなに敏感な体なのか、よく分からない。これから梅雨が明け暑い日が続くと朝まで寝苦しくなるだろう。その時はエアコンが必要になる。先ずは今日から扇風機のつもりだ。

 以前から頭を悩ましている2-3mm大の黒いフンはまだ止まらない。台所に1匹、書斎に2匹のゴキブリがホイホイにかかったが、変わったことといえばフンの形が若干小さくなった程度で毎朝フン拾いが欠かせない。クッキーなどの食べゴミをまき散らさないよう気を付けたので犯人のエサが減ったのかもしれない。

 昨年まで庭師に頼んでいた庭の手入れを自分でやってみた。頼む時期を逸してこのままだと庭が雑木林みたいになりそうなのでやってみた。2日にわたり夕方の3時間かけて見よう見まねでやった。素人は無理だと言われた松は新芽だけを落とした。新芽を落とせば昨年庭師がやった手入れと同じレベルになるはずという理屈だ。その他の木は教えられたとおり大胆に枝葉を落とした。

 松の枝葉を落とすには普通の軍手では尖った葉が手に刺さって痛かった。2日目は最近できた専門のチェーン店(ワークマン)で手袋と長靴を買った。目的に応じて色々な種類の手袋が壁一面にぶら下がっているのにはびっくりした。店員と一緒にどれがいいか試したがよく分からない。結局、値段がそこそこで適当なのを選んだ。

 手袋の効果はあったが、次々と襲ってくる蚊の大群には参った。そういえば庭師は蚊取り線香をぶら下げてやっていた。家の周りにこんなに蚊がいるのではこれからも窓は開けられない。庭師は何というか分からないが、出来上がりを見るとやらないよりはましだった。まだ柿や柑橘類とかフジなどの大物が残っているが、元々これ等の木は庭師の範疇外の仕事だ。2日間で葉っぱが減って庭の印象がすっきりした。

 台所を整理して母が買っていた体をこする為のタワシを見つけた。一度も使った様子が無いので庭の手入れの後風呂に入り使ってみた。足の裏から始めよという。普通のタワシより毛が柔らかいが、それでも最初はこすると少しひりひりした。2日間使って何気なくフクラハギをさすると以前よりすべすべしていた。そんなに早く効果が出て来るものなのか。■

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もう一つの「日本化」ー米軍のいない世界 

2014-07-18 15:28:00 | 国際・政治

 

中ロの挑戦

 

最近の世界情勢を見ると米国が主導的な役割をしていない世界の不安定さを痛感する。米国が軍事的行動をとれないと足元を見透かした中ロが、国内では反人権・反民主主義の抑圧政策をとりながら、国外に向かっては力を背景に領土拡張を強行している。中東ではイスラム原理主を背景にしたテロリスト集団が伸長している。それに対して従来なら一致して対応した欧米チームが効果的に対応できなくなっている。底流を考えると今後も事態は良くなりそうもないことだ。

 

最大の原因は既に多くの識者が議論している通り米国の影響力の相対的な低下であり、私もこの場で何度も触れて来た。その裏返しは新興国の経済成長と並行して、力をつけた中国が従来の圧倒的な米軍と経済力を背景にした世界秩序に挑戦し揺がせているということだ。日欧や多くの民主主義国は米国と価値観が一致している限り、多少の意見の不一致があっても米国と共同行動をとるか少なくとも足を引っ張ることは無かった。

 

欧米の温度差

 

昨年は米軍の存在が最も求められた1年だった(ロイター7/5)。ウクライナ、シリア、イラン、アフガニスタン、ナイジェリア、南シナ海等々。’平和的’メディアは米国の戦争というが、米軍を除いて一体誰が自ら血を流して他国の紛争に介入してくれるだろうか。ところがその米国が9.11以来10年以上戦争状態にあり、国民の戦争疲れと戦争を支える国の蓄えが無くなった。結果として紛争地での米国の存在が薄まり、事態は悪化するばかりだった。

 

私には下手をすると欧米は自壊すると憂慮する。オバマ米大統領の指導力不足は何度も取り上げたが、私はここに来て最も価値観が一致しているはずの欧州と米国の温度差が拡がっていると懸念する。背景にユーロ危機を経験した欧州諸国が苦境を乗り越えるために、中ロとの経済関係を抜き差しならない程に深入りしたことがある。ウクライナ情勢が一向に好転しない現状になって、欧米の温度差を尚更浮き彫りしたように感じる。

 

もう一つの「欧米の日本化」

 

欧米が自国の都合(経済)しか考えない「一国平和主義」、つまり日本化している。欧州の脱ロシア・エネルギー依存は口先だけで全くといって良い程進展していない。フランスは口先では制裁といいながらロシアに武器を売りたくてしょうがない。ドイツはエネルギーの4割をロシアに頼っている。米国と並んで表立って中国の人権問題を議論してきたドイツだが、メルケル首相は今月初めに経済界ミッションを引き連れて訪中した。ドイツ経済は中国と最早抜き差しならない関係にある。 

 

欧州経済の主要国の独仏がそんな具合だから他の国は推して知るべしだ。エネルギー源はロシアに頼り、中国は欧州経済の救世主なのだ。先に英国が李克強首相率いる経済ミッションを迎え巨額の貿易関係を結んだ。保守党政権は従来のチベット問題等を批判し中国と対立したことなど忘れて中国に擦り寄った。中国が南アジアで展開している強圧的な領土紛争は遠い国の出来事だと思っている。確かにウクライナより遥かに遠いが、それはクリミア半島と表裏一体なのだ。

 

米国のいらだち

 

オバマ大統領は以前投稿したように状況の判断は出来る男だ。欧州の煮え切らない態度に業を煮やしてメルケル独首相を始め欧州首脳を電話で後押し、その翌16日米国はロシアへの追加制裁を決めた。国営石油会社ロスチネフや銀行が対象になるという。だが、経済への悪影響を心配する欧州に配慮し制裁範囲は限定的で効果は疑わしいと報じられた。

 

なぜそうなったか端的に言うと、米国は盗聴問題などで欧州の信用を失ったといわれる。オバマのリーダーシップの問題があるという。だが、欧州諸国と根深い経済関係を考えると、欧州が対ロ制裁で自国経済が悪影響を受けるのを避けたかったと推測する。米国はそこまで分かっているのに効果的な手が打てずにマスコミに馬鹿にされている。そこにオバマ政権のいら立ちを感じる。

 

「Gゼロの世界」はどこに向かう

 

私の人生の第4ストレッチにかかる今の段階で、息子や孫が迎える世界がそれほど明るく感じないのがとても気がかりだ。ベトナム戦争やイラク戦争があった一方で戦後植民地が相次いで独立し多くの民主主義国が誕生した。グローバリゼーションを通じて先進国に集中していた富は新興国にも分散され、中流階級が育った。世界は良い方向に向かっていると感じていた。

 

これ等の成果の多くは米国の力が圧倒的だった時代の産物だったと私は考える。米国が圧倒的でなくなり生じた「Gゼロの世界」を、ブレマー氏は次の時代への過渡的な状況だという。だが、どこに向かうのか示していない。先進国が総て小粒になって中進国化して、自国の平和しか考えられない一国平和主義に陥った世界は吉か凶か。一国平和主義は一国だけなら成り立つが、多くの国がそうなったら混乱だけが残る。私は楽観的になれない。■

 

 

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頻尿が改善

2014-07-15 23:12:18 | 健康・病気

 日曜日に市の美化運動の一環で道路清掃とドブさらいに参加した。清掃が終わりアイスクリームとジュースを頂いた。昨年まではビールが出たのだが今年はジュースしかなかった。私はビールや炭酸飲料を飲まない様にしていたのだが、たまにはいいだろうと思ってサイダーを選んだ。

 その夜9時頃にサイダーを飲んだ。どうもそれがいけなかった。その夜は1時間おきに小便に立つ羽目になった。3年前に頻尿になった時を思い出した。その時は医者が前立腺肥大症と診断し、今回も同じような症状で残尿感があった。それからがんの疑いで大変だったのだが。

 振り返ると、その時は地元のバドミントン大会に終日参加し大量の汗をかいた後水分補給を十分にしないまま、大急ぎで家内を連れて高知まで長距離ドライブし、その夜は相当量のビールを飲んで結果的に膀胱を傷めた。診察されたように前立腺が肥大していたと思うが、大量発汗で干からびた膀胱をビール等で刺激し、ガンと勘違いさせるような酷い炎症になったと思う。

 だが、今回は久しぶりの炭酸飲料で膀胱が軽く刺激された程度で傷つけては無いだろうと自己診断した。案の定、昨日朝起きて小用に立つと普段と殆ど変わらず残尿感はほぼなくなった。更に昨夜は一度小用に立つだけで通常通りに戻った。そうだろうと予想したが、一安心だった。

 この3年間で頻尿は改善した。何が良かったか私なりの自己診断は以下の通りだ。これらは対症療法として意識してやった訳ではなく、振り返って因果関係を辿るとこれが良かったのではという私の推測だ。医学的な根拠は全く分からない。

 1)3年前から上記の様にビールだけでなく炭酸飲料を口にしなくなった。症状は若干改善した程度だが、頻尿に慣れたせいもあり車の運転が怖くなくなった。

 2)昨年末から降圧剤の服用を再開し標準血圧になった頃から、就寝後のトイレの回数が平均3回から2回に減った。血圧と頻尿には何か関係があるのではと思う。

 3)1か月前から義弟を見習って「お酢」を使った料理を毎日食べ始めた。同時にインスタントコーヒーを薄くして日に3杯から2杯に減らした。その頃から、一回当たりの尿の量が増えて、就寝後トイレに立つ回数が0-1回に減った。

 コーヒーを減らしたのもさることながら、お酢の効果もあると思う。数年前、家内の妹から高級な黒酢を頂き毎日飲んだが、その時は特別効果を感じなかった。それが無くなると、ケチな私は自分のお金を出して買ってまで高価なお酢を続けて飲む気になれなかった。

 今回義弟が教えてくれたのは、スーパーの棚にあるちょっと高め(数百円程度)のポン酢でもいいという。冷奴にかけて食べるとか、ドレッシングと合わせ野菜サラダにかけて食べるとか。更にスーパーの惣菜コーナーでアジの甘酢煮を買って食べた。もう少し続けて様子をみる積りだ。■

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軍師の覚悟

2014-07-13 17:06:59 | ニュース

歴史を変えた軍師の判断

黒田官兵衛が主人公のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」が今夜、有名な水攻めからいよいよクライマックスの「本能寺の変」を迎える。黒田官兵衛の強烈なプッシュが無ければ、秀吉が一気に天下取りに向かう歴史上ターニングポイントとなった決断は無かった。後の最高権力者の意思決定を支える軍師の役割が発揮された一瞬がどう描かれるか楽しみにしている。

私は自分自身がトップに立つ器量はない、どちらかといえばトップを支える参謀タイプだと思っている。そういう点からも黒田官兵衛がどう描かれるか興味がある。官兵衛は戦国時代のサムライだから命を張ってトップに意思決定を迫る覚悟があった。正に生きるか死ぬかの迫力を感じる。そんな覚悟もない私は参謀としても失格だ。言い訳すれば先の大戦で日本軍にもろくでもない参謀が沢山いた。

オバマの軍師

この記事を書こうと思ったのは佳境を迎える大河ドラマのせいではない。ベン・ローズ大統領補佐官がオバマ大統領の外交・安保政策に影響を与えていると先週報じられた(日本経済新聞11日)からだ。彼の存在や背景を知らなかったので、失敗続きのオバマ大統領の外交をどういう人間が操っているのか興味があった。

記事はそこまで踏み込んでなかったが、大統領が打ち出した理想論が現実にぶつかり挫折を繰り返し、その度に支持率が低下するのにまだ交代させない。大統領との個人的な関係があると記事は示唆していた。大統領だけではない参謀に何か問題がある、政権運営が空回りする良くないパターンだと思う。Bウッドワード氏の次の著作のテーマになるかも知れない。

史上最悪のコンビ

同様の例を何度か見て来た。鳩山民主党政権が普天間基地移転を巡り迷走、米国政府の不信感を買ったのは最悪だった。これ程無能で出来の悪い首相を見たことがない。鳩山首相が驚くほど非常識とは思ったが、同時に裏で誰の意見を聞いていたか私は興味を持っていた。彼が無能だとしても、ブレーンとの組み合わせで歯車が逆回転した可能性もあるはずと。

その後の報道では寺島実郎氏が首相の外交ブレーンだったと聞くが、彼は相変わらずTV出演して持論を展開している。この人には官兵衛が命を張って秀吉に献策したような軍師の矜持という言葉が無いように感じる。そういう人の意見を中途半端に聞いた首相も、出演させるテレビ局に責任があるにしても、国を後退させた元首相の何分の一かの咎を受けるべきと思う。

アベノミクスに軍師はいる?

アベノミクスのブレーンとして浜田宏一内閣参与の名前が挙がるが、安倍首相には最終判断に決定的な影響を与える軍師のような役割を果たしている人物はいるようには思えない。首相は多くのブレーンの意見を聞いて自分で判断している、寧ろ第2次安倍内閣は間接統治に近いスタイルで意志決定しているのではないかと思う。

最高の軍師の結末

強大な権力を持っている様に感じた最近の例は、ブッシュ大統領時代のカール・ローブ補佐官だったと思う。当時話題になっていたネオコンとは考えが一致しているだけの関係だった。ローブ氏は一貫したイデオロギーよりも、時々の政策や意思決定が与えるであろう支持率や選挙への影響を最優先して大統領に進言した。

彼は最強の選挙参謀と言われた。つまり、親分の生き死にに関わるベストの判断をする、まさに戦国時代の官兵衛みたいな存在だったと私は思う。こういう存在は強い。だが、時々の情勢判断で親分は生き残っても、後世の評判は最悪になったのはブッシュ大統領の例を見ればよく分かる。

最高の組み合わせは?

しかし、ベトナム戦争に介入し米国を泥沼に陥れ5万以上の戦死者を出したのが、史上最高と言われたケネディ大統領のスタッフだったのだから難しい。トップと軍師のベストの組み合わせは何か歴史学者にとっていい研究テーマだと思う。私が知らないだけかもしれない。■

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