かぶれの世界(新)

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日本サッカー敗退と今後

2014-06-25 13:14:10 | スポーツ

 残念だが順当な結果

 今朝目が覚めると日本サッカーの2014年ワールドカップ(W杯)挑戦は終わっていた。多分こうなるだろうという通りになったので、正直残念だけどそれほど失望することではないと思った。今大会だけに限れば中継を見て選手の動きにいつものキレが無く、期待したより早くスタミナ切れになっていた。相手チームに比較しての相対的な評価だが、もしかしたらブラジルでのコンディション作りがうまく行かなかったのかもしれない。多分、これから明らかになるだろう。

 予選リーグ段階で目立つのは欧州強豪国の不調で、スペイン・イタリア・英国がいずれも予選落ちだった。だが、残ったドイツ・オランダの強さも目立つ。南欧危機が発端になったユーロ危機と似ていると思うのは考え過ぎだろうか。欧州有力国の敗退は世界を驚かせたと思う。南米大会では欧州勢は活躍できないという歴史はあるが、三ヶ国揃って負けるのはちょっとした異変だった。その原因としてW杯直前まで繰り広げられた欧州リーグの激しい戦いが議論されると私は予測する。放置すればW杯の相対的な弱体化に繋がる恐れもあると思う。

 FIFA順位からいっても日本の予選落ちは順当だった。私に言わせれば日本国内の期待の盛り上がりは、マスコミが視聴率を得たいがために楽観的な予測で気持ちを良くさせるサッカー関係者だけを出演させて作った偽物だ。サッカーファンがそれで楽しめたのなら良いが、実態とはかけ離れた予想と外れたからと言ってそれをもとに敗戦の非難をするとしたら筋違いだと思う。そういう評価をしそうなマスコミが続出するのを見ると嫌な気分になりそうで、先回りして言っておきたい。マスコミは決勝リーグに進む前提でソロバンを弾いているから、既に罰を受けている。

 日本サッカーは進歩している

 ザックジャパンは前回南ア大会からの4年間でどう変わったかを評価すべきだと思う。好き嫌いで言えば、私はザックの攻撃的サッカースタイルが好きだし、日本人に向いており今後もこの方向で強化を続けて欲しいと思う。しかし、もう少し攻守のバランスを取るよう軌道修正が必要だろう。今回の戦いを見て縦のカウンターを受けた時、簡単に突破され決定力のあるFWにやられた印象がある。特に後半スタミナ切れになった時、相手のスピードを止められなかった。今迄曲がりなりにも上手く行っていたコンパクトでプレスをかけるディフェンスが間延びして機能しなかった。

 多分、それはチーム戦略とかコンディションだけではなく個の力が発揮出来なかったという問題もある。頼りになったのは結局のところ大会前まで不調と非難された本田だけだったという印象がある(私はマスコミや関係者の好き嫌いの反映があったと思う)。見ていて対戦国チームの体の強さが日本チームの俊敏さを上回る場面が多かった気がする。だが、これは本当に微妙な差なので場所が欧州になっただけで相対的な関係が変化するかもしれないと思う。私は体の強さの強化は必要だが、「俊敏さに裏付けられた個人技の向上」を追求して行くのが良いと思う。

 サッカーを楽しもう

 次の監督に誰を招へいするかで、ジャパンの強化方針が見えて来ると思う。ニュースによれば日本サッカーのプレゼンスは着実に向上しており、後任監督の選択肢はかなり広がりそうだという。選手が育って来たこと以外に日本協会やJリーグからファンまで含めた日本サッカー全体の環境が魅力的になって来た証左であると私は思う。それが失望することではないと冒頭で言った理由の一つだ。寧ろ素晴らしい誇るべきことだと思う。今大会は南米勢の活躍が目立つが、余りそれに左右されることなく長期的な視野で監督を選んでほしいと思う。

 娘の夫君は大のサッカーファンで友人とブラジルまで行き最初の2ゲームを見てがっかりして帰って来たそうだ。全然勝てなかったので失望の余り怒っているそうだ。気持ちは分かる。だが、W杯後半は思い入れを忘れて純粋に世界最高レベルのサッカーを楽しもう。その価値がある。■

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