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山陰旅行記(2)足立美術館

2019-12-15 21:27:03 | 旅行
鳥取砂丘から日本海沿岸を西に走り、その日は伯耆富士と呼ばれる大山が見えるホテルに泊まった。この時期には珍しく晴天で見たこともない大山の姿を見たが、その前に旅行の第二の目的だった足立美術館について紹介する。そのたたずまいには違和感があったが、期待通りの美しい庭が待っていた。

テレビ報道などで何度か紹介され足立美術館のことは良く知っている積りだった。専門の庭師がいて365日庭の手入れをし、借景の概念を採り入れ単なる庭を超えた雄大な風景、一方で窓を額に見立てて風景を切り取った日本庭園など、番組を見て是非とも現物を見てみたいと思っていた。

そこは安木ICを出て両側が田んぼの道を南に暫らく走ると、農村の風景とは似合わない白い建物群だった。足立美術館の中に入ると周りとは場違いな手入れの行き届いた美しい日本庭園があった。普通の農村ではただの山々が、館内の日本庭園とマッチして一体感があるのは驚きだった。

このギャップの大きさは、修学旅行で行った栗林公園で説明された「借景」とは異なり、やや人工的なものを感じさせた。案内してくれた館の専門員に聞くと、普段から借景の山々もチェックして、相応しくない状況が生じると他人所有の不動産でも時折り手入れをするそうだ。成程と思った。

庭園の素晴らしさはテレビ等で紹介されて期待した通りだったが、皮肉っぽく言うとそれ以下でもそれ以上でもなかった。天邪鬼な私のコメントだが、誉め言葉だ。その後に続いて見学した横山大観メインの日本画の展示と魯山人などの陶器は、私の好みとは違い良さが分からないとだけ言っておきたい。

余談ながら、足立美術館の創立者は不動産業で成功した金持ちで、バスガイドの説明を私風に曲解すると女好きの遊び人だった。彼女の説明によると最初は美人画を集め始め、大観の絵が景気に拘わらず価値が高まるのを見て、積極的に収集し展示するようになった。彼の性根は私と変わらない。

ということで鳥取砂丘と足立美術館を見て今回の旅の目的はほぼ達成しそれだけで満足した。次回は伯耆富士こと大山を紹介する。その美しさは伯耆富士の名前に相応しかったと思う。

【蛇足】最後に一言、旅行の2日目に米中貿易交渉と英国のEU離脱問題が進展し、市場に世界景気持ち直しの期待感が生まれ、帰宅した翌日に私の金融資産の評価額が旅行費用を賄うだけ増えていた。旅行が終わっても気分良好です。ただ、その翌日は市場は正気を取戻し値動きはなかった。■

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