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謝罪大国(新)

2016-04-06 17:34:57 | ニュース
マスコミ報道(主にテレビ放送)で謝罪する場面を最近頻繁に見かけるようになった。異常だと思う。私が何か変だぞと感じた最初の謝罪場面は、90年代末に破綻した金融機関トップの涙の謝罪会見だった。大の大人が公の席で泣きながら謝罪するのは、当時日本でも滅多に見られない風景だった。その時は米国赴任中で、当地では先ず見られない風景だった。

その頃からマスコミは不祥事等で当事者に謝罪を求める傾向が年々強くなったと感じる。謝罪場面は視聴率の取れる貴重なニュースネタだからではないかと私は思う。泣は尚一層良いネタになる。当時は男が所構わず泣くのは信じられないことだった。だが、それ以来謝罪文化は着実に国民の間に広がり、政治経済絡みの不祥事から個人の下半身まで領域を広げたと感じる。

理由は簡単で謝罪はマスコミの顧客拡大の為の大事なネタを提供するからだ。だが、このところの見境のない恥知らずな下半身報道は限度を越えている様に映る。報道の自由とか高尚で立派なことを宣う先生達は、こういったマスコミの醜悪な状況には平気なのだろうか。私自身はスケベーなジーサンだが、こういった風潮には虫唾が走る。彼等は結局は色と金で動いている。

もっと問題なのは上手に謝ったらそこで一件落着なんていう風潮が派生的に生まれつつあることだ。こういう風潮を反映したのか謝罪コンサルタントなんて商売が出来たそうだ。背景に国民や世の中が求めているからだという説も否定出来ないが、それはマスコミが助長した傾向でもある。

昔なら一流のメディアは下ネタを暴露したりやたら謝罪を求めたりしない、メインストリーム・メディアの矜持みたいなものがあった。今はそんなものはカケラも感じない。「マスコミ総週刊誌化」だ。国民が求めている(視聴率が取れる)からという言い訳は通じない。

対抗策はないだろうか。ある。被害者は取材される時に隠しカメラで逆取材し、それをネットで流し非常識な記者やメディアの実態を暴露すればいい。被害者同盟のサイトを立ち上げ記者やメディアと記事を関連付けし、不適切な報道に対し「逆謝罪」を求めたらどうだろうか。尤も謝罪を求められた人にはそれなりの弱味があるはずで、戦う気持ちがなければ尻すぼみになる恐れも。■

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