自宅新築ー想定外の「えー！」が続く

都と市の教育委員会から続けて通知を受け取った。都からは遺跡の遺存状態・内容等を把握するため試掘調査をやれ、調査の結果によっては工事着手する前に発掘調査を命令する通知だった。そして市からは先週予備調査をやった結果、奈良平安時代の竪穴建物跡や土師質土器などの遺物が発見されたと伝えるものだった。

これで自宅建て替えに待ったがかかった。事前の発掘調査が必要になるので市役所の担当と協議してくれという。建設会社からの連絡でもう諦めていたが、この先仮住まいが長引くと思うとがっかりだった。市の通知を引用すると、府中市は「国府の府の中」という意味で武蔵国の国府が置かれた街であり、文化財保護法に基く国府解明のための遺跡発掘調査に協力してくれと、こう言われたらもうしょうがない。

いつ発掘調査を始めるかまだ決まってないが、なるべく早くやって済ませて欲しいと取り敢えず電話連絡した。もう発想を転換するしかない。「我々の家の下には奈良平安時代の人達が生活していた、ちょっとロマンがあるじゃないか」と開き直って笑いながら市からの通知を家族に伝えた。万が一発掘調査ということになったら、諦めてどっかでパーティやろうと建設会社の担当に言った時は半信半疑だったのだが。もう笑うしかない。■