かぶれの世界(新)

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経済新聞を読んだ農家の寡婦

2018-08-28 11:20:09 | 本と雑誌
先週土曜日に新聞料金を集金に来た若者と話をした。炎天下に市内を回るのは大変だねとねぎらってから得意(!)の世間話をした。西日本豪雨の時もちゃんと新聞配達したという。市内の所帯を配達し集金する彼は、ある意味この地の状況を一番よく知っているのではないかと思う。

彼が扱っているのは朝日新聞だ。数年前に老齢で取扱を止めた会社の依頼を受け、日本経済新聞も配達するようになり我家ともつながりが出来た。15年前に会社を辞め母の様子をみにちょくちょく田舎に帰るようになった時、その日から東京に戻るまで経済紙が配達されてきた。母が気を利かし頼んでくれた。

その頃もう母は新聞を購読してなかったが、多分60代頃まで同じ日本経済新聞を読んでいた。当時、日経を読む農家の女性は他にいないと珍しらしがられたと彼女に聞いた記憶がある。もっと遡ると50-60年前私が子供の頃、母は野良で仕事しながら短波放送で株式市況を聞いていた。

それを思い出して集金の彼に聞くと、扱っている地域で朝日新聞の購読者が1000所帯余り、日本経済新聞が250-300所帯だという。その中で日本経済新聞を購読している女性(多分、寡婦)は1人だという。女性の社会進出が進んだ今も昔も変わらないということだろうか。

東京の自宅では私が日本経済新聞、家内が朝日新聞を読んでいる。年の半分は田舎にいる現在、家内は最近日経も読むので購読を継続してくれと言われ、数年前から田舎にいる間は変形の3紙購読をするようになった。農家の寡婦と同じよう家内も都会の寡婦みたいなものかもしれない。因みに長男の家では新聞はとってない、ディジタル時代のリテラシー断絶だ。■

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