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紙ってる!?

2017-04-03 12:54:17 | 本と雑誌
欧米で紙の書籍が復活の兆しを見せていると、昨日の日本経済新聞の記事を見て嬉しくなった。値下げに反発する作家の抵抗でアマゾン・ドット・コムは値下げを諦め、2014年を底に電子書籍も紙も価格差が無くなり若者を中心に紙の本に戻っているという。海外に行く機会が無くなった私は全く知らないトレンドだった。

新たな魅力作りで「紙ってる!」に成功した大手書店が売り上げを伸ばし、アマゾンも状況を見て書店を作り紙の本を売り始め今後も書店を増やしていく計画だという。書籍販売の長期低落が続く日本とは対照的だと記事は伝えていた。今朝の日本経済新聞はその辺の日本の出版界事情を伝える記事があった。

出版取次最大手の日販とトーハンが都市部で本の共同配送を行う、全体配送量が大幅に落ち込むのにコンビニの増加で小口化が進み効率化に迫られたことが背景にあるという。どうも日本では「紙ってる!」現象はまだ起こってないようだ。電車に乗ると1車両に紙の本を読んでる人は多くとも1,2人程度で変化を感じない。

この数年、東京も田舎の古本屋もこれはという本を見つけるのが難しくなった。私が会社を辞めた15年前頃から全国展開しているBOOKOFFを利用し始めた。この古本屋は本の内容と傷み具合によって値付けされ、一定期間売れないと値下げするキャッシュフロー重視の経営で急成長していた。私にとっては高価な名著でも安くなるのをじっと待って買った。神保町の高価な希少本はいつまで経っても高価なのと好対照だった。

当時は世界的名著の「文明の衝突(Sハンチントン)」とか、「歴史の終わり(Fフクヤマ)」などが嘘みたいな値段で手に入った。住んでいる人達の知的レベル(不遜な発言で失礼!)によってお店に持ち込む古本を推測して、遠くの町のお店まで遠出すると運が良ければ上記のような本を手に入れることが出来た。

ところが最近ではそのような幸運に恵まれることは全くなくなった。私の推測は電子書籍の普及で紙の本を古本屋に売る人が大幅に減ったのではないかと思う。更に紙の本は週刊誌などの雑誌類の比率が相対的に高まったのではないかと思う。結果として私の場合、古本屋あさりの頻度を減らし図書館の利用が増えた。

だが、上記の記事を見て日本にも「紙ってる!」現象が遅れて入って来ると期待を込めて予測する。それには大手書店が頑張って魅力作りし、それに触発され中小書店も地域に根差した独自の店作りをすることだと思う。欧米を真似ればいいのかどうか、素人の私は分からないが時間がかかりそうだ。■

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