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よそ者が言うのも何ですが

2024-08-13 16:11:47 | 社会・経済
松山で旅行中の長男家族に会った時に、タクシーの運転手と交わした会話が印象に残っている。帰郷する度に空港からバスで向かう松山市駅前の広場が工事中で、タクシーやバス乗り場が都度変わっていて訳が分からず困る事が多い。特に今回はタクシー乗り場が駅の端に追いやられて駅の広場を端から端まで歩いた、地元の人さえ観光客みたいに知らないと返事が返ってきた。

やっとタクシーに乗り込んで苦労したと訴えると、運転手は私の話に乗ってきて目的地に着くまで話が弾んだ。彼も文句言いたかったようだ。松山市は「歩いて楽しむ町」を目標に町造りしていると聞いたが、市内のどこに行くのも不便になりそうだと運転手は言う。市長は松山の改革を進めているというが、市民に改善計画を納得出来るよう説明しているとは思えないと言う。

タクシーでいざ走り始めると、松山市駅周りの狭い路地道をぐるぐる回って目的地に着いた。別の機会にもう一度タクシーに乗る機会があり、同じ話題を持ちかけると運転手との会話はさらに弾んだ。最初は個人タクシーだったが、二度目はタクシー会社の運転手で松山市と市電やバスを経営する私鉄会社との密接な関係に詳しく、いかに市民の声が無視されているか教えてくれた。

松山市内を走る私鉄の市内電車とバスにのみ都合の良い計画で、狭い道を走り回り市内の客のニーズに応えるタクシーの利用には不便な計画だと言う。運転手は松山市長は私鉄会社の言うなりになっているという。素人の私には人口減少と高齢化が進む町の改革は、例えば富山市のようにコンパクトシティ化して対応すべきだと思うが。

松山市のようなかつての城下町だった地方の町で老齢化が進むと市役所や病院、警察署、学校、図書館などがバラバラに点在して老齢化した市民にはとても利用しにくい町になっている。実家のある大洲市はもっとひどいかも知れない。東京郊外に住む私にとって住むのがとても難しく感じる。

こんな話をよそ者の私が松山市内に住む友人に話すと、ほぼ私と同じような理解をしていた。今迄マスコミ等が富山市などのコンパクトシティの取り組みについてあるべき姿として報じているのを何気なく見聞きしてきたが、今回自分が不便に思った瞬間に他人事が我が事の様に感じた。本当に「よそ者の言うのも何ですが」と一言断って運転手に言いたい放題言った。■

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