かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

理解できない株価の乱高下(補足)

2024-08-23 20:16:59 | 社会・経済
20日と21日の日本経済新聞朝刊のコラム「急落急騰 日本株の真相」を引用して投稿した記事を訂正しなければならないと、22日のコラム最終版を見て感じた。日本市場の主役は海外投資家で、米国市場の状況に応じて一定の比率で日本市場を調整してると考えたのは間違いだったと。

日本投資家に主体性はなく、日本の証券会社や評論家はあてにならない。なので私はリーマンショックを機に日本市場に退職金つぎ込むのはやめ、米国株をメインに資源国をヘッジした投資に切り替えた。IT関係の仕事の経験で得た知識をもとに米国株を選んで大きな損失を回避したと。

だが、日経のコラム最終版によると「乱高下した株価に対して日本の個人投資家は極めて冷静な対応をした」という。具体的には今回の乱高下に際して「信用取引は3581億円を売り越す一方、現金取引では3027億円を買い越した。相場の急変に動じない個人の新たな投資行動が垣間見える。」

私はこれを読んで大したもんだと驚いた。かつて日本市場の相場が急落すると個人投資家は決まって売りを急いだ。それは損失を固定することであり、リーマンショックではそのまま損失を抱えて市場から去って行ったと某証券会社の担当者から聞き、寂しい思いをした記憶がある。

上記コラム記事の指摘は、私が大損を被っても売りを急がず冷静に対応し相場の回復を待ち生き残ったのと同じだと思った。というか、若い世代の投資家は乱高下するマーケットから割安株を見つけて買いに出た、私より余程したたかだと思った。私にはそんな度胸は全くなかった。

ところが、今日の日経朝刊の記事はマタマタ違う方向から今回の乱高下を報じていた。第3面の目立たない位置に「企業による自社株買いが、急落後の日本株相場の戻りを支えてる。・・・買越額は2週で7000億円を超え年初からの累計は・・過去最大だった・・」と報じてた。

おやまあ、個人投資家の冷静な対応は新たな動きとしては理解できるが、今回の株価の乱高下を説明する程のものではなかった。私は日本の株式市場の動向を理解した積りだったが、結局のところ何が一番影響したのか分からなくなった。投資はそんな甘いものではなかった。日本の個人投資家の新たなアプローチは参考になったが、それで理解したなんて言えない。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする