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西日本豪雨に助けられた?

2024-05-28 20:21:37 | 社会・経済
昨夜寝る前に見た天気予報は局地的な豪雨が九州南部を襲うと予測、天気図は前線が四国に伸びて今日は1日中雨が降りそうだった。予想通り深夜になると凄く大きな雨音が寝室まで聞えてきた。今朝目が覚めて2階の窓から外を覗くと高速道路が雨で微かに見える程度だった。

廃車して自転車しか交通手段がない私は、9時に予約していた歯科医に何度か電話してやっと繋がりキャンセル出来た。そのあと直ぐに市役所からの有線放送があり、市内の菅田地区の水位が「氾濫注意水位」に、更に大洲橋の水位が3.8mになったとの大雨警報が報じられた。

テレビニュースでは既に被害は徳島県や高知県に移っていた。NHK放送の外枠に報じられた県内の水害は多かったが、我が家に直接関係する地域の水害情報は意外にも少なかった。JR鉄道の伊予市大洲市間(海回り)が運行停止になったのと、家内の親戚が住む砥部町で3軒浸水しただけだった。

大洲市の水害は全て肱川に関わるが、何故こんなに少ないのか考えてみた。私のやりすぎ性格を発揮して肱川上流は内子町から下流は伊予灘沿いの長浜まで、水害に会いそうなルートを何度も自転車で走った。昨春の偽痛風を患い退院後に良く走った肱川沿いの道が工事されていた。

結果的に西日本豪雨被災地の対策工事(肱川緊急治水対策)を丹念に見て回ったことになる。そして、今回の豪雨で水害を起こした堤防が、ある意味「西日本豪雨で助けられた」と思った。近所の人達とそんな話をしてると、もっと凄い話があると教えてくれた。

というのは我らが町の大洲藩と新谷藩の侍の町はこの数百年間、洪水にあったことがないのだそうだ。侍と深い関係のある寺や町人が住む町の家だけ纏めて仕切り(堤防)、浸水しないようになっているという。我らが農民の家は山裾にあり、水害に会うかどうかはどこに家を建てて住むかによるらしい。言い換えると、地主か小作人かの関係で決まったらしい。

だとすると、現在はもっと難しい関係がありそうだ。というのは近年越してきた人達はかつて山裾より更に低地の元田畑に家を建てて住んでいる。西日本豪雨で被害に遭ったのは、かつて田畑だった低地に家を建てた人達だ。彼等は決して助けられた訳ではない。実は私が住む東京郊外の家でも同じような位置関係がある。不動産屋はバイヤーに水害の歴史を説明すべきではと思う。■

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